校長ブログ

平成30年3月

 2月の校長室だよりは、休みをとってしまいました。申し訳ありません。
 3月1日はほとんどの県立高校で卒業式が行われました。本校も2年ぶりに体育館で卒業式を行い、第54期生を送り出すことができました。
 体育館が約1年と10か月ほど使用できませんでしたが、2月16日に全校集会を行い、体育館の復旧工事が済んだことを生徒に報告し、その後使用を開始しました。その日の放課後、体育館の部活動の様子を見に行きましたが、生徒たちが体育館で練習をしている姿を見てホッとしました。
 卒業式の話題に戻りますが、卒業式前日の2月28日は、体育館の設営作業後表彰式を行い、3年生に賞状を渡しました。午後は、卒業式の予行や同窓会入会式と予定通りに行事を進めることができました。式場の壁面(左右及び後方)には同窓会から寄贈していただいた幔幕を張り巡らし、式典会場の雰囲気がこれまで以上のものとなりました。同窓会関係者の皆様にお礼をお申し上げます。
 3月1日卒業式当日は、滞りなく終了することができました。毎年、卒業生代表の答辞は、素晴らしいものになります。今年の答辞も心のこもった私たちに感動を与えるものでした。ただ、マイクの調子が思わしくなく雑音が混じり、聞き取りにくいところがあったということを式が終わってから聞きました。私は答辞の時はステージ上に上がっていますので、そこからは生徒の声は聞こえますが雑音が聞こえません。答辞を読んでいる途中で係の職員がマイクを交換しましたので、音が小さくなって交換したものと思っていました。使用していたマイクがワイヤレスだったので、別の電波を拾ってノイズが発生したのだろうということです。このようなケースはこれまであまりありませんでした。今後は、ノイズを拾わないように、コードによるマイクを使用したいと思います。
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 2月の校長室だよりに向けて資料は収集していましたので、その資料を見ていたら、1月31日の夜の皆既月食のものがありました。日本では3年ぶりの皆既月食となりました。午後8時48分から欠けはじめ、午後9時51分から皆既食が約1時間ほど続きました。それに合わせて全国各地で観測イベントが行われたそうです。手元にある新聞記事を見ると、東京六本木ヒルズの屋上でも観測会が行われています。また、新聞記事には東京スカイツリーと皆既月食中の月が並んだ写真が掲載されています。
 この日の月食を、NASA(アメリカ航空宇宙局)は、「スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン」と呼び、いくつかの条件が重なった月食でした。まず「スーパー」とは、月(満月がわかりやすい)がいつもより大きく見えることを指します。月は地球の周りを楕円軌道で周回していますので、月と地球の距離が近いときは、月が大きく見えます。最大の時の満月は、最小の時の満月に比べて、直径で約14パーセント、面積で約30パーセントも大きいとされています。実際、1月31日前後の月は大きく見えました。
 次に「ブルー」、これはひと月に満月が2回巡ってくる来ることを指しています。今年の1月は2日と31日が満月でした。もう一つ「ブラッド」、ブラッドムーンとは、皆既月食の時の赤銅色の月のことを指しています。このようにいくつかの条件が重なった月食はまれにあるようです。今回、いつもより大きな月が、赤銅色に染まる神秘的な現象がみられました。
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 このHPに施設の復旧状況をお知らせするコーナーを設けていますが、現在管理棟は、基礎部分のコークリート工事が進んでいます。少しずつできてきていますので、毎日工事現場を眺めるのが楽しみになってきました。生徒たちも教室棟から工事の進捗を眺めていることでしょう。

平成30年1月

 1月25日朝、関東地方では冷え込みが厳しく、東京では氷点下4℃を観測しました。これは1970年以来の記録だったということです。熊本でも厳しい寒さでした。2月の中旬くらいまでは厳しい寒さが断続的に続きますので、風邪やインフルエンザに注意しておかないといけません。手洗いやうがいの励行、部屋の換気と加湿など対策を講じながら仕事をしたいと思います。
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 1月23日から26日まで1年生が修学旅行に行っています。23日は東京で大雪でしたので、飛行機は何とか飛んで羽田に到着しましたが、雪で高速道路が通行止めになったりしていましたので、予定していたお台場散策を中止してホテルに直行しました。迂回したルートをとりましたので、夕方遅くに嬬恋村のホテルにつく予定と聞いていました。修学旅行で雪で到着が遅くなるのはたまにありますのであまり心配はしていませんでしたが、昼前にホテルから約20km程離れた草津白根山が噴火したというニュースを見て、修学旅行団とすぐに連絡を取り情報収集を行いました。目的地の近くの山が噴火するとは誰もが想定していなかったと思いますので、保護者の皆様も心配になられたのではないかと思います。心配をおかけしながらも26日には学校に帰着の予定です。
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 話題を変えます。先日の新聞に、新たな氷河が日本で確認されたという記事がありました。私は日本の氷河については認識不足であったため、現在の日本には氷河はないと思っていました。今回確認されたものの前にすでに3か所が確認されていたようです。ですから今回の確認で4か所目となりました。GPSの発達によりこれから調査が進みさらに日本の氷河が確認されるかもしれません。氷河といえば、ヨーロッパなどの大規模な氷河をイメージしますが、地形や気温といった条件がそろえば意外なところで氷河がみられるようです。
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 1月13日と14日に全国でセンター試験が実施され、本校からも約400人の生徒が試験に臨みました。大学入学試験の一つの関門になります。これから私立大学や国公立大学の試験が控え、生徒たちはそれぞれの目標の達成に向けて挑戦します。これまで学習してきた成果を発揮して、目標を達成してほしいと思います。がんばれ二高生!

