建設工学科のトピック

建設工学科ブログ

「防災教室」実験装置(地震編その1)

防災教室のために制作した実験装置の紹介

第3回目は「地震波」です。

「やってみて理解する」をコンセプトに

まずは調べ学習からはじめました。

Youtubeにいろいろな実験装置が紹介してあり

見よう見まねでちゃちゃっと製作しましたが

思うようにうまく作動しませんでした。

1号機の製作では ①板材を切断して ②横にくぎを打ちつけ

③等間隔に配置し

④百均で購入した洋裁用のゴムを取り付けて

⑤完成のはずでした。

これがYoutube動画のように波が全く伝わってくれません。

ばらばらにしてゴムの張り方を変えたり(2号機)

またバラバラにしてゴムの間隔を変えたり(3号機)

それでもうまく作動しません(振動が起こらない)。

問題点1:板が軽い? 問題点2:ゴムが固い?

悩んだ末に板の裏面に鉄板を取り付けることにしました

高速切断機で幅4cm暑さ3mmの鉄板を切断し

小学生がけがをしないようにバリを取ります。これを板の裏面に接着しました。

 ゴムの素材も見直し

弾力が一番あるのは輪ゴムでは?と思い使用することにしました。

4号機の完成です。動作は微妙ですが完成は近い?

吊り下げた輪ゴムの配置をさらに改良を加え

遂に完成することができました(5号機)。

 

地震波にはP波(縦波)とS波(横波)がありますが,そのどちらもうまく再現する装置になりました。

ただ一つだけ弱点があり

それは輪ゴムの耐久性です。

時間の経過ととも輪ゴムが伸び始めていきます。

そのため防災教室の直前に輪ゴムを張り替える作業が必要になりました。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「防災教室」実験装置(土砂災害編)

防災教室で使用した実験装置紹介の

第2回目は「土砂災害(地すべり)」です。

昨年の防災教室では本物の土を盛って斜面とし

そこに本物の水をかけて崩れる様子を観察してもらいました。

(画像を取り忘れ・・・すまぬ)

その結果

①いつ斜面が崩れるかわからない

②地すべりの仕組みが伝わりにくい

③説明のたびに斜面を作り直すのが大変

と強く反省しました。

そこで本物の土や水を使わず

地すべりの仕組みを理解することに特化した模型を

製作しようと思いました。

どういう模型にするかスケッチしてCADで図面を引きました。

材料はコンクリートパネル1枚を使用し

ゴミが出ないように無駄がないように設計しました。

(建設工学科ではSDGsを意識しています!)

これをコンクリートパネルに描き

丸のこで切断して

ビスで組み立てました(これまた画像撮り忘れ・・・すまぬ)

さらに防災教室用にデコレートしました。

上の部分が滑り落ちるようになっています。

一番難しかったのはストッパーの製作です。

ストッパーはこの装置の心臓といえる部分です。

自分の好きなタイミングで斜面を滑らせるようにしなければなりません。

電気式で作ろうとしたんですが無理!これは無理!

手動式でレバーをあげると斜面が滑るようにしました。

 水害や地震の実験装置よりも

かなり苦労して工夫して作ったんですが

一番地味な実験装置となってしまいました。

しかし小学生の皆さんは

地すべりの仕組みが「よくわかった」と言ってくれたので

苦労した甲斐はありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人吉西小学校5年生を対象とした「防災教室」

令和5年10月30日(月)

人吉西小学校5年生46人を対象とした「防災教室」を開催しました。

講師は建設工学科3年生です。

昨年度よりも内容を充実させるべく実験装置などを製作して

体験型の防災教室にしました。

テーマは「水害」「地震災害」「土砂災害」の3つです。

小学生は3班に分かれ,それぞれのテーマについて学習します。

はじめはスライドを見ながらの学習です。

水害や土砂災害はいつどこでどうして起こるの?

緊急地震速報はいつ鳴るの?

