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2019年度の科学研究物展示会(第79回科学展)で熊本県教育委員会賞や優賞を受賞した、「火星極冠の消長」、「熊本地震の被害4~熊本地震の余震と水前寺断層~」、「地球観測衛星を利用した土砂崩壊箇所の抽出」の研究成果が、熊本県立教育センターHPの『令和元年度(2019年度)入賞作品集「私たちの科学研究」』に掲載されています。
https://www.higo.ed.jp/center/wysiwyg/file/download/42/5945
https://www.higo.ed.jp/center/wysiwyg/file/download/42/5973
https://www.higo.ed.jp/center/wysiwyg/file/download/42/5974
日本学生科学賞熊本県審査で最優秀賞となり、中央予備審査に出品した「火星極冠の消長~極冠消長から解る大気循環とダストストームの影響~」の論文はこちら。→HG16 ・熊本県立第一高等学校.pdf
2019/12/20撮影 |
地学部
部長 松本(2年) 顧問 湊先生
1.あなたの部活動・同好会の魅力を教えてください
地学部というそもそもある学校が少ない部活動です。その分、1年生の時には熊本県内の地学部が集まって合宿に行くなど、他校の地学部と仲良くなれる機会が多くあります!また、年に2,3回ほど学校に泊まって天体観測をするというのも魅力の1つだと思います。
2.現在の目標を教えてください
自分たちが行っている研究を納得するものに仕上げることが一番の目標です。また、歴代の先輩方が築き上げてきた様々な功績を壊さず、積み上げていくことです。
【過去の主な研究タイトル】
「紫外線と大気汚染」
「地震と地形の関係を探る」
「地震と地形の関係を探る2 ~ゆく川の流れは絶えずして…~」
「御船層群の古環境 ~火山豆石の形成~」
「阿蘇谷周辺の湧水や自噴井戸等の実態を探る」
「阿蘇谷周辺の湧水や自噴井戸等の実態を探る2 ~地下水と地形、地質の関係~」
「阿蘇谷周辺の湧水や自噴井戸等の実態を探る3 ~南郷谷の湧水と温泉~」
「天草市倉岳町棚底地区の『文化的景観』と地質・地形の関わりを探る」
「御所浦牧島の姫浦層群に見られる生痕化石」
「写真測量に挑戦する」
「熊本地震の被害と防災意識 ~一高生のアンケートから見えるもの~」
※日本学生科学賞中央審査で、入選1等を受賞した上記論文はこちら。→HG17・熊本県立第一高等学校.pdf
「熊本地震の被害2 ~益城町の被害と地形や地質等との関係」
※日本学生科学賞中央審査で、文部科学大臣賞を受賞した上記論文はこちら。→HG15・熊本県立第一高校.pdf
「熊本地震の被害3 ~熊本市の被害と水前寺断層との関係」
「火星の南極冠の縮小2018」
「火星極冠の消長 ~極冠消長から解る火星大気循環とダストストームの影響」
3.頑張っていること
研究を進めていく際に、なるべく先生の力を借りずに自分たちで考え、議論することです。誰かに頼るのではなく「私が」という主体性・積極性を高めていきたいと思っています。
4.中学生に向けて
まずは第一高校に地学部があるということを知ってもらえると嬉しいです!兼部OKなのでぜひ足を運んでみてください!