平成29年12月(その2)

 平成29年もあと数日となってしまいました。このHPをご覧の皆様、今年も第二高校を応援していただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。
 この頃、1年の長さを特に短く感じるようになってきました。平成29年度もあと3か月で終了します。このように感じるのは私だけではないのかもしれません。
 この理由については諸説あげられているようです。この話題でよく取り上げられるのが「ジャネーの法則」です。これは、時間の心理的な長さは年齢の逆数に比例するというものです。また、代謝説というのもあるようです。
 時間がもう少しほしいと思うのですが、これはどうにもなりません。それはあきらめて仕事に優先順位をつけて取り組んでいこうと思います。
 さて、来年はどのような年になるのでしょう。第二高校は新たな管理棟と図書館が完成しますので、良い年になると期待しています。
 どうぞ皆様もよいお年をお迎えください。

平成29年12月

 12月になって寒い日が続くようになってきました。プレハブの建物は、断熱効果が今一つです。管理棟と1年生の教室がプレハブですが、校長室は1階の端にあり壁を挟んで外に接しています。さらに日当たりも悪く、晴れの日であってもそのままでは部屋がなかなか暖かくなりません。寒い日はエアコンに手伝ってもらうことになります。以前の校長室は南側の日の当たる場所に面していましたので、日が当たると部屋がかなり暖かくなっていました。新しい管理棟に引っ越せるのが来年の12月頃の予定と聞いていますので、しばらくがまんの日が続きます。
 気象庁が、ペルー沖の赤道付近で「ラニーニャ現象」が発生していると発表しています。「ラニーニャ現象」が発生すると、日本は冬型の気圧配置が強まり、厳しい冬になる傾向があるとされています。西日本でも平年より気温が低くなり、日本海側では雪が多くなると気象庁は予測しています。熊本も数年に1回程度くらいの頻度で積雪が見られますので、あまり寒くならないことを願っています。
  12月上旬に高文連の全国大会が京都でありましたので、出席してきました。京都駅のお店が並んでいるところを歩いていると、どこからともなくいい香りがしてきました。数十メートル先にお香や匂い袋を売っている店がありました。また、観光施設でもお香を焚いているところもあります。私はお香のいい香りをかぐと気持ちが落ち着きます。
 お香の中で私が好きな香りが「沈香」ですが沈香にも高価なものがあり、高価な沈香の香りを経験したことがないので、普通に買い求めているお香で満足しています。お香の原料は、沈水香木(略して沈香)、白檀といった天然香木や桂皮といった木の皮、果実、動物性のものもあります。
 香道は天然香木の香りを鑑賞する芸道です。香道では、香りを「かぐ」とはいわず「聞く」と表現していますから、数行前に書いた「かぐ」は香道からすれば邪道な表現となってしまいました。
 香道は室町時代に誕生し盛んになったと言われています。香木の香りの分類する方法として「六国五味」があり、それは香木を産出地名などから六つに分類し、さらにその香りを酸(すっぱい)・苦(にがい)・甘(あまい)・辛(からい)・鹹(しおからい)の五つの味で表現するそうです。
 香りを科学的に定量化(数値化)するのはかなり難しいのではないかと個人的には考えます。香りの分析機械も市販されていますが、香り全般ではなく目的別につくられているのかもしれません。香水をつくるときのブレンドや洋酒のブレンドには、専門家としてブレンダーという人がいますが、ブレンダーは大変優れた嗅覚で臭いをかぎ分けています。
 課題研究のテーマは様々な分野から探してきます。臭いや嗅覚に関するテーマはかなりハードルが高そうですが、チャレンジしてみる価値はあると思います。

平成29年11月

 11月24日にこのコーナーにアップしていますが「よかボス宣言」について説明します。「よかボス」とは、厚生労働省やファザーリングジャパンが推進している「イクボス」の熊本県版です。「イクボス」は「男女ともに働きやすい職場環境を整備する」を推進するために群馬県がつくった造語です。イクボスは次のように定義されています。「 職場で共に働く部下・スタッフのワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司のこと。」
 「よかボス」は小山薫堂氏が命名されました。宣言書を持って写真に写らないといけないということでしたので、どうしようかと考えました。本校は理数科がありますので現校舎を建築した際に、理科棟の屋上に天体ドームが設置されていました。天体ドームがある県立高校はあまりないと思います。そこをバックにして写真を撮りました。ちなみにドームの中には、屈折式の大きな天体望遠鏡が設置されており、地学部の部活動などで使用しています。
 現在、国を挙げて「働き方改革」が議論となっています。公務員や民間企業ともに時間外勤務時間が多いので、それをどのように縮小するのかを学校現場でも取り組んでいます。学校では、学校が掲げる教育目標を達成するということを念頭に、教職員の働き方をどのように改革していくのか、学校それぞれが工夫をしながら取り組んでいます。
 すぐにでも職員の時間外の勤務時間を縮小したいのですがそうもいきません。少しずつできるところから取り組んでいくことにしています。
 11月の後半になってやっと冬らしくなってきたように感じます。冬場になるとインフルエンザが流行しますので、うがいや手洗いなど予防に心がけています。昨年の地震の影響で、現2年生は昨年に実施すべき修学旅行が行えていませんでした。旅行を12月に実施します。1年生は予定どおりの時期に修学旅行を予定しています。また、3年生は、年明けにはセンター試験が控えています。大きな行事が控えていますので生徒諸君には体調管理に十分留意してほしいと思います。