校長室からの風

忘れてはならない歴史 ~ 動員学徒殉難碑

 御船高校の正門を入った左手に白い石造の碑が立っています。そして11人の若者の姿がレリーフ(浮き彫り)されています。動員学徒殉難碑です。

 今月末をもって平成の世が終わります。「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに安堵しています。」との天皇陛下のお言葉に多くの人が胸を打たれました。かつて我が国において戦争の時代がありました。

 特に昭和16年(1941年)に勃発した太平洋戦争の期間は、学校も戦時体制に巻き込まれました。当時の旧制御船中学校の男子生徒たちは、学徒勤労動員として、昭和19年10月20日に学校を離れ、長崎県大村市にある海軍の工場へ赴きました。そして25日、アメリカ軍の爆撃機B29の大編隊による空襲を受け、10人の生徒が亡くなりました。さらに翌年2月には、福岡市の飛行機製作工場での過酷な労働の末、1人の生徒が病気で亡くなりました。

 戦後20年がたった昭和40年10月25日にかつての同級生の方達の発意で御船高校に動員学徒殉難碑が建立されたのです。以来、毎年10月25日には、碑前において式典を執り行ってきています。『とあまりひとり』と題された追悼誌も編纂され、校長室に残されています。

 時は流れても、忘れてはいけない歴史を伝えるためにこの碑はあります。そして、志半ばで斃れた先輩達の魂が、後輩の生徒の皆さんを見守っていることになります。

 朝、出勤し、動員学徒殉難碑の前を通るとき、私は粛然とした気持ちに包まれ、頭を下げます。今年度も、「安全、安心な学舎であらねばならない」と強い決意を固めています。

 

「天神の森」の学び舎の新しい物語が始まります ~ 平成31年度入学式

 春爛漫の4月8日(月)午後、180人の新入生が熊本県立御船高等学校へ入学してきました。本校は大正11年(1922年)創立ですから、今年度で98年目です。すなわち新入生が3年になった時、御船高校百周年を迎えるのです。まさに最高の時を得て、本校を選び入学してきてくれた生徒たちです。これから「天神の森」の学舎での高校三カ年が始まります。

 御船高校の正門を入ると、正面に楠の大木を中心に樹木が群集している光景が目に迫ってきます。この一画を「天神の森」と呼びます。本校が創立されるはるか昔、16世紀の戦国時代後半、御船城(現在はその一部が城山公園となっています)の守護神として四方に祭られた聖なる森の一つで、もともとは東の天神(あまつかみ)と称されました。以来、五百年近くこの地にあり、歴史を見つめてきました。

 「天神の森」は本校のシンボルであり、この森に見守られ、大正、昭和、平成にわたって熱意ある教師の薫陶を受け、多くの人材が育ち、世に出て行ったのです。平成から令和へと時代は変わっても、「天神の森」の学舎は、可能性豊かな若者と情熱ある教師の出会いの場であり続けます。ロボットをはじめものづくりの面白さを追求する電子機械科、音楽・美術・書道を通して感性を磨く芸術コース、幅広い学びの中から自らの進路と夢を探していく普通科。御船高校は生徒の皆さん一人ひとりの個性を存分に発揮できる学舎です。

 進級した2年生、3年生と合わせて534人の生徒たちの物語が始まります。

 この4月1日に第27代校長として赴任した私にとっても新しい旅が始まる思いです。前任校(多良木高校)に引き続き、学校ホームページを活用し「校長室から風」を発信していきます。学校がいつも風通しの良いところであって欲しいと願い、たとえ微風でも校長室から風を発信し続けたいと思っています。その風が廊下を通り、職員室や教室、体育館等を巡り、窓から抜けてグラウンドへ出て、その風が地域へ広がっていくでしょう。そのような期待を込めて、これから、「天神の森」の学舎の物語を私の思いと共に風に乗せたいと思います。

 

二年間お世話になりました。

校長の西澤賴孝です。このたびの人事異動で玉名高校に転勤することになりました。御船高校在勤中は、生徒の皆さんはもちろん、保護者の皆様、地域の皆様、同窓会の皆様に一方ならずお世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。

