校長ブログ

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23/10/16(29)先生たちの学び

 10月13日(木)、熊本商業高校で開催された、商業関係主幹教諭・学科主任研修の様子を見てきました。本校からは2名の先生が参加し、高濱さおりスーパーティーチャーが、宇土中学・宇土高校のお2人のスーパーティーチャーとともに講師を務めました。来年は、全学年で新しい学習指導要領に基づいた授業が行われます。「主体的・対話的で深い学び」、「探究型授業」、「観点別評価」、「カリキュラム・マネジメント」など、未来の担い手である子どもたちの育成のため、私たち教員にも変革が求められています。

 研修では、先生たちが3〜4人で班を作り、協力しながら、探究型の「簿記」の授業について考えました。最初は硬い表情だった先生たちも、スーパーティーチャーの分かりやすいアドバイスもあって、次第に会話がはずむようになり、真剣にそして楽しく探究型の授業を作り上げました。時間の関係で2つの班の発表のみとなりましたが、どの班も素晴らしい授業デザインでした。この研修のように学びとは本来楽しいもの。球磨中央高校のワクワクする授業のため、先生たちも常に学んでいるのです。

  

23/10/06(28)生徒会就退任式でお話したこと

 まずは、旧生徒会執行部の皆さん、大変お疲れ様でした。本校に赴任してまず思ったのは生徒会執行部の皆さんの誠実さ、責任感の強さ、そして笑顔でした。体育大会をはじめとした学校行事はもちろんのこと、普段の学校生活における委員会活動もしっかりと取り組んでいただきました。本当に有難うございました。

 新生徒会執行部の皆さん、先輩方が築き上げてきた球磨中央高校の素晴らしい風土をさらによくしてください。そして、皆さん一人一人も生徒会活動を通じて大きく成長してもらいたいと思います。「ムリ・ムダ・できない」は禁句、「もう一歩踏み出す」を合言葉にしてください。それから、「先生方にお願いする、してもらう」のではなく、「先生方と一緒に考え、悩み、創造」していくという姿勢でお願いします。この1年間、球磨中央高校をよろしくお願いします。

 生徒のみなさんへ。生徒会はみなさん一人一人が会員です。普段の生活、学校行事などがうまくいくためには皆さんの取組が必要です。先月行われた立会演説会の内容は素晴らしかった。そして、それと同じくらい聞く態度が素晴らしかった。君たちなら、みんなが笑顔でいられる、明るく、楽しい球磨中央高校をつくることができます。球磨中央高校の未来を一緒に創っていきましょう。

23/10/02(27)駅の話

 幼い頃、母に連れられて、坂本村葉木(現在八代市坂本町葉木)の祖母宅に「汽車」で行くのが楽しみでした。まだ蒸気機関車が走っていましたので「汽車」と呼んでいましたが、今でも、たまに「汽車」と言うときがあります。八代駅~段(だん)駅~坂本駅~葉木駅と、20分ほどの小さな旅ですが、車窓から見る球磨川とトンネルが大好きでした。葉木駅は本当に小さな駅でしたが駅員さんがいらっしゃいました。しかし、いつの間にか無人駅に。春は桜が美しい駅でした。八代駅に掲げられていた路線図でいつも気になっていたのが湯前駅。湯前線の終着駅である湯前駅にあこがれていました。レールの終わりはどうなっているのだろう、八代駅とどっちが大きいんだろうなどと、あこがれを抱きながら、色々な想像をしていました。次第に祖母宅には父親が運転する自動車で行くことが多くなり、大人になってからは1回しか「汽車」には乗っていません。そして令和2年(2020年)7月を迎えてしまいました。現在、本校の近くの肥後西村駅~湯前駅間をくま川鉄道が運行しています。旅へのわくわく感、故郷に着いた安心感、旅立ちへの期待や不安、地域の人たちの日常、駅は人々のさまざまな思いであふれています。大学時代、私は八代駅~熊本駅を「汽車」で通学していました。昭和62年(1987年)に国鉄が民営化され、JRと名前を変えました。「汽車」の中では、語学や専門科目の勉強をしていました。朝、熊本駅に着くと、不思議と学びの意欲がわいてきました。平成21年(2009年)に東京で勤務していた時は、住宅の最寄り駅である板橋区の高島平(たかしまだいら)駅から職場の最寄り駅である千代田区の内幸町(うちさいわいちょう)駅間を、都営三田(みた)線で通勤していました。内幸町駅に着いた時の「仕事場に行きたくない。上司が怖い。」という気持ちは今でも忘れることができません。さて、4月に人吉・球磨に赴任した私ですが、5月20日、ようやく湯前駅に行くことができました。子供のころの夢がかなった日となりました。

  

