校長ブログ
平成28年9月
当日も職員が学校の状況を説明しましたが、体育館、図書館、(ホームルームとして使用する)教室の一部、職員室・進路指導室などが入っている建物が使用禁止となっています。これから施設の復旧工事が本格的に始まります。本校以外にも、小学校、中学校、高校など数多くの施設が被害を受けていますから、すぐに工事が進んで復旧が完了するということにはなりません。熊本県が施設の被害状況を確認し、順番に復旧を行っていきます。施設が使えない状況でも在校生たちはがんばっています。現在使える施設を有効に活用し、生徒諸君が有意義に高校生活を過ごせるよう今後も工夫しながら教育活動を行っていく予定です。先日の学校説明会で疑問に思ったり不安に思っている方もいらっしゃることでしょう。いつでもかまいませんので学校の方にお尋ねいただきたいと思います。
9月になって夏の暑さが和らぎ秋の季節に移ってきました。「中秋の名月」は今年は9月15日でした。「中秋の名月」の日が、年によって異なるような言い方になってしまいましたが、実際に年によって「中秋の名月(芋名月)」の日は変わります。感覚的にはその日は満月になると思ってしまいがちですが、今年も満月ではありませんでした。「中秋の名月」の決め方が月の正確な満ち欠けとは少し異なっているのでずれが生じます。「中秋の名月」は旧暦の8月15日の夜の月のことをいっています。また、満月は、地球から見て月と太陽が反対方向になった瞬間の月を指しています。中秋の名月から一番近い満月は2日後の9月17日4時頃でした(詳しくは国立天文台のHPを参照してください)。このように旧暦と月の満ち欠けは微妙に違いますので、旧暦の15日と満月は少しずつずれ、さらには暦と実際の季節がずれることとなりますので、そのずれを補うために旧暦では約3年に一度閏月が挿入されることとなります。
太陽系の中で惑星と衛星の関係では、特に月は衛星として大きいので、月(衛星)の引力が地球(惑星)に及ぼす影響は大きくなります。その代表的な例が潮の干満です。私たちが住んでいる熊本県には有明海が面していますが、遠浅の部分が多いので潮の満ち引きが顕著に現れてきます。つい最近の新聞記事に、月の引力が大地震と関係しているのではないかという記事が載っていました。東京大学の研究チームが、英科学誌ネーチャージオサイエンス電子版に論文を発表しました。今回の研究では、過去に起こった1万以上の地震と月の関係を調べたところマグニチュード8.2以上の巨大地震12例のうち9例が、特に月の力が強い時に起こっていると結論づけています。ただ、マグニチュード5.5レベルの地震では明確な関係は見られなかったとしています。人間には月の引力を感じ取ることはできないようですが、潮の満ち引きからもわかるように地球には月の力が大きく影響しており、海水だけでなく地下の岩盤や岩石にも力は影響を及ぼしていますので、月の引力が大きくなるときに岩盤が崩れるのを誘発しているのかもしれません。今後の研究がどのように進展するのか興味がわいてきます。
地震の影響に関係するかどうかは不明ですが、本校のHPで生物部の活動状況をお知らせしている中で、クチナシの話題を取り上げていました。生物部の研究テーマの一つとして、クチナシの害虫である「オオスカシバ」の幼虫の食餌傾向を研究しています。生物部が育てているクチナシには今年は「オオスカシバ」の幼虫が見られず、食べた後も見られなかったようです。生物の教員に私が「地震を予感して逃げたつだろ?」と言ったものの科学的根拠はありません。人間以外の生物には私たちにはわからないことを感じ取る感覚器官を持っているのかもしれません。オオスカシバの孵化が周りの環境にどのように影響しているかなども研究材料になるのではと考えたりもします。理科の課題研究では、研究テーマになることが身近なところにいっぱいあります。本校の理数科や普通科で理系分野に進もうと考えてる中学生の皆さん、第二高校で課題研究や部活動の研究に取り組んでみませんか。
平成28年8月
平成28年7月