御船高校は母や伯父・叔母の出身校であったため、同窓会や地域の皆様にもたいへん良くしていただきました。おかげで私も安心して学校経営に取り組むことができました。近隣の御船中学校や平成音楽大学との連携はもちろん、町主催の各種ボランティアなど、地域に根差した教育活動も実施することができ、少しは御恩返しができたのではないかと思います。

生徒にも、御船高校や御船町の歴史等を紹介し、母校や地元への理解と愛着を持たせるよう努めてまいりました。伝統に裏打ちされた「誇り」を抱くよう、いろんな場面で熱く語ってきたつもりです。二年後に控える「創立百周年」に向かって意識を高めていってほしいと思います。

御船高校の今後の発展とお世話になった皆様の御多幸を祈っております。

本当にありがとうございました。

平成31年3月28日        

熊本県立御船高等学校 第26代校長 西澤賴孝

卒業作品展やってます。

御船高校普通科芸術コースの美術・デザイン専攻と書道専攻の卒業作品展を、熊本市中央区花畑町にある崇城大学ギャラリーで開催しています。同時開催として、1・2年生の合同発表会も兼ねています。私も昨夕行ってみましたが、見れば見るほど味わいのある作品ばかりで、気が付けば一時間ほど見入ってしまいました。本校芸術コースの生徒の力作を皆さんもぜひご覧ください。開催期間は2月10日までです。

 

城南地区駅伝大会の応援に行ってきました。

2月3日(日)、球磨郡あさぎり町で行われた「平成30年度熊本県高等学校城南地区新人駅伝競走大会」に行ってまいりました。本校からは陸上部のみならずサッカー部や野球部、バスケ部やバレー部などの生徒の混合チームで出場しました。前日に試走をして、充分にコースを把握した上で本番に臨みました。あいにくの冷たい雨の中でのレースとなりましたが、立派に走り切り、女子が12位(15チーム中)、男子が20位(28チーム中)でした。選手の皆さん、お疲れさまでした。

御船高校選手の力走です。

 

くまもと県民文化賞をいただきました。

1月21日、熊本県庁の知事応接室にて「第29回くまもと県民文化賞」の表彰式が行われ、本校書道部が「夢部門」を受賞しました。全国総文祭で文部科学大臣賞を受賞したことをはじめとして多くの大会で部員が入賞したこと、書道パフォーマンスの活躍が顕著だったことで、高等学校文化連盟から推薦していただいたのです。授賞式には渕上悟美さんと興梠莉桜さん、顧問の古閑先生と私が出席して、蒲島県知事から御祝辞をいただきました。書道部のみなさん、受賞おめでとう。これからも技術を高め、多くの方々を喜ばせる活動を行ってください。

 

センター試験が近づいてきました。

昨日のニュースで、県内の私立高校の入試が始まったと報道されていました。これから高校入試・大学入試などの入試が続きますね。本校は推薦入試等ですでに合格を勝ち取っている人が多いのですが、今からが勝負の人もいます。いよいよ本番が近くなってきました。風邪をひかないよう健康管理には気をつけてください。手洗いとうがいは頻繁にすること。焦らずにいきましょう。これからの一ヶ月でかなりのことはやれます。御船高校で学んだことが発揮できるよう、自分自身を信じて、今、すべきことをまっしぐらにやってください。結果は必ずついてきます。 

