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【ATⅠ】田辺市の取組に学ぶ「これからの地域づくり」/ Learning advanced approaches in regional revitazation  

本日のATⅠでは、和歌山県田辺市から熊本大学に出向されている鍋屋安則様より、田辺市での地方創生の取組について講義がありました。

天草市と同じような人口減少の課題を抱えている田辺市では、2016年に「たなべ未来創造塾」を立ち上げ、地方創生のための様々な取組で成果を上げています。今回の講義の中で、鍋屋さんは地方創生に欠かせない視点として、「地域と企業がwin-winとなること」を挙げられました。「塾生」の活躍例として、「ジビエ」等の地元食材を活用したり、調理で出た野菜くずを堆肥化して利用する等「地域循環型」のフレンチレストラン。「うなぎ」と「紀州梅」の禁断のコラボで地域食材の魅力をアピールしている鰻店など、地域課題を「ピンチ」ではなく、むしろ「チャンス」と捉えて活躍している「かっこいい大人」の事例をご紹介いただきました。

 勢いのある和歌山弁で展開される、臨場感のあるプレゼンに生徒たちは引き込まれ、20分があっという間に過ぎていきました。講義後のディスカッションでは、「地域のために挑戦している大人はかっこいい」「地域の課題を解決するために大人がつながり、成果を出しているところがすごい」等の意見が出ていました。

 熊本大学と天草市役所の方々の貴重な講義も来週で最後となりました。次回のATⅠでは、ついに、私達のふるさと天草でどのような取組がなされているかを見ていきます。この講義での学びや気づきを基に、自分たちにしかできない研究課題を見い出していってくれることを期待しています。

In today’s ATⅠ, we had Mr. Nabeya Yasunori, a Tanabe City employee, who now works as an assignee at Kumamoto Univ.  He told us about some advanced approaches his city has been taking to revitalize the city.  

Experiencing the population decline, Tanabe City in Wakayama launched a project called “Tanabe Mirai Sojo Juku,” a project for local people to learn and start new business plans.  One perspective he introduced to us today was “creating win-win situations for both regions and businesses.”  If companies and their people can’t make a business out of what they do, it would be something far from sustainable.  He told us about a French restaurant featured in the Michelin Guide 2022, which uses local ingredients and makes compost from food waste.  He also introduced an eel company that has produced a new product using their eels and Japanese pickled plums, which had long been regarded as a taboo (people in the old days believed that eels and plums don’t go well together).  Many people in Tanabe don’t think their city is having a difficult time, but rather, believe they have more chances for a brighter future.  

Mr. Tanebe’s energetic presentation, done with his powerful Wakayama dialect, fascinated students, and the twenty-minute lecture flew by in a blink.  In the following discussion, they talked about the “cool adults",  who have been trying their best for their region, or connecting with others and did produce results.  

Next week we’ll have a look at some unique activities done by cool adults in our city.  We hope these special lectures will help students find their own research topics in the near future.

【ATⅡ】B2(数値データを処理する力)の本評価を行いました

今日のATⅡでは、B2(数値データを処理する力)の本評価を実施しました。

担当の先生と1人ずつ面談を行い、「実験は何回行ったか」や「外部機関との連携はしたか」などを確認していきました。

今後予定している実験の詳細や予想していた結果とは異なる結果が得られたらどうするかなど、今後の研究がさらに進むように担当者からのアドバイスも行われていました。

【ASⅠ】天草学連続講義④

5月23日(火)、天草学連続講義として、天草市の政策企画課から講師の先生をお招きし、ご講演いただきました。

天草市の未来のためにどのような理想を描くのか、5つの理念や40の政策についてご説明いただきました。

1年生はこれから地元天草を題材にして課題研究を行っていきます。

天草が抱える課題について、総合的に知ることができる良い機会になりました。

 

また、続く7限目では知的財産権について学びました。

身近にある音楽や動画と知的財産権の関係について理解を深めることができました。

【総合理科(生物分野)】ミクロメーターのしくみに関する探究型授業

今日のあるクラスの総合理科(生物分野)では、「ミクロメーターの原理」について学習しました。

ミクロメーターとは、簡単に言うと顕微鏡の中のものさしです。筆箱に入っている定規では、ミドリムシのサイズを測ることはできませんよね。生徒達にその理由を聞くと「ミドリムシはものさしの目盛りよりも小さいから」や「動いている生物だから測りにくい」という返答が返ってきました。そのような問題点を克服できるのがミクロメーターです。

