2021年11月の記事一覧
【高等部】11月 総合的な探究の時間「地域クリーンタイム」
高等部では、総合的な探究の時間に10月29日(金)の4・5限目に、1年生は学校周辺、2年生は来民商店街、3年生はサイクリングロードに分かれて、清掃活動を実施しました。
これまでは、新型コロナウイルスの影響で実施できていませんでしたが、リスクレベルが下がったこともあり、今年度初めて実施できました。
当日は10月下旬とは思えないほどの暖かい気候の中での清掃活動で、引率教師よりも細かいゴミを一瞬に見つけて熱心に拾う姿や、学級のみんなとの久しぶりの校外での活動を楽しむ姿などが見られ、1時間という長い時間に精一杯取り組むことができました。
学校に戻ってからは、拾ってきたゴミの分別を学級のみんなで協力して行うことができました。
世界的にも「SDGs(持続可能な開発目標)」が盛んに叫ばれる現在。これからもこのような取組を通じて、環境保護に対する意識を高めていく学習に取り組めたらと思います。
【保健室より】高等部「食に関する講話」
先日、高等部では、鹿本給食センター栄養士の井上由貴先生から「高校生に必要なエネルギーと食事が身体へ与える影響について」お話がありました。
高校生に必要なエネルギー量が大人より多いこと、10代の高校生の時期に摂って欲しい鉄やカルシウムの栄養素があること。また、将来、生活習慣病にならないための予防できる間食の摂り方や和食の大切さについてお話をいただきました。
☆生徒の感想を一部紹介します。
□今まで不足していた栄養があったので、これからはそこを気にしながら食事を摂(と)っていきたい。
□朝と夜のカロリーが足りていないと思いました。だから、間食をうまく摂ることができたらいいなと思いました。
□いつも家に帰って、お菓子をいっぱい食べていたので、今日から食べる数を減らして食べようと思いました。
□食事のエネルギー量が、大人より自分たちの方が多いことを初めて知りました。
【校長だより】はじめての学校祭
学校周辺の田んぼもすっかり刈込が終わり、一気に季節が進んだように感じています。11月になっても、日中は汗ばむ日がありますが、それでも朝夕は冷え込んできたため、体温調整が苦手な子どもたちは体調を崩すのではないかと心配しましたが、毎日元気に登校しています。
このホームページでも紹介させていただいていますが、10月16日(土)に本校の学校祭である「かもと稲田まつり」を開催しました。夏休み明けから、日頃の学習の成果発表ということで、小学部はソーラン節と手話ダンス、中学部は稲の成長報告、高等部は「高等部プロモーションビデオ」の披露と手洗いダンスのために、各学部準備を進めてきました。中学部と高等部は作業製品の販売も行い、自分たちが作った製品をどのように売り込むか、丁寧な製品づくりから梱包、製品説明など工夫を凝らしました。祭りが近づくにつれ、ボルテージが上がり、子どもたちは風邪もひかず、元気いっぱいに登校してくることができました。
当日は保護者の皆様に学部ごとの参観や物品購入をお願いし、自宅からもリモートで観覧できるようにしました。保護者の皆様の御協力もあり、コロナ禍での制限がある開催でしたが、初めての「かもと稲田まつり」を楽しむことができました。今年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、地域への呼びかけを控えさせていただきましたが、もっと本校のことを知っていただきたい、子どもたちの活躍の様子を見ていただきたいと思っています。ぜひ、地域の皆さま、次年度の「かもと稲田まつり」にご期待ください。
「学校での学びが、子どもたちの『生きる力』となって、明日に、そしてその先の未来につながってほしい、これからの社会がどんなに変化しても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。そして、明るい未来をともに創っていきたい。」
これは文部科学省が、新しい学習指導要領に込めた「願い」です。そして、このことは特別支援学校で学ぶすべての子どもたちにも共通する願いです。本校のめざす学校教育目標(グランドデザイン)に示すとおり、本校で学ぶ子どもたちが、それぞれの幸せを実現する「生きる力」を、授業を通して身につけ、自立を目指します。そして子どもたちだけでなく、すべての人が幸せに暮らすことができる共生社会の実現を目指して。地域と共にかもと稲田支援学校は歩み続けます。
令和3年11月
熊本県立かもと稲田支援学校長
後迫 貴利子