 みなさんに次の言葉を贈ります。 

「朝顔が、朝、美しく花を咲かせるには、咲く前の闇の暗さと冷たさが必要である。」

  今がまさに「闇の暗さと冷たさ」を感じる時です。今を乗り切れば、必ずあなたの朝顔は見事な花を咲かせるでしょう。

 がんばれ、3年生! 私たち職員は心の底から君たちを応援しています。

師走も大活躍の船高生。

12月も半ばになり、二学期も残すところあと一週間。この土日もいろいろな行事で御船高校生の活躍が見られました。16日(日)、「九州中央自動車道開通式典」が10:00より御船小学校の体育館で行われましたが、蒲島県知事をはじめ、国会議員・県会議員の先生方、関係市町村の皆様など、そうそうたる方々の前で、わが御船高校書道部は堂々とパフォーマンスを披露しました。来賓のみならず出席の地域の皆さんからも大きな拍手とお褒めの言葉をいただきました。いい活躍の機会を与えていただき、国土交通省の皆様には感謝申し上げます。
同じ日、昼からは御船高校のセミナーハウスで、「第10回337-Eレオクラブ年次大会」が開かれ、本校生徒会が中心となって運営・発表を行いました。レオクラブとは、ライオンズクラブの青少年育成プログラムのことで、地域社会の青少年に指導力と経験、機会を提供することで、奉仕の心を持った人間性豊かな人材を育成することを目的にしている団体です。各地域の取組発表や意見交換などを経て、本校参加者もリーダーとして大いに成長したと思います。
夕方は熊本市内の県立美術館分館に移動し、「平成30年度第54回熊本県高等学校書道展表彰式」に出席し、熊本県書道部会長として表彰を行ってきました。今回の高書展には県内45校、222点が出品されており、その中から選ばれた最優秀賞8点、優秀賞12点、奨励賞40点を表彰しました。御船高校からも、黒岩愛さんと那須知夏さんが最優秀賞、川上日鶴さんが優秀賞を受賞しました。展示されていたどの作品にも、日頃の練習の成果が表れていて見応えのある書道展でした。


個性豊かな船高生

11月16日(金)~17日(土)は、御船高校の文化祭「龍鳳祭」でした。芸術コースや文化部の日頃の活動の成果発表や、クラス発表、食品バザー、有志によるステージ発表など、楽しい中にも見応えのある充実した文化祭だったと思います。写真部のプロジェクションマッピングを背景にパフォーマンスを披露した書道部の取組も斬新で面白かったし、1年電子機械科の実際に乗れるジェットコースターにも驚きました。私も34年教員をやっていますけれども、模型ではなく実際に乗れるジェットコースターを文化祭で見たのは初めてです。その他にも、恒例のお化け屋敷も大人気でしたし、食品バザーも大盛況でした。この日は天気も良く、学校外からも中学生や一般の方が大勢見えられ、学校の中も大賑わいでした。おいでいただいた地域の皆さん、朝早くからバザー等の準備をしていただいた保護者の皆さん、お忙しい中餅つきに参加してくださった藤木町長様、本当にありがとうございました。



職員バンドも、ホーンセクションを加えた新しいスタイルに挑戦しました。

書道パフォーマンスの活躍

9日(金)に御船を会場に、平成30年度第57回熊本県高等学校保健体育研究大会が開かれ、本校で公開授業がありました。その研究大会のアトラクションでも書道パフォーマンスを披露し、拍手喝さいを浴びましたが、昨日、熊本市の「ゆめタウンはません店」でも書道パフォーマンスを行い、多くの買い物客から拍手をもらいました。昨年度四国で行われた「書道パフォーマンス甲子園」に出場して以来、このように出演依頼が増え、生徒たちも大忙しですが、多くの人に自分たちの技術を見てもらうことが生徒たちの励みにもなっているようです。

新しい演出も加わり、内容も進化していました。

関西御船会の皆様、ありがとうございました。

11月4日(日)、大阪で行われた「関西御船会」に出席をしてまいりました。前日がグランメッセで物産フェアがあり、ロボットの応援をしていたものですから、大阪には日帰りの強行軍になってしまいました。熊本からは同窓会の川野光恵最高顧問や藤木正幸御船町長も出席されており、東京からも東京御船会の久米政文会長が来られていました。私は、現在の御船高校の様子や部活動等の活躍を紹介させていただきましたが、会員の皆様の母校に対する熱い思いをひしひしと肌で感じました。三年後の100周年にむけてのお話も出て、若手会員との連絡の手段など今後の課題についても協議されていました。アトラクションでの詩吟やカラオケ、ビンゴゲームなど、笑いの絶えない和気あいあいの関西御船会でした。