ミクロメーターの原理を理解する上でのポイントは、「新しいものさしをつくること」です。

授業では、その感覚を体験してもらいました。

今日は理論でしたが、次の授業では実際に細胞の大きさを測る実験を予定しています。

【ATⅠ】「持続可能な天草」とは/ “Sustainable Amakusa” would be like…

 本日のATⅠでは、熊本大学 熊本創生推進機構地域連携部門部門長の金岡省吾先生より、2回目の講義を受けました。地域経済分析システム「RESAS」による「将来人口メッシュ増減率」の2050年の予想を見てみると、東京と名古屋以外のほとんどの地域で人口は減少しており、天草はというと、やはりほとんどの地域で人口は大幅に減少しています。では、人口減少が天草に及ぼす影響は具体的にはどのようなものなのでしょうか。また、私たちには何ができるのでしょうか。

 生徒は20分ほどの講義を受けた後、前回と同じように、個人で印象に残ったことや気になったことを書き出し、その後、グループで意見を出し合いました。「食料品や生活必需品を扱う店やガソリンスタンドなどが減り、住みたくても住めない状況になるかもしれない」という意見、「熊本市などの都市圏に30分で行ければ、天草に住んで都市に通勤や通学するという人が増えるのではないか」というアイデア、「人口が減少するから店などが減るのか、それとも店等が減るから人口が減るのか」という素朴な疑問など、各グループで様々な意見が出ていました。

 金岡先生はおっしゃいます。「君たちのほとんどが天草を将来出ていく、もしくは出ていきたいと言っている。それはそれでいい。けれど、都会の人たちで地方がカッコイイ、と言っている人がたくさん出てきている。みんなは嘘だと思うかもしれないけれど、地方が魅力的だと言う企業や人々がたくさんいるんだ」と。

 「天草探究」での活動を通じて、生徒たちは天草の抱える課題だけでなく、地域創生のために頑張っている「カッコイイ大人」や「面白い取組」についても学んでいくことでしょう。更に、探究活動を通して今取り組みたい研究課題だけでなく、卒業後に学びたいことや挑戦したいことも見い出していってくれることを願っています。


  We had a second lecture on Regional Revitalization from Professor Shogo Kanaoka from Kumamoto University. Today he introduced us to “RESAS,” a system for analyzing the regional economy in Japan.  Looking at what would happen by 2050, we found that all regions, except Tokyo and Nagoya areas, would have a population decline, needless to say, the same would happen to most areas in our hometown.  How would this affect people in Amakusa in particular?  What could we do to prevent its disappearance?

  During the lecture, students wrote down what impressed them or questions they had on their worksheet.  They then discussed their ideas in groups of four.  Here are some of the opinions, ideas, and questions they had.

 - If there were less and less stores or petrol stations, which we cannot live without, there would be more people who cannot live there even if they want to.
   - If we could travel to Kumamoto city in half an hour, for instance, it would be possible for people to live in Amakusa and work or study in Kumamoto city.
  - We wondered if the population decline first happens, which leads to the decrease of stores, or vice versa.

       Prof. Kanaoka says, “I hear many of you say you will, or want to leave Amakusa in the future.  Of course it is ok.  Still, I do want you to know that more and more people in big cities have found provincial regions very attractive.  You may not believe me, but so many big companies and people in urban areas say it is very cool to do things in those regions!” 

       Through activities in this Inquiry Studies’ classes, students will probably learn not only about problems in Amakusa, but also about “cool adults,” in Prof. Kanaoka’s words, and their innovative activities here.  Furthermore, we are also expecting them to find what they want to study after graduating high school.  One day, they will surely realize why we call Amakusa “Treasure Islands of Japan.”  Yes, we teachers try our best to be “cool adults” for them too!