バックウォーターって何

こうしたことを動画やスライドを見ながら学習します。

次に実験や体験を通して学びを深めます。

これはバックウォーターの実験です。

川(水)の流れとは逆方向に水が流れ始めると

小学生の皆さんはキラキラと目を輝かせその様子を観察していました。

これは地震の波の伝わり方を学習する装置です。

地震波には縦波(P波)と横波(S波)があって

波の伝わり方や伝わる速さがそれぞれ違うんです。

こうした伝わり方を学ぶことで緊急地震速報がいつ鳴るのかがわかります。

各テーマの終わりには

「水害」や「地震」,「土砂災害」が起こったら起こりそうだったら

どう対応しなければならないか学習します。

当日はテレビ局2社,新聞3社から取材があり

建設工学科3年生代表と小学生の代表が

緊張した面持ちでインタビューに答えていました。

 

学生の皆さんがここで学んだことを家庭に持ち帰り

「防災」の話題をしてくれることで

地域の防災力が高まってくれればと思います。

次回からは苦労して製作した実験装置を紹介します。

 

 

 

 

 

 

建設工学科-卒業生による会社説明会

令和5年6月20日(火)

今年4月に成豊建設(株)に就職した嶽森君が

会社説明のために来校してくれました。

成豊建設(株)は

国内3位を誇る「飛騨トンネル」(全長10.7km)を手掛けた

トンネル工事のプロフェッショナル企業です。

 

嶽森君は

建設工学科3年生を前にして,とても緊張していましたが

研修期間中の仕事内容や寮生活のこと,

どうして成豊建設(株)に就職しようと思ったのかなど

進路選択を間近に控えた3年生にわかりやすく話してくれました。

現在研修期間中ですが,玉掛けや移動式クレーンなど

仕事に必要な資格をすでに取得したそうです。

 

「他県に就職して寂しくなかったですか?」との問いには,

「最初少しは寂しかったけど,同期や先輩方とすぐに親しくなれて,

今では周りの方と仕事だけでなくプライベートでも楽しくやっています」

と答えていました。

 

頼もしい限りです!

在校生のために会社紹介ありがとうございました!!

これからの活躍を期待しています!!!

本当にありがとうございました。

建設工学科-2023熊本県高校生ものづくりコンテスト測量部門

令和5年6月(土)

熊本工業高校を会場に

第20回熊本県高校生ものづくりコンテストが開催されました。

なお,測量部門は3人1組で取り組みます。

出場したのは建設工学科3年の山下君,堀君,嶽本君の3人です。

審査員も驚くスピードで測量して,計算書を作成しなければなりません。

スピードも大事ですが,正確さも要求されます。

 

 

結果は・・・・・・・・・入賞ならず困る

とても悔しいですが,これまでたくさん練習してきました。

そのおかげで,集中力や予想しない出来事に対処する力を身に付けることができました。

こうした力を社会生活で活かして欲しいと思っています。

ホントよく頑張った!お疲れ様でした!

 

建設工学科-法面保護工事体験会(その2)

法面保護工事体験会の続き

体験②「吹き付けプラントによるモルタル作成と吹き付け体験」

モルタルとは?

セメントと水,砂を混ぜたものをモルタルといいます。

吹付用のモルタルは水の少ない硬練りのものを使用します。

モルタルをすごい圧力で吹き付けるため,材料が飛散します。

人体に害がないよう防具を身につけます。

いよいよ挑戦ですが,その圧力で身体や吹付口が吹き飛ばないよう

協会の皆さんから補助していただきました。

さすがに力のいる作業だったので,男子限定となりました。

見ている方も思わず力が入りました。

 

夢中になっていたせいか,体験会の終了時間がやってきました。

建設工学科を代表し,3年の黒木君が感謝の言葉を述べました。

最後は,ドローンを使って全員で記念撮影をしました。

高校生がこうした体験をしたのは,県内では始めて,

全国的に見ても少ないのではないかと思います。貴重な体験会となりました。

それも熊本県法面保護協会の皆様のおかげです。

心より感謝いたします。

なお,現在実施後のアンケートを集計中で,近くご報告します。

熊本県法面保護協会の皆様

本当にありがとうございました。

 

 

建設工学科-法面保護工事体験会(その1)

令和5年5月25日(木)

熊本県法面保護協会様の御協力により

建設工学科2,3年生を対象に「法面保護工事体験会」を実施しました。

 会場はなんと本校!!!

昨年7月に本校北側斜面(法面:のりめん)が突如崩壊し,

隣接する道路半分を土砂が覆いました。

その後,土砂を撤去し,地質調査を経て,ブルーシートで養生していましたが,

この5月から改修工事が始まりました。

今回,法面保護協会様から,「建設工学科の生徒に工事の様子を

是非見て頂きたい」とお声をかけて頂き,体験会を実現することができました。

本来ならば,法面工事現場はとても危険な場所が多いので,

一般人は立ち入ることが許されません。とても貴重な体験会です!!

