建設工学科ブログ
国土交通省による出前講座
令和4年12月14日(水)
国土交通省 九州地方整備局 川辺川ダム砂防事務所に御協力頂いて
建設工学科の2年生を対象に出前講座を実施しました。
国土交通省によるご挨拶に続き,国土交通省の仕事内容や役割について学びました。
事後アンケートでは,半分の生徒が「国土交通省の仕事や役割を知らなかった」と回答しています。「少し知っていた」という生徒を加えると9割の生徒が国土交通省や公務員についてあまり知らなかったようです。
今年3月に工業高校を卒業し,4月から技官として勤務する年齢の近い先輩から,自身の仕事内容や余暇の過ごし方について教えていただきました。
次に,建設業協会を代表し,味岡建設の丸尾さんから建設業の役割についてお話しがあり,本校卒業生のインタビュー動画を見ました。先輩の活躍に約9割の生徒が「興味を持った」と回答しています。
教室での講義が終わり,五木村の砂防堰堤(砂防ダム)工事現場に移動しました。
工事現場では,その規模に圧倒され,砂防ダムの役割や工法について説明がありましたが,生徒全員が理解できたと回答しています。
場所を移し,体験学習の始まりです。令和2年7月豪雨を受けて,五木村には流水型ダム建設が計画されていますが,ダムがあるのとないとではどのような違いがあるのか実験で教えていただきました。
次に最先端測量技術や重機乗車の体験を行いました。建設業のお仕事は昔と違ってそのほとんどを機械が行うため,現場の皆さんはすごく楽になったと言われます。味岡建設の丸尾さんが講義で「外での仕事だから暑い寒いはあるが,なくてはならない職業だ」とおっしゃっていた言葉が身にしみました。
体験で人気があったのはドローン(VR)と重機乗車でした。
さて,出前講座前と後では,将来「建設業に就きたい」という生徒数に変化はありませんでしたが,「なりたくない」と思っていた人が「悩んでいる」に変わった生徒が数名見られました。
建設業は私たちの生活を支える大切な職業です。しっかり悩んで,「私が地域を支えている」と誇りをもった技術者になって欲しいと思います。
国土交通省の皆様,味岡建設の丸尾さん,本当にありがとうございました。
防災教室-その後2-
先日の人吉西小学校を対象とした「防災教室」ですが
反省すべきことがたくさん見つかって
そのひとつずつを改善していくことにしました。
その第1弾として「川の実験」の改良!
小学生の皆さんには好評でしたが
目で見てその違いがわかりづらい内容でした。
そこでもっとわかりやすいものをつくればいいのでは?
手探り状態ではありますがやってみました!
角材を切断し組み合わせてビスで固定して
それを開水路実験装置に設置して・・・
この装置はかなり古いものですが今購入すれば3000万円くらいします。
実際に水を流して流れ具合を見て・・・ん~微妙???
いや見た目は断然わかりやすい!
今後データをとってみてさらに改良を加えて・・・
そう
ものづくりとは試行錯誤すればするほど良いものができるんです!
私たちの反省は今後も続く・・・
令和4年度高校生向け「建設業ナイストライ」(舗装実習)
令和4年11月4日(金)
熊本県建設技術センターで開催された「建設業ナイストライ」に
建設工学科1年生が参加しました。
舗装実習や3次元測量,安全VR現場体験といった体験型の研修会で
建設業のお仕事や最先端技術を体験できる
またとないチャンスです!
これは舗装実習でのローラーによる締固めを行っている様子ですが
建設工学科の女子生徒がすごく興味をもって体験に取り組んでいました。
これはアスファルトフィニッシャーでアスファルト混合物を敷ならして
細かい補正をしている様子です。ここでも女子生徒が大活躍!!
1年生にとっては,初めての現場体験学習でしたが
ほとんどの生徒が建設業に興味を持てたという感想を持ったようです。
私たちの生活に欠かせない道路。
建設工学科では
道路やインフラ整備を通して人吉球磨地域の発展に貢献してくれる建設技術者を
一人でも多く輩出していきたいと考えています。
防災教室-その後
10月20日の「防災教室」について
人吉西小学校の児童及び建設工学科3年生にアンケートを実施したところ次のようになりました。一部ですが紹介します。
人吉西小の児童 建設工学科3年生
小学生諸君は「川の模型実験」が一番人気だったようです。また,「防災教室」を通してほとんどの小学生が危険予知の大切さが理解できたと回答しています。今回の目的を達成できたようです。
なお,川の実験を撮り損ねていましたが,なんと!本校職員が撮影していただいてました。感謝です!
