SSHの授業
1年生がAIを活用しながら「ミニ課題研究」に取り組みました
7月19日と8月20日の夏季学習会においてYSPの時間が設けられ、1年生たちは、夏休みの課題となる「ミニ課題研究」に取り組みました。この課題は、本格的な課題研究の前に、一度「研究テーマ設定➡先行研究➡問の設定➡研究計画の作成➡調査・実験➡結果考察」という探究の流れを体験することを目的にしています。また研究計画作成においてAIを活用することを学ぶのももう一つの目的としています。生徒たちは、AIの活用方法や注意点について講義を受けた後、早速テーマ設定や先行研究、AIによる研究計画作成に取り組みました。
紙の種類によって手の切れやすさがどう変化するかの実験 水中における色の見えやすさの実験
例を紹介すると、スポーツ健康科学コースの生徒が「「紙の種類や条件によって紙での手の切れやすさはどのように変化するか」」というテーマを設定し、人の皮膚の代わりとして硬さが近いゼリーを使用して切れた深さを測定するという研究計画を立て、実験を行いました。先行研究において外国のものしかなかったので、アプリで翻訳・要約をした上で、計画を立てたと言っていました。別の例では、普通科の生徒が、水中での色の見えやすさの研究として、赤、青、黄、緑について深さや濁りを変化させながらスマホのRGB測定アプリを使用して比較する実験を行いました。濁りは水に牛乳を垂らして変化させていました。
AIの使用に関しては、賛否両論はあると思いますが、本校では課題研究活動の促進と研究レベル向上のために、使い方を指導した上で、積極的に使用させたいと考えております。
令和8年度Ⅱ期SSH第1回運営指導委員会を開催しました
8月24日(月)に、本校会議室において、本校Ⅱ期SSH第1回運営指導委員会を開催し、参加いただいた8名の委員の方々より、本校のSSH活動についてご意見を伺いました。
今回は、Ⅱ期において新しく取り入れている課題研究へのAIの活用や、本校生へのアンケート結果より活用意識が低く出ている論理性の育成等について、有益なご助言をいただきました。今後の本校の活動改善に役立てていきたいと考えています。
2026 SSH生徒研究発表会に参加しました!
8月5日(水)~6日(木)にかけて、兵庫県神戸市国際展示場において、令和8年度SSH生徒研究発表会が開催され、全国SSH指定校239校の代表生徒が、日頃の研究の成果を発表しました。
本校からも科学部6名の生徒が「厄介者“ブラジルチドメグサ”の新たな可能性 〜重⾦属吸収能⼒に関する研究〜」についてポスター発表を行い、訪れた多くの高校生や先生方に自らの研究を説明し、貴重なアドバイスをいただいていました。
初めはぎこちなかった発表も、回を重ねるごとに自分たちで足りない部分を話し合い、どんどん上達しました。その様は、今後のさらなる成長を感じさせるものでした。ご指導いただいた先生方、ありがとうございました。
理系進学意識向上研修(兼理系女子育成計画2)in九州大学オープンキャンパスを開催しました。
8月1日(土)に「理系進学意識向上研修(兼理系女子育成計画2)」として、本校1,2年生希望者が九州大学の理系学部のオープンキャンパスに参加しました。参加者37名中25名(2年18名 1年7名)が女子生徒でした。
九州大学伊都キャンパスは福岡県の糸島半島中央に位置し、丘陵地に多くの研究施設やビルが立ち並んでいます。ここでは世界最先端の研究が行われており、オープンキャンパスにおいて、その一端が紹介され、生徒たちは思い思いに学部の説明を受けたり、施設の見学・体験等を行っていました。例えば工学部の流体制御研究室では、翼の形状をしたモデルにドライアイスの煙を当て、風が翼の角度によってどのような挙動をとるかデモンストレーションをされていました。現在は研究に積極的にAIを活用されており、人間では気付けない視点を提供されたり、計算に時間がかかる数式を解かせたりすることで、研究が大きく進展していると話されていました。