7月3日に台風1号が発生したと報道されていました。今頃今年最初の台風が発生していますが、この記録は統計を取り始めたこの60年あまりで2番目に遅い記録とのことです。記録では台風1号の発生が最も遅かったのが、平成10年7月9日となっています。この4、5年は毎年20個以上の台風が発生しています。梅雨が明けたと思ったら今度は台風の心配もしなければなりません。今回の熊本地震で各地で地盤が弱くなっている箇所が多くありますので、今後集中豪雨や台風の影響で二次災害が発生しないことを祈っています。
本校の施設の復旧状況については、本校のHPで今後も随時お知らせしていきたいと思っています。現在、教室棟の一部が使用できないため、ホームルームを特別教室棟や東棟などの分散させています。それを解消するため、プレハブの教室をハンドボールコートに建築中です。予定では8月中旬に完成しますので、2学期からは、分散していたホームルームをこのプレハブの教室に移し授業を始めます。また、ユニセフからいただいたテントで授業を行っていましたが、それも何とか別の場所を確保できる予定です。生徒諸君には不便をかけていますが、学習環境の整備を最優先に復旧を図って参ります。また、管理棟、教室棟、特別教室棟をつなぐ渡り廊下が現在使用禁止で出入り口が制限されています。教室棟及び特別教室棟の南側1階の外側にそれぞれ、落下物からの安全を確保するためコンパネで屋根を設置しその下を通路として使用できるようにしました。その結果、教室棟は南北両側の1階の出入り口を使用することができるようになりました。特別教室棟もこれまで体育館とをつなぐ渡り廊下からの出入り口1カ所でしたが、1階の出入り口を使用できるようになりました。
プレハブ教室は、他校ではたとえば校舎の建て替えである一定の期間利用することがよくありますが、本校の場合は、現在のところいつまでプレハブ校舎を使用するのかという見通しが立っていません。
本校も二の丸にあった頃などは、プレハブの校舎が一部あったということをりんどう会の方々から聞いています。本校は昭和37年の創立から今年で55年目を迎えました。創立からこれまでの中で最大の困難に直面していると思います。生徒、職員が一丸となってこの困難を乗り越えていきたいと思います。
最後に、学校の古い資料を探していたら、「熊本二高新聞」の創刊号(昭和37年10月13日)がありましたので、参考までにご覧ください。
平成28年6月
さらに、体育館の復旧がいまだに予定が立ちません。体育館で活動をしている部活動は練習会場を確保するのに苦労しています。高校総体では総合開会式が中止となり、各競技も震災前の予定とは違った会場で実施されることになりました。練習不足に加え、例年と違う会場で試合に臨むことになりますが、このような時こそ、生徒の皆さんの頑張りに期待したいところです。
高校総文祭も県立劇場が使用できないこと等の理由により、囲碁、将棋、百人一首かるたを除いて、パレード、ステージ及び展示部門が中止となりました。高文連会長として苦渋の決断をしなければなりませんでした。生徒たちには大変申し訳なく思います。
放課後になると、運動系、文化系部活動ともに練習に励んでいます。目標に向かい、ひた向きに部活動に取り組む姿は私たちに元気を与えてくれています。
本校も、熊本地震の前震からグラウンドが避難所となりました。本校のグラウンドにも本校の生徒が避難してきていました。避難所を開設してからすぐに、生徒たちが避難所の本部に来てボランティア活動を申し出てくれました。グラウンドに入った車が最大時は約600台くらいになり、学校への車の出入りを一方通行にせざるを得ませんでしたが、その誘導に進んで協力してくれました。また、学校の近くに集合住宅があります。そちらには、本校のグラウンドまで物資を受け取りに来られるのが困難な方もおられますので、生徒たちがリヤカーを引いて、飲料水などの物資を届けてくれました。もちろん、本校に限らずいろんな避難所で手伝いをしてくれたと聞いています。生徒の皆さんの心配りに感謝します。
本校の施設などの被災状況は、今後もお知らせしていきたいと考えています。本校の施設のつくりは他の学校の構造とはずいぶん異なっています。まず、教室棟に廊下がありません。廊下の役割をしているものが管理棟、教室棟、特別教室棟を結ぶ渡り廊下となります。地震で8本ある渡り廊下がすべて使用禁止となりました。移動に時間がかかる大きな要因になっています。