 

本校の大会議室で開会行事を行った後,

「法面(のりめん)とは?」と題して講義がありました。

 次に,工事の概要,つまりどのようにして法面を保護するか説明がありました。

詳しいことは割愛しますが,法面に2mの鉄筋を打ち込み,モルタル(セメント+水+砂を混ぜたもの)を吹き付けて崩壊を防ぐという工事です。

講義を終え,現場へ移動しました。

現場では,2年生と3年生が分かれ体験会のスタートです。

 

体験①「フルハーネスを着用しての昇降体験」

フルハーネスとは,斜面で安全に作業を行うために身につける防具です。これにロープを繋いで落下事故を防止します。

女子生徒も挑戦していました。装着には結構時間がかかります。命を守る大切なものなので確実に取り付けていきます。

ロープを緩めたり固定したりする方法を教えていただき,昇降体験スタートです。

どうですか?かっこいいでしょう?

建設工学科の生徒諸君はとても興味を持って取り組んでいました。

 

                        その2に続く

 

 

 

建設工学科3年実習「やり方(丁張り)の設置」

令和5年5月23日(火)

3年生の実習で「やり方(丁張り)」の設置を行いました。

「やり方(丁張り)」とは,建設工事で土を盛ったり(盛土),斜面を切り取ったり(切土)する際の法面(のりめん)の角度を表します。

 

実はこの実習,建設工学科で初めて実施します。

今回は切土のやり方(丁張り)に挑戦しました。

 

巻き尺を使って杭(ピン)を打ち込んだり,高さを測る測量機器(レベル)で必要な高さを測ったり,計算したり,木杭や板を打ちつけたり,結構やることが多いんですよ。

木杭が長くて,かけや(木製の大きなトンカチ?)には結構苦戦してました。

最後に法板(のりいた)を取り付けたら完成です。

使用した板は,実習棟に放置されていたもので,切るのがもったいなくてそのまま使用しましたが,はっきり言って長すぎました(笑)

4班に分かれて各班2つずつ設置しましたが,

この3人の班が一番早く完成することができました。

結構上手くできたのではないでしょうか?

杭や板が長すぎ!!これについては指導した先生の問題です。

生徒には何ら罪はありません。

こうした実習内容については,随時報告していきたいと思います。

建設工学科 キャリア学習(J-POWERハイテック)

令和5年4月25日(火)

建設工学科2,3年生を対象にキャリア教育の一環で

J-POWERハイテックに勤務する建設工学科OB(2020年度卒)に

来校して頂き,会社概要や仕事内容について説明して頂きました。

仕事の内容はもちろん

入社してから東京で研修を受けること,全国の自然豊かな地域で勤務すること

福利厚生が充実していて銀座の高級ホテルを半額で利用できることなど

OBのとても親しみやすく,わかりやすい語りに

生徒諸君は目を輝かせて聞いていました。

質疑応答では,「直接工事に携わることがないのに,なぜクレーンや

玉掛けといった資格を取得するのですか?」といった進路を意識した質問が

生徒諸君からありました。

2年生からは,J-POWERハイテックに就職したいという声も聞かれました。

ぜひ頑張って欲しいと思います。

今回こうした機会を与えて頂きました J-POWERハイテック 様

ならびに立派に成長を遂げた 建設工学科OB 君

本当にありがとうございました。

 

 

建設工学科 コンクリート破壊試験

令和5年4月18日(火)

建設工学科3年生の第1回目の実習はコンクリート破壊試験!

なお,試験用の供試体(直径12.5cm,高さ25.0cm)は2年生の終わりにを作成していました。

圧縮強度試験!

