SSHの授業
北里柴三郎顕彰2024事業に参加しました。
9月12日(木)、熊本保健科学大学で行われた北里柴三郎顕彰2024事業に参加しました。
県内のSSH指定校他8校が参加。
北里柴三郎先生のひ孫にあたられる北里大学名誉教授による特別講演、熊本保健科学大学の志多田千恵先生による破傷風菌研究に関する講演、高校生による研究発表や討論会など、大変充実した、内容の濃いセミナーでした。
SSH指定校による研究発表では、本校は、「ブラジルチドメグサの利活用」についての研究を発表しました。
最後の討論会では、本校生2名の質問に、講師の先生方が丁寧に回答して下さいました。
研究をしていく中で、頭そして性格の良さを獲得できること
研究することは、自分の様々な能力を上げることにつながること
等、研究は、自分を成長させてくれるものだということを教えていただきました。
【数探Ⅱ】データ利活用出前講座を受講しました!
令和6年9月6日、経済産業省の九州経済産業局 地域経済課の方々に来ていただき、データ利活用出前講座を実施いたしました!
はじめに数字の裏付けの大切さについて教えていただきました。数字の裏付けがあれば「共通認識をもつこと」や「相手に納得してもらうこと」につなげやすいことを学びました。
その後、実際にクロームブックを使いながら、RESAS(リーサス)の操作について指導していただき、「人口」や「経済」、「観光」など6つのテーマごとに班をつくり、①現状、②課題、③解決策、④探求、⑤政策提案について議論しました。RESASのデータを基にして、山鹿市への流入や滞在など人口を増やすために、外国人労働者や外国人観光客増加のための施策や農作物に付加価値を付けた第三次産業の強化、空き家の活用など様々なアイディアが出され、活発な議論が展開されました。
【課題研究】熊本北高校で英語発表
7月11日、熊本北高等学校生徒国際科学フォーラム(KSISF2024)のポスター発表に参加させていただき、英語で課題研究を発表しました。
開会式の後は、ALT、留学生の方と生徒とのアイスブレイク
本校生のテーマは「 Research to convey the charm of Yamaga to Taiwanese people」
すべて英語でのセッションでしたが、回を重ねるごとにだんだん慣れてきました。
参加した生徒は「課題研究のレベルが高くて、ポスターの作り方など、参考になることがたくさんあった。もっとたくさんの生徒が、このような外部の発表を見た方がいいと思う」と話していて、とても刺激を受けたようです。
熊本北高校のみなさん、ありがとうございました!
【YSP】令和5年度の課題研究テーマを紹介します!
令和5年度の課題研究テーマを紹介します。
生徒たちはユニークで興味深い題材を自分たちで設定して活動しています!
本校生徒がどのようなことの興味を持ち、テーマを設定して探究活動を行っているのか、ぜひご覧ください!
中学生のみなさん、本校の探究活動を通して「深い問い」へ挑戦してみませんか?
【SSH】講演会「ヒトの隣人:霊長類から学ぶこと」
5月27日、SSH講演会が開催されました。今年度は、公益財団法人日本モンキーセンター(愛知県犬山市)の赤見理恵(あかみ りえ)先生に、「ヒトの隣人:霊長類から学ぶこと」と題してご講演いただきました。
ご講演では、霊長類・霊長類学のおもしろさとして、ニホンザルの文化的行動や、実験で観察されたオマキザルの不平等な報酬配分に対する否定的な反応等、解説や映像を交えて説明いただきました。また、霊長類のもつ多様な社会形態等を踏まえて、霊長類の生態を知るのみならず、人間とは何かという問いの示唆を得ると同時に、霊長類が絶滅の危機に瀕していること、そしてその原因に地域紛争や難民等、人間が関わっていることを改めて認識しました。
ご講演後の質疑応答では、本校生から「霊長類以外の動物で文化的行動は見られるか」「霊長類から警戒されずに観察するために必要なことは何か」等の質問があがり、詳細にお答えいただきました。
最後に、生徒を代表して2年5組の生徒が「(テレビ等で目にするチンパンジーについて)テレビで見る限り、楽しそうに生きているという楽観的な意見しか持っていませんでした。しかし、チンパンジーの社会のマナーについて初めて知り、人間がチンパンジーについて知らないまま育てるというのは、あまりよくないとわかりました。これからは表面だけでなく、多方面の視点から見て、分別をつけることを頑張りたいです。知らないままでいるのではなく、たくさん調べ、理解することも頑張りたいです。」と謝辞を述べました。
リンク:日本モンキーセンター:https://www.j-monkey.jp/
当日会場となった山鹿市民交流センターには1・2年生が出席。
3年生は会場と学校をオンラインで結んで、教室で講演会を聞きました。
奈良女子大学女性エンジニア養成プログラムに参加
奈良女子大学の女性エンジニア養成プログラムに、1年生1名が参加しました。
プログラムは令和6年3月27日~29日に2泊3日で実施されました。
ワークショップ・プログラムのタイトルは
「メタバースの未来を描き、⾃分のキャリアを考える!」
SONYの社員の方がメタ-バース技術の概要や原理などを説明して下さった後、実際にメタバースを体験しました。
講義では、メタ-バース技術の内容だけでなく、キャリア形成についてのお話もあり、キャリアとは何か、どのように自分自身でキャリアを決めていくかについても改めて深く考えることができました。
参加した生徒は、「メタバースはこれから世の中で絶対必要になる面白い技術。もっと知りたいと思った。色々な仕事を調べて視野を広げたいと思った」と話していました。全国の高校生とも知り合うことができた貴重な経験でした。
お世話になった関係者の皆さん、ありがとうございました。
おまけ↓ 奈良女子大学は閑静な住宅街の中に位置していましたが、宿泊したホテルは近くの繁華街の中にありました。知り合った他県の生徒さんと一緒に2日間通学しました。
研究引継ぎ会
「自分の研究を引き継いで欲しい」2年生と「先輩の研究をやりたい」1年生をマッチングする「研究引継ぎ会」を行いました。
初顔合わせです。自己紹介から始まり、2年生が1年生へ研究内容を説明しました。
3年生から引き継がれた2年生の研究を更に1年生が引き継ぐ「孫研究」も生まれそうです。
令和5年度 理数探究(YSP:山鹿サイエンスプログラム)研究成果発表会
3月15日(金)、本校の25の教室及び体育館に分かれ、1・2年生全員が1年間を通して取り組んだ探究活動の成果を発表(ポスター)しました。同級生・先輩・後輩の発表を互いに聞くことで、次年度の課題研究につなげる良い機会となりました。保護者や地域の小・中学校の先生方にも御来校いただきありがとございました。
令和5年度 YSP(山鹿サイエンスプログラム)代表者成果発表会
3月14日(木)、「総合的な探究の時間」において、探究活動を続けてきた2年生の代表者による成果発表会が行われました。夏休み等に学校を出て、専門の方にインタビューを行う、多くの人にアンケートを取る等の自身の研究をまとめてきました。今日の発表会では、大学の先生方や地域の方、2年生や1年生が見守る中で、山鹿市民交流センター文化ホールで堂々と発表しました。今回発表した生徒と研究分野は、以下のとおりです。
2年1組 片山さん・原口さん(スポーツ健康科学分野)、2年2組 三森さん(人文科学分野)
2年2組 大城戸さん(教育・社会分野)、2年3組 猿渡さん・4組 井上さん(地域・防災・法律分野)
2年4組 嶋田さん(科学分野)、2年5組 山内さん(医療・福祉分野)
2023年度 SDGs QUEST みらい甲子園 熊本県大会 ファイナルセレモニー
みなさん、こんにちは。
3月9日に熊本市の市民会館で行われた『2023年度 SDGs QUEST みらい甲子園 熊本県大会 ファイナルセレモニー』に鹿本高校から山鹿ブドウ班の2人が出席しました。
開会されますと、はじめに各チームの紹介が行われました。
山鹿ブドウ班の2人は、先日卒業した3年生の研究を引き継いで研究を行っています。
彼女たちは、ワインを作る際に出てくるブドウの搾りかすを活用して歯磨き粉を作ることができないか探究しています。
その後の表彰式では熊本県下40チームが応募した中でファイナリスト12チームに選出されましたが、惜しくも受賞は逃しました。
表彰式後のワークショップでは、小国高校の『OGUNIギフト制作チーム』の皆さんとお互いの活動に対して意見交換をしました。参加した2人は、相手グループの活動のレベルの高さに驚いていましたが、良いところや印象的なところを見いだしていました。
サイエンスセミナーinくまもと 参加
3月3日、正解のない現在未解決のテーマについて、グループで解決方法を話し合いポスターにまとめて発表を行う「課題解決型学習」に2年生1名が参加しました。
以下の4つのテーマのうちの1つを選択し、グループでポスターを作成しました。
①自動運転と人工知能 ②ゲノム編集技術の光と闇
③アルテミス計画と火星移住 ④気候変動に起因する線状降水帯の出現率の低下
本校生のグループは、「ゲノム編集技術の光と闇」をテーマにして、「医療技術への応用」に焦点を当てポスターを制作しました。熊本大学工学部の学生さんがTAとしてサポートしてくれました。
最後の投票では、同点1位で最優秀2班のうちの1つに選ばれ、ステージで発表しました。
同じ班で一緒にディスカッションや発表をした他校のみなさん、ありがとうございました!