関西御船会の皆さん、お世話になりました。

「殉難の碑」慰霊祭校長講話より

「殉難の碑」校長講話                      
 おはようございます。本日、10月25日は私たち御船高校にとって忘れてはならない大切な日です。御船高校の前身である旧制御船中学の生徒だった方たちが学徒動員先でアメリカ軍の空襲に遭い、帰らぬ人となった日です。御船高校では、この亡くなった生徒たちを慰霊するため、正門の左手に「殉難の碑」という石碑をたて、毎年10月25日に慰霊祭を行ってきました。今日は、この「殉難の碑」の慰霊祭が行われる日です。その由来を少し、お話をしたいと思います。
 歴史の授業で勉強したと思いますが、明治維新後、日本は「富国強兵」政策を邁進し、日清戦争や日露戦争に勝ち、アジアをリードする存在になりました。そしていつの間にか「神の国日本は絶対負けぬ」という信念を国民の大部分が持つようになっていきました。1941年(昭和16年)12月8日、日本はハワイのアメリカ艦隊を奇襲攻撃し、いわゆる太平洋戦争が始まりました。これから先は皆さんも知っているとおり、日本軍は最初のころこそ連戦連勝で破竹の勢いでしたが、次第に工業生産力に勝るアメリカにじりじりと追い詰められ、南方の島々で日本軍は敗退し、敵の沖縄上陸を許し、広島と長崎に原爆を落とされ、1945年8月15日、連合国に無条件降伏をしたのです。

 この戦争で、実に多くの尊い命が犠牲になりました。今から73年前のことです。

 この太平洋戦争末期、戦局が悪化した日本では、労働力不足を補うために、学徒動員として、中学校や女学校の生徒たちが軍需産業や食料生産に動員され働いていました。当時、本校でも学徒動員が行われており、飛行場の整備作業や飛行機製造工場で働いていましたが、昭和19年10月20日、本校生徒500人が長崎県大村にある東洋一の軍需工場へ出動しました。工場到着後、数日かけて入所式、訓練、作業場所の配置が行われ、10月25日が作業開始の第1日目となりました。その日の午前11時頃、にわかに空襲警報のサイレンが鳴り響き、アメリカの戦略爆撃機B29が次々と襲来し、爆弾の雨を降らせました。猛爆約1時間、爆撃後の工場は凄惨なもので、眼を覆う有様でした。この爆撃で、生徒たちが避難した防空壕のひとつが直撃弾を受け、10人の尊い命が一瞬にして亡くなりました。

 こうして長崎県の大村で10人の生徒が亡くなり、また、福岡では1人の生徒が病気で亡くなりました。戦後、昭和39年にこの10人の非業の死が新聞で特集されたのをきっかけに、「亡くなった生徒たちを懐かしい母校に帰してやりたい」と同級生を中心に慰霊碑を建てる運動が始まりました。多くの人たちの思いや努力が形となり、昭和40年10月25日、あの爆撃からちょうど21年後、「殉難の碑」が完成して、除幕式が行われました。それから毎年10月25日には、当時の同級生が集まられ、慰霊式が行われています。「殉難の碑」は、御影石に亡くなった11人の姿を浮き彫りにしたレリーフがはめ込まれています。皆さんも、ぜひ、足を運んでください。皆さんと同じ若さで亡くなり、再び御船の地へ帰ることのできなかった11人を偲び、その冥福を祈ってもらいたいと思います。

 先の戦争で亡くなった日本人は、300万人以上と言われています。熊本県の人口が約180万人ですから、その数がどれくらいか想像してみてください。その中で民間人の死者は約80万人、およそ3人に1人の割合でした。戦争は兵士だけではなく、赤ん坊や子供、母親、老人など武器を手にしていない多くの人の命も奪う、大変悲惨なものです。