23/09/28(26)人吉・球磨の歴史と自然を楽しむ④

 9月24日(日)に山江村の「やまえくり祭り スイーツフェスタ」に行ってきました。山田小学校に車を停めて、シャトルバスで会場の山江村役場へ。駐車場係の方や、シャトルバスの係の方がとても親切で、迷うことなく会場に到着しました。くりのつかみ取りやイガグリ投げなどいろいろな催し物が企画してあり、人吉・球磨内外から16店舗のお菓子屋さんが集まって、やまえ栗を使ったスイーツを販売していました。残念ながら、会場に着いたのが14:30だったので、ほとんどの物品が売れ切れていました。それでもおいしいスイーツが買えて満足でした。
 そして一番のお目当ては、レトロなボンネットバス、マロン号です。8月に山江村を訪れた時は車庫の中に入っていてので窓越しにしか見ることができませんでしたが、やっと会うことができました。感激です。地域の方々のおもてなしに感謝しながら、そのあと、相良村川辺川の清流へ。歩いて橋を渡り右岸に向かうと、緑色の稲穂と彼岸花の何と美しいことか。川辺川で鮎釣りをしている人を見かけました。夜は青井阿蘇神社、ライトアップされてさらに神々しさを増していました。おくんち祭ももうすぐですね。

    

23/09/22(25)正門の風景

 朝晩はひんやりしてきましたが、日中はまだまだ暑いですね。ツクツクボウシの声はまだ聞こえています(9月22日時点)。
 9月20日(水)、生徒が球磨中央百貨店ののぼりを、正門~国道にかけてのガードレールに掲げました。いよいよ開催まで1か月。店長・課長会議が毎週開かれ、翌日にはクラス全員に対してその報告が行われます。本日22日は、生徒が事業所等にポスター掲示の依頼に行くときの礼儀や、お願いをするときの言葉遣いなどについての説明会があります。生徒が考えたチラシの発表会もあります。百貨店への取組が加速してきました。

 学校の見回りの時、ちょっと正門を出てみました。球磨中央百貨店ののぼりが見事に並んでいました。目の前には、稲が刈り取られたあとの田んぼとまだ稲穂が残っている田んぼが広がっています。遠くに見える美しい山々、白い雲と青い空、鮮やかな赤の彼岸花が自然のハーモニーをつくり上げています。国道は多くの自動車が走っていますが、学校の周辺は大変静かです。7年前に正門に取り付けられた「熊本県立球磨中央高等学校」のプレートがきらりと輝いています。以前は正門前と道路との間に段差がありましたが、現在はきれいに整備され、スムースに校門を出入りすることができます。正門から校内に入ると、校内のさ緑が来校された方々を迎えます。暑い中、学校技師の方が整備されていました。10月21日・22日、多くの方にこの正門をくぐってほしいものです。

   

23/09/19(24)秋の予感

 今年初めてツクツクボウシの声を聞いたのは8月20日、今も鳴いてはいますが(9月19日時点)、心なしか夏に別れを告げているような気がして、何となく寂しい気持ちになります。

 ある休日、午前5時30分、散歩に出かけました。玄関を出て空を見上げると明けの明星が。この時間、昨年まで住んでいた天草市であればまだまだ暗いはずですが、ここでは薄明り、山々に薄っすらと霧がかかり、幻想的な雰囲気を醸し出します。ずいぶんひんやりとしてきました。稲は黄金色となりこうべを垂れ、緑の草には朝露、黄色やオレンジのコスモスが美しく咲いています。彼岸花もそろそろ盛りでしょうか。虫の声が心地よく響き、用水路を流れる水の音は清々しい。(用水路の水が美しいことにも感動します!)。自然の中を歩いていると、その色や音や形やにおいや感触が、悩みや不安をかき消してくれるようです。人吉・球磨の地で迎える初めての秋。熊本の春と秋は短いといい
ますが、ここはどうでしょうか。秋の到来を感じた休みの朝でした。

 … それから5時間後、同じ道を歩いた私は汗まみれで家にたどり着きました。皆さん、日中はまだ暑い日々が続きます。寒暖差にご注意を。

9月の早朝 朝露 コスモス 朝顔とルコウソウ

23/09/11(23)球磨中央百貨店のポスターがやってきました

 先週の金曜日、10月21日・22日に開催する球磨中央百貨店のポスターを、3年生が校長室に持ってきました。課題研究という授業の中で、「百貨店班」の生徒が7班に分かれて、各班のポスター案を作成、その中から選ばれたものです。6月23日にその発表会がありましたが、どの案も素晴らしいものでした。

 今年のポスターは、緑色を基調とし、「球磨中央百貨店」の文字が浮かび上がってくるようにデザインされています。今回の百貨店のコンセプトは「夢中!熱中!球磨中央〜感謝の心を皆様へ〜」。9月に入り、店長・課長会議とその報告会が毎週行われています。生徒の活動もいよいよ本格化してきました。「地域に届ける笑顔と心」のキャッチフレーズのもと、お客様の笑顔であふれる百貨店を目指します。ポスターを見かけられましたら、ちょっと立ちどまっていただき、生徒の思いを感じていただければ幸いです。