また,建設工学科3年生は「内容はうまく伝えられた」が「小学生の反応」は25%の人が手応えを感じなかったようです。それは小学生が悪いという意味ではなく「小学生にどう接したら良かったのか?」と反省しきりでした。悩んでこそ成長があります。良い経験になったのではないでしょうか。
防災教室については,今後継続していきます!
若い力で人吉球磨の安全安心を築き上げて行けたらと考えています。
「防災教室」開催
令和4年10月20日(木)NHK熊本の協力のもと
建設工学科3年生による人吉西小学校の5年生を対象とした「防災教室」を開催しました。
テーマは「危険予知」と「災害のメカニズム」を学ぶです。
小学校校門での開会式の様子です。
このあと野外活動班と実験班の2班に分かれ学習を進めます。
これは「野外活動」でのひとこま
御溝川沿いで,測量機器を使って同じ高さに糸を張って地形を調べました。
なぜこの川が溢れてしまうのか分かりましたか?
あとNHK熊本が準備してくださったタブレットを使って
川の氾濫をバーチャルで体験しました。
このあと西小の通学路でもある「ぽかぽか桜坂」で土砂災害を想定して
どんなときに災害は発生するか?土砂災害が起こったらどうなるか?学習しました。
これらと並行して建設工学科の実習室で川の実験と土砂災害の実験を体験しました。
これは川の実験に用いた手作りの水路です。
川幅が狭くなったら流速と水深が急激に大きくなります。
御溝川が溢れる原因ですね。
ここでお詫びです!当日の実験風景
どたばたしてて撮影し忘れました!すみません!
最後に建設工学科のパソコン室で
建設工学科3年生が作成したハザードマップを視聴してもらいました。
まだ開発途中のマップなので自信はありませんが
小学生の皆さんは興味を持ってもらえたかな?
今後,小学生の皆さんに危険な箇所を教えてもらって
新たなマップを開発していきたいと考えています。
防災教室終了後にはNHK熊本の取材がありました。
なお,令和4年11月10日(木)18:10からの「クマロク」で放映予定です。
今回「防災教室」に挑戦した建設工学科3年生は
「小学生にわかるように教えたり伝えたりするのが難しかった」と言っていました。
とても緊張したけど良い経験になったそうです。
来年以降も「防災教室」を続けていきます。
そのときは人吉西小学校の皆さん
よろしくです。
気象センサー設置しました!
令和7月12日(火)
熊本県立大学と熊本大学による
「流域治水を核とした復興を起点とする持続社会」プロジェクトに協力することになり
本校敷地内に気象センサーを設置することになりました。
熊本大学の学生さんが遠路はるばる気象センサーを持参していただきました(ありがとうございました!)
建設工学科3年生が組み立てと設置を行いました。
組立説明書に沿って部品を確認しながら設置していきます。
この箱は観測されたデータをウェブ上に送信してくれる機械です。
ソーラーパネルで発電した電気をバッテリーに蓄えてセンサー機器稼働やデータ送信に利用します。
設置が完了しました。
台風などで破壊しないようワイヤーで軽く補強しました。
様子を見ながらさらに補強したいと考えています。
気象センサーの起動ボタンの存在に気づかず
あたふたしましたが無事観測を始めてくれました。
この気象センサーは①気温②湿度③照度④降雨量⑤風速⑥風向⑦気圧を10分ごとに観測します。
そのデータをウェブで確認することができます。
今後防災に関する取り組みで活用することになっています。
「自動カンナ盤」寄贈していただきました!
7月12日(火)
肥後銀行様 味岡建設(株)様より
建設工学科に「自動カンナ盤」を寄贈していただきました。
校長室での贈呈式の様子です。
建設工学科では木工も手掛けており
昨年度は「復興商店街モゾカタウン」の看板を制作し寄贈しましたが
カンナ盤が故障し制作にとても苦労しました。
新しいカンナ盤を活用し
もっと地域に貢献していきたいと思っています!
