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【科学部】後輩への指導

科学部では、基本的に下級生の指導は上級生が行います。

このことで研究の継続と部員の研究スキルの向上を図っています。

本日は、上級生の指導が白熱していました。

その様子を写真で報告します。

<ホタル班>

13日の発表に向けて3年生が1年生を指導していました。

<海水準班>

珪藻鑑定を後輩にレクチャーしています。

<サンゴ班>

後輩の考えた今後の研究案に先輩が質問してブラッシュアップを図っています。

 

【ASⅢ】研究✕笑顔=???/ Can’t tell you what fun it is! 

 さて、ASⅢでは、7月13日(木)に市民センターで行われるARP探究成果発表会に向けて、スライド発表とポスター発表の準備をしています。ほとんどの班がパソコン室で作業しているのですが、そのにぎやかなこと!(※いい意味です)

 ARPはASⅢの生徒にとってはまさに2年間の集大成の大舞台でもあるのですが、「主役」の生徒たちは時間に追われて焦るどころか、とっても楽しそうです。これはやはり、今まで研究を頑張ってきたからこその笑顔なのかもしれませんね。

 スライドを作ったり、アブストに加筆したり、データを見直したり。それぞれの班で集中しつつ、実に楽しそうに活動をしています。研究を始めたばかり(で、研究計画書に苦しんでいる真っ最中)のASⅡのみなさんも、1年後には班員同士の結束がもっともっと固くなり、他の班とも活発に意見を交わし合って、一人ひとりが研究や発表を心から楽しんでいるのでしょうね。こういった先輩の「楽しんで研究している姿」を間近で見るのも、2年生にとって良い刺激になっています。

 研究の楽しさを後輩に分かってもらえるように! 

 学校内外の人々にこれまでの研究を知ってもらい、その意義を伝えられるように! 

 ASⅢのみなさん、ARPがんばってください!

In the 7th period, most ASⅢ students are preparing for the “ARP Inquiry Study Presentation,” which will be held on July 13th at Amakusa Civic Center.  (“ARP stands for “Amataka Research Project.”) You have no idea how energetic they are in the computer room!  There is little time left until their big day, but no one looks frustrated at all!  Everyone is fully enjoying what they are doing, smiling and even laughing!  Their smiles may be proving that their research days have been full of enrichment.

Some students are making presentation slides, while others are adding some more explanations on their abstracts or checking their data again.  They are focusing on what needs to be done in each group. Still, they are enjoying themselves indeed.  ASⅡ students, who have just started, would probably enjoying what they’re doing just like their seniors are now.  They will be strongly united as a group: discussing and advising each other.  Looking at what their seniors are doing with passion always inspires juniors.  

We wish they could tell the pleasure of studying to their juniors!  We hope they could tell people inside/outside school about what they have devoted themselves to, and the significance of their study would be fully acknowledged!  

July 13th - your proudest moment of school life will come soon! 

【ASⅡ】研究計画書の奥深さ / Polishing the research plans

ASⅡでは先日提出した研究計画書が返却され、生徒たちは先生方の助言をもとにそれぞれの計画を練り直しています。今日は崇城大学の田丸先生にも来ていただいています。優しい笑顔でしっかり話を聞いてくださり、生徒たちから上手に考えを引き出してくださる、私たちの心強い味方です。

 「精油班」は精油のリラックス効果を調べようとしていますが、田丸先生は計画書の中でも「研究の背景」の記述が気になられたようです。先生が指摘されたのは、「リラックス効果を調べたいということは、リラックスできていないという前提があるはずだ」という点。その点を具体的な数値を用いて研究背景に入れてこそ、研究の必要性が説明できる。研究背景をきちんと説明することにより、仮説や研究方法の改善につながるという助言に、生徒たちも納得した様子です。また、「リラックスについて調べる際、普通にページ検索するだけでなく画像検索を試してみては?」とも提案していただきました。素直な生徒たちはすぐに画像検索に取り掛かり、研究背景と関連がありそうな様々なデータやグラフを見つけたようです。活発なディスカッションが始まっています。