【ASⅠ】天草学連続講義②③

6限目は天草市役所水産振興課の方から「天草の漁業について」、7限目は文化課の方から「世界遺産の崎津集落について」のお話をいただきました。最後の質疑・応答でも活発に質問する姿が見られました。地域の歴史や課題を知り、今後の探究活動に繋げてほしいです。

【SSH職員研修】天高版探究型授業実践に向けて

 本日、今年度初めてのSSH職員研修を行いました。今回のメインは各教科で探究場面を設定する活動でした。天草高校では、すべての教科で生徒たちが「探究」する場面を設定し、生徒の力を伸ばせるよう授業内外の活動を工夫しています。具体的には、授業の中に13の探究場面を設定し、学年毎に特に重視する項目を設けて学習活動に取り入れています。例えば、1年生で重視する探究場面の1つは「協働する」で、その場面では、生徒がグループで自分の意見を述べたり、自分のグループの経験をもとに他のグループにアドバイスするといった活動に取り組みます。

 今回の研修では、生物の授業での探究場面の例を学んだ後、各教科で実際の教科書を持ち寄り、自分の教科でどのような探究場面が設定できるかを個人で考えた後、教科のメンバーで共有したり、意見交換したりしました。

 限られた時間ではありましたが、教科の特性を活かした授業での探究場面を具体的に考えることができました。探究と言えばASやATを思い浮かべがちですが、毎時間の授業に探究活動の芽があります。その芽をどう育てていくかが私達職員の課題でもあると思います。みんなでアイデアを出し合っていきましょう!

 

【ASⅡ】研究の方向性は決まりつつありますが...  / Brainstorming and discussions 

本日のASⅡも、プレゼンテーションを視聴して、発表の仕方や内容を分析することから始まりました。本日見たのは花の配置に関する研究発表と質疑応答でしたが、発表者の応答の内容や、質問に対応するスライドが事前に用意されている様子等から、プレゼンテーションだけでなく質疑応答にも周到な準備がなされていることが伺えました。今回は、視聴した研究発表が他校のものより優れている点はどこなのか、という観点でもプレゼンテーションを分析しました。優れた点として、モデルを制作して実験をしていること、1年目に研究したことを2年目に検証していることなどが挙げられました。

生徒たちの「研究報告書」を見ると、先行研究をしっかり調べており、自分たちの研究の方向性は決まりつつあるようです。反面、具体的にどのような点を調べて数値を検証するのか等、研究内容の絞り込みが必要な班が多くあります。今日は先生方が各班を回り、研究について様々なアドバイスや核心をついた質問をしていました。今の段階でしっかり研究内容や方法についてアイデアを出し合い、内容を練っておくことがよい研究につながります。後悔のないテーマ設定ができますように!

As usual, today’s ASⅡ started with watching, then discussing, a research presentation.  Today’s presentation was about research related to the unique structure of a flower. Students were impressed at how well the presenter prepared for the question and answer session: she answered every question without any hesitation, and already had an “answer slide” for anticipated questions.  In today’s class, students also discussed which points made that research presentation superior to others. Two points noted were that experiments included models made by the researcher, and verified results of what she found out in the previous year.

Looking through the activity report the student started last week, students have studied previous research quite well, and most of them have a basic idea of what they would like to study.  On the other hand, many of them need to narrow down what to study as well - they need to have a more specific idea on what kind of experiments to have, or what sort of figures they are expected to discover through their research.  Students were struggling in deciding what to study. Meanwhile, some teachers visited each group, giving them some advice or helping them deliver better ideas. Brainstorming and shaping their plans at this initial stage will lead students to interesting research in the future. Keep up the hard work!

【ASⅢ】崇城大学での実習に向けて

ASⅢでは、6月6日(火)に崇城大学で実習を行いデータ収集をする予定です。

今日は崇城大学の田丸教授に来ていただき、事前指導をしていただきました。

生徒からの質問を聞き、研究でつまずいている点を解消できるような助言をいただきました。

今後はこの事前指導を受けて、本番の実習で正確なデータが得られるようサンプル処理を進めていきます。

【ATⅡ】次回の本評価に向けて研究を進めています

本日のATⅡでは、来週予定されているB2(数値データを収集する)の本評価に向けて、多くの班が実験や調査を行っていました。

チョークの粉を使った塩害対策や赤潮発生のメカニズム調査、フードロスを目指したメニューの開発など、それぞれに特色あるテーマで調査が進められています。

 

黒板のチョークの粉を集める様子

 

発電装置を組み立てる様子

マイクロプラスチックの動きを見る装置を組み立てる様子

普段使わない食材を使って調理する様子