 今、私たちを取り巻く世界情勢は決して安心できるものではありません。テロや核兵器開発など、問題がたくさんあります。

 戦争は紛争を解決したり、自己主張したりする手段ではありません、決してかっこいいものでも勇ましいものでもありません。悲惨なものです、家族の命、友達の命、そして、愛する人の命を奪う残酷なものです。

 日本が終戦以来、約70年にわたって戦争を経験することがなかったのは、わが国の平和を願う国民の意志の力によるものです。私たち自身が、戦争のない幸せな国を築いていかなければなりません。

 そのため、政治に関心を持ち、世の中の動きをしっかりと見定めていくことが大切です。現在は、法律の改正により、満18歳以上の人が選挙に参加することができるようになっています。自分のしっかりした意志を持って、政治に参加し、平和な未来を築くことが今を生きる私たちの責務であります。

 生徒の皆さんはもちろん、私たち教職員も実際の戦争の体験はありません。こうした機会に戦争についてしっかりと考えるとともに、今、心おきなく高校生活を送ることのできる幸せ、ありがたみをかみしめなければならないのだと思います。

  最後に、再びあのような悲劇を繰り返さないために、平和の誓いを新たにするとともに、当時の激動の時代をひたすらに生き、今の御船高校の礎を築いていただいた先輩方に恥じないよう、みなさんの一人一人が、御船高校としての誇りを持ち、全力で高校生活を送っていってくれることを期待します。頑張ってください。

 以上をもって「殉難の碑」の講話を終わります。
                                    H30.10.25  校長 西澤賴孝  


 

育友会研修旅行に行ってきました。

つくばから戻った次の日、10月21日(日)から一泊二日で、育友会の研修旅行に行ってきました。今回は、山口県周南市で行われている「全国高等学校ロボット競技大会」(本校も毎年出場していて過去9回優勝している大会です。)の視察と、県立山口高校を訪問し、向こうのPTA役員の方々と情報交換をすることが目的でした。ロボット全国大会に到着したのは昼前、ちょうど予選が終わったころでした。129チーム中、予選通過は48チームでしたが、御船高校Aチームは2位で、Bチームは33位で予選を通過していました。その後、決勝トーナメントで、Bチームは2回戦で惜敗。Aチームは強豪校を次々に破り、準決勝へ。途中、操縦型ロボット、自走型ロボットの両方が完璧に課題をクリアした時には、御船高校応援団のみならず会場から感嘆の声があがりました。結果は優勝した富山県立砺波工業高校に僅差で負け、3位という結果になりました。優勝を逃したのは残念でしたが、「御船高校ここにあり!」の存在感は全国に示せたと思います。東京や大阪、熊本からたくさんの同窓会の方たちが応援に駆けつけてくださり、育友会の皆様と合わせ総勢60名を超える応援団でしたが、皆さん御船高校の活躍に感動されていました。応援ありがとうございました。




次の日は、県立山口高校に学校訪問をし、PTA活動の情報交換と、熊本地震のときから続く両校の縁を確認し合いました。熊本地震のときに山口高校は、PTAが主体となって御船高校と連携しボランティア活動をやってくれています。

旧制県立山口中学講堂前で山口高校PTAの方たちと。

つくばで研修を受けました。

教職員等中央研修(校長研修)を受講してまいりました。10月14日(日)に熊本から羽田経由で茨城県つくば市にある研修所に到着し、月曜日から金曜日の夕方まで、一週間、朝から晩まで、みっちり勉強してまいりました。内容は「文部科学省による教育政策の動向」「学校・家庭・地域との連携」「学校組織マネジメント」「学校ビジョンの構築とリーダーシップ」「リスクマネジメント」「カリキュラムマネジメント」「研修プログラムの開発と実践的応用」「教育改革実践家による特別講義」など。全国屈指の講師陣によって講義・演習・協議の形式で行われたこの研修は、私の校長としての知見を深めてくれただけでなく、各都道府県の校長たちと切磋琢磨することで、全国に知己を得ることができました。派遣してくださった熊本県教育委員会に感謝申し上げます。今後、いろんな研修会等で、学んできたことを熊本県の教職員に還元していきたいと思っています。

各都道府県の校長先生方、有意義な時間をありがとうございました。

書道で文部科学大臣賞を受賞!