【クロスカリキュラム】歴史総合×日本史(岩倉使節団とビスマルク)
2年生理系クラスで、クロスカリキュラム授業が実施されました。
単元は「明治初期の対外関係」
岩倉使節団について説明を受け、使節団の歴史的意義について考察しました。
最後に、使節団が日本に与えた影響を自分たちで考えました。
世界史、日本史のそれぞれの先生の説明を聞くことで、当時の日本がどの国から強く影響を受け、どのようにして近代化を進めていったのかを、「覚える」のではなく「考える」ことができました。
東京大学先端研研究室へ訪問及び日本科学未来館の見学
12月26日(火)に本校2年生2人が東京大学先端研にお邪魔し、研究室訪問及び先端研クロストークに参加させていただきました。
インクルーシブな教育や研究環境の実現を目指されている並木先生と、昆虫の嗅覚センサを利用した探索ロボットの開発を目指されている神﨑研究室へ訪問してきました。各研究室で丁寧かつ実演を交えた説明をしていただき、生徒達も理解しやすかったようです。
午後からのクロストークでは、科学、芸術、哲学、宗教などの分野を超えて現代の課題とこれからの社会に向けたディスカッションが行われました。この会には大人だけでなく、青少年との交流も行われました。
12月27日は日本科学未来館の展示物を見学したり、体験したりしてきました。”老い”やこれからの社会を考える"未来逆算思考"など体験的なものが多く、まだまだ時間が足りなかったようでした。
【SSH】先生達の活動~KSC交流会~
熊本サイエンスコンソーシアム(KSC)は県内SSH指定校5校(天草高校、宇土中学・高校、熊本北高校、第二高校、鹿本高校)と理数科が設置されている3校(大津高校、熊本西高校、東稜高校)の計8校で構成されている組織です。
生徒の課題研究や高大連携の支援を行っています。
11月29日、KSC担当者交流会が開催され、ワークショップでルーブリック(評価規準)の作成方法などを学びました。
熊本大学の先生の講義や県内の指導教諭のレクチャーを受け、実際にルーブリックを作成してみました。
班で話し合い、徐々に形にしていきます。
先生も日々勉強です。
1年生「STI for SDGs 企業講話」
11月30日(木)6・7限目の時間に「STI for SDGs 企業講話」を実施しました。どの企業もいろんな取り組みをしている中で、壁にぶつかる、課題が生じることがあります。それをどのように解決していったか等、企業が取り組んでこられたことをお話しいただきました。それを聞く中で、生徒たちが現在取り組んでいる課題研究(YSP)がどれだけ意義あるものかを改めて理解してもらうとともに、物事に対して様々な視点を持つことを目的として実施しました。今年度参加いただいた企業は、「栗川商店様」、「あつまるホールディングス、あつまる山鹿シルク様」、「ヤマチク様」、「菊鹿ワイナリー様」、「コウサク様」、「地の塩社様」、「パストラル様」、「オムロンリレーアンドデバイス様」の計8社です。今年度は、事前に企業の学習を行い、講義を聞いた後に、対話型ワークショップとして、企業様に質問を行いました。より詳しく企業の取り組みを知ることで生徒の課題研究のみならず、将来を見据えた取り組みや、身近にあるものの良さに気づくことができたのではないかと思います。
科学の甲子園熊本県予選 出場
11月12日(日)、科学の甲子園熊本県予選大会が開催され、2年生6名が、数学、理科、情報分野のハイレベルな筆記試験と、実技試験に挑みました。
開会前、緊張しつつもワクワクしています。
会場には、校長先生、教頭先生が激励に来てくださいました。
競技は非公開のため撮影はできませんでしたが、実技競技は公開して実施されました。
実技本番の様子です。発射台から、年度の玉を飛ばします。
高得点のコップの中、お皿の上を狙って発射。会場を盛り上げることができました。
参加した生徒は「筆記はとても難しかった。実技はめちゃくちゃ面白かった!」と話していました。
【SSH】ジャパン・フィールド・リサ-チ in 熊本 3日目
最終日の3日目は、竹林班、植生調査班に分かれて活動しました。
本校生は植生調査班で、山道の脇の林に入り、樫や杉の林を観察しました。
最後は竹林班と合流し、親指で竹の本数を数える親指法を教えていただきました。
たくさんの調査道具と、掘った穴を埋めて原状復帰する様子。嵯峨野高校の皆さん、ありがとうございます。
最後はひふみ亭で閉会式。各高校の代表生徒が感想や謝辞を述べました。
ここには書き切れないほどの、たくさんの貴重な経験をさせていただきました。
参加した生徒は、「他校には、リーダーシップを取れる人がたくさんいた。調査には技術だけではなくて気配りや目配りが大切なことがわかった。また、何かを学ぶには主体性が大事だと思った。」と感想を話していました。
今回、企画、ご指導をしてくださった嵯峨野高校の皆さん、一緒に活動した第二高校の皆さん、講義や休憩の場所とおいしい料理を提供してくださったひふみ亭、地域の皆さん、本当にありがとうございました。
【SSH】ジャパン・フィールド・リサ-チ in 熊本 2日目
三校合同調査の2日目は、第二高校さんも合流して様々な調査を学びました。
調査だけでなく、写真を撮る場所のポイントも教えていただきました。写真右は、竹の大きさ(周囲)を測るための説明を受けている様子です。
本日は、九州大学大学院の平舘先生、東海大学農学部の井上先生にもご指導いただきました。
土壌断面を調査するため掘った穴と、記録の方法です。終了後は掘った土を埋めて元通りにするそうです。
記録写真の撮り方など、初めて知ることばかりでした。
参加した生徒は「とてもきつかったけど、楽しかった」と話していました。
【SSH】ジャパン・フィールド・リサーチ in 熊本 1日目
9月16日~18日の3連休に、京都府立嵯峨野高校、熊本県立第二高校との三校合同フィールドワークに参加させていただきました。
嵯峨野高校の先生、生徒さんのご指導の下、竹林調査、竹林土壌断面調査などの専門的な調査方法を学ぶことができました。
開会式の後,調査を行う和水町山林近くの「ひふみ亭」で、前和水町教育長の岡本様から、「和水町の自然と歴史について」の講話を受けました。その後、嵯峨野高校の生徒さんからレクチャーを受け、ヘルメットやスパッツなどを装着。
測定機器や道具の説明を受け、山に向かいました。私達が説明を聞いている間も、嵯峨野高校の生徒さんは必要な機器や道具をテキパキと準備していました。
山で起こりうる危険な状況、行動する上での注意点など安全上の注意を受けた後、検土杖や土壌貫入計などの使い方・目的を、実物を使って教えていただきました。
2日目は、本格的な調査です。
SS国語探究Ⅰ×化学(クロスカリキュラム)
1年2組グローバル探究コースにて「どうすれば水俣病は止められたのか~科学と歴史を学ぶ意義~」をテーマに、SS国語探究Ⅰ×化学のクロスカリキュラムを実施しました。
高校化学の視点から、水俣病を学びました。
【熊本大学との連携協定調印式】キックオフイベントで課題研究発表
9月14日、熊本サイエンスコンソーシアム(KSC)と熊本大学との連携協定調印式のキックオフイベントとして、SSH校5校の代表者による課題研究の発表が、熊本大学工学部百周年記念館で行われました。
3年生4名が、8月9日・10日に神戸市で開催されたSSH生徒研究発表会でポスター発表した研究を発表しました。
発表した3年生は、「他校の発表もとても面白かった」と話していました。
発表を参観した2年生の代表者2名は、メモを取りながら熱心に発表を聞いていました。
※KSCとは、県内SSH校5校と理数科を有する3校で構成する組織で、各校が取り組んできた理数教育や高大連携・接続などの内容を共有し、県内理数教育の横と縦の繋がりをつくることを目的としています。
R5 SSH生徒研究発表会(発表日)
昨日準備したポスターを用いて発表を行いました。発表後には研究手法や用いた材料、今後の研究について等様々な質問をいただきました。また、200を超える学校が同様に発表を行われていたので、各校のブースを訪ねてはその発表に耳を傾けていました。
皆さん、各学校の代表ということで、どの学校の発表もポスターだけでなく様々な発表の工夫がなされていました。
R5 SSH生徒研究発表会(準備日)
本日、SSH生徒研究発表会へ参加するため兵庫県神戸市に発表者4名と見学者4名、引率2名到着しました。
神戸も蒸し蒸しとした暑さです。明日の発表では暑さにも負けず、研究の成果を発表してもらいます。自信を持とう!