 木材の持つ防音や吸音性について研究しようとしている「音班」もまた、研究背景に説得力が足りないという指摘を受けていました。「面白そうというきっかけで研究対象を決めるのも悪くないけれど、それだけではなぜこの研究が必要なのかということの説明には不十分」ーここでもまた、研究背景が単なる「きっかけ」の記述となってしまっているという問題点が指摘されていました。最初は少し緊張していた様子の生徒たちでしたが、先生の「正解があるわけではないから、思った通りのことを素直に言っていいんだよ」という言葉かけで、少しずつ、研究への思いを自分たちの言葉で伝えることができてきました。木を使って防音することで、何が解決できるのか?なぜ、他の素材ではなく木なのか?まだまだ、ディスカッションの余地がありそうですね。

 研究の第一歩ともいえる研究計画書は、ただ自分たちの研究を計画するためのものではなく、研究の必要性や意義を読む人に納得してもらえるものでなければなりません。書いてはみたものの、考えれば考えるほど、奥の深い研究計画書。完璧な計画書というものは世の中に存在しないのかもしれませんが、自分たちのやりたいことを伝えられる計画書になるといいですね。

With their submitted research plans, ASⅡ students are polishing their plans with teachers’ advice.  Today Prof. Tamaru (from Sojo University) is with us - he is the person who always listens with a warm smile and draws out students’ spontaneous ideas - such a strong supporter for us!

Reading the research plan of the group “Essential Oil," which is trying to figure out the oil’s effect on relaxation,  Prof. Tamaru is concerned about their research background.  He said, “If you say you want to research the relaxing effect of oils, there should also be the fact that people are not relaxed enough or well.  You need to write that in the background with related data, so that you can prove the need of your study.  Otherwise, your hypothesis or research plan won’t make sense. '' He also advised that students can try searching images online, which may lead them to the useful data for their research.  The students immediately tried image search, and it helped them a lot.  Now they are actively discussing how to rewrite their research background.

Another group called “Sound,” also got similar advice on their research background.   They are to study soundproofing and sound absorption, but the professor pointed out that they need more persuasion in their research background: “It’s ok to start your research from your interest, but that is not enough to explain the necessity of what you are trying to study.” Students were listening with strained faces. The professor added, “There is no one and true answer, so feel free to tell me whatever you think.” Then, students gradually came to tell their thoughts in their own words.  He drew out ideas by asking questions like “What problems are you trying to solve?” or “Why would you use wood, but not other objects?” - There seems to be a lot more to discuss in the group.

The first step of their study - “The Research Plan” - is not only for themselves, but also something that can convince others of the necessity and significance of their study.  Probably much more profound than what they initially thought, right? Although students say they are finished planning, can we ever consider their research finished? There probably is no “perfect research plan” in this world, but at least it needs to be the one which tells others our true intentions.  Such a profound thing, a research plan!  

【SSH】課題研究指導に係る職員研修

 本日、AS(天草サイエンス)とAT(天草探究)の授業で行っている課題研究指導について職員研修を行いました。今回は「研究テーマ」と「仮説」の設定、「研究計画の立案」に焦点を当て、まず、指導の際のポイントやチェックポイントについて学びました。

 次に、3つのグループに分かれ、実際の研究報告書を用いて、生徒の設定した研究テーマや仮説、研究計画についてどのように助言したら良いかの討議を行いました。それぞれのグループで出た意見は以下のようなものがありました。

「研究テーマ」

・なぜその研究をしたいのかをしっかりディスカッションすることが大事である

・実験の目的・方法や場所などを1つ1つ細かく確認し、助言することが必要である

・先行研究を行い、結果により、テーマの見直しも検討する必要がある

「仮説」

・仮説が1年間で検証できるか、スケールを調整することが必要である

・理想とするモデルがあれば、研究の方向性が見出し易いのではないか

・仮説ではなく、事実(当たり前のこと)になっていないかを確認する必要がある

「研究計画の立案」

・その実験が、調べたいことの結果を出せるかどうかを計画時によく考える必要がある

・データを取る方法についてより良い方法を考えていくとよい

・テーマや仮説の設定が適切でなければ、実験で検証した結果も整合性が取れなくなってしまう


 課題解決力の伸張は、今後、ますます重要になっていきます。「世の中に解決策のない課題」を研究することは容易ではありませんが、生徒達が工夫して学ぶだけでなく、私たち教師も指導力を高めていく必要があることを改めて感じた1時間でした。

<実践報告>

<グループワーク>

<グループワークで出た意見の共有>