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2024年7月の記事一覧

KMバイオロジクス株式会社企業訪問

 7月2日(火)にKMバイオロジクス株式会社(KMB)を3年生3名、2年生5名の計8名で企業訪問しました。熊本サイエンスコンソーシアム(KSC)が県内の高校生の科学的探究力を育成するために主催され、第二高校、熊本北高校、熊本西高校との四校合同での訪問となりました。

 先ずは事業説明を受けた後、主力事業であるワクチンの製造現場の見学をしました。KMBでは主に インフルエンザワクチンを製造されており、これがニワトリの有精卵から作られること、ラインで自動化され製造されるのと同時に、チェックは人の目で行う必要があること、卵の殻などは建築資材の材料として再利用していることなどを学びました。工場では実際に働いている人の姿を見学することができ、衛生的な環境で細心の注意を払いながら作業をされていました。

 次に血漿分画製剤の使用体験をしました。血漿分画製剤とは、人の血漿から作られた製剤で、手術などの現場で使用され、傷口を固まってふさぐ役割をします。ふさいだ後は、そのままそこの組織として定着するところが優れた点とのことでした。固まらないように二つの溶液に分けられており、混ぜると固まる仕組みとなっています。生徒たちは大きな傷口をふさぐときに行う二つの溶剤を注射器状の器具で霧状に吹き付ける使用法を体験しました。吹き付けた後は、ビニール手袋をして固まり具合を生の感触として確認していました。なお、この血漿分画製剤は1セット1万円!?もするとのことで、生徒たちからどよめきが起こっていました。

 今回の企業訪問では、受け入れをご承諾いただき、工場の丁寧なご説明、貴重な血液製剤のご提供等、KMバイオロジクス様には深く感謝を申し上げます。またこのような貴重な機会をご手配下さったKSCの皆様にも大変感謝をしております。子どもたちは、この経験を課題研究活動、進路実現、そしてその先の社会貢献へとつなげてくれると確信しております。

【授業】クロスカリキュラム 世界史×国語

3年生は、「古典探究」で漢文「漁父辞」を学習しています。

この文章には儒家的人物と道家的人物が登場するので、

世界史の波村先生と諸子百家(古代中国の思想家)について、クロスカリキュラム授業を実施しました(3年3組)!

「漁父辞」の内容を振り返ったあと、波村先生から、戦国時代の主な思想家について、さまざまなエピソードを交えて紹介してもらいました。

法家の韓非子は、大人気の漫画『キングダム』にも登場していますね。

古代思想についての話を聞きながら、現代に生きる私たちも同じ問題を抱えているように感じました。

2500年前から、人間の本質はあまり変わっていないようです。

やはり、古典や歴史を学ぶことには意味があります。

教科と教科のつながり、教科と社会・自分とのつながりを意識すると、勉強が面白くなってきますね。

クロスカリキュラムは、そんな「つながり」に気づくことができる、鹿本高校独自の取り組みです。