校長ブログ

2023年5月の記事一覧

23/05/26(6) 人吉・球磨の歴史と自然を楽しむ① ~湯前町編~

 校長室から売店に向かってちょっと進んだところに紫陽花(あじさい)が咲いていました。あまりにもその白さが可憐でしたので写真に撮りました。先週、錦町で紫陽花が咲いているのを見かけました。気のせいかもしれませんが、紫陽花に限らず、花が咲く時期が昨年よりも早いような気がします。


 

《以下、写真をクリックするとGoogleマップで場所が示されます!》


 ある晴れた休日、湯前町を散策してきました。ようやく、人吉・球磨を巡る時間ができました。

 湯前駅から219号線に出て水上村方面に向かって歩き、案内板に従って10分ほど坂道を上ると里宮神社に着きました。市房山神社をおがむ場所で、戦国時代に築かれた湯前城跡にあります。勇壮な木彫りの龍が出迎えてくれます。

 神社を後にして歩くこと7~8分、球磨川支流の都川に下町橋(したまちばし)がかかっています。1906年(明治39年)にかけられた石橋で、清らかな都川と木々の緑の間で美しい姿を見せています。

 「くまめぐりふっとパス 猫寺コース」の看板に案内されながら20分ほど歩くと生善院(しょうぜんいん)があります。戦国時代の悲劇的な伝承が伝わっていて、その伝承から猫寺とも呼ばれています。1625年(江戸時代)に人吉藩主の相良長毎(さがら ながつら)が建てました。約20年前の解体・修理で当時の彩色が再現されました。

 球磨川を左に見ながら県道33号線(人吉水上線)を歩き、赤い橋を渡って国道219号線へ。2~3分歩き、郵便局のちょっと先から左に曲がると御太子堂(おだいしどう)があります。1573年~1592年頃に建てられたようで、風情があります。

 天気がよかったのでいっぱい汗をかきました。湯前駅の物産館で買ったいちごがとてもおいしかったです。60分ほどのウォークでしたが、湯前町の歴史と自然に触れることができました。次はどこに行こうかな。                       

【参考文献】

熊本県高等学校地歴公民科研究会日本史部会編「熊本県の歴史散歩」
熊本日日新聞社「熊本の石橋313」

23/05/24(5) 球磨中央高校生を精一杯応援します。

 本日5月24日、「令和5年度 熊本県高等学校総合体育大会・総合文化祭・各種商業系競技大会 選手推戴式」が行われました。そこでの「激励の言葉」を校長ブログに掲載します。

【激励の言葉】
 この3年間、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「○○大会が中止になりました、延期になりました」という話を、ずっと聞いてきましたが、ようやく、総体・総文、各種商業系競技大会が、以前に近い形で開催されることとなりました。しかし、コロナもまだまだ油断できませんし、最近ではインフルエンザの集団感染が発生しました。十分な対策を行い、本番では力をしっかりと発揮してください。
 さて、コロナ禍で学んだこと、それは当たり前の毎日は本当に大切なものであり、その当たり前を守るためには、一人一人が、自分だけでなく、ほかの人のことを思いやりながら生きていかなければならないということでした。総体・総文、競技大会が当たり前にできるその裏には、皆さんのために最善を尽くし、努力されている多くの関係者の方がいらっしゃいます。そうした方々に対する感謝の気持ちを絶対に忘れないでください。
 また、これまで一所懸命に指導されてきた先生方や指導者の方の思い、いつも応援してくださる保護者の方の思い、困難をともにした仲間への思いを大切にしてください。
 私は、球磨中央高校生の一所懸命さが大好きです。「準備をしないということは、失敗の準備をしているのと同じ。」(ジョン・ウッデン)、本番に向けて、自分の力を十分に発揮できるよう、残された日々を大切に過ごしてください。自分を支えてくださるすべての人への感謝の気持ちを忘れず、礼を尽くしてください。球磨中央高校生としての品位ある立ち居振る舞いが各会場で見られることと確信しています。私はみなさんをしっかりと応援します。皆さんの健闘を願い、激励の言葉とします。頑張ってください。

 

23/05/18(4) 校長室の胡蝶蘭(こちょうらん)