全国高等学校総合文化祭が長野県で開催されました。御船高校からは美術、書道、写真、吟詠剣詩舞で出場し、それぞれ素晴らしい作品や演技を披露したところですが、書道部門において、中野寧々さんの作品が「文部科学大臣賞」を受賞しました。これは、全国からの300点に及ぶ出品の中の最優秀作品に選ばれたということです。本日、新聞社の取材がありました。中野さんは、作品にかける思いや受賞の瞬間の気持ちなどを落ち着いて答えていました。中野さん、本当におめでとう。よかったね。

顧問の古閑先生と。中央が中野さん。

残暑お見舞い申し上げます。

8月も後半となりましたが、相変わらず厳しい暑さが続いております。8月1~2日は県民交流館パレアで九州地区工業高等学校長協会総会・研究協議会熊本大会がありました。熊本工業高校の井上校長先生を中心に運営を行いましたが、充実した内容で、各県からの参加者も大満足だったと思います。5日にはホテルキャッスルで御船高校同窓会総会が大盛況のうちに開かれました。本校は、3年後に100周年を迎えますので、同窓会の皆様とは益々連携をとってまいりたいと思います。7日は育友会主催の進路研修会に参加し、株式会社LIXILと久留米工大に行ってきました。住宅機器メーカーLIXILの品質管理と従業員の労働環境整備の充実と、久留米工大の地域貢献の取組に感銘を受けました。

12日は御船町の「があーっぱ祭り」に参加してきました。生徒たちと山車を引いたり、保護者の皆さんと夜の巡回をしたりして1日中楽しかったです。


ボランティアで参加してくれた生徒の皆さん・保護者の皆さん、
おつかれさまでした。

オールスター戦に行ってきました!

毎日、暑い日が続いています。昨晩はウインブルドンとワールドカップで夜中まで盛り上がっていました。高校野球も目が離せない状況です。御船高校は1回戦で球磨工業に6-0で負けましたが、シード校相手によく戦いました。日頃の練習態度を含め、成長の跡が見られます。今後を期待したいと思います。
さて、この土日は生徒部活動の激励に行ってきました。まず土曜日は、藤崎台県営野球場で行われた「プロ野球オールスター戦2018in熊本」のオープニングセレモニーに書道部がパフォーマンスをしました。満員の大観衆とセ・パ両リーグの名だたる選手の前で、濟々黌高校吹奏楽部の演奏に合わせ、堂々と二枚の大書を書き上げました。球場だけでなく二の丸で行われていたパブリックビューイングの観客たちからも大きな声援をいただきました。私もグラウンド内に入らせてもらいましたが、プロ野球選手を間近に見ることができて感激でした。

日曜日は、熊本テルサで「裏千家学校茶道合同茶会」が開かれ、本校茶道部が御点前をするというので行ってきました。和服姿のお客さんたちの中には見知った方もおられ、茶の心得のない私はちょっと緊張しましたが、堂々と振る舞う御船高校茶道部の生徒たちを見て、頼もしく感じました。

このほかにも、現在、水泳の九州大会に本校水泳部の江原さんが出場しています。レベルの高い戦いになっているようです。頑張ってほしいと思います。

ものづくりコンテスト報告

なんとか台風をくぐりぬけ熊本に帰ってきた翌日の6月17日(日)、熊本県立玉名工業高校を会場に開催された「第15回熊本県高校生ものづくりコンテスト」に行ってまいりました。御船高校からは旋盤作業部門に電子機械科3年松野君、電気工事部門に電子機械科3年松永君が出場しました。それぞれの課題を、制限時間の中でいかに精巧に仕上げるか、技術の戦いです。どの高校からも精鋭が出場し、レベルの高いコンテストとなりました。本校から出場した二人も、落ち着いてテキパキと作業を進めており練習の成果が表れていたと思います。審査の結果、旋盤作業部門の松野君が銅賞になりました。二人ともおつかれさまでした。