なんと!圧縮強さは40㌧(40000kg)越え~

小型の自動車(トヨタ ヤリスなど)の重さが約1㌧(1000kg)ちょいなので

このコンクリートの上に自動車を40台積み重ねても

壊れないという結果になりました。

本来,供試体を作成して28日後に圧縮試験をしなければなりませんが,春休みをまたいでしまったのでずいぶん強いコンクリートになってしまったようです(笑)

 

ちなみにこういう破壊試験もあります。

これは引張強度試験(割裂引張試験)といいます。コンクリートは引っ張ることが出来ないので,供試体を寝かせて上から圧縮するという方法で行います。みごとに真っ二つに割れますよ。

なおコンクリートは圧縮に強く,引張強度はその1/10程度と言われています。

建設工学科ではこうした実験を通して,社会基盤の構築に欠かせない材料の勉強します。

 

 

 

建設工学科 交歓会

令和5年4月13日(木)

人吉城址にて交歓会をおこないました。

まずは体育大会の応援団(群長ならびにリーダー)の挨拶!

今年こそ体育大会優勝を果たしましょう。群長およびリーダーは体育大会だけでなく,様々な場面で建設工学科のまとめ役として活躍して頂きます。

今年1年よろしくお願いします!

 

建設工学科1年生の様子。

まだ緊張していますねぇ。

 

建設工学科2年生の様子。

表情や態度から,この1年ですごく成長したなって感じます。

 

建設工学科3年生の様子。

高校生活も残り1年,勉強やスポーツ,ものづくりをとおして

自分の可能性を広げて欲しいと思います。

 一丸となって建設工学科を盛り上げていきましょう!!

 

 

 

 

 

熊本県建設産業ガイダンス

令和5年3月8日(水)

熊本市桜町の熊本城ホールで開催された熊本県土木部主催

「熊本県建設産業ガイダンス」に建設工学科2年生が参加してきました。

熊本県建設業協会青年部をはじめ熊本県建築協会や

熊本県道路舗装協会,熊本県測量設計コンサルタンツ協会

熊本県電気工事連合会,熊本県地質調査業協会といった

15の建設業団体がブースを作っていて

生徒は興味があるところをまわり,建設業の役割や仕事内容,

建設業に就職したらどんな生活をするのかといった

進路選択に向けて様々な情報を入手するようになっていました。

なかには体験をさせて頂いたブースもありました。

事後アンケートでは

84%の生徒が進路選択に「とても役立った」,「少し役立った」と回答しました。

また,76%の生徒が建設業に就職したいと「強く思った」「少し思った」と回答しています。

ただ,今現在「県内建設業」に就職と考えている生徒は16%であり,

ちょっと少ないかな?という印象を受けました。

また,「迷っている」と回答している生徒が28%もいました。

日本の未来を背負って立つ若き技術者の卵!

じっくり悩んで良き人生を歩んで欲しいと思っています。

 

小型車両系建設機械特別教育

令和5年2月2日(木)3日(金)

小型車両系建設機械の特別教育を実施しました。

本来は夏休みに実施しているのですが,某感染症の影響で

延期せざるを得なくなり,極寒の時期での開催となりました。

対象は建設工学科と建築科の3年生ですが,

時期が悪かったこともあり受講希望者はわずか7人でした。

2月2日(木)は終日「学科講習」で建設機械のしくみや操作方法,

事故防止について学びました。

2月3日(金)は「実技講習」でした。

最初のうちはみんなおっかなびっくり!

だけど若者は覚えが早いんです!あっという間に上達!!

建設機械には交代で乗るわけですが,待ち時間がとにかく寒い!

やっぱこの時期は厳しいですね~

だけど誰一人文句言わなかったんですよ。

全員が無事に講習を終え,小型車両系建設機械を運転する資格を手にすることがで

きました。ここで学んだ知識や技能を社会で生かして欲しいです!

令和4年度課題研究発表会

令和5年1月17日(火)建設工学科3年生による課題研究発表会を実施しました。

発表テーマ及びその内容は次の通りです。

1班 「コンテナマルシェ」お客様用おみやげ製作

 →復興商店街に訪れた方に「鍋敷き」や「スマホスタンド」をおみやげを贈呈

2班 保育園児への建設業PR活動

 →こばと保育園の園児を対象に建設のお仕事を紙芝居やゲームで紹介

3班 ドローンのオルソ画像処理

 →ドローンの操作と画像処理をマスター

4班 防災に関する取り組みEpisodo1「防災教室と実験装置改良」

 →人吉西小学校の5年生を対象に「防災教室」を実施

   防災に関する取り組みEpisode 2「雨水調査とハザードマップ」

 →オリジナルハザードマップの作成と熊本大学とのコラボによる「雨水調査」

5班 学習教材動画作成

 →建設工学科の実習に係る教材作成

6班 測量de校章プロジェクト

 →本校60周年記念行事グラウンドに50mの校章を描く

建設工学科2年生にむけて,3年生が先輩として堂々とした態度で発表してくれました。

見学した2年生の感想では「防災教室をやってみたい」,「ドローンに取り組みたい」など積極的な意見が見られ,来年度に向けて気合い十分のようです。

建設工学科3年生諸君!発表は立派でしたよ!