正門の大きな門柱は花崗岩でできています。今回の地震では、前震では倒れませんでしたが、本震で2つとも倒れてしましました。正門の車の出入りの妨げになっていますので、先日同窓会にお願いして門柱を移動していただきました。本校のシンボルの一つでありますが、元に戻るのには少し時間がかかると聞いています。
管理棟は、職員室、事務室、校長室、会議室などが入っています。管理棟は玄関を含む東側の部分が全て使用禁止となりました。西側の部分も県の審査の結果、生徒を入らせないという条件で使用しています。
校長室の前震の後の様子です。校訓額の下のあったガラス戸の戸棚が下に落ち、これは使用不能になりました。校訓額は落ちずにかろうじて持ちこたえていましたが、本震ではとうとう落ちてしまいました。戸棚が開いていますが、普段から開けているわけではありません。前震が主に横揺れでしたので、激しい揺れで開いてしまいました。ガラス戸も倒れソファーに倒れ掛かっています。
反対側を写した写真です。歴代校長の写真は、途中までずり落ちたものがありました。
前例にないような二度の大きな地震は、想定外の部分がたくさんありました。いまだに避難所で生活されている方々もおられます。今回の地震で被害にあわれた方々に対し心からお見舞いを申し上げます。
私たち職員は、第二高校に入学した生徒諸君が安心して学校生活が過ごせるよう最大限努力してまいりますので、今後とも御支援、御協力をよろしくお願いします。
学校再開に向けてのご挨拶
まずは今回の地震により被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、保護者の皆様には、休校が長く続いておりますことで、大変御心配をおかけしております。
先日、県の施設課の調査が行われまして、渡り廊下の使用はできないものの、全ての教室が使用可能という判断が下りました。その結果を受けまして、学校といたしましては、5月10日(火)より登校を再開することといたしました。ただ、渡り廊下が使用できないために教室棟や特別教室棟への出入口の使用に一部制限があり、現時点では全学年分の余裕を持った避難経路を完全には確保できないこと、また余震が今なお続いていること等を鑑み、生徒の安全を最優先に考えまして、少なくとも初めのうちは、登校を午前中に限って学年ごとに実施することにいたしました。具体的には10日(火)は3年生、11日(水)は2年生、12日(木)は1年生という形で、順次登校を実施いたします(詳細は本校のホームページ内にある学年のページに掲載いたしております)。まずは生徒達がホームルームで級友たちと顔を合わせ、短時間ではありますが机に向かって学習をする時間を確保し、担任による面談を実施することで、少しずつ学校としての落ち着きを取り戻したいと考えております。またその間に、県教育委員会の指導を仰ぎながら、校舎の復旧・整備等を進め、全生徒が安心して登校できる環境を構築し、生徒達が通常の学校生活に一日でも早く戻れるよう、職員全体で取り組む所存です。生徒が全員登校できるようになるまで、今しばらくは保護者の皆様には御心配をおかけいたしますが、御理解と御協力をいただければ幸甚に存じます。
最後になりましたが、温かい励ましのお言葉を戴いた多くの方々、またボランティア活動に日々励んでくれた本校の生徒や卒業生の皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
平成28年4月
平成28年度が始まりました。4月8日は、午前中に2年生と3年生で始業式を、午後は入学式を行い新入生を迎えました。3月に52期生を送り出して、1学年分生徒が少なくなっていましたが、全校生徒が揃い以前と同様に、学校に活気が戻ってきたように思います。
本年度の本校の教育目標は、昨年度と同様に「連携と共有 全人教育の推進」としました。本年度も生徒の希望が実現できるよう私たち職員一同、精一杯生徒を指導、支援して参りたいと思いますので、このHPを御覧の皆様も第二高校に対するご支援、ご協力をよろしくお願いします。