上が旋盤の松野君、下が電気工事の松永君。

PTA沖縄大会報告

6月14日(木)から6月16日(土)まで、育友会の皆さんと第62回九州地区高等学校PTA連合会大会沖縄大会に行ってまいりました。総会では、元御船高校育友会会長の佐藤様が感謝状を受賞されました。分科会では「進路指導とPTA活動」に参加をして、各県の事例発表を聞きましたが、本校育友会の田上様が質問するなど、活発な協議がなされました。そのほか、日本こどもみらい支援機構の武藤杜夫氏の記念講演も感動的で、「人間力」を子供に身に着けさせる取組の体験など、大変参考になりました。帰りがちょっと台風で心配しましたが、無事に帰熊。育友会の皆さん、お疲れさまでした。

沖縄県宜野湾市「沖縄コンベンションセンター」にて。

進路のしおり(巻頭言より)

「社会に出て必要とされる力」
                校長  西 澤 頼 孝

「キャリア教育」とよく言いますが、「キャリア」という言葉は、もともと荷馬車が道を通ってできる「轍(わだち)」を指すものでした。現在、学校教育において「キャリア」と言う場合、「個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」(文部科学省)ということになるのですが、私なりに解釈すると「キャリア」とは、「進学や就職を含めた、自立した個人の人生の積み重ね」のことかなと思います。「人生とは自分の居場所を探す旅」というようなことを以前話したことがありますが、よりよい人生を送るには、「学ぶこと」や「働くこと」への意欲を持ち、社会人・職業人として通用するために必要な能力を身につけることが必要です。人にはそれぞれに個性があり、一人ひとりの人生のあり方は違っていて当然です。何に興味があり、将来どのようになりたいのか、そのために高校時代の今やらなければならないことは何か、とにかく自分自身を見つめていくことが「キャリア」を考え始める第一歩です。

高校を卒業して上級学校に進学をする人、すぐに就職をする人、それぞれの道はありますが、最終的には「就職」をすることになると思います。「就職」はゴールではなく、その後に始まる社会人としての人生のスタートです。みなさんが、就職後、会社や組織において、生き生きと自分らしい人生を歩むことが最も重要であり、そのためにはみなさん自身が納得して進路を決定することが大切です。そして、就職試験では自らの就労観、価値観、体験、展望など、自らの考えを「伝える」ことが求められます。いわゆる「コミュニケーション能力」ですね。

 今年の4月。新年度のスタートに当たり、多くの会社で新入社員の入社式が行われました。各業界で人手不足が深刻化する中、新入社員は会社にとって貴重な戦力です。入社式で、各会社の社長さんは、失敗を恐れず挑戦する姿勢や、自ら考え行動する力を新入社員に強く求めたそうです。熊本日日新聞社と地方経済総合研究所(熊本市)が県内主要企業を対象にしたアンケートの結果から、学歴より、人と意思疎通を図る力や行動力といった「人間力」を重視して採用を決める傾向が強かったことがわかりました。アンケートでは、採用で重視することとしないことを複数回答で答える方式で行われましたが、「重視すること」のトップは、「コミュニケーション能力」(81%)、2位が「協調性」(64.6%)、3位「積極性」(58.3%)、4位「チャレンジ精神」(55.1%)と続いたそうです。会社としては、与えられた仕事だけをやる人材よりも、チャレンジ精神を持って、顧客や取引先ときちんとコミュニケーションが取れる人材を求めているということですね。もちろん、社内でのあいさつや、社会人としての基本的な礼儀が必要不可欠であることは言うまでもありません。

 今年度、本校教育の重点目標として「コミュニケーション能力の育成」をあげています。自らの「言葉」や「態度」を見直して、相手の気持ちを考えつつ自分の考えを正確に伝える力を持つことで、望ましい人間関係が構築できる人物になるよう努力してほしいと思います。
                                       (平成30年6月)