お疲れ様でした。

国土交通省による出前講座

令和4年12月14日(水)

国土交通省 九州地方整備局 川辺川ダム砂防事務所に御協力頂いて

建設工学科の2年生を対象に出前講座を実施しました。

国土交通省によるご挨拶に続き,国土交通省の仕事内容や役割について学びました。

事後アンケートでは,半分の生徒が「国土交通省の仕事や役割を知らなかった」と回答しています。「少し知っていた」という生徒を加えると9割の生徒が国土交通省や公務員についてあまり知らなかったようです。

今年3月に工業高校を卒業し,4月から技官として勤務する年齢の近い先輩から,自身の仕事内容や余暇の過ごし方について教えていただきました。

次に,建設業協会を代表し,味岡建設の丸尾さんから建設業の役割についてお話しがあり,本校卒業生のインタビュー動画を見ました。先輩の活躍に約9割の生徒が「興味を持った」と回答しています。

教室での講義が終わり,五木村の砂防堰堤(砂防ダム)工事現場に移動しました。

工事現場では,その規模に圧倒され,砂防ダムの役割や工法について説明がありましたが,生徒全員が理解できたと回答しています。

場所を移し,体験学習の始まりです。令和2年7月豪雨を受けて,五木村には流水型ダム建設が計画されていますが,ダムがあるのとないとではどのような違いがあるのか実験で教えていただきました。

次に最先端測量技術や重機乗車の体験を行いました。建設業のお仕事は昔と違ってそのほとんどを機械が行うため,現場の皆さんはすごく楽になったと言われます。味岡建設の丸尾さんが講義で「外での仕事だから暑い寒いはあるが,なくてはならない職業だ」とおっしゃっていた言葉が身にしみました。

体験で人気があったのはドローン(VR)と重機乗車でした。

さて,出前講座前と後では,将来「建設業に就きたい」という生徒数に変化はありませんでしたが,「なりたくない」と思っていた人が「悩んでいる」に変わった生徒が数名見られました。

建設業は私たちの生活を支える大切な職業です。しっかり悩んで,「私が地域を支えている」と誇りをもった技術者になって欲しいと思います。

国土交通省の皆様,味岡建設の丸尾さん,本当にありがとうございました。

 

防災教室-その後2-

先日の人吉西小学校を対象とした「防災教室」ですが

反省すべきことがたくさん見つかって

そのひとつずつを改善していくことにしました。

その第1弾として「川の実験」の改良!

小学生の皆さんには好評でしたが

目で見てその違いがわかりづらい内容でした。

そこでもっとわかりやすいものをつくればいいのでは?

手探り状態ではありますがやってみました!

角材を切断し組み合わせてビスで固定して

それを開水路実験装置に設置して・・・

この装置はかなり古いものですが今購入すれば3000万円くらいします。

実際に水を流して流れ具合を見て・・・ん~微妙???

いや見た目は断然わかりやすい!

今後データをとってみてさらに改良を加えて・・・

そう

ものづくりとは試行錯誤すればするほど良いものができるんです!

私たちの反省は今後も続く・・・

令和4年度高校生向け「建設業ナイストライ」(舗装実習)

令和4年11月4日(金)

熊本県建設技術センターで開催された「建設業ナイストライ」に

建設工学科1年生が参加しました。

舗装実習や3次元測量,安全VR現場体験といった体験型の研修会で

建設業のお仕事や最先端技術を体験できる

またとないチャンスです!

これは舗装実習でのローラーによる締固めを行っている様子ですが

建設工学科の女子生徒がすごく興味をもって体験に取り組んでいました。

これはアスファルトフィニッシャーでアスファルト混合物を敷ならして

細かい補正をしている様子です。ここでも女子生徒が大活躍!!