以下、始業式式辞の内容の一部を示します。
・・・昨年度、皆さんには、「切磋琢磨」及び「二高生としての品格をさらに高めよう」という2つのことをお願いしました。今年度もこの2つを皆さんに継続して求めたいと思います。昨年1年間皆さんを見てきましたが、皆さんの成長はまだ途中の段階にあるといえます。皆さんの可能性は無限大であると思っています。皆さんそれぞれの進路目標を実現するためには、お互いが意識しあい切磋琢磨しながら努力してください。また、熊本県内の同じ学年の人たちだけではなく全国の同じ学年の人たちがよきライバルであります。それぞれが勉学に励み、競い合うことでさらに学力が高まる。そして、学年全体のレベルが高まっていくと信じます。学校生活は団体戦といわれますが、皆さんがよいところを十分に発揮しながら、学校全体がより高いレベルにステップアップできることを期待したいと思います。これは学習に限らず部活動でも必要なことです。互いが技量を磨くことでチーム全体のレベルが上がります。団体戦や個人戦の結果を見るともう少しで入賞という人たちがかなり多くなってきました。文化系、運動系の部活動ともに活躍を期待します。
次に「二高生としての品格」。二高生の品格は何かと問われても簡潔明瞭な説明は難しい面があるかもしれません。しかし、これを凝縮してまとめたことばが本校の三綱領になるのではないかと考えます。本校の創立時にこの三綱領が制定され、55年変わらずに先輩諸氏が唱和し常に胸に刻み受け継がれてきたものですから、この綱領を日々実践に移すことで第二高校としての品格、さらに社会人としての品格が培われていくのだと思います。
(中略)
「土光臨調」で有名な土光敏夫さんは、石川島播磨重工業や東京芝浦電気の社長を務めました。いずれの会社も経営危機に陥った時の社長就任でしたが、その類まれな経営手腕でどちらも見事に経営を立て直されました。その後、経団連や国の第二次臨時行政調査会の会長に就任し、国が進める行政改革にも大きな足跡を残されました。
(中略)
土光さんは戦後屈指の経営者として有名な人ですから、土光さんが示した行動指針は、現在の社会人のあるべき理想として今なお読み続けられています。土光さんのことばを紹介します。
物事を成就させる力は何か、その力の中にはむろん能力があるだろう。だが、能力は、必要な条件ではあっても十分な条件ではない。十分な条件とは、その能力に、起動力・粘着力・浸透力・持続力などを与える力である。そのような様々な力を、私は執念と呼びたい。
仕事に困難や失敗はつきものだ。そのようなとき、困難に敢然と挑戦し失敗に屈せず再起させるものが、執念である。そればかりではない。およそ独創的な仕事といえるのも、執念の産物であることが多い。湯川博士は中間子理論のヒントを寝床の中で得たという。しかしその背後には、寝ても覚めてもその一事に凝り憑かれた長い執念の期間があったことを忘れてはなるまい。』(「新訂 経営の行動指針」より)
今年の卒業生は、進路でがんばって素晴らしい成績を残してくれました。これも生徒の皆さんが最後まであきらめず、目標とするところに合格するのだ、合格してそこでさらに勉強するのだ、という強い思いがあったからだと私は思います。これが今述べた執念であり二高生の伝統のひとつであると思います。・・・
生徒たちは、4月の後半から5月14日に開催する運動会の練習に取り組んでいきます。既に各団の絵看板の作成や応援団員の練習が始まっています。今年の運動会も生徒たちの取り組みによって、躍動感あふれる素晴らしい運動会にしてくれることでしょう。近隣の皆様には様々な面でご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうぞご声援をよろしくお願いします。
平成28年3月 その2
平成27年度末人事異動
氏 名 |
石田 智雄 先生 |
本山 雅仁 先生 |
髙田 拓 先生 |
前田 眞澄 先生 |
津留 幸江 先生 |
武田 昭博 先生 |
前田 啓志 先生 |
平川真由美 先生 |
内藤さとみ 先生 |
園田 光世 先生 |
髙島 由佳 先生 |