12月14・15日に宮崎公立大学で、九州高等学校生徒理科研究発表大会が開催されました。地学部の「火星極冠の消長~極冠消長から解る火星大気の循環とダストストームの影響~」の研究発表が、地学部門で最優秀賞を受賞しました。審査委員長の宮崎大学工学教育研究部の山内 誠 教授から、地学部門や本校の研究発表について以下の講評をいただきました。「各校の地学部等は研究予算も限られ、発表は1・2年生であるので知識習得も不十分で研究環境は大変厳しいと思われる。発表する生徒の緊張感が審査委員にも感じられたが、十分に研究内容が伝わる発表であった。最優秀賞となった研究は、ほぼ完成されていると思われる内容であった。研究の結果や考察などの考え方を伝えるスライドの作り方やプレゼンテーションが上手く、非常に解りやすい発表であった。」
日本学生科学賞の熊本県審査が11月6日に行われ、地学部の「火星極冠の消長~極冠消長から解る火星大気の循環とダストストームの影響~」が高校の部で最優秀賞となり、県代表として中央予備審査に進みました。また、KSH(熊本県スーパーハイスクール)生徒研究発表会が12月1日に崇城大学で行われ、県内18校から405人の生徒が参加して、122件の研究成果をポスターセッションで発表しました。地学部も3件の研究を発表しました。
科学に関する興味・関心を喚起し、科学する心を育成することや科学的なものの見方、考え方、問題のとらえ方、処理の方法等について具体的な啓発の機会とすることを目的に、79回目となる科学展が開催されました。地学部は3件の研究物を出品し、2年生の「火星極冠の消長」が熊本県教育委員会賞を受賞しました。他の2件もそれぞれ優賞を受賞しました。展示会は11月1日~11月12日まで熊本市東区の熊本市環境総合センターで一般公開され、表彰式が13日に熊本県庁地下大会議室で開催されました。
10月20日(日)に崇城大学薬学部で、第70回熊本県高等学校生徒理科研究発表会が開催され、物化生地各部門に合計50件の研究発表がありました。地学部門では2年生が部活動部門で2件、1年生がサイエンスセミナー部門で1件の研究を発表しました。このうち2年生の「火星極冠の消長」の研究発表が最優秀賞となり、12月に宮崎県で開催される九州高等学校生徒理科研究発表大会での発表が決まりました。また、2年生の「熊本地震の被害4~熊本地震の余震と水前寺断層~」が優秀賞、1年生の「地球観測衛星のデータを利用した阿蘇における崩壊箇所の抽出」が1位部会長賞を受賞しました。
令和元年7月31日(水)にホテル熊本テルサで、熊本県教育委員会主催の第7回科学の甲子園ジュニア全国大会熊本県代表選考会が開催されました。地学部は選考会に参加した中学生に、「熊本地震の被害~第一高校地学部のこれまでの研究~」と「火星極冠の消長」について講演(研究発表)を行いました。2016年熊本地震発生から続けてきた、熊本地震の被害と地形や地質等との関係、防災意識等についての研究をまとめて発表しました。また、昨年地球に大接近した火星の南北両極冠の消長について、極冠の面積変化と南極北極が受ける太陽放射エネルギー量や火星の大気圧等との関係を発表しました。選考会に参加した県内中学生約70人に、約1時間の講演(研究発表)を行い、中学生から「研究を進める中で出てきた新たな課題について、さらに研究を進めて内容を掘り下げる研究のやり方は、自分たちが研究を進めていく上で参考になりました。」と感想が述べられました。
熊本県立劇場を中心に開催された高校総文祭展示部門で、地学部は理科部門に「熊本地震の被害3~熊本市の被害と水前寺断層との関係~」の研究成果をポスターセッションで発表しました。
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地学部2年生は2月2~3日、佐賀大学で開催された九州高等学校生徒理科研究発表大会で「熊本地震の被害3~熊本市の被害と水前寺断層との関係~」について、1年生は3月3日、長崎ブリックホールで開催された日本気象学会九州支部主催のジュニアセッションin九州で「火星の南極冠の縮小2018-2019」について、それぞれ研究発表を行いました。昨年秋の発表内容からさらに調査研究を進めて、新たに分かったことを加えて発表しました。2年生はこの大会の地学部門で優良賞を受賞しました。
1月6日午前に部分日食が観察されました。熊本では雲を透して見えていた太陽が、8時39分から月に隠されて欠け始め、9時47分には食分0.3の食の最大となりました。11時3分の食の終わりごろには雲も晴れて、欠けた太陽を観察することができました。地学部は本校屋上から、日食の経過を天体望遠鏡を使って観察しました。センター試験直前演習で模擬試験を受験していた3年生も、試験の合間に日食グラスを使って欠けた太陽を観察しました。