校長ブログ

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23/05/18(4) 校長室の胡蝶蘭(こちょうらん)

 私が本校に着任したときから校長室に飾られている胡蝶蘭。掃除当番の生徒さんが優しく水やりをしてくれるので、今でも美しく、そして可憐な姿を見せています。すがすがしい白色に淡いピンクの花びらを見ると、心がおだやかになります。この胡蝶蘭は、私が昨年度まで勤務していた学校の校長先生が贈ってくださったものです。4月3日に初めて校長室に入った時、この胡蝶蘭が出迎えてくれました。その校長先生はものすごい読書家で、知性にあふれ、3月には生徒の知的好奇心を引き出すような特別授業をされました。とても温かく優しい先生で、常に笑顔を絶やさず、職員や生徒は安心して学校生活を送ることができました。とにかく生徒のことが大好きで、生徒の活躍を何よりも楽しみにされていました。

 この胡蝶蘭には1枚のカードが添えられていました。そこには「明るく温かな学園を作ってください」と書かれていました。私の教師としての信念は「生徒に対しては一人の人間として対等に接し、大切に育てる」こと、「明るく温かな、そして生徒が安心して楽しく過ごせる学校をつくる」ことです。校長先生の言葉で、なぜ、自分がそのような信念を持つようになったのかをあらためて考え、令和5年度の学校目標を

「命を大切にする心と人権尊重の精神を涵養(かんよう=育てる)する教育活動の推進~明るく、あたたかな学校づくり」

としました。私は本校生の笑顔と一所懸命さが好きです。「生徒の幸せのために全力を尽くしなさい」、尊敬する校長先生の言葉を胡蝶蘭が伝えてくれている気がしています。