鹿本高校の授業と授業改善
ポスターセッション(生物)
各班で担当した分野を発表し合いました。各自で調べてきたことを班員で共有して一枚のポスターを作成します。このポスターは全員に縮小して配布し、このプリントを持って発表を聞いてまわります。発表は2時間行い。1時間目に発表した班員が2時間目は発表を聞いて回り、1時間目に聞いて回った班員が発表に回ります。パソコンの動画を見せたり、模型を使って説明する班もありました。
ラオス サワンナ大学とのオンライン授業:生物×地理×JICA(ラオス)
生物の授業の一環で日本とラオスのゴミ問題について考える授業を行いました。本校生は日本のゴミの処理の仕方やゴミ問題についてプレゼンし、ラオスの大学生から質疑を受けました。時間的な制約もあり、大学生側からの発表時間が取れませんでしたが、前もって大学生によって作られていたラオスのゴミ問題の資料を元に比較して考えることができました。
これから一緒未来を作っていく仲間の存在を国や文化を超えて知り、理解して、つながっていってくれればと思っています。
【音楽選択】生徒1人1台のタブレットを用いて楽曲分析に挑戦しています!
本校はICT機器(1人1台端末)整備の「先行実践校」県内の16校の1つに指定されています。
それに伴って現1・2年生には「生徒1人1台のタブレット」が貸与されています。また、「大型提示装置(電子黒板)」、「無線LAN」、「高速インターネット回線」が校内整備されています。
音楽の授業(2年生の音楽Ⅱ)ではモーツァルトが生涯最後に書いた交響曲、「ジュピター」愛称でも知られる第41番の授業に取り組んでいます。1楽章から順に学んできた今日はいよいよ第4楽章。
各個人のタブレットには交響曲第41番のフルスコア(指揮者が見る総譜)がダウンロードされており、実際に鳴ってる音と譜面を照らし合わせながら学びを深めています。
本時はジュピター音型を見つけながらそれぞれの気付きを共有、最後の場面ではこれまでのモティーフが対位法的技法によって展開・発展していく様子をタブレットで確認しました。
来週はまとめに入ります。
(文責:前村)
ラオスのJICA職員とのオンライン授業(生徒基礎:環境問題)
ラオスに派遣されているボランティア職員の溝口さんと甲藤さんにラオスの国について学び、ラオスと日本の環境とゴミ問題について考える授業を行なっています。6月からはサワン大学の学生とディスカッションを行う予定です。
同じ世代で将来の環境について考えていけたらと思っています。
外部クロスカリキュラム 生物×地理×JICA(ラオス)
今回,生物の生態系の分野で地理の田尻先生とJICA職員からラオスについての講義を受けた。
受けるうえで、各班がラオスの文化や歴史、経済、教育などそれぞれ担当してジグソー方式で全体でラオスを理解した。
県立教育センター研究発表会(オンライン)(2月19日より)
英語でサイエンス(英語×生物クロス)
Who am Iというテーマで生物基礎の授業で免疫について学んできた生徒達は、自分達が何の細胞なのかを他の生徒達に英語で質問し、その答えから自分達が誰であるかを予想して答えるゲームをしました。Where am I born?と聞かれてあれどこだっけ、と戸惑う姿が見られました。授業でわかっているつもりが、実は曖昧に覚えていたり、わかった気でいたことに気付かされる授業となりました。ALTのバッキー氏と西教諭のアイディアあふれる授業に僕も生徒も楽しく学ぶことができました。
海外オンライン×英語探究×LHR×英語表現I