参加した生徒たちも、感想で「研究が奥深い」「大学生が生き生きとしている」「大学の雰囲気や施設について知ることができた」「大学での学習内容や施設を見て受験への意欲が向上した」等と述べており、充実した一日にできたようでした。ある感想に「自分たちが行っているYSPはここにつながるかもしれないと感じた」との記載がありました。SSH活動を通して、多くの生徒が理系分野へと進学し、社会を支えていって欲しいと思います。
オープンスクールで中学生が本校の探究授業をプチ体験しました
7月11日(土)に、本校のオープンスクールが開催され、350人を超える多くの生徒、保護者が来校し、学校紹介や部活動見学等のイベントに参加しました。そのイベントの一環として「探究授業プチ体験」を開講し、100人以上の中学生が本校のSSH活動を体験しました。
内容は、「10円玉の表面に水滴をどれくらい垂らせるか」というもので、最初に水滴数を予想してもらい(仮説)、実際に10円玉に水滴を垂らして数を確かめ(実験・記録)、なぜ水が10円玉の表面で盛り上がってこぼれず予想よりも多く水が乗るのか考え、説明を受けていました。(考察)。
30分という短い時間でしたが、中学生は仮説、実験、考察という探究プロセスを学習し、本校のSSH活動を体験していました。来年は是非本校に入学し、ともに探究を深めることができることを期待しています。
YSPⅡ研究計画発表会・YSPⅢ研究成果発表会を開催しました!
7月15日に、本校の課題研究である理数探究(YSP:Yamaga Science Program)の2年生の研究計画発表会と3年生の研究成果発表会を開催しました。今年度は全校体制で行い、1年生も含めて、1日を通して発表と質疑応答が各教室で行われました。
午前中は2年生の研究計画発表を1年生と3年生が参観して、質問やアドバイスを行いました。
2年生はまだ計画段階ですので、具体的になっていないところや調査不足のところもありますが、3年生からのアドバイスや1年生からの素朴な質問を受けて、気づきを得るための機会にすることが目的です。これから夏・秋にかけて研究を深めていってほしいと思います。
午後には3年生の研究成果発表を2年生と1年生が参観しました。
3年生は1年3カ月ほどかけて行ってきた研究の成果を発表するだけあって、話す内容も多く、時間が足りていない人もいました。 発表や質疑応答に慣れている様子の生徒もおり、1・2年生にとって良いお手本になっていたように感じます。
みらい創造科グローバル探究コースの生徒は英語でのポスター発表を行いました。県内のALTの先生方にご協力いただき、来校の上、生徒の発表を聞いていただました。
日程の最後に、代表発表として日本語発表1件と英語発表1件がオンラインで行われました。1日通しての発表会であったため、発表の聴き方も上達している様子が見られました。
それぞれに研究を深めながら、鹿本高校のSSHが目指す姿に向けて、探究活動を通して益々成長を続けていってほしいと思います。
クロスカリキュラム(1年 体育×物理基礎 異教科連携授業)〜水の抵抗を味方につけて、楽に長く泳ごう〜
7月16日(木)3限目に、1年生体育と物理基礎のコラボレーション授業を実施しました。
「水の抵抗を味方につけて、楽に長く泳ごう」と題し、体育の水泳実技を物理基礎(理科)の側面から捉え、水の抵抗(形状抵抗・摩擦抵抗)の基本を理解し、泳ぎにどう影響するかイメージすることで、”楽に長く泳ぐ”体育の目標を達成するために、生徒が異なる教科の視点や原理を融合させて論理的に思考し、実践する授業を実施しました。
本時は、前時で実施した図書館での事前学習・調べ学習とそこでイメージした泳ぎのフォームについて、実技で実践する時間となりました。
(1)まずは体育の教員から、本時の目標”楽に長く泳ぐ”に関して説明
(2)続いて、物理の教員が登場!・・・水の抵抗を減らすために前に出す手の角度、手と頭の位置や隙間に関する留意点などを物理の原理・原則に基づいて説明
(3)いざ、実践!・・・蹴伸びだけでずいぶん距離が伸びるようになってきました。
鹿本高校では、1つの課題やテーマを複数の視点・原理・原則を融合させて思考する探究型クロスカリキュラム(STEAM教育)を推進し、これからのSociety5.0時代を生き抜く科学技術人材の育成に取り組んでいます。
問ー1グランプリ開催!