R5年度 YSPⅡ研究計画発表会
7月19日(水) 2年生がYSPⅡ研究計画発表会を行い、3年生からアドバイスをもらいました。夏の探究に向けてがんばります。
課題研究の問題発見とテーマの決め方講座
6月23日(木)6限目、理数探究(YSPⅡ)で探究活動に取り組む2年生を対象に「課題研究の問題発見とテーマの決め方講座」を行いました。講師には熊本大学文学部准教授の日高 利泰様をお招きし、研究を進めるうえでの、課題(謎)の設定および検証方法についてお話をいただきました。
生徒を代表して、2年生の境さんから謝辞が述べました。生徒たちは本日学んだことをテーマの設定に活かし、7月19日(水)に予定されている「第2学年YSPⅡ研究計画発表会」でポスター発表を行います。
令和5年度 SSH講演会
5月10日(水)、山鹿市民交流センター文化ホールで令和5年度 鹿本高等学校SSH講演会を行いました。
演題:「古気候学と私~過去から学び未来を知る~」
講師:東京大学大気海洋研究所 平林 頌子 氏(理学博士)
講演の中で、地球科学の研究を目指したきっかけや、採取したサンプルを分析することで過去の気候を知り、将来の気候変動を予測する研究についてお話をいただきました。また、これから探究活動に取り組む生徒たちへ「きっかけは自分の身近なところにある」、「身のまわりのなぜ?を見過ごさないで」、「研究は決して個人プレーではない」とアドバイスをいただきました。
質疑応答では、生徒たちからの「環境悪化を防ぐために大事なことは?」や「研究をする中で特に印象に残っていることは?」など、多くの質問にお答えいただきました。最後に、生徒を代表して2年生の黒田さん(米野岳中出身)から謝辞が述べられました。
YSPⅡオリエンテーション
4月12日(水)、本校剣道場で理数探究(YSPⅡ(YamagaScienceProgramⅡ))のオリエンテーションを行いました。2年生の生徒たちは「課題研究とはどんなものか」、「テーマの設定」、「研究手法」などについて学びました。明日からさっそく課題研究がスタートします。
クロスカリキュラム 地球史その3 日本史×世界史×地学
地学基礎 今年度最後の授業は、「日本史×世界史×地学」で実施しました。
テーマは「気候変動と人類」
まず初めに黒点数の変化から読み取れることについて考えました。
黒点数の増減と太陽の活動状況については1学期に学習しています。
黒点数が少ないことから、地球の気温が低下したことまで考えることができた生徒もいました。
次に黒点数が著しく減少した時期(気温が低下した時期)には、世界・日本でどのような出来事が起きたのかについて、世界史の先生から説明していただきました。
次に日本史の先生から日本で発生した3大飢饉の内容とその対策についての説明をしていただきました。
(*天明飢饉は浅間山噴火も関係しているため、火山の説明もしていただきました。)
46億年という歴史の中で、生物は環境変化によって絶滅または適応することで進化を重ねてきました。
過去を知ることの目的の1つは、未来を予測することです。
過去にどういうことが起きて、どのように乗り越えたのかを知ることで、将来どうしていくべきかを考えるきっかけにして欲しいと思います。
今回は「深める&広げる」クロスカリキュラムになったのではないかと思います。
ご協力していただいた先生方ありがとうございました。
クロスカリキュラム 地球史その2 地学×生物
地球史その2のテーマは「環境と生物」、「地学×生物」で実施しました。
その2の前の授業(先カンブリア時代)では、生徒達から「生物の進化や定義」についての質問がたくさんあり、その質問を基に生物の先生から授業をしていただきました。
生物の定義は何かという問から始まり、
環境と生物は互いに作用しているという話をしていただきました。
それから、先カンブリア時代において、光合成細菌・嫌気性細菌・好気性細菌はそれぞれどの時期に、どのような順序で出現したのかを、ワークシートを用いて考えました。
地史分野は、決して暗記ではありません。環境変化に注目することで繋がりが見えてくることを改めて学びました。
クロスカリキュラム 地球史その1 化学×日本史×地学
2年生地学基礎では、地球史分野を化学、生物、日本史、世界史とリレー方式でクロスカリキュラムを実施しました。
その1は「地学×化学×日本史」、テーマは「年代測定」です。
初めに放射性年代について、化学の先生から説明していただきました。
授業が重なっていたため、今回は動画にての説明になりましたが、非常に分かりやすい説明で、文系の生徒達もスムーズに理解を深めていました。
次に日本史の教科書に掲載されている、「年輪法」について年輪からどのように年代特定ができるのか学びました。(今回は日本史の先生と授業が重なっていたため、担当からの紹介になりました。)
最後に放射性同位体と年輪法はどのように使い分けをしたらよいかを考えて、先カンブリア時代に入りました。
年代測定について、化学と日本史の側面から学ぶことで理解を深めることができました。
YSP代表者成果発表会
3月8日(水)、令和4年度 YSP(山鹿サイエンスプログラム)代表者成果発表会を山鹿市民センター文化ホールで行いました。課題研究に取り組んできた2年生を代表して、6名の生徒が研究の成果を発表しました。翌日の9日(水)には会場を本校の教室と体育館に移し、1・2年生全員のポスター発表を行います。
開会式では、学校長から開催に際しての感謝や生徒たちへのアドバイス、さらなるチャレンジに向けた決意が述べられました。以下に一部をご紹介します。
「未来をひらいていく高校生はこれから幾度となく解決しがたい課題にぶつかることでしょう。そのときに、彼らを支える一つが「経験」であり、その経験をつくるのが本校での探究活動でありたいと思っています。」
発表1 志柿さん
「お米プロジェクト~地元のお米を生かした商品開発を目指して~」
発表2 中田さん
「男性看護師を増やすことにより将来予想される看護師不足を解消する」
発表3 隈部さん
「植物の成長と音楽の関係」
発表4 阿蘇品さん
「日本の幼稚園・保育園におけるお遊戯会の変遷と今後」
発表5 小田くん
「魅力のある山鹿の訪問看護サービスを作る」
発表6 松見くん
「これからの時代にあった新しい埋葬方法について」
それぞれの発表の後には質疑応答の時間が設けられ、生徒たちから多岐にわたる内容の質問が行われました。
崇城大学 生物生命学部教授の長濱一弘先生より、講評をいただきました。
プログラミング講座
3月6日(月)、SSH事業 プログラミング講座を実施しました。
講 師 東海大学文理融合学部人間情報工学科教授
令和4年度鹿本高校SSH運営指導委員 村上 祐治 様
講義の中で、プログラミングの考え方やコーディングのポイントを解説していただき、「数学や物理などの知識が合体し、プログラミングに活かされる。授業で学んでいる様々なことを大事にしてほしい。」とお話をいただきました。
村上先生が大学で取り組まれている研究(VRシステムやウェブマッピングシステム)を紹介していただきました。
第Ⅰ期・第4回SSH運営指導委員会を開催しました。
令和5年2月14日(火)に第Ⅰ期・第4回SSH運営指導委員会を開催しました。今年度の取組の総括と、中間評価に向けて委員の皆様から御意見をいただきました。
生徒研究発表
意見交換・質疑応答
課題も成果もあった2年目でした。来年度に向けてさらに改善していきます。
新しい「物差し」を学びました
探究活動の評価について、株式会社リバネス教育開発事業部教育総合研究センター長の前田様をお招きし、管理職とSSH担当職員に講座を開いていただきました。生徒のワクワクをどのように可視化していけばよいかなど多くのことを学ばせていただきました。来年度のSSH中間評価に向けて、取組を更に活性化していきたいと思います。
東京大学先端科学技術研究センター・日本科学未来館訪問(2日目)
1月6日、2年生2名が、東京大学先端科学技術研究センターを訪問しました。
まず、本校SSH運営指導委員の神崎亮平教授の研究室を見学。同研究室では、昆虫の機能を利用したロボットの研究をされています。研究者、大学院生の方々に、研究内容を説明して頂きました。
カイコガがフェロモンに反応する様子、カイコガの触覚を利用したドローンを見学。5月の神崎教授のSSH講演会の内容を、より深く理解することができました。
「なぜカイコガを使うのですか?」など、素朴な疑問に丁寧に答えて下さいました。
次に「共創まちづくり分野」の研究室に伺いました。
研究分野の説明を受けた後、自分たちの課題研究内容についての助言をたくさん頂きました。
全く新しい視点からの助言を頂き、課題研究の悩みが解決。今後の展望が見えてきました。
最後に、神崎教授から1号館を案内して頂きました。
1号館には、先端研の起源である「東大航空研究所」に関わる「風洞施設」があります。
長距離飛行世界記録を作った飛行機や国産旅客機YS-11等の設計に関わった、日本の航空史を語る上で極めて重要な施設です。歴史を感じる木製の設備でした。これを作るには日本の木製桶を作る技術が必要とのこと。現在も、スキージャンプの飛行検証などに使われているそうです。
最後に、シンボリックな13号館の前で記念撮影。
当日は、2名の東大大学院生の学生アフィリエイトの方が同行して下さいました。(写真両端)
今回お世話になった東大先端研、先端教育アウトリーチラボの皆様、本当にありがとうございました。
東京大学先端科学技術研究センター・日本科学未来館訪問(1日目)
1月5日~6日、2年生代表者2名が、1泊2日で、日本科学未来館と東京大学先端科学技術研究センターを訪問・見学しました。
1日目は日本科学未来館を見学しました。
未来館は、展示を見て「未来への自分なりの答えを探す」ことが目的の一つです。
まず、未来館のワークシートに書かれたお題から興味のあるものを選び、選んだ理由などを記入して自分を分析します。
そして、お題に関連する展示を見学し、気づいたことや新たな発見をまとめ、考え方の変化などを分析。
見学だけでなく、ワークシートを通してより広く・深く考えるための「考え方を深める練習」も行うことができました。
その他にも、最新の科学技術に関連する展示、体験型の展示を見学。
3時間近くの滞在でしたが、あっという間に時間が過ぎました。
2日目は、東京大学先端科学技術研究センター訪問です。
世界に羽ばたく高校生の成果発表会
12月18日(日)in九州大学伊都キャンパス
「世界に羽ばたく高校生の成果発表会」にて、本校2年生2名が本年度取り組んだ課題研究の発表を行いました。
「日本の幼稚園、保育園におけるお遊戯会の変遷と今後」(口頭発表)
「植物の生長と音楽の関係」(3分プレゼンテーション・オンライン発表)
2人にとっては初めての成果発表でしたが、質疑応答まで含め、一生懸命発表していました。
今後も国内外問わず、多分野において活躍できる生徒が増えることを期待しています!!