23/09/01(22)2学期始業式でお話ししたこと ~2学期の学校の目標「明るく、楽しい2学期」~

 本当に暑い夏休みでした。大きな事故もなく、2学期始業式で、皆さんにこうしてお話ができることをうれしく思います。

 さて、2学期の学校の目標を“明るく、楽しい2学期”としました。この目標には、皆さんと先生方が力を合わせて充実した学校生活をつくりあげてほしい、そして、何よりも皆さんがずっと健康であり続けてほしい、ずっと笑顔でいて欲しいという思いを込めました。
 ぜひ、一緒に“明るく、楽しい2学期”にしていきましょう。

 7月、ある新聞記事が目にとまりました。それは「7月27日、世界的な気象機関が『今月の気温が、月平均で最も暑かった2019年7月の16.33度を上回る見込み』だと発表、それを受けて、国連のグテレス事務総長は『地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した』と警告した。」という内容でした。世界各地で40℃を超え、アメリカでは48.3℃を記録した地域もありました。日本も例外ではありません。屋外に出ると鋭い日光が肌を突き刺します。電気代の上昇でエアコンを付けず熱中症になられた方もいます。まさに私たちは「沸騰」した地球に住んでいます。気候変動は、世界全体の問題なのに、各国は自分たちの権利を主張しあいます。グテレス総長は「人類の責任」を強調しながらも「まだ最悪の事態は防げる」と発言しました。
 私たちは授業などでSDGsについて学んでいます。皆さんは、そこで学んだことを毎日の生活の中で生かしていますか? 節電や節水、ごみの分別、食べ残しをしないなど、当たり前の行動ができていますか? 2学期には球磨中央百貨店が開催されます。百貨店では環境への配慮についても取組みます。ぜひ環境問題を自分の事として考え、問題解決のための目標を設定し、行動してほしいと強く願います。環境学者ヨハン・ロックストロームは「地球システムは本来のレジリエンス(回復する力)が備わっているが、一定の負荷がかかると臨界点を超える。」と言っています。地球に住む一人一人が、すべての人の幸せのために行動し、それを広めていけば世界は変わります。地球、世界、日本の課題について考えるとき、まず、毎日の生活の中で、自分ができること、しなければならないことを一人一人が続けていくことが大切になってきます。2学期は、大きな課題と自分の毎日の生活をつなげ、行動し、各方面に広げていく学期にしてほしいと思います。一滴の水が集まって球磨川の清流となるように、皆さんの毎日の積み重ねが課題解決につながります。広い視野を持って、毎日の生活を大切にする。素晴らしい人間性をもつ球磨中央生がさらに飛躍することを期待して始業式のお話とします。

大掃除 学年集会

23/08/29(21)人吉・球磨の歴史と自然を楽しむ③

 8月24日・25日、球磨中央ニュースを中学校に届けに行きました。いつも丁寧に対応していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ある中学校の先生からは、8月2日に実施した体験入学での本校生徒の対応についてお褒めの言葉をいただきました。うれしい限りです。
 山江中学校に行ったおり、中学校の近くに素敵な建物を見かけました。旧山江村役場庁舎を改装した建物でした。旧役場は昭和12(1937)年に建てられたそうで、その面影を今に伝えています。あいにくの天気でしたので休日に写真を撮りに行きました。写真を撮ったあと山江村役場に行ってみると観光案内板があったので、1時間くらいで歩いて見学できる文化財などを探してみました。役場から出て、山江歴史民俗資料館の横の道を5分ほど歩くと、高寺院(たかてらいん)があります。平安時代末期の創建とされ、貴重な仏像が残されているそうです。「丸岡公園2km」という案内板があったので歩いてみるとそこそこの坂道で、ハアハア言いながら公園を目指しました。人吉球磨一円が見渡せ、春は桜やツツジが美しいそうです。公園を下り、山田大王神社に寄りました。神社内にある説明文によると、本殿は室町時代に、拝殿は宝暦11(1761)年に建てられたそうで、「南日本の神社建築を知ることのできる数少ない建造物として貴重」とのことです(「熊本県の歴史散歩」より)。1時間ほどのウォーク、楽しい時間を過ごすことができました。

旧山江村役場庁舎
 ▲旧山江村役場庁舎
高寺院
 ▲高寺院
丸岡公園からの眺望
 ▲丸岡公園からの眺望
山田大王神社
 ▲山田大王神社

23/08/22(20)日曜日の朝の草刈り

 8月20日(日)に保護者の皆様と生徒による草刈りと、刈った草の運搬作業が行われました。10月に開催する球磨中央百貨店に向けた取組で、今まで1回だったものを、2回に増やしたいという育友会の提案で実現しました。百貨店への並々ならぬ意気込みが感じられます。

 当日は多くの保護者様と生徒のみなさんの参加があり、午前8時から1時間ほど行いました。全員汗だくになりながら懸命に作業に取り組まれ、本当にグランドがきれいになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。それとともに保護者の皆様のご協力があっての学校であることを改めて実感しました。生徒の皆さんも本当にありがとうございました。黙々と作業に取り組む姿に感動しました! 球磨中央の生徒が頑張る姿は、私のエネルギー源です。ご参加いただきました保護者の皆様、生徒のみなさん、本当にお疲れ様でした。