建築科ブログ

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【建築科】第8回特別授業「地域資源とのコラボ推進事業」

実施日:令和3年12月3日(金)

場 所:①阿蘇神社 楼門施工現場見学・講義

    ②熊本県土木部建築住宅局 建築課(田口技建工場見学、伝統構法による住宅現場見学)

対 象:建築科1年(38名)

 

11月11日(木)に2年生で実施された現場見学と同じ行程で実施されました。

専門分野を学び始めて約8ヶ月になる1年生には少し難しい話もありましたが、普段の授業と比べ生き生きとした様子で見学していました。なかには個別に担当者の方に質問する生徒がおり、建築に興味を持つ良いきっかけになっているのではないでしょうか。

【阿蘇神社】

地震後の阿蘇神社の様子から現在までの

【(有)田口技建 工場・住宅現場見学】

田口技建様の工場に伺い、「くまもと型伝統構法」とは何か、またそれらに用いる継ぎ手、仕口、土壁の説明を受けました。継ぎ手、仕口については学校で学習した内容が含まれており、授業と現場を繋げて理解できている様子でした。

【くまもと型伝統構法の住宅見学】

宇城市にある施工中の住宅現場見学の様子です。授業で学んだことの確認や、住宅現場での注意事項(仕上げ材を下足で踏まないなど)、新築ならではの木の香りなど現場でしか味わえないことを体験させていただきました。

【建築科】第7回特別授業「地域資源とのコラボ推進事業」

実施日:令和3年12月1日(水)

講師:須藤鋸店代表 須藤 聖一 氏

生徒:午前・建築科伝統建築コース2年(19名)、午後・同3年(19名)

今回は本校OBでもある、須藤氏より大工道具の鋸にまつわる詳しいお話を聞かせて頂いた。

鋸の種類や使用方法を先生の実技指導を通して生徒に直接指導を頂くことができた。生徒達は種類ごとに置かれた鋸を使って原木や竹を含む木材の切断などの実技体験を行った。その後は鋸の目立についてのお話と実演を行って頂き、生徒達は初めて見る鋸の目立作業を食い入るように見つめていた。生徒達から積極的な質問が多く発せられ、須藤氏の高校時代のお話から始まり、職人としての思いや、社会人になる心構えについても詳しくお話を聞かせて頂くことができ、とても貴重な時間となった。

自己紹介をされる須藤氏

須藤氏による実技指導の様子

指導に基づいて、各作業場所で全ての生徒が鋸を使って木材を切断した。

生木の切断も行った。

普段見ることのない、大きな窓鋸による丸太の切断指導の様子。

須藤氏による目立作業の様子。生徒達は集中して講師の話を聞きつつ、身を乗り出して作業に見入っていた。

生徒による鋸を使った原木の切断

午前中の授業が終わり、謝辞を述べる2年生代表の北君。

 

午後からは3年生が講義を受けた。

 鋸の挽き方について説明していただいている様子。

鋸の刃の仕組みについて説明する須藤氏。

前挽大鋸を用いた実演の様子。

 

生徒も前挽大鋸(まえびきおが)に挑戦しました。

3年生に向けたメッセージをいただきました。

謝辞を述べる3年生代表の川上君。

【建築科】第6回特別授業「地域資源とのコラボ推進事業」

実施日:令和3年11月17日(水)

講師:元熊本城本丸御殿復元工事棟梁  松永 孝一 氏

   文化財建造物保存技術協会 参事 東坂 和弘 氏

生徒:建築科伝統建築コース2年(19名)、3年(19名)

 

東坂先生よりご自身の経歴とこれまでの取り組みについて詳しくお話し頂いた。日本の伝統建築はもとより、海外の伝統的建築構法と文化に至るまでの幅広いお話であった。

その後、松永先生による大工道具紹介と使用方法についての説明があった後、木材の伝統的製材方法である両刃鑿を使った打割製材の実技指導があり、すべての生徒が実技体験を行った。生徒達は古代から中世にかけての製材方法を実体験した。

 

東坂先生の講話に聴き入る生徒達

 