2年はこれから、3月の成果発表会に向けて更に研究を続けていきます。
【科学部】山鹿小学校での科学実験教室
12月6日の期末考査最終日、2年生科学部員と教師を目指す生徒の3名が山鹿小学校の科学クラブにお邪魔して、科学実験教室を行いました。
小学生には、4つの実験を、班に分かれて見学してもらいました。
まずは、自己紹介。そして、小学校の先生から、高校生の話をしっかり聞くよう注意がありました。
ルミノール反応の実験。高校生が、犯罪捜査にも使われる理由をわかりやすく説明しました。ルミノールの青い幻想的な光に、歓声があがりました。
マグネシウムリボンの燃焼実験と「筒のヒモの謎」。筒から出ているヒモを引っ張って、筒の中の仕組みを考えました。不思議な動きをするヒモに、「どうなってるの?」「なんで?」という疑問の声が上がります。
水の表面張力の実験。実際にやってみました。みんな成功しました!
液体窒素で、風船や花を凍らせる実験。液体窒素に数秒つけると、見た目は普通ですが、触ってみるとカチカチで握ると砕けてしまいます。液体窒素を床にこぼすと、不思議な現象が見られました。
最後に、小学6年生のクラブ長さんがお礼の言葉を述べてくれました。
高校生からも、小学生に「実際に体験して、疑問を持つことを大切にして欲しい」とメッセージを送りました。
高校生にとっても、とても貴重な経験でした。山鹿小学校科学クラブのみなさん、ありがとうございました。
科学の原理・原則を学ぶハンズオン講座(1年生)
12月7日(水)、令和4年度SSH事業「科学の原理・原則を学ぶハンズオン講座」を行いました。
講師:
熊本大学大学院教育学研究科教授
令和4年度鹿本高校SSH運営指導員 田口 浩継 様
講義内容:
micro:bitを活用した、プログラム作成と機器の関係について学ぶ。また、それらを活用することで、一人ひとりの日常にある課題の解決について考察する。
受講者:1年生185人、教職員
これからのグローバル社会を生き抜くために求められる一般的な能力、プログラミングで育成する資質・能力についてお話をいただきました。
micro:bitを使った様々な作品例をご紹介いただき、生徒たちは「micro:bitを使って課題を解決するための製品を開発しよう」という題材に取り組み、それぞれのアイデアを出し合いました。
令和4年度熊本スーパーハイスクール生徒研究発表会
12月3日に崇城大学にて開催され、本校からも化学分野・生物分野の2つが参加しました。
化学分野からは2年生の松原君・安部君、豊後さんが「バイオプラスチックの合成」で発表をしました。スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会での経験を活かし、質疑応答までしっかりとできていました。
生物分野からは2年生の廣﨑さんが「桑葉で血糖値は下がるのか」というテーマで発表しました。外部で発表するのは初めてになりますが、発表を重ねる毎に発表の仕方も上達し、一人ではありましたが、1時間以上絶えず発表し続けていました。
発表を終えての感想
「たくさんの人が質問やアドバイスをしてくれるので今後の研究のヒントがたくさん見つかった。」
「知らない人に発表することで話す力が身についた。」
「他校生の発表を聞くことができ、いい刺激になった。」
期末考査期間での参加になりましたが、準備から当日までがんばりました。
当日参観してくださった皆様、ありがとうございました。
3年生 探究型クロスカリキュラム「生物×地学」
3年生 理系選択生物の授業を用いて、探究型クロス授業を行いました。
生命誕生から生命の進化について、地学的視点に立ち、生物とは違った切り口で内容を深めました。
本日のテーマ
27億年前に、酸素はどのようにして生成されたか?酸素があった証拠は?などの疑問について、あらかじめ動画を見た後に、調べたり話し合ったりしながらまとめていきました。難所では先生の解説も入りました。
「地学は証拠が大切」という先生の言葉を受けて、様々な現象の理由を考え、地球上に残された証拠を調べました。
最後に、生物の先生から「生物は、生き物がどう変わっていったかに着目するけれど、どうしてそう変わったのか、その理由は生物だけではわからない。なぜそう変化したのか、理由を考えるには地学の知識が必要」と、今回の授業の意義についてのお話がありました。
2年生理系生物 探究型クロスカリキュラム 生物×英語(環境問題インタビュー)
2年生理系、選択生物の環境問題について考える授業の中で、トリニダード・トバゴから来日しているALTのヤシャ先生に対して、英語でインタビューを行いました。各班、それぞれ調べている環境問題に関連する質問をヤシャ先生にインタビュー形式で行いました。
インタビューのやり取りは、全て録画し、後で内容を確認し、プレゼンに起こす作業を行っていきます。インタビューの中では、写真を見せながら説明したりとしっかり伝えようとする姿が見られました。
質問の例:生物 質問.pdf
SS国語探究「国語×化学」クロスカリキュラム①
11月14日(月)1年2組グローバル探究コース39名を対象に、国語×化学のクロスカリキュラムを実施しました。テーマは「どうすれば水俣病は止められたのか~科学・歴史を学ぶ意義~」です。
これまで主に社会科学的な視点から捉えてきた水俣病を、高校化学の視点で掘り下げていきました。
「水俣病にまつわる『科学・科学』を正しく理解しましょう」という言葉でスタートした授業、
水銀とはどういうもの? どんな種類がある?
毒性の強さと水に溶ける・溶けないの関係は?
当時チッソは何を原料にして、何を合成しようとしていたの?
メチル塩化水銀はどのようにして生じたの?