建設工学科3年の中村 翔 君が生徒を代表し
感謝の言葉を述べました。
肥後銀行様 味岡建設(株)様
本当にありがとうございました。
NHK第一放送で取り上げられました!地域資源とのコラボ推進事業
令和4年6月22日(水)
NHK第一放送の毎日17:00から放送の「はっけんラジオ」で
地域資源とのコラボ推進事業で建設工学科3年生が取り組んでいるハザードマップについて取り上げて頂きました。
内容は,実験の様子や専門性を活かしてどういったマップを作りたいのかといった生徒のインタービューでした。
気づいて聴いていただいた方いますか?実は放送予定日が国会中継のため延期となり,22日の放送となりました。
さて,肝心のハザードマップですが議論を重ねています。
ブレーンストーミングという手法を使って,マップをどのように表現すれば良いか,意見を集約しているところです。
今後,熊本大学や熊本県立大学との連携した取組も計画しています。
地域の防災にみんなが興味を持っていただけるよう頑張っていきたいと思います。
熊本県高校生ものづくりコンテスト測量部門
令和4年6月12日(日)
熊本県立玉名工業高等学校を会場に
第19回熊本県高校生ものづくりコンテストが開催され
建設工学科2年生3人が測量部門に挑戦しました。
建設工学科2年の 堀君 山下君 渡辺君
昨年度は大会1週間前に測量機器が故障し苦労しました。
今年こそ万全の体制で臨もうとしましたが,諸事情により大会4日前に選手を変更しなければならなくなり,厳しい戦いになることが予想されました。
急遽,加わってくれた渡辺君。わずか4日間しかない練習期間で非凡な才能を発揮し,他校に負けず劣らずの検討を見せてくれました。
さて,競技では1側線あたり4回距離を図りますが,1番手の選手が4回のうちの1回だけおかしな値が出たそうです。それをそのまま採用してしまいました。2番手は問題なく,3番手の選手が距離を測定するとまたおかしな値が出たため,そのときは測り直したそうです。
実は練習中にもおかしな値が出たことが1度ありました。そのときも測り直すと正しい値が出たため,たまたまだろうとすっかり忘れていました。
そうです
たった1回のおかしな値のせいで,それが大きな誤差となり,結果完全敗北しました。
指導者としてこうした不具合に気づいてやれなかった私の責任です。申し訳ないことをしました。
ただ,嬉しかったことがひとつあります。選手3人はとても悔しかったと言い,来年も挑戦させてくださいと申し出てくれました。
来年度は,この3人を中心にもう1チーム出場させようと考えています。来年は絶対に勝つ!そのためにも指導者として改めて勉強し直します。
地域資源とのコラボ推進事業「現場体験見学会」
12月2日(木)国土交通省九州地方整備局川辺川ダム砂防事務所様と熊本県建設業協会人吉支部様のご協力のもと、本校での出前講座と五木村での現場体験見学会を実施しました。
建設工学科の2年生が参加しました。
まずは、本校での出前講座の様子です。
国土交通省の仕事内容や建設業協会の役割についてお話をしていただきました。
それぞれに行う仕事は違いますが、双方が連携して私たちの安心安全な生活を支えておられることを学びました。
次に、五木村に場所を移し、現場見学と体験学習を行いました。
まずは、砂防堰堤(さぼうえんてい:砂防ダムともいう)の見学です。
砂防堰堤とは、土石流などを食い止め近隣の住宅や人命を守るための施設です。
国土交通省がその形状や設置数などを検討し綿密な設計を行ったものを、建設業者が施工をされていました。
そのスケールに驚きの声が上がりました。
次は、豪雨災害で被害を受けた護岸の復旧工事を見学しました。
ここでは、災害前と同じ状態に戻す工事をされていました。
生徒からのたくさんの質問にも快くお答えいただきました。
ここは施工が完了した護岸です。
石工さんと呼ばれる専門職の方がひとつひとつ石を積まれているそうで、すごい技術です。
この中に、一つだけハートの石があるそうです!
五木村にお越しの際は、是非探してみてください!
午後からは、お待ちかねの体験学習の時間です。
今回は、
①小型バックホウ操作体験
②ドローン操作体験
③トータルステーション操作体験
④3次元測量体験 の4ブースをご準備いただき、みっちり2時間の体験をさせていただきました。
どのブースも大盛況!
最新の技術を肌で体験し、生徒は「すげー!!」連発でした!
建設業の情報化はどんどん進んでいることを感じることができました。
最後にドローンで写真撮影!
大変お忙しい中にご対応いただいた国土交通省様と建設業協会様、そしてご協力いただきました企業の皆様、本当にありがとうございました!
今回学んだことを今度の進路選択に活かしていきたいと思います!