専攻科の生徒による、釿(ちょうな)掛けの様子

 

2年生による両刃鑿を使った打割製材の様子
 

3年生による両刃鑿を使った打割製材の様子

松永先生による実技指導により高い加工技術を学んだ

打割製材後の断面確認の様子

 

授業が終了し、謝辞を述べる生徒代表の北君。講師の先生方への感謝と共に、今回の学びを今後の活動に繋げていきたいと力強く語っていた。

 

 

【建築科】第5回特別授業「地域資源とのコラボ推進事業」

実施日:令和3年11月11日(木)

場所:①阿蘇神社 楼門施工現場見学・講義

   ②熊本県土木部建築住宅局 建築課(田口技建工場見学、伝統構法による住宅現場見学)

参加生徒:建築科2年(38名)、伝統建築専攻科1・2年(6名)

 

5年前の熊本地震を受け、倒壊した阿蘇神社楼門の修復現場見学の様子です。

生徒達は、古材を7割再利用したスケールの大きな修復現場を見学し、伝統技法の技術の高さと制震ダンパーを組み合わせたハイブリッドの新工法に驚きを隠せない様子でした。

 

 

楼門の現場見学後、伝統建築専攻科の生徒は、「阿蘇神社の災害復旧事業」について復旧工事の設計監理を担当されている文化財建造物保存技術協会の方にお話をしていただきました。

 

 阿蘇神社の彫刻に始まり、阿蘇神社の墨書裏話や、楼門の特徴と熊本地震の特徴を重ね合わせ、崩れた理由を示してくださいました。阿蘇神社の災害復旧手順についてのお話では、見学させていただいた現場を思い出しながら、学ばせていただきました。

 

 質疑応答では、意欲的に質問する様子が見られました。「重要文化財である木造建築物に鉄骨を入れることに抵抗はなかったのか?」と教師陣も気になっていた質問をしてくれました。その質問に対しても真摯に答えていただき、たくさんの学びを与えてくださいました。専攻科生徒はやはり社寺建築を学んでいるだけあって、目を耀かせながら耳を傾けていました。

 

 

 

 

(有)田口技建見学

【作業場】

作業場見学では、「くまもと型伝統構法」の意義やそれらに用いる継手や土壁の説明を受けた。また実際に継手の加工体験を行いました。生徒たちは実際の材料や継手・土壁の模型などを見ながら、学校で学習した内容と照らし合わせ学習を深めていました。

 

【くまもと型伝統構法の住宅見学】

「くまもと型伝統構法」の住宅見学では、実際に施工中の住宅現場を見学しました。構法の特徴や作業内容などの説明を受けた。生徒たちは土壁の中塗り体験や田口社長に対して古材の活用に関する発問をするなど、積極的に学習に取り組みました。

 

 

 

 

 

【建築科】第10回「つまようじタワー耐震コンテスト高校生大会」

令和3年10月31日(日)

 

第10回「つまようじタワー耐震コンテスト高校生大会」に出場してきました。

結果としては、3位以内に入賞することはできませんでした。

本校からは、4チーム出場しました。

惜しくも、勝永(2AT)・黒木光勝(1AT)チームが5位という結果でした。

重りが足らなくなるほど、例年に比べ、類をみない白熱した戦いとなりました。

 

今大会は、元々9月中旬に実施される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により延期されました。

9月中旬の完成にあわせ、夏休みから地道に制作してきました。

長い間向き合ってきたつまようじタワーが崩壊していく様は、とてもショックでした。

重さを毎回量り、その度に補強し、愛情込めてこの3ヶ月間つまようじタワーと向き合ってきました。

タワーが倒れ、放心状態になっていた生徒ですが、特別賞をいただくことができました。

愛情込めて向き合ってきた甲斐がありました。

 

特別賞 野﨑凛(1AA)・宮田杏莉(1AA) 

この特別賞は、形状の美しさ・ユニークさ・製作の精度等の審査の結果選んでいただきました。

この悔しさをバネに来年はまた優勝を奪還したいと思います!

最後は壊れたタワーと共に全員で!キラキラ