次々と出される問いかけに、懸命に答えを考えます。
亜鉛や銅を塩酸に溶かして観察をしました。
アセトアルデヒドの匂いを嗅いでみました。
最後に、水俣病はどうしたら防ぐことができたのか。どの段階で間違えたのかを化学の視点から振り返ってみました。
次回の国語探究も「国語×化学」のクロスカリキュラムです。
今日の授業をさらに掘り下げていきます。
「科学の甲子園」出場
11月13日(日)科学の甲子園熊本県出場校選考会に出場しました。
参加した2年生のメンバーです。
科学の甲子園では、6人1チームで理科、数学、情報の筆記競技と実技競技に挑みます。
文化祭と時期が重なり忙しい中、放課後の時間を使って直前まで筆記、実技の対策を頑張ってきました。
本番直前。校長先生、教頭先生も激励に来てくださいました。
試験は非公開で行われましたので、競技の様子はお伝え出来ませんが、実技競技で制作した「シャトルウィンドカー」の走行タイムは、3位まであと1秒足らずの22秒という大変良い結果でした。
参加した皆さん、お疲れさまでした。大健闘でした。
SS国語探究「水俣学連続講座⑤」
11月7日(金)、1年2組グローバル探究コース39名を対象に、第5回水俣学連続講座が実施されました。
講師は熊本学園大学水俣学研究センター長の 花田昌宣(まさのり) 様です。
9月よりスタートしたこの講座も本日で最終回。
今までの学びを振り返りながら、水俣病の課題を「企業・科学者」「市民・漁民」「患者/被害者・法」の観点から改めて掘り下げ、全体像を捉えていきました。
(生徒の感想)
5W1Hの観点で見直した時、分かっているつもりで分かっていなかったことに改めて気づきました。当時、伝染病でないことは感染経路がたどれないことからも明白であり、漁師の方々はチッソの排水が原因であることを海の異変から知っていました。チッソという大企業の、高い技術や知識を持っている人たちが引き起こした人災であることを改めて学びました。
今後は3月の発表会に向けて9つのテーマを設定し、グループ毎に学びを深めていきます。
SS国語探究「水俣学連続講座④」
10月25日(金)1-2組(グローバル探究コース)を対象に、第4回水俣学連続講座を実施しました。
講師は熊本日日新聞社編集局・地域報道本部社会の石貫謹也(いしぬき きんや)様です。
今回は報道機関の立場から、「記者の目線で捉えた水俣」について語っていただきました。
以下、生徒の感想です。
「私は水俣病について探究する前までは、何十年も国や県と闘っている方々が居て、今も苦しんでいる方々がいらっしゃることを知りませんでした。公害の負の部分は知っていましたが、その背後に、『豊かさを追い求める人間』がいたことには気づいていませんでした。今回は記者という立場からのお話を伺う中で、ネットや本で調べただけでは分からない、取材時に石貫さんが感じたこと・考えたことを知ることができ、とても貴重な体験でした。講義を受ける中で、水俣病を終わらせないよう伝え続けることが大切だという思いを強くしました。」
【科学の甲子園県予選】実技競技の対策
11月13日(日)に実施される「科学の甲子園」県予選に向けて、事前公開された実技競技の対策を考えました。
科学の甲子園は、6人一チームで、数学・理科・情報分野の筆記試験と、実際に「もの」を製作する実技競技に臨みます。
今年の実技競技の課題は「シャトルウィンドカー」の製作。
まずは「シャトルウィンドカー」について調べました。
部品が揃ったら、試作をしていきます。
SS国語探究「水俣学連続講座③」
10月21日(金)、グローバル探究コース(1年2組)を対象に、水俣学連続講座を実施しました。
講師は熊本学園大学水俣学研究センターの井上ゆかり先生です。
今回で3回目となる講座のテーマは「不知火海沿岸漁村の暮らしと水俣病」。
不知火海の海流の流れと被害の分布等、様々な科学的データを元に講義をしていただきました。
以下、生徒の感想です。
「今日の講話の中で印象に残ったのは『中立って何だろう?』という原田医師の言葉です。水俣病認定患者である岩本さんのお父さんが庭先でしゃがんで包丁で魚をさばく写真があります。その写真を見て、熊本県は『症候は認められないか、認められるとしても軽度であった。昭和48年の両親の写真でも起⽴時の姿勢に異常は認められない。
(略)したがって、原告の両親が認定患者であることから、直ちに原告がメチル⽔銀中毒症を発症するに⾜りるだけのメチル⽔銀暴露があったとはいえない』と告げたと聞き、衝撃を受けました」
この連続講座もあと2回です。次回は本校卒業生でもある、熊本日日新聞社の石貫様がご来校くださいます。
大学出前講座
10月19日(水)、SSHの活動の一環として、受講を希望した生徒に向けた大学出前講座を行いました。講師には九州工業大学の楢原先生をお招きし、情報工学が活用され駆使されている研究開発の世界、これから広がる機会情報工学分野の新しい可能性についてお話をいただきました。
講義テーマ「情報と機械が生み出す第4次産業革命の世界」
講師 九州工業大学 情報工学研究院 教授 楢原 弘之先生
グループディスカッションの様子です。
大学での研究活動の紹介を交えながら「機械と情報の世界動向」、「アクティブラーニングの意義」、「新しい世界を生み出す"3Dプリンター"の魅力」についてお話をいただきました。
謝辞の中で2年生の黒田さんが「ぼくたちが25年後の日本を明るくできるようにしていきたいです。」と述べ、楢原先生からは「25年後はみんなが引っ張って、より良い世界を作ってください。」と激励の言葉をいただきました。
クロスカリキュラム職員研修を実施しました。
本校では、教科横断型の授業「クロスカリキュラム」を実施しています。
クロスカリキュラムの更なる実践のため、10月12日に職員研修を行いました。
研修では、
〇クロスカリキュラムを行う意義
〇クロスカリキュラムを行う上での課題(職員アンケートの結果から)
〇先生方はどの科目と一緒に授業にしたいか
等について担当教諭から説明がありました。
スライド-実施したクロスカリキュラムの授業方式の説明
スライド-クロスカリキュラムを行う意義は?
スライド-実は、たくさんの科目の先生が、物理と一緒に授業をしたいと思っていました!
先生たちも日々勉強していきます。
YSPⅡ中間発表
10月6日(木)2年生の課題研究中間発表会が実施されました。
2年生は6つの分野に分かれて、個人で課題研究を進めています。
4月から取り組んできた課題研究、研究も深まりつつあるこの時期に、各分野の専門家を講師として招き、助言をいただきました。各分野代表生徒3名の発表を元にしながら、7名の先生方からデータの取り方や活用方法、分析方法について丁寧に教えていただきました。
① 科学分野 講師:崇城大学生物生命学部応用微生物工学科教授 長濱 一弘 様
東海大学文理融合学部人間情報工学科教授 村上 祐治 様
発表
池田杏鈴さん「牛糞の臭いは消すことができるのか」
山口颯太くん「温泉と風呂でのリラックス効果の違い」
部良本光明くん「廃棄された半導体の有害物質をなくして安全に廃棄する方法」
② 人文科学 講師:熊本大学文学部コミュニケーション情報学科現代文化資源コース 准教授 日髙 利泰 様
発表
中山雄真くん「日本に住んでいて英語の次に必要な言語は?」
池田莉穏奈さん「テーマパークの音楽の秘密」
石坂 翔さん「国ごとに異なるwebデザイン」
③ 教育・社会 講師:熊本大学大学院教育学研究科教授 田口 浩継 様
発表
井口琉歌さん「放射能の処理について」
黒田美海さん「人口流出を防ぐには」〜人々の考え・心理から対策を立てる〜
山下結子さん「LGBTの理解を深めるためにできること」
④ 医療・看護 講師:熊本保健科学大学看護学科助教 原口 真由美 様
発表
中田千鶴さん「男性看護師を増やすことにより将来予想される看護師不足を解消する」
古江文佳さん「赤ちゃんポストのこれからのあり方とは」
野見山汰人くん「放射線治療が普及するには」
⑤ 地域・防災 講師:熊本県立大学総合管理学部教授 上拂 耕生 様
発表
丸山明人くん「行政アプリでもっと便利に〜より地域に愛されるアプリにするために〜」
志垣伊王那さん「お米プロジェクト」〜地元の食材を生かした商品開発を目指して〜
大嶋恒希くん「ハザードマップの周知方法」
⑥ スポーツ健康科学 熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科理学療法学専攻 講師 本田 啓太 様
発表
小田凌大くん「山鹿市の魅力ある訪問介護をつくる」
社方貫路くん「ストレスとスポーツの関係性」
塩田紗恵さん「バスケットボールにおける効果的なウォーミングアップの方法」
【SS国語探究Ⅰ】水俣学連続講座②
10月7日(金)1年2組(グローバル探究コース)39名を対象に第2回「水俣学連続講座」が実施されました。
講師は胎児性水俣病患者で、現在語り部をされている永本賢二さまです。
永本さんの話される言葉はとても心に響くもので、生徒からは「症状を軽くするためのリハビリはどのようなことをされていますか?」「水俣病の呼称について、メチル水銀中毒症に変えるべき、という声もあるけれど、永本さん自身はどう思われますか?」など、様々な質問が出ました。
