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カテゴリ:【両校舎】行事

【両校舎】令和4年度卒業証書授与式

令和5年3月1日(水)

 本渡校舎にて、令和4年度(2023年度)卒業証書授与式が挙行され、6期生141名が学び舎を巣立ちました。ステージや体育館通路には、生活科学科の生徒が育てた花が並べられ、会場を彩りました。

 式が始まると同時に入場してくる141名の顔は、3年前の入学式で見たあどけなかったあの顔とは思えないくらい、とても頼もしく凜と澄み渡り、自信に満ちあふれた表情をしていました。呼名で立ち上がり、堂々と卒業証書を受け取る姿は、この3年間の成長の証だと強く実感しました。

 

 式の中で、来賓の方々をはじめ多くの卒業生の門出を祝うお言葉を頂きました。そして、卒業生に向けた学校長の魂を込めた式辞はとても胸をうたれました。

 

 *校長式辞一部抜粋

 

「皆さんが主役のドラマには、どんな仲間が現れますか?どんなことを成し遂げますか?自分の人生は自分で舵をとる、自分の中でゆずれないものがあれば少しくらいわがままになっても良い、皆さんの人生の主人公は間違いなく皆さんです。そして、自分の挑戦を人と比べることはありません。全くありません。必要な場面で、自分なりに勇気を振りしぼることが重要です。だけど、ちょっと疲れたときに遊びにきてください。今の苦労やこれから先の喜びが誰よりも分る、みんなの高校であり続けたいと思います。」

 

 この言葉の数々に学校長の熱い想い、そして我々職員一同の卒業生に対する想いが込められていました。また、卒業生に向けてのサプライズとして、日本を代表する放送作家で演出家でもあられる小山薫堂様のメッセージ動画が会場に流されました。これは3年間一度も校歌を歌うことが叶わなかった卒業生へ向けて小山様が校歌の意味、そして応援のメッセージを届けたいとのことで贈られたものでした。

 

 メッセージの中で、小山様は「明日を拓く心の旅、苦しさは糧となる。」という校歌の歌詞の一部分に触れられました。「苦しいということは、決してマイナスではない。苦しかったからこそ、もっと価値のあるものに気づいたり、それぞれが自分の置かれた立場の中で未来のことを考える、今は最悪に思えても、この最悪があるからこそ未来に最良のゴールがあるんだと信じて、これから社会に出て生きてほしい。」とコロナ下の3年間を歩んだ卒業生に贈る小山様の渾身のエールがそこには込められていました。その想いを受け、代表生徒の校歌に対するメッセージと共に全員で校歌を静聴しました。しかし、今までの校歌の静聴とは違いました。確かにそこには音には無い魂を揺さぶる歌声が響き渡っていました。

 

 また、在校生の送辞、卒業式の答辞では、本渡、マリン両校舎の代表生徒が一生懸命、それぞれの想いを声高らかに伝えていました。そこには託す者、託される者、両者がきっと心の底から安心することができたと思います。

 

 最後に卒業生の皆さんへ

 

「自分にとって、何者でも無かった人たちが、自分にとって大切な人になっている。」そんな気持ちをこれからも大切にし、この学び舎で与えてもらった多くの「愛する心」をこれからは、あなた達が、多くの人たちに「愛」を与え、「愛する心」を育んでください。そして、あなた達が帰ってこれる場所をこれからも私達はきちんと作っていきます。あなた達が卒業してもずっと誇れる天草拓心高校であり続けます。だから、あなた達も拓心生としての誇りを胸に挑戦し続けてください。

 

 これからもこの学び舎で学んだことを活かし、それぞれの夢が広がる大航海へ胸を張って旅立ってほしいと思います。あなた達なら絶対大丈夫!皆さんの今後の更なるご活躍とご多幸を心よりお祈りしています。

 

 『拓心の風となり、天草の人になれ!』~母校を愛し、郷土を愛する~

 

 本当にありがとう。