 私が本校に着任したときから校長室に飾られている胡蝶蘭。掃除当番の生徒さんが優しく水やりをしてくれるので、今でも美しく、そして可憐な姿を見せています。すがすがしい白色に淡いピンクの花びらを見ると、心がおだやかになります。この胡蝶蘭は、私が昨年度まで勤務していた学校の校長先生が贈ってくださったものです。4月3日に初めて校長室に入った時、この胡蝶蘭が出迎えてくれました。その校長先生はものすごい読書家で、知性にあふれ、3月には生徒の知的好奇心を引き出すような特別授業をされました。とても温かく優しい先生で、常に笑顔を絶やさず、職員や生徒は安心して学校生活を送ることができました。とにかく生徒のことが大好きで、生徒の活躍を何よりも楽しみにされていました。

 この胡蝶蘭には1枚のカードが添えられていました。そこには「明るく温かな学園を作ってください」と書かれていました。私の教師としての信念は「生徒に対しては一人の人間として対等に接し、大切に育てる」こと、「明るく温かな、そして生徒が安心して楽しく過ごせる学校をつくる」ことです。校長先生の言葉で、なぜ、自分がそのような信念を持つようになったのかをあらためて考え、令和5年度の学校目標を

「命を大切にする心と人権尊重の精神を涵養(かんよう=育てる)する教育活動の推進~明るく、あたたかな学校づくり」

としました。私は本校生の笑顔と一所懸命さが好きです。「生徒の幸せのために全力を尽くしなさい」、尊敬する校長先生の言葉を胡蝶蘭が伝えてくれている気がしています。

23/05/15(3) 校歌のこと

 体育大会が終わり、早くも2週間が過ぎました。新型コロナウイルス感染症もインフルエンザと同じ5類感染症となり、学校も少しずつですが、以前の状況に戻りつつあります。昼休みには元気な生徒たちの声が聞こえるようになりました。5月15日(月)、掃除5分前に校歌のメロディが流れるのですが、それに合わせて、校歌を歌っていた生徒がいて、とてもうれしい気持ちになりました。「さ緑の ひろ野を越えて吹きわたる 風のすがしさ」ではじまる本校校歌、この出だしは、まさに今の季節の美しさを表しています。さ緑とは若草や若葉のみどり色のこと。みどりに囲まれたこの地に吹く風は本当に心地よいです。2番の出だしは「めぐりゆく 水に影おき かけわたす 虹のさやけき」。さやけきとは、清々しいこと。雨上がりの美しい情景が描かれています。校訓「誠実」・「進取」・「友愛」も校歌の中に見え、「世界の友と一緒に切磋琢磨してほしい」、「雄大な白髪岳と球磨川のもとで学び鍛えてほしい」という、球磨中央高校生に対する期待であふれています。本校の校歌は本当に素晴らしい。私は、生徒の皆さん全員と一緒になって、大きな声で、この校歌を歌いたいです。中間考査が近づいてきました。勉強に疲れたら、気分転換に校歌を歌ってみたらいかがでしょうか。
 学校のあちらこちらに、ニワゼキショウやシロツメグサなどの小さな花が咲いています。とてもかわいく、そして一所懸命に咲いています。ちょっと腰をおろして、花の姿を見ると心が安らぎますよ。

 

23/05/02(2) すてきな体育大会をありがとうございました!

 本日5月2日(火)球磨中央高校の体育大会を開催しました。4月30日(日)は残念ながら雨で、本日となりましたが、絶好の体育大会日和。平日の早い時間にも関わらず、多数の皆様にご観覧いただきました。ありがとうございました。また、短期間で体育大会の準備にあたった、生徒会をはじめとするすべての方々に感謝します。雨によってグラウンドコンディションが悪化しましたが、一所懸命グラウンドの回復に努めていただいた先生方もいらっしゃいます。本当にありがとうございます。


 さて、プログラムは、個人で自分の記録に挑戦する徒競走(100m・50m)、クラスメートと団結して臨むクラス対抗の台風の目・長縄跳び・リレー、そして2、3年生による素敵なダンス。真剣に走る姿が、みんなと一緒になって競技に取り組む姿が、きれきれのダンスを披露した姿が、本当にまぶしかった! 何よりもうれしかったのは、友達を一所懸命に応援してくれたこと、最後まで協力して後片付けを行ったこと。午前中だけの大会でしたが、思い出に残る時間となりました。球磨中央高の生徒は本当に素敵で最高です!