授業実践(探究/ICT)
HTH(サンディエゴ)研修報告②
HTH研修2日目の報告です。
本日の研修は、併設された大学院の施設で行われました。
本日はまずはHTHの原則や身につけさせる資質能力について学びました。
HTHの指導と設計を方向づける原則として、以下の4つが挙げられます。
Equity(公平性)・Personalization(個別化)
Authentic Work(本物の学び・作品)・Collaborative Design(協働的なデザイン)
また、HTHが最終目標としている、生徒が身につけるDeeper Learningのコンピテンシーとして、以下の6つが挙げられます。
中核となる教科内容の習得・批判的思考と問題解決
協働・効果的なコミュニケーション
自律的な学習・学びに向かうマインドセット
その後、上記の「Deeper Learning」と「PBL」を、視覚的に表現するアートフル・リフレクションを行いました。
以下の写真がSSH研究主任が作成したものです
※何を表現しているかわかりますか?
作成後は、周囲に作成の意図を報告し合いました。
その後、以下に示したPBLの3つの支柱について学びました。
1 プロジェクト・ローンチ(Project Launch
2 コミュニティ・パートナー(Community Partners)
3 エキシビション(Exhibition)
上で報告したアートフル・リフレクションは、上記の①〜③を体感するものでした。
次にDeeper Learningのカレイドスコープ(下図参照)について学びました。
このカレイドスコープについて、研修者全員で疑問点を挙げ、話し合いました。
午後の研修では、実際にプロジェクトを設計している講師がプロジェクトの全体像を講義してくれました。
紹介されたプロジェクト「On Our Tables」の概要
テーマ: フードシステム(食の仕組み)を探究し、食べ物がどこから来て、私たちにどのような影響を与えるのかについて理解を深める。
制作物: 友人や家族と食事をするときに食卓に並ぶようなプロダクトを、学校の工房(木工)で制作する。
講義の中で、プロジェクトに「自分らしさ」を加えること、プロジェクトの中で制作と発表のサイクルを複数回実施することなどが紹介されました。また、成果発表の方法も多彩で参考になりました。
これらの考えは、SSHの探究活動を設計する際にも活用できそうでした。
2日目も学びの深い研修となりました。
HTH(サンディエゴ)研修報告①
探究型授業の実践とは異なりますが、探究型授業の構築の為の研修について報告します。
9月の14〜19日の日程で、SSH研究主任がサンディエゴにあるHTH(High Tech Highの略称)での研修に参加しています。
1日目の本日はHTHに加えて、併設されている中学校(HTM:High Tech Middle)と小学校(Elementary school)も見学しました。
HTHなどでは、プロジェクト学習が盛んに行われています。
プロジェクト学習では、与えられた課題に対して生徒が何かしらの成果物(学んだことや感じたことを表現する物)を作成します。
特徴的だったのは、すべての教科でPBL(Project Based Learning)に取り組んでいることです。
すべての教科で取り組んでいるので、成果物の中には理科に関係するものの多くありました。
校舎や教室には、以下の写真に示すように多くの成果物が所狭しと展示してありました。
さらに、これらの展示や授業内容の紹介は全て小中高の生徒たちが行ってくれました。
午後からは、Biology(生物学)の授業を見学しました。
授業内容は、半年間かけて解明する大きな問いに関しての基本的な内容の学習でした。
ここでもPBLが行われており、観察した内容をノートにまとめ、最後にディスカッションをして学びを深めていました。
教員の指導場面(話す時間)は極力短くして、生徒の活動多くの時間が割かれていました。
生徒たちは生き生きと活動している姿が印象的でした。
「3年生物」遺伝子を扱う技術の活用
6月18日(木)4限目、3年6組教室にて生物の研究授業を行いました。
テーマ:「遺伝子を扱う技術は活用するべきか?」について次の時間にディベートをするために情報収集を行いました。
前半:生物の教員が医療で導入された遺伝子を扱う技術を紹介
中盤:地理の教員が農業で導入された遺伝子を扱う技術を紹介
後半:生徒自身が上記以外の例を調べ、まとめる
これを受けて、19日(金)の授業では3つの立場に分かれてマイクロディベートを行いました。
審判、賛成派:遺伝子を扱う技術を活用するべきだ、反対派:遺伝子を扱う技術を活用するべきではない
審判は「論理性」「説得力」の2つの視点からジャッジを下しました。
まずは、調べたことを整理し、自身の主張をまとめました。
次に賛成派、反対派がそれぞれ1分間主張を述べます。反論するために相手の話をよく聞いていますね。
お互いに主張の根拠を資料集や研究機関の論文などから引用しました。
データを引用して主張する人が圧倒する場面がありました。
これを受け、反論を準備し、お互いに反論を1分ずつ述べます。
必要に応じてグラフをタブレットで提示しながら、自身の意見を補強しました。
最後に審判がジャッジを下し、講評を述べました。
これを3回繰り返し、それぞれの立場を経験し、人の良いところを取り入れながら伝える力が向上したようです。
「3年理系生物」にて光合成色素の分離について学習しました
3年理系生物の授業で、ペーパークロマトグラフィーを用いた光合成色素の分離実験を行いました。
普段食卓にも並ぶホウレンソウを乾燥させてすりつぶし、ホウレンソウがもつ光合成色素の種類を考察します。
すりつぶした汁は緑色なのに、ろ紙に吸い上がってくるものをみると、数種類の色素が混ざっていたことが分かります。
この結果から、ホウレンソウに含まれる光合成色素を考察していきます。
いろんな野菜や植物でも試してみると面白そうですね。
【総合理科:生物分野】生物の共通性
4月22日(水)2時間目、1-2教室で総合理科B(生物分野)の授業が実施されました。
今回はグループ別に活動する機会を設けられました。次のような展開でした。
①知っている生物の名称を付箋に書き、広用紙に貼る。
②付箋を生徒が考えるグループに分類する。
③他のグループの広用紙を見て回る。
④広用紙に貼った全ての生物に共通する特徴を見出す。
これらの活動では、本校が育成を目指す天高版科学技術人材に必要な探究場面の1つ「D1.協働する」が多く見られました。今後の”他科目の授業”や”AS:天草サイエンス”にも繋げて欲しいです。
授業の最後には、本時の授業で挙げられた「生物の共通性」を、これから総合理科B(生物分野)で1つずつ学ぶこと確認されました。授業での学びがどんどん繋げられそうです。