伝統建築専攻科ブログ
【伝統建築専攻科】木山神宮(益城)神輿奉納
8月12日(土)、木山神宮(益城町)に神輿を奉納いたしました。
本年度卒業した生徒が伝統建築専攻科2年次に制作した神輿になります。
お盆の時期に遠路はるばる集いし若人。(1名は所要のため欠席)変わっていませんでした(笑)
今後神輿を利用していただき、町おこしや地域の発展につながってくれればと願っています。
【伝統建築専攻科】神輿を作ってテレビ出演しました!!
6月7日放送の番組「水曜だけど土曜の番組」に、
伝統建築専攻科が出演しました
出演したのは「夏が待ちきれないので神輿を作って担ぎたい」という企画です。
番組の神輿づくりを担当させていただきました
本来神輿制作は1年以上かかりますが、今回は放送までの準備期間1週間のため、
特別に神輿簡易版を製作しました。
番組MCのまさやんさんと清乃さんと一緒に組み立てを行いました。
素敵な思い出ができました全員でパチリ
放送はしばらくの間、TVerでも見ることができるようです。6月7日放送の回です
【伝統建築専攻科】手斧(ちょうな)、槍鉋(やりがんな)、檜皮葺(ひわだぶき)
11月16日(水)伝統建築専攻科1年生、2年生を対象に特別授業を行いました。
午前は本校伝統建築専攻科の一期生であり、なら歴史芸術文化村主査として活躍されている松島靖典様をお招きし、手斧(ちょうな)、槍鉋(やりがんな)のレクチャーをしていただきました。
文化財の建物を修復する際、材木の表面をトレーシングペーパーで写し取り、鑿跡(のみあと)などから創建当時どのような道具が使用されたのかを見極めるそうです。時代によって使われている道具が違うのです。
斧などで割った木材を荒削りする手斧(ちょうな)。
鍬のような形状で先に鑿(のみ)のような刃物がついており、振り下ろして木材を削ります。
はじめは怖々使っていましたが、次第に上達していきました。
槍鉋(やりがんな)。古代の鉋(かんな)です。木材の目に合わせて、引いたり押したり、両方向に使います。現在見かける台鉋(だいがんな)は室町時代に登場します。
それまではこの槍鉋が主流でした。
午後は同じく伝統建築専攻科1期生で、(有)宮川屋根工業にて原皮師として活躍されている森山淳希氏をお招きし、檜皮葺(ひわだぶき)の作業を見学しました。
専攻科実習棟裏にある木の皮を採取します。
木登りします。普段登らない(?)から難しいですよね
ヘラを使って皮を剥きあげます。
結束し、尺を測って裁断。
湿らせておいた檜皮を丁寧に並べて固定します。この時、竹釘を使いますがなんと口に含んでおいて一本ずつ向きを揃えて出します。口から出した竹釘を右手で取り、屋根金槌で打ち込む。森山さんの作業はとてもリズミカルでスピーディー。
専攻科の生徒も挑戦作業の流れは理屈では分かっているけれどいざやってみると難しい
まず、口から竹釘の向きを揃えるのが時間がかかる
竹釘を口に含み、ようやく1本向きを揃えて出たようです。キリッとしていますね。
でもここから打ち込むのがまた大変
柿葺き(こけらぶき)の解説もしていただきました。製材はなんと現在でも手作業なのだそう。
理由を聞き、納得。古から伝わる屋根技術に感心しきりでした。
今回レクチャーをいただいた松島さんと森山さんの、技術者・職人として誇りを持って取り組まれている姿に生徒たちは感銘を受けました。
また、伝統建築専攻科の素晴らしい先輩の姿に未来の自分たちの姿を重ねたのではないでしょうか。
観蓮寺稲荷社 鳥居
4月初旬、本校専攻科2年生で観蓮寺稲荷社の鳥居を建ててきました。
依頼者の方には大変喜んで頂くことができました。このような機会を設けて頂きありがとうございました。大変勉強になりました。
相良村浜宮神社 本殿 鳥居 (令和2年7月豪雨災害復興)
令和2年7月の豪雨災害で、全壊の被害を受けた相良村浜宮神社の復興に向けて、昨年の4月から専攻科の1年生で本殿と鳥居の制作作業を行い、今回現場にて本殿の設置と鳥居の建方を行ってきました。
昨年12月には高校生が制作した覆屋を設置し、今回本殿を納めて怪我もなく無事に終えることができました。
依頼者の方には大変喜んで頂くことができました。また、復興に向けてこのような貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。