栁田 耕輔 先生 |
中満恵美子 先生 |
瀬上眞由美 先生 |
草留 秀人 先生 |
鋤本 誠也 先生 |
宮原 公典 先生 |
牛島 隆博 先生 |
長谷川智洋 先生 |
山口 玲奈 先生 |
田中 基義 先生 |
小林 敏夫 先生 |
澤田 一生 先生 |
平成28年3月
平成28年1月
平成27年12月
平成27年11月
11月8日(日)に、藤崎台野球場で本校と第一高校との野球の交流戦が行われました。この交流戦は、第一高校同窓会(清香会)と本校同窓会(りんどう会)の共同企画で、一昨年から始まり今年で3回目となります。結果は4対4の引き分けに終わり、第二高校の初勝利は来年にお預けとなってしまいました。しかし、野球部の諸君は一生懸命プレーをしてくれました。また吹奏楽部をはじめ多くの生徒が球場まで駆けつけ、大きな声援を送ってくれました。ありがとうございました。
試合の合間に校章のことが話題になりました。本校の校章はりんどうの花がデザイン化されており、第一高校の校章は梅の花がデザイン化されています。他の高校の校章を調べてみると、私の前任校の鹿本高校の校章は、鹿の角とイチョウの葉が盛り込まれ、先日創立120周年を迎えた熊本商業高校は、桜と錨がデザイン化されています。全ての高校の校章を見たわけではありませんが、花や葉といった植物に由来するものが盛り込まれているものが多いのではないでしょうか。
姉妹校であるアメリカモンタナ州のビッグスカイ高校のシンボル(校章と言うのかは?)は白頭鷲となっています。9月に友好訪問した際に、他校とのサッカーの試合があるということで、ビッグスカイ高校の副校長先生に会場に連れて行ってもらいともに応援しました。対戦相手は同じミズーラ市にあるセンティネル高校でしたが、ビッグスカイ高校は惜しくも敗れてしまいました。ちなみにセンティネル高校のシンボルはスパルタの兵士で、副校長先生にアメリカの高校の状況を尋ねると「元気が出るようなシンボルが多い」とのことでした。
海外旅行の話題をもう少し続けます。先月号でも少し触れましたが、私は海外に行く機会が少なく、長時間飛行機に乗ったり日付変更線を越えたりするような旅行は今回が初めてでした。旅行初日(9月18日(金))は、成田空港からシアトル空港に向かいました。飛行機は夕方5時半頃に成田空港を出発し、約9時間機内の人となります。
シアトル空港までの間、日付変更線を西から東に超えることになりますから、シアトル時間では9月18日(金)の午前11時頃の到着となります。出発前に単純に行程表で時間のみを見て、時差のことを簡単に考えていたのがいけませんでした。初日(18日)は27時間以上の行程となりかなり疲れました。疲れた原因は、
○その2…機内食が夕食、朝食と2回出され、シアトル到着後またすぐに昼食となり、常に満腹状態で過ごしたこと。
○その3…体が「jet lag(時差ぼけ)」の状態になったこと。
「jet lag」はかなりの時差がある地域間を、飛行機などで短時間に移動したときに起こる心身の不調状態のことを言います。「jet lag」の主な症状として、睡眠障害、胃腸障害、昼夜逆転等があるようですが、今回の旅行では3日目位にようやく体が現地の時間に慣れたようでした。
機内ではできるだけ睡眠を取り、食事も1日のうち何回出てどれくらいの間隔で食事するのかを把握しておくことが大切であることを痛感しました。しかし、生徒たちは疲れた様子は見受けられず、中には機内で一睡もしなかった生徒もいましたし、食事もすべて食べた生徒もいて、若い人たちは元気だなあと改めて思いました。
平成27年10月
暦をふと見ていたら、もう10月も半ばになっています。学校HPの校長室だよりを見ると、9月号には9月1日の始業式の式辞を載せていました。ずいぶん間隔があいてしまいました。