以下、生徒の感想です。
「胎児性水俣病は、お母さんのへその緒をとおし、メチル水銀が赤ちゃんの体内に入り、水俣病になって生まれた‥‥今までの学習の中で知識としては知っていました。講話の中で、幾度も“嫌だった”という言葉が出てきたことがとても印象に残りました。改めてこの水俣病は風化させてはいけないと思いました」
1年生理数探究「YSPⅠ」 中間報告会
10月5日(水)、本校体育館で第1学年理数探究「YSPⅠ」中間報告会を行いました。各クラスの中で代表に選ばれたグループが課題研究の経過報告を行いました。
講師には一般社団法人GlocalAcademy 代表理事の岡本尚也様をお招きし、質疑応答の中で研究の進め方や発表時の注意点についてアドバイスをいただきました。
1年1組代表 井上さん・片山さん・五嶋さん・佐藤さん・原口さん
「協応性を高める新手法の考案~運動機能向上に向けた目と身体の相関について~」
1年2組代表 大嶋さん・井上くん・宮本くん・三森さん
「熊本にいる外国人が地震時に安心できる町作り」
1年3組代表 有働くん・坂口さん・嶋田さん
「未来の川を守るために~マイクロプラスチックと環境汚染~」
1年4組代表 中川さん・宮川くん・瀬戸さん
「山鹿市のフードロスの削減について~企業・自治体の取り組み~」
1年5組代表 井上さん・北岡さん・猿渡さん
「山鹿市の空き家対策」
岡本先生による講評の中で、「自分がこれだという面白いものを見つけ、どうやったらそれが出来るのかを考えたら、人間の能力は伸びる」とお話になられました。
【SS国語探究Ⅰ】水俣学連続講義①
9月30日(金)
1年2組グローバル探究コース(39名)を対象に、水俣学連続講義の第1回目を実施しました。
講師は 熊本学園大学特命教授 水俣学研究センターの高峰 武 先生です。
事前に高峰先生の著書『水俣病を知っていますか』についてレポートを提出し、そちらを元に講義をしていただきました。
以下、生徒の感想です。
私達はこれまで、水俣病の長い歴史と、その歴史の中で多くの人が傷つきながらもこの問題に向き合ってきたことを学んできました。水俣病の歴史は決して風化されませんが、歳月が経つにつれ、私達の世代の中には「過去の出来事」という捉え方が強まっていると思います。
私は今日の講義で水俣病についての自分の考えを持つことが大切であることを学びました。自分の考えを持つことで、未来に繋がっていきます。これからもっと水俣について調べ、理解することで自分の考えは形成されていきます。多面的に物事を見る姿勢を、水俣病に限らず、日常生活の中でも持とうと思います。
【SS数学探究Ⅱ】データサイエンス講義
9月26日(月)
2年2組グローバル探究コース(39名)を対象に、データサイエンス講義「財政教育プログラム」を実施しました。
講師は 財務省九州財務局財務広報相談室広報相談第一係長 右田 智也 様 です。
身近な「公共サービス」や「公共施設」などの予算案を行政担当者になったつもりで編成し、意見を出し合い、グループごとに発表、質疑応答を行いました。
ビックデータの活用法を学ぶとともに行政について考える機会になりました。
以下、生徒の感想です。
・日本の歳入、歳出、何に使ってるか、どうやって稼いでいるのかがわかり、勉強になりました。
・今までり前り前に過ごしてきたけど、財務大臣はじめ、様々な人達が色々なことを考慮しながら予算を立てていて難しいことだなと思いました。そして、グループ内でも意見が分かれたので、国民全員が納得できるような予算の作成はなかなかできないと実感しました。
・歳出歳入の割合を通して国の考え方を自分なりに考えることができ、国の財政を知り、理解することができました。
・日本の借金の深刻さがわかりました。日本の財政が、世界的に見て、負担とサービスのバランスが良くないものだとわかり、今後の日本について考える機会となりました。
【SS国語探究】水銀フリー講座
9月16日(金)
グローバル探究コース1年生が熊本県環境生活部環境政策課が実施している「水銀フリー出前講座」を受講しました。講師は国連環境計画国際技術センターの本多俊一様です。
講話を通して現在直面している地球規模の課題と水俣病との関連について学び、視野を広げました。
以下、生徒の感想です。
「目先の豊かさより長期的な結果を考えて動く」この言葉が心に残っています。水俣病も、チッソが汚染水を処理するための1億を削らなければ、その後の埋め立て工事や様々な補償にかかる4000億円を失わず、人々も、また美しい自然も損なわれることはありませんでした。原子力発電やプラスチックの問題もそうです。そう考えると、他人事ではないと思いました。
また、完全な水銀フリーは難しいものの、環境に優しいことを一つでも毎日行えば、少しずつ小さくても変わることを学びました。
水俣病を学ぶことは、世界の仕組みや環境問題を知ることにつながるので、グローバルに考える大切さを改めて知ることができたと思います。
私達は今、水俣学習のプレゼンづくりを行っていますが、熊本と国の関係だけでなく、世界に目を向けて、作成していきます。」
菊鹿中学校「プレゼン講座」
R4.9.14(水)
山鹿市立菊鹿中学校の1年生に向けて、本校職員の冨田教諭が「プレゼン講座」を行いました。
当日はスライド作成のポイントをお伝えしました。また、本校2年生3名が中学生のために「発表の仕方」の動画を作成してくれました。
菊鹿中学校の1年生は、作成したスライドを、10月8日(土)の文化祭で発表するそうです。素敵な発表になるよう、応援しております。
熊大ワクワク研究室訪問参加
熊本大学薬学部を訪問し、 和田 美貴代 特任准教授、薬用植物園技術主任の渡邊 将人様に個人研究についてのご助言をいただきました。
参加した生徒の感想
「自分の行っている研究への現実性や、スムーズに研究を進める方法などのアドバイスをいただき、これからの研究の方向性を決めることができました。とてもいい経験になりました。」2年耕さん
「アドバイスをいただき、テーマを少し変えてみようと思いました。学ぶことが多く、とてもいい時間になりました。」2年廣﨑さん
今後どのような研究になっていくのか、非常に楽しみです。和田 美貴代様、渡邊 将人様ありがとうございました。
【SSH】水俣フィールドワーク②
8月2日(金)「SS国語探究Ⅰ」の授業の一環として、1年2組25名が水俣にフィールドワークに行きました。その報告の後半です。
【班別フィールドワーク】13:30~14:30
午後は3つの班に分かれ、研修を行いました。
①「水俣病事件の科学的及び社会科学的検証」
講師:熊本県環境センター館長 篠原亮太さま
水俣病がチッソ工場の排水で汚染された魚介類を食べることで起きた、食物連鎖による重金属中毒であることはよく知られています。
篠原さんの講話では、メチル水銀生成反応やなぜ、人の身体に取り込まれたのかを、化学式等を用いて分かりやすく説明されました。
また、問題が拡大した背景に潜む、経済問題、貧困問題、都市と地方の格差問題、法の問題等、水俣病を考える上でのさまざまな視座を教えていただきました。
②「患者さんの暮らしと今も続く水俣病裁判」
講師:谷 由布さま 特別ゲスト:坂本しのぶさま
ヘルパーとして長年、患者さんたちの暮らしを支える谷さんと、胎児性水俣病患者である坂本さんのお話を伺いました。
生徒の感想より
「患者さんの何気ない生活が一瞬にして全く異なるものとなってしまったこと、症状や暮らしは患者さんによって違うこと、また、それぞれの方々の心情を知ることができて本当に良かったです」
「小・中学校の学習と比べて、水俣病の裏側まで学べました。今の水俣にもまだ課題は山積していて、水銀のことや裁判のことなど、大変だと思います。水俣に対する差別や、水俣病に対する差別也偏見をなくすためにも、まずはしっかり学んで、水俣・そして日本がより安心して暮らせるようにすべきだと思います。坂本しのぶさんが言われた“色々なことに対して自分も関係あると思って考える”ことをしていこうと思います」
③「水俣のお茶農家として」
講師:桜野園 松本 和也様
松本さんは水俣市で和紅茶を生産されています。ここで育てられているお茶は和紅茶の他、緑茶、ほうじ茶など現在6種類。1990年よりすベてのお茶を無農薬・無化学肥料で栽培しており、2005年からは肥料・農薬を一切使わない自然栽培にも取り組まれています。
【水俣病関連地フィールドワーク】14:30~15:30
最後に、吉永さんの案内の元、水俣病関連地を訪問しました。
①茂道
②坪谷(つぼたに・つぼだん)
1956年5月1日、一番最初の水俣病患者がこの小さな美しい岬から出ました。田中実子さんもその一人です。
現在、実子さんは24時間の介護を受けながら生活しています。
魚が豊富だった水俣の海も、現在は最盛期の10分の1くらいだそうです。原因の1つは護岸工事。自然に人が手を加えることで住めなくなった生物たちがいます。
生徒の感想より
「写真では白黒の風景しか見れないので、リアルの、色のついた鮮やかな実物とはとても同じ世界とは思えませんでした。それと同時に、白黒の写真の中で起こっていたことは、この現実の世界で起こっていたことだったんだと、当たり前のことを自覚させられました」