 

1年生にとっては,初めての現場体験学習でしたが

ほとんどの生徒が建設業に興味を持てたという感想を持ったようです。

私たちの生活に欠かせない道路。

建設工学科では

道路やインフラ整備を通して人吉球磨地域の発展に貢献してくれる建設技術者を

一人でも多く輩出していきたいと考えています。

防災教室-その後

10月20日の「防災教室」について

人吉西小学校の児童及び建設工学科3年生にアンケートを実施したところ次のようになりました。一部ですが紹介します。

    人吉西小の児童           建設工学科3年生

小学生諸君は「川の模型実験」が一番人気だったようです。また,「防災教室」を通してほとんどの小学生が危険予知の大切さが理解できたと回答しています。今回の目的を達成できたようです。

なお,川の実験を撮り損ねていましたが,なんと!本校職員が撮影していただいてました。感謝です!

また,建設工学科3年生は「内容はうまく伝えられた」が「小学生の反応」は25%の人が手応えを感じなかったようです。それは小学生が悪いという意味ではなく「小学生にどう接したら良かったのか?」と反省しきりでした。悩んでこそ成長があります。良い経験になったのではないでしょうか。

防災教室については,今後継続していきます!

若い力で人吉球磨の安全安心を築き上げて行けたらと考えています。

「防災教室」開催

令和4年10月20日(木)NHK熊本の協力のもと

建設工学科3年生による人吉西小学校の5年生を対象とした「防災教室」を開催しました。

テーマは「危険予知」と「災害のメカニズム」を学ぶです。

小学校校門での開会式の様子です。

このあと野外活動班と実験班の2班に分かれ学習を進めます。

これは「野外活動」でのひとこま

御溝川沿いで,測量機器を使って同じ高さに糸を張って地形を調べました。

なぜこの川が溢れてしまうのか分かりましたか?

あとNHK熊本が準備してくださったタブレットを使って

川の氾濫をバーチャルで体験しました。

 

 このあと西小の通学路でもある「ぽかぽか桜坂」で土砂災害を想定して

どんなときに災害は発生するか?土砂災害が起こったらどうなるか?学習しました。

 

これらと並行して建設工学科の実習室で川の実験と土砂災害の実験を体験しました。

これは川の実験に用いた手作りの水路です。

川幅が狭くなったら流速と水深が急激に大きくなります。

御溝川が溢れる原因ですね。 

ここでお詫びです!当日の実験風景

どたばたしてて撮影し忘れました!すみません!

 

最後に建設工学科のパソコン室で

建設工学科3年生が作成したハザードマップを視聴してもらいました。

まだ開発途中のマップなので自信はありませんが

小学生の皆さんは興味を持ってもらえたかな?

今後,小学生の皆さんに危険な箇所を教えてもらって

新たなマップを開発していきたいと考えています。

 

防災教室終了後にはNHK熊本の取材がありました。

 なお,令和4年11月10日(木)18:10からの「クマロク」で放映予定です。

今回「防災教室」に挑戦した建設工学科3年生は

「小学生にわかるように教えたり伝えたりするのが難しかった」と言っていました。

とても緊張したけど良い経験になったそうです。

来年以降も「防災教室」を続けていきます。

そのときは人吉西小学校の皆さん

よろしくです。

 

 

気象センサー設置しました!

令和7月12日(火)

熊本県立大学と熊本大学による

「流域治水を核とした復興を起点とする持続社会」プロジェクトに協力することになり

本校敷地内に気象センサーを設置することになりました。

熊本大学の学生さんが遠路はるばる気象センサーを持参していただきました(ありがとうございました!)

建設工学科3年生が組み立てと設置を行いました。

組立説明書に沿って部品を確認しながら設置していきます。

この箱は観測されたデータをウェブ上に送信してくれる機械です。

ソーラーパネルで発電した電気をバッテリーに蓄えてセンサー機器稼働やデータ送信に利用します。

設置が完了しました。

台風などで破壊しないようワイヤーで軽く補強しました。

様子を見ながらさらに補強したいと考えています。

気象センサーの起動ボタンの存在に気づかず

あたふたしましたが無事観測を始めてくれました。

この気象センサーは①気温②湿度③照度④降雨量⑤風速⑥風向⑦気圧を10分ごとに観測します。

そのデータをウェブで確認することができます。

今後防災に関する取り組みで活用することになっています。