7月15日(水)、2年生がYSPⅡ研究計画発表会、3年生がYSPⅢ研究成果発表会の準備をしている時間に、1学年では、「問ー1グランプリ」を開催し、1年生たちは、学友が作成した日頃の興味関心や疑問を表す「問い」(簡潔な説明文付き)の写真を鑑賞し、付箋でコメントを残したり、優秀作品を選んだりしました。
生徒による最優秀「問い」として選ばれたのは、「体温と同じ温度なのにとても暑いと感じるのはなぜだろう」で、暑い日が続く中多くの共感を集めたためと考えられます。またSSH賞には「なぜスイッチを押すだけで瞬時に光を出すことができるのか」が選ばれ、日頃の当たり前の減少をなぜと捉える感性が評価されました。
何が「いい」と感じるかは、人によって大きく分かれていました。大切なのは自らの「問い」です。1年生には、自らの「なぜ?」「どうして?」という感性を大切にして、2学期からの課題研究活動に取り組んで欲しいです。
クロスカリキュラム(3年 地理×地学 異教科連携授業)「私たちの足元に眠るリスクとは ~災害の足跡から辿ろう~」
7月12日(月)2限目に、3年生地理と地学のコラボレーション授業を実施しました。
「私たちの足元に眠るリスクとは ~災害の足跡から辿ろう~」と題し、地理(社会科(高校では地理・歴史科))と地学(理科)の側面から自然災害を異なる教科の視点を融合させて論理的に思考し、考察する授業を実施しました。
(1)最初に、地理の教員から、大学入試で出題された題材を提示し、進路意識を高めながら資料から「自然災害リスク」を検討します。
生徒が思考・記述している内容を地理・地学の教員が生徒のそばへ行ってそれぞれ一緒に把握します。
(2)続いて、地理の教員からいくつかの生徒の考えを共有し、解答例を示した後、「別解はないかな?」と更なる思考を求める発問をします。
(3)河川や地形等に着目し、生徒が見出した「水害」や「液状化現象」といった災害について、地学(理科)の見地から仕組みを説明・理解を促します。ここで2人目、地学の先生登場!
(4)地学の先生が準備した補助教材(液状化現象を再現する自作教材)を用いて、PETボトルの中で液状化現象を生徒自身が再現してみます。
(5)地学の教員が、動画を用いて液状化現象の仕組みをさらに詳しく解説します。
(6)再び、地理の教員が登場!身近に起こった熊本地震における液状化現象の発生地点等の資料を提示し、液状化現象が起こりやすい場所や地質等の理解を深めます。
鹿本高校では、1つの課題やテーマを複数の視点・原理・原則を融合させて思考する探究型クロスカリキュラム(STEAM教育)を推進し、これからのSociety5.0時代を生き抜く科学技術人材の育成に取り組んでいます。
熊本県立熊本北高等学校国際科学フォーラムKSISFに本校グローバル探究コース3年生2人が参加しました。
7月10日(金)、熊本県立熊本北高等学校主催の国際科学フォーラム(KSISF)に、本校グローバル探究コース3年生の2人が参加し、英語で課題研究の発表を行いました。
先ずは熊本北高校の生徒によるアイスブレークが行われた後、県内のALTや熊本大学の留学生に対して、参加した高校生たちが、自らの課題研究を英語でポスター発表しました。
本校生は「Insights fromYachiyoza's Acoustic for the Modern Era(八千代座の音響を現代に生かす)」というテーマで発表し、審査員の先生方の質問に英語で答えていました。参加した生徒に「どうだった?」尋ねると「何を聞かれているかは分かりましたが、どう英語で返していいかが難しかったです」との感想を述べていましたが、その経験がさらなる向上への原動力になると思います。
この大会には熊本だけでなく、長崎、鹿児島、京都、果ては台湾の高校が参加しており、科学と国際が融合した雰囲気の中で、生徒たちにとって学び多い日になったと思います。