③百間(ひゃっけん)排水口
水俣病の”爆心地”とも言われる場所です。流された水銀量は最大450トン程度といわれています。
このフィールドワークは9月はじめに報告会を行う予定です。
9月16日には水銀フリー講座、
また9月30日からは熊本学園大学水俣学研究センターの先生方をお招きして5回の連続講座を実施します。
一つの問題を1年間かけて深く掘り下げることで、問題の多面性に気づくとともに、課題を粘り強く考える力を身につけていきます。
令和4年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会
今回、みらい創造科グローバル探究コース2年の3名が「バイオプラスチックの合成」というタイトルで全国のスーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会に参加してきました。
同じ高校生や大学の先生方にポスターセッションでしっかりと自分達の研究を発表することができていました。
また、様々な研究を見聞きすることで多くの刺激とやる気を得ることができたようです。
〔生徒感想〕
このような大きな場で、ポスターを作り、研究を発表することは初めてでしたが、人前で話すことや、質疑応答などでの対応力が身についたと思います。
発表では
「なぜ固くなるのか」「水質によって分解速度が変わるのか」「カゼインが多ければ多いほどいいのか」「柿渋溶液に含まれる柿渋の濃度は?」「カゼインプラスチックの分子構造は?」「プラスチックを薄くしても強度は変わらないのか?」
など科学的な質問を沢山受けました。
今後はそこをもっときちんと理解をするとともに、グラフなどでわかりやすく伝える方法や、実験などを行って証明できるようになりたいです。
【SSH】水俣フィールドワーク報告①
8月2日(火)1年2組25名「SS国語探究」の授業の一環として、水俣フィールドワークを行いました。
【エコパーク水俣・親水護岸】10:00
案内人:吉永利夫様のお話。背景にあるのは美しい海と恋路島。この海にはかつて仕切り網が設けられていました。総額485億をかけて作られたこの埋め立て地の下には水銀に汚染されたヘドロと共に、ドラム缶3000個分の魚たちが眠っています。
【水俣病慰霊の碑】
沖縄の碑と違い、この碑にはなくなった方々の名前が記されていません。
また人だけでなく、魚や猫たちも亡くなっています。失われた数多くの命に黙祷を捧げました。
【語り部講話:川本愛一郎さま】10:30-11:30
川本さんのお父様、川本輝夫さんは、映画「MINAMATA」でチッソとの交渉や裁判で活躍するヤマザキのモデルとなった人です。輝夫さんは当時、沈黙を強いられていた滞在患者の家を訪ねて声を拾い上げ、水俣病患者救済の運動の先頭に立ってきました。
〔生徒の感想より〕
「川本さんのお父さんがチッソ工場に座り込んでまで話を聞いてもらおうとしたのに、話を聞くどころか、川本さんのお父さんを殴って蹴って、たくさんの怪我を負わせました。チッソや国や県は(水銀流出を)放置していたとばかり思っていたけど、まさか暴行まで加えているとは思わなくて、本当に驚いたし、聞いてて胸が痛かったです。資料館で埋め立て地の話や今も水俣病で苦しんでいる人たちがいる話を聞いて、水俣病の問題はまだ続いているんだなと痛感しました」
【水俣病資料館見学】11:30ー12:20
資料館は入り口から順に、水俣の歴史を追うことができるように展示がされています。
水俣病裁判の複雑な問題、埋め立て地の下に眠る水銀を今後どのように処置していくべきか、
改めて考えさせられました。
〔生徒の感想より〕
「これからもまだまだ課題があること、政治の対応が(東京と地方で)目に見えて違うことにびっくりした。たくさんの人、時間、お金が費やされて今の水俣があると感じた。”ここで終わり”ではなく、これから自分ができることを考えて行動しようと思った」
午後は3つの班に分かれてのフィールドワークを行いました。 こちらの模様はまた後日UPします。
第Ⅰ期・第3回運営指導委員会を開催しました
7月29日(金)、本校セミナーハウスで令和4年度(2022年度)第Ⅰ期・第3回運営指導委員会を行いました。運営指導委員会は、運営指導委員の皆様に、本校SSH活動についてのご意見、ご助言を賜り、SSH活動の充実をはかるものです。
今回は、7名の運営指導委員の方にご出席いただき、様々な視点からのご意見を伺うことができました。
1 指定校校長挨拶
挨拶とともに、委員会の趣旨、内容についての説明がありました。
2 鹿本高校からの報告・説明
司会 東京大学先端科学技術研究センター 教授 神崎 亮平 様
(1)課題研究活動報告
「バイオプラスチックの合成」 2年 安部さん、松原さん、豊後さん
8月3日のSSH生徒研究発表会(神戸市)でポスター発表する課題研究の報告を行いました。
地元の特産品の来民うちわに使用されている柿渋を用いたバイオプラスチックの研究です。
運営指導委員の方から、たくさんの質問、助言を頂きました。
本番前に自分たちの研究を振り返ることができました。
(2)鹿本高校SSH事業概要説明
3 意見交換
本校SSHの取組について、運営指導委員の方から貴重なご意見を頂きました。
頂いたご意見をSSH活動の評価、改善に生かして、より充実した内容にしていきます。
ありがとうございました。
「鹿本タワー」耐震実験コンテスト!
鹿本STEAM(B 班)の授業では、「建築科学」をテーマにし、全10時間で「鹿高タワー(展望台)」の模型を製作しました。生徒たちは班ごとに耐震構造を取り入れた「鹿高タワー」をA4サイズのコピー用紙で製作し、先日、その完成した模型の耐震コンテストを行いました。「鹿高タワー」の上部に取り付けた紙コップに乾電池を入れて揺らし、どの班の鹿高タワーが最も振動に長く耐えることができるかのコンテストを行いました。生徒たちは、薄いコピー用紙でも耐震構造を考えて組み立てれば、振動に強い構造体を作ることが可能であることを学びました。
令和4年度 SSH講演会
「自然と共存する科学技術を求めて ー科学技術の面白さ・これからの科学技術・SDG'sと感性ー」
講師 東京大学先端科学技術研究センター教授 神崎 亮平(かんざき りょうへい) 氏
5月26日(木)、令和4年度SSH講演会が山鹿市民交流センター文化ホールで開催されました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2年生のみが会場で、1,3年生は学校で動画配信での聴講となりました。
講師の神崎先生は、
モデル生物であるカイコガの感覚・脳・行動に関する神経行動学研究は、スーパーコンピュータ「京」や「富岳」に昆虫の脳を再現して理解する研究など、生物の知能を活用した自然にやさしい新しいモノづくり研究に従事されています。
本講演では、我々人間と昆虫の見えている世界の違いについてお話いただいたり、高校生へ向けた夢を実現するための熱いメッセージをいただいたりしました。今回の講演で、生徒たちは自分の価値観や進路選択の幅が広がったことではないかと思います。今後の鹿本高校の進めるSSHの研究の、大きな励みとなりました。
2学年課題研究(バイオプラスチックの作成)
昨年度から行っているバイオプラスチックの作成を今年度も引き続き取り組んでいます。朝早くから実験の下準備をしていました。今年度は耐久実験と分解実験に取り組み、どのような製品に向くのか、廃棄した際の自然に返る期間を研究できたらと思っています。
※体操服で作業をしているのは柿渋により制服が汚れるのを避けるためです。
(記事:生物担当教員)
「1年生YSPⅠ課題研究成果発表会」、「第2回SSH運営指導委員会」開催
3月10日(木)に1年生41班が、YSPⅠ(Yamaga Science Program Ⅰ)の1年間の研究成果をポスターセッション形式で発表しました。コロナ禍でありましたが、万全の感染症対策をとって開催しました。この会には2年生・本校職員の他、本校のSSH運営指導委員である山鹿市長をはじめ、東京大学・熊本大学・崇城大学・東海大学などの先生方にも対面・オンラインの双方でご参観いただき、発表した生徒たちは、今後に向けて多くの指導・助言を賜ることができました。
今年度の学校長賞に輝いたのは、「柿渋と廃牛乳から生分解性プラスチックを作ろう!」をテーマに研究した班でした。来民うちわに塗られる柿渋と、牛乳に含まれるカゼインを活用して環境にやさしい生分解性プラスチックを作ろうと、崇城大学工学部ナノサイエンス学科の池永教授とも連携しながら研究を進めました。その他、「古代米とえこめ牛を用いた商品開発」や、「自然や歴史・文化を生かした観光PR」など、地域に根ざした研究テーマが多く見られました。
この発表会の様子は熊本日日新聞の朝刊〔3/16(水)〕に掲載されました。
