鹿本高校の授業と授業改善
生物実験での感染症対策(顕微鏡実験)
生物の授業の中では生徒実験を定期的に行ってきました。今年度は新型コロナウイルスの影響により共有で使用する顕微鏡実験は行えずにいました。しかし、「生徒側から実験はできないのですか。」「実験したいです。」などの意見が多数よせられ、なんとか感染リスクを押さえて実験できないかと考え、実験前の手洗いと実験後の手洗いを徹底させました。また、顕微鏡で接触の可能性のある目においては、使い捨ての接眼レンズカバー(写真1)を作成し、接眼レンズにカバーをして(写真3)実験を行いました。
写真1 写真2 写真3
クロスカリキュラムの実践 体育×物理(2年目)『速さの計算・グラフ化×短距離走』
本校で取り組んでいるクロスカリキュラムの実践をご紹介します。
スポーツ健康科学コースでは毎年、物理基礎の平均の速さ、x-tグラフ、v-tグラフの理解という単元の中で、自分達が実際に走ったデータからグラフを作成したり、平均速度を求めたりします。今年は昨年からさらにバージョンアップさせ、100mを20mごとに区切り、各区間をタブレットを用いて撮影し、フォームの分析を行いました。
フォームの分析後、速く走るための仮説を立て再度100mを測定する予定です。授業を担当する理科の佐野教諭は体育の古閑教諭と討論し授業を計画することで、「違う教科の視点に立つことができ知識の広がりを感じ、新たなアイデアや取り組みたいことが湧いて出てきます」と、興奮気味に語っていらっしゃいました。
佐野教諭の今後の動向に注目していきたいと思います。
休校期間のオンライン授業の取組
本校では、5月以降、全職員で様々な手法を取り入れながらオンライン授業に力を入れました!
既存の動画の利用から職員の手作りのもの、双方向性のやり取りを含め試行錯誤の中取り組みをしています。
生徒たちからは「自学よりも、時間割にそって進めるほうが取り組みやすい」、「友だちの声が聞こえて楽しかった。みんなと授業ができてよかった。」などの声もあり、私たち教員の取り組みの原動力となっています。
オンライン授業実施にあたり様々な課題もありますが、本校の綱領の一つである「師弟同行」をめざし取り組んでいきたいと思います。
生徒の皆さん、来週からは分散登校が始まります。動きがまた大きく変わることになりますが、一緒に頑張っていきましょう!!
双方向授業の試みの様子。生徒からはチャットを通し、答えられないほどの質問が寄せられました!
休校における職員の取組
コロナによる休校が続く中、多くの学校で様々な形で生徒に対する支援が実施されている。本校でも多くの先生方が課題配信や気持ちの持ちようなどこまめに連絡を入れている。そんな中、特に目を見張る動きを見せるのが本校職員の松永教諭だ。課題を配信するだけでなく、質問箱(公式のフォルダ)を作り生徒の疑問や質問のやり取りをしている。また、本人作成の動画やZOOMというアプリによる遠隔授業を展開して見せた。
生徒の中には「はじめてなので緊張したけど、授業という感じでよかった」
「久々の授業で楽しかった」など肯定的な意見が多く寄せられた。
さらに本校の研究開発部を軸にNPO法人との話合いを進め来年の取組を検討している。休校だからこそ出来ることを模索する松永教諭に私自身刺激される日々である。彼の様な存在がある限り明日の日本教育はコロナにも負けないと思わせてくれる。
◎質問箱への投稿
◎各NPO法人との話合
専門生物(担当分野解説と自作の問題を作成)
動物の発生分野と植物の発生の一部を8つに分け8つのグループがそれぞれ担当し、問題を作成。さらに、その問題が解けるように全体への解説や必要な資料を準備し配布する。問題を作成する際は大学の二次問題や模試の問題などをいくつも比較し、自作の問題を考え作っている。
KP法(紙芝居プレゼンテーション法)などを使って説明している様子。このほかにもプロジェクターを使用して教科書を写すグループや資料を提示する班もあった。
○説明ようの資料
○自作の問題