国際理解講座「令和SDGs熊本」を通して、学んだことが普段の学習とどのようにつながっているのかを意識させたいと授業や日々の問いかけを意識する中で、8月~12月にかけて様々な取組や授業がつながり1つの流れをつくることができました。昨年より取り組んでいるクロスカリキュラム(科目横断的指導)の理想の形であったと感じています。国語科の冨田教諭がシンガポール大学とのオンライン講座を企画し、総合的な探究の時間やLHRを利用し、日本のSDGsの取組や総合的な探究に関連する内容をプレゼンし、ディスカッションを行いました。さらに世界に視野を広げさせたいと英語科の川元教諭が国際理解講座「令和SDGs熊本」の講演を企画されたことで一気にSDGsを軸とした学びの流れが生まれていきました。グローバル探究コースの担任である西教諭はこの学びを日々の授業にも生かしていくべきだと考え、単発になりがちな講演や講義と授業をつなぐ取り組みをされていかれました。その意識が大学教授の講演後のSDGsカードゲームであったり、JICA講演後の英語でのプレゼン活動につながっていきました。国語科・英語科・理科科の教科を越えた取り組みとなりました。
◎シンガポール大学とのオンライン講座
◎SDGsカードゲイム
◎JICA講演会
◎英語表現Ⅰ(プレゼンテーション活動)
○これまで学んだことや考えたことを英語で発表し合い評価を行う
○自分の考えや取り組みがどのSDGsとつながっているかをマインドマップを作成。
感染症について クロスカリキュラム(保健×生物)
保健の授業で感染症や予防法について学習が行われた。その中で手を洗う効果について菌や細菌を培養する培地を作成し、実際に様々な方法(お湯につけるや2度洗い、エタノール消毒など)で洗った際の手の菌の変化を調べた。
また、汚れていると考えられる所(便所のノブ、スマホ、小銭など)を触った手を培地につけるなど、班ごとに様々な条件で培養を始めた。
実験の結果から至る所に細菌や菌がいること、手を洗う効果などを改めて気づいてくれればと思う。
生物実験での感染症対策(顕微鏡実験)
生物の授業の中では生徒実験を定期的に行ってきました。今年度は新型コロナウイルスの影響により共有で使用する顕微鏡実験は行えずにいました。しかし、「生徒側から実験はできないのですか。」「実験したいです。」などの意見が多数よせられ、なんとか感染リスクを押さえて実験できないかと考え、実験前の手洗いと実験後の手洗いを徹底させました。また、顕微鏡で接触の可能性のある目においては、使い捨ての接眼レンズカバー(写真1)を作成し、接眼レンズにカバーをして(写真3)実験を行いました。
写真1 写真2 写真3
クロスカリキュラムの実践 体育×物理(2年目)『速さの計算・グラフ化×短距離走』
本校で取り組んでいるクロスカリキュラムの実践をご紹介します。
スポーツ健康科学コースでは毎年、物理基礎の平均の速さ、x-tグラフ、v-tグラフの理解という単元の中で、自分達が実際に走ったデータからグラフを作成したり、平均速度を求めたりします。今年は昨年からさらにバージョンアップさせ、100mを20mごとに区切り、各区間をタブレットを用いて撮影し、フォームの分析を行いました。
フォームの分析後、速く走るための仮説を立て再度100mを測定する予定です。授業を担当する理科の佐野教諭は体育の古閑教諭と討論し授業を計画することで、「違う教科の視点に立つことができ知識の広がりを感じ、新たなアイデアや取り組みたいことが湧いて出てきます」と、興奮気味に語っていらっしゃいました。
佐野教諭の今後の動向に注目していきたいと思います。
休校期間のオンライン授業の取組
本校では、5月以降、全職員で様々な手法を取り入れながらオンライン授業に力を入れました!
既存の動画の利用から職員の手作りのもの、双方向性のやり取りを含め試行錯誤の中取り組みをしています。
生徒たちからは「自学よりも、時間割にそって進めるほうが取り組みやすい」、「友だちの声が聞こえて楽しかった。みんなと授業ができてよかった。」などの声もあり、私たち教員の取り組みの原動力となっています。
オンライン授業実施にあたり様々な課題もありますが、本校の綱領の一つである「師弟同行」をめざし取り組んでいきたいと思います。
生徒の皆さん、来週からは分散登校が始まります。動きがまた大きく変わることになりますが、一緒に頑張っていきましょう!!
双方向授業の試みの様子。生徒からはチャットを通し、答えられないほどの質問が寄せられました!