また、発表会後には、本年度2回目のSSH運営指導委員会を開催し、ご多用な中、委員の皆様には全員ご出席いただきました。会の冒頭に委員の皆様にはご参観いただいた課題研究成果発表会の感想や気づき等を述べていただきました。生徒の課題研究に臨む姿勢やテーマ設定の仕方等について的確な助言を賜りました。今回の委員会では本年度の事業報告を各プロジェクトリーダーの職員がそれぞれ行いました。委員の皆様からは今後に向けて多くのご助言と激励の言葉を賜りました。次年度以降の更なる飛躍に繋げてまいります。
KSL熊本構想を目指した高校生によるポスタープレゼンテーションに参加しましました。
3/10 熊本ホテルキャッスルにて開催されました「自然・健康・文化・サイエンス熊本(KSL熊本)構想を目指した高校生によるポスタープレゼンテーション」に、本校より2名の生徒が参加しました。万全の感染症対策のもと、県内の5つのスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校による、それぞれの発表が行われました。
プレゼンテーションの前には、化血研若手研究奨励助成対象者のポスタープレゼンテーションの見学の機会もあり、最先端の研究に触れることができました。また、高校生の発表は、審査員や発表者である大学の先生方に聞いていただいたことで、研究を進める上での大切な視点や考察方法についてアドバイスをいただきました。
発表会の後半には、なんと蒲島知事のサプライズ登場もありました!!蒲島知事は本校鹿本高校の卒業生でもあり、蒲島知事にプレゼンをするときが2人とも一番緊張したようです。知事は、ご自身が研究者であった経験を踏まえ、高校生に向けて「研究者としての発表の場はポスタープレゼンテーションからスタートする。小さい場を全力で取り組むことで徐々にステップアップし、いずれ大きな場で活躍することができる」と激励されました。
今回の発表で得た経験値は大きく、今後のさらなる研究のレベルアップを目指していきたいと思います。
プログラミング・AI講座
令和4年(2022年)2月14日1限目
東海大学 基盤工学部 電気電子情報工学科の村上祐治教授をお招きし、「プログラミング・AI講座」を実施しました。
この授業は、次年度より本格導入されるプログラミングの授業に関して、SSH事業の一つとして、前倒しで実施しています。事前に「micro:bit」を購入し、生徒は基本的な扱いについては、実際に扱い方を学んでいます。今回の講座では、数学を用いて、以前作ったプログラムがどれだけ、省略・簡略化できるかを知る事ができました。また、プログラミングに関する基礎知識を実際に作成されたデータをもとに、指導していただきました。
また、プログラミングを使った大学生の研究内容についても紹介いただき、プログラミングを学ぶことでどのようなことができるのか、作ることができるのかを知ることが出来ました。
最後には、交通事故のシミュレーションをVRを用いて生徒に体験してもらいました。これらを通して、少しでもプログラミングの世界に興味を持ってくれること、将来の選択肢にエンジニアやプログラマーが入ることを望みます。
※ 1つのクラスで授業を実施していただき、他クラスはオンラインで授業を参観しました。また、分散登校のため、
学年の半分の生徒は、オンラインで、参加しました。
(授業風景)
地域共創ユースサミット オンライン・プレセッションへの参加
令和4年1月30日
東京大学先端科学技術研究センター(以下「先端研」と称す)主催の地域共創ユースサミットオンライン・プレセッションに1年生の課題研究班4名が参加しました。この事業は、先端研が、東日本大震災復興事業の一つである国家プロジェクト「福島イノベーションコースト構想」における「大学等の『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」の一環として本年度初めて開催されました。午前中は福島県いわき市のオンラインツアーに参加、復興の地・いわき市の今を、いわき市語り部の会の方々等にご紹介いただきました。復興はまだまだ道半ばであることを実感しました。午後には先端研と交流のある本校を含め4校の高校が地域創生に関する課題研究の発表を行いました。本校から参加した4名は自身たちが取り組んでいる課題研究「菊池川流域の温泉に関する研究」について堂々と発表しました。
聴講された方々からは「とても興味深い研究である。もっともっと研究を進め、全国の人たちに発信してほしい」と多くの賞賛の言葉が寄せられました。今年の夏には福島県現地での開催が予定されています。多くの生徒に参加してもらい、視野を広げ、「自分の生き方」に繋げてほしいと思います。
午前中の様子(福島県いわき市オンラインツアー)
午後の様子(高校生による課題研究発表)
最後に記念写真
「科学の原理・原則を学ぶハンズオン講座」の実施について
本日1限目に1年生全クラスで「科学の原理・原則を学ぶハンズオン講座」を実施しました。講座は、熊本大学教育学部技術科教育教授であり、SSH運営指導委員の田口浩継教授に実施して頂きました。この講座は、生徒の科学的な創造力や共創力を育む目的で実施しております。3学期にも「プログラミング・AI講座」を準備しております。これらをとおして、プログラミングやこれからの時代に必要になる「論理的思考力」の育成につなげていきます。
肥後銀行SDGsロビー展示
肥後銀行山鹿東支店に本校生がSDGsをテーマに取り組んだ課題研究を展示しました。鹿本高校は地元企業とタイアップして,国連が定めた持続可能な開発目標であるSDGsの趣旨に賛同し,持続可能な環境・社会づくりに高い倫理観を持って主体的に取り組む科学技術人材を育成します。12月末日まで作品が展示されています。
1学年山鹿サイエンスプログラム(YSP1)「菊池川流域地域創生プロジェクト」~中間発表~
10月7日(木)
一般財団法人GlocalAcademy理事長・令和3年度本校SSH運営指導委員の岡本 尚也 様をお招きして、課題研究の中間発表を行いました。7月から本格的に取り組み始めた課題研究ですが、文献調査だけでなくインタビューや現地調査などよく頑張っていました。岡本先生の鋭い質問にも代表者全員が粘って答えていました。
生徒の感想を紹介します。
「先生の質疑応答の時に、課題の根本解決が出来ていないことや、本来の目的からズレてしまっていることなどにはじめて気づきました。当事者の立場になった時のことを考えるのが大切だと分かりました」
「いろんな人の発表を聞いて『すごい、完璧だ』と思っていたけど、岡本先生のご指摘を受け、『まだまだ調べられることはたくさんある』と思いました。それぞれの班ごとの課題を的確に指摘されていて、自分の勉強になりました。」
これから12月の完成を目標に、課題研究を進めていきます。3月には全員がポスター発表を行う予定です。
1・2年生希望者「アプリ開発講座」~菊池川流域の恵み体験協議会主催~
9月28日(火)
熊本学園大学経済学部 境 章教授にアプリ開発のノウハウについて教えていただきました。守らなければならないルール、どのようなツールがあるのか、どのツールを使えば良いのか、いろんなことを分かりやすく教えていただきました。学んだことを生かして、課題研究を進めていきます。
1学年山鹿サイエンスプログラム(YSP1)「菊池川流域地域創生プロジェクト」~STI for SDGs理解講座~
6月17日(木)
SDGsの理念を掲げ地元で活躍されている企業6社を講師としてお招きし、講座を開いていただきました。地域・企業の現状を知ると共に、地域の魅力、強みは何であるのか、地域の抱える課題はどのようなものなのか、また各企業のSDGsの達成に向けての各企業の様々なテクノロジーや科学的知見からの取組の実践をご紹介いただきました。
意外に知らない地元の強みやふるさとの伝統・資源に気づくことができました。
今後は班ごとに地域をテーマに課題を考え、解決のための仮説を立て、文献調査や実験、現地調査などを元に考察していきます。
1学年山鹿サイエンスプログラム(YSP1)「菊池川流域地域創生プロジェクト」~外部講師講話①~
6月10日(木)
1学年のメイン研究である「菊池川流域地域創生プロジェクト」がスタートしました。こちらは4人1組のグループ研究です。地域をテーマに課題研究を行い、3月にその成果を全員が発表します。この日はNPO法人菊池川流域の恵み体験協議会事務局長の山本 博様を講師にお招きし、山鹿地域の現状と課題、今後の探究活動の意義と、課題研究のための科学的手法を学びました。
1学年山鹿サイエンスプログラム(YSP1)「鹿高イノベーションプロジェクト」~KJ法~
5月27日(木)
学校課題解決のためのアイデアをKJ法で出し合いました。はじめてのグループ活動でどうやってアイデアを出すのか苦労もしましたが、ふせんに沢山のアイデアを書き込み、その関連性を考えていくことで、解決策を考えていきました。
この成果を各自でレポートにまとめ、6月3日、ワールドカフェによる発表を行いました。
1学年山鹿サイエンスプログラム(YSP1)「鹿高イノベーションプロジェクト」~職員講話~
5月13日(木)
第1学年のYSP1「鹿高イノベーションプロジェクト」が本格始動しました。こちらは4人1組のグループ研究で、「鹿本高校」をテーマに課題とその解決策を考えるプロジェクトです。体育館で職員3名の講話を聞き、それを元に各班で課題を設定し、発表を行います。