言い訳にもなりませんが、9月下旬のシルバーウィークに、本校が毎年行っているアメリカ合衆国モンタナ州ビッグスカイ高校親善訪問団の団長として、9日間学校を留守にしていましたので、あっという間に9月が終わってしまったという感じです。海外へ行く機会が少なく、この出国は私としては約30年ぶりのこととなりました。海外に出て、五感で感じ取るということがいかに大事であるかということを改めて感じた旅行でした。モンタナでの経験は、今後この校長室だよりでもお知らせできるようまとめておきたいと思います。本校はモンタナ州ミズーラ市にあるビッグスカイ高校と姉妹校を締結しています。本校からは毎年訪問団を派遣しています。ビッグスカイ高校のHPは本校のHPにリンクを張っていますので、どうぞご覧ください。
9月13日(日)と14日(月)の2日間、本校の文化祭を開催しました。1日目は学校で展示やバザーを行い、2日目は県立劇場コンサートホールでステージ発表を行いました。9月号でも述べていますが、本校の体育館の吊り天井が耐震基準をクリアできず、現在改修工事を行っています。そのため体育館が使用できないので、ステージ発表は県立劇場で行うことになりました。立派なホールで発表ができましたので、各団体とも素晴らしい内容だったと思います。
吹奏楽部の発表の中で、演奏してくれた内の一曲に『宇宙戦艦ヤマト』のテーマ曲がありました。『宇宙戦艦ヤマト』といえば、私が中学生の頃の1974年にテレビで放映されたアニメで最近リメイクもされました。この作品のストーリーは、地球外の異星人から地球が侵略を受け、放射能汚染が進行し、宇宙戦艦ヤマトが銀河系のとなりにある大マゼラン雲のイスカンダル星に、放射能除去装置であるコスモクリーナーDを受け取りにいくという壮大な物語となっています。
放射能は現実として取り去るのは無理であり、この物語は非現実的なものと考えていました。しかし、現在では常温核融合の遺産を応用して、放射線を出す原子核を別の元素の原子核に変換する研究が進んでいます。核融合の代表的なものとしては、太陽の中心部で起こっている反応があげられます。核融合反応では膨大な熱エネルギーが発生し、その熱で太陽が光り輝いています。ですから、エネルギーを得る方法として熱核融合の研究が行われていました。この反応は超高温の状態が必要となりますので、常温の状態で反応を行わせることは非常に困難です。そこで常温で核融合ができないかという研究も行われました。その研究の流れとして、現在は、放射能を持つ原子核を常温で放射能を持たない別の原子核に変換する技術の開発が進められています。原子核を別の原子核に変えるということは、たとえば炭素という元素を酸素という元素に変える、あるいは放射性セシウム原子核を放射線を発しない別の原子核に変換するという技術になります。昔でいえば錬金術です。この技術が実用化すれば、現在も進行中ですが原子力発電所の廃炉処理にも応用でき、廃炉処理や使用済み核燃料の処理にもきわめて有効な技術となることでしょう。実用化されることを期待しているところです。
暑い夏が過ぎ、気候も過ごしやすい季節になりました。秋の夜長、皆さんはどのように過ごされていますか。読書の秋、私は時間を見つけて本を読みたいと思います。
平成27年9月
本日から2学期が始まります。
7月の終わりから8月にかけては特に暑い日が続きました。連日の猛暑で、全国では熱中症による病院への搬送者数が、8月23日までの時点で5万人を超えたということです。これから少しずつ秋に向かって涼しくなっていきますが、熱中症にはこれからも注意しておく必要であるようです。
倉原さん、碇君、園田君に直接話を聞く機会がありました。3人とも、積極的にチャレンジしたと語ってくれました。積極的に何事にも挑戦していくことはとても大切で、その積み重ねが結果となって現れてきます。
本校の3綱領の一つ、「自主積極」の心を持って何事にも挑んでいく。皆さんの積極的な姿勢を今後も期待したいと思います。
平成27年8月
平成27年7月
平成27年6月
平成27年5月
4月の下旬に入ると運動会の練習が始まりました。今年は曜日、連休の関係で運動会の直前は十分な練習時間が取れないような日程設定でしたが、天候は味方したのか雨天による体育館での練習は少なかったようです。運動会前日の準の日はあいにくの天候で準備が十分にできず、当日の朝準備することになりましたが、朝早くから部活動等の生徒の皆さんのおかげで間に合いました。準備に参加してくれた生徒諸君にお礼を申し上げます。