休校における職員の取組
コロナによる休校が続く中、多くの学校で様々な形で生徒に対する支援が実施されている。本校でも多くの先生方が課題配信や気持ちの持ちようなどこまめに連絡を入れている。そんな中、特に目を見張る動きを見せるのが本校職員の松永教諭だ。課題を配信するだけでなく、質問箱(公式のフォルダ)を作り生徒の疑問や質問のやり取りをしている。また、本人作成の動画やZOOMというアプリによる遠隔授業を展開して見せた。
生徒の中には「はじめてなので緊張したけど、授業という感じでよかった」
「久々の授業で楽しかった」など肯定的な意見が多く寄せられた。
さらに本校の研究開発部を軸にNPO法人との話合いを進め来年の取組を検討している。休校だからこそ出来ることを模索する松永教諭に私自身刺激される日々である。彼の様な存在がある限り明日の日本教育はコロナにも負けないと思わせてくれる。
◎質問箱への投稿
◎各NPO法人との話合
専門生物(担当分野解説と自作の問題を作成)
動物の発生分野と植物の発生の一部を8つに分け8つのグループがそれぞれ担当し、問題を作成。さらに、その問題が解けるように全体への解説や必要な資料を準備し配布する。問題を作成する際は大学の二次問題や模試の問題などをいくつも比較し、自作の問題を考え作っている。
KP法(紙芝居プレゼンテーション法)などを使って説明している様子。このほかにもプロジェクターを使用して教科書を写すグループや資料を提示する班もあった。
○説明ようの資料
○自作の問題
国語✖️生物
現代文の教科書に記載されている『なぜ、多様性は必要なのか』という文章を題材に、1年2組で国語と生物のクロスカリキュラムを行いました。
文章中には生物の多様性やエントロピーの増大の法則、動的平衡など様々な科学的な用語が含まれており、文章中の知識の広がりを感じると同時に様々な知識をつなげ深く思考していく必要があると感じました。
本田教諭の発案から生物の多様性を生物学の視点から理解とイメージしてもらうために国語✖️生物のリレー型クラスカリキュラムを実施しました。
ブロック崩しのオモチャの遊びを見せることで動的平衡をイメージさせます。
ブロック崩しから個体の動的平衡→種の動的平衡→生態系の動的平衡へとつないでいきました。
生徒からは「すごくイメージしやすかった」「動的平衡がすとんっと落ちてきました(理解しました)」などの意見をもらいました。
数学×物理×体育(野球)
1年2組(みらい創造科グローバル探究コース)のクロスカリキュラムで進行中の企画「ボールを遠くに飛ばすための理論」の様子を紹介します。
物理や数学の授業で導き出した理論の実践を行いました!!
角度を調整したバッティングマシンを用いて実際に打ち出すということで、今回は安全面も配慮し本校野球部監督の伊藤教諭のご指導のもと実験を行いました。
クラスの野球部員、マネージャーの手際のよい準備によりスムーズに計測できました!
マネージャーは、日頃の練習でも補助をしてくれていますが、「この角度で打ち出すことははじめて」と言いながらも丁寧に打ち出してくれました!
外野では野球部員がボール回収など協力してくれ、残りの男子を中心に計測に集中できました。
記録をとりつつ、次はどの角度で打ち出すか、何度計測するかなどと試行錯誤しています。
実験では計測ごとにデータにばらつきがあり、生徒たちは「風やボールの回転、マシンの温まり具合、ボールの入れ方」などが影響しているのではないかと分析しています。
この計測の結果をまとめることで、データに基づき思考を深め、次の仮説につなげるというサイクルを身につけてくれればと思います。
生物のAL型授業
専門生物では教師が授業をせず。生徒による授業が展開されている。
テーマを班ごとに調べレポートにまとめ、発表し、評価を行う‼️
各班発表に向けた念入りな準備や練習が行われている。
クロスカリキュラム(物理基礎✖︎防災)人を
物理基礎のベクトルの内容で、どのように倒れた人を担ぐと効率が良いのかをベクトルの知識を用いて考え、実際に正しいのか救助者の移動を行い、距離を測定しました‼️
各班色々な運び方を考え1番長い距離を運んだ班では700m近く運べたようでした。
クロスカリキュラム(物理✖︎数字✖︎体育)
本高校ではクロスカリキュラム(科目横断的授業)が実施されています‼️今回はその中で理論上の角度と実際の放物運動が一致するのかを考え、実行する物理と数学、さらに体育のクロスカリキュラムが実施されました‼️
写真は角度や初速を変えることでどのくらいの飛距離が出るかをシュミレーションすることのできるソフトを使用して理論上、より遠くに投げることのできる角度を調べている様子です。
福岡カタリバ×鹿本高校1年生 特別授業
11/14(木)の5,6限を使い、福岡カタリバさんをお呼びして「カタリ場」授業をしていただきました。大学生を中心とした先輩方の話を熱心に聞き、グループでの座談会では学校生活や自分の進路について語り合うことができました。また、先生や友だちに中々打ち明けられない話を大学生に個別に相談する生徒もおり、「斜め上」の関係の貴重さを私たちも感じました。
生徒たちは、
「自分の進路を考えるきっかけになった。」
「勉強が苦手で夢をあきらめそうになっていたけど、頑張ろうと思えた。」
「とてもすっきりした。またカタリバをしてほしい。」
といった感想をもったようです。
今回の経験と宣言(大学生との約束)を忘れず、日々を大切に過ごしてほしいと思います。
また、修学旅行でも再び大学生と交流し学ぶ機会を設けます。
自分を見つめ、未来に向かって進んでいく鹿高生にご注目ください!