SSHの授業
理系進学意識向上研修(兼理系女子育成計画2)in九州大学オープンキャンパスを開催しました。
8月1日(土)に「理系進学意識向上研修(兼理系女子育成計画2)」として、本校1,2年生希望者が九州大学の理系学部のオープンキャンパスに参加しました。参加者37名中25名(2年18名 1年7名)が女子生徒でした。
九州大学伊都キャンパスは福岡県の糸島半島中央に位置し、丘陵地に多くの研究施設やビルが立ち並んでいます。ここでは世界最先端の研究が行われており、オープンキャンパスにおいて、その一端が紹介され、生徒たちは思い思いに学部の説明を受けたり、施設の見学・体験等を行っていました。例えば工学部の流体制御研究室では、翼の形状をしたモデルにドライアイスの煙を当て、風が翼の角度によってどのような挙動をとるかデモンストレーションをされていました。現在は研究に積極的にAIを活用されており、人間では気付けない視点を提供されたり、計算に時間がかかる数式を解かせたりすることで、研究が大きく進展していると話されていました。
参加した生徒たちも、感想で「研究が奥深い」「大学生が生き生きとしている」「大学の雰囲気や施設について知ることができた」「大学での学習内容や施設を見て受験への意欲が向上した」等と述べており、充実した一日にできたようでした。ある感想に「自分たちが行っているYSPはここにつながるかもしれないと感じた」との記載がありました。SSH活動を通して、多くの生徒が理系分野へと進学し、社会を支えていって欲しいと思います。
オープンスクールで中学生が本校の探究授業をプチ体験しました
7月11日(土)に、本校のオープンスクールが開催され、350人を超える多くの生徒、保護者が来校し、学校紹介や部活動見学等のイベントに参加しました。そのイベントの一環として「探究授業プチ体験」を開講し、100人以上の中学生が本校のSSH活動を体験しました。
内容は、「10円玉の表面に水滴をどれくらい垂らせるか」というもので、最初に水滴数を予想してもらい(仮説)、実際に10円玉に水滴を垂らして数を確かめ(実験・記録)、なぜ水が10円玉の表面で盛り上がってこぼれず予想よりも多く水が乗るのか考え、説明を受けていました。(考察)。
30分という短い時間でしたが、中学生は仮説、実験、考察という探究プロセスを学習し、本校のSSH活動を体験していました。来年は是非本校に入学し、ともに探究を深めることができることを期待しています。
YSPⅡ研究計画発表会・YSPⅢ研究成果発表会を開催しました!
7月15日に、本校の課題研究である理数探究(YSP:Yamaga Science Program)の2年生の研究計画発表会と3年生の研究成果発表会を開催しました。今年度は全校体制で行い、1年生も含めて、1日を通して発表と質疑応答が各教室で行われました。
午前中は2年生の研究計画発表を1年生と3年生が参観して、質問やアドバイスを行いました。
2年生はまだ計画段階ですので、具体的になっていないところや調査不足のところもありますが、3年生からのアドバイスや1年生からの素朴な質問を受けて、気づきを得るための機会にすることが目的です。これから夏・秋にかけて研究を深めていってほしいと思います。
午後には3年生の研究成果発表を2年生と1年生が参観しました。
3年生は1年3カ月ほどかけて行ってきた研究の成果を発表するだけあって、話す内容も多く、時間が足りていない人もいました。 発表や質疑応答に慣れている様子の生徒もおり、1・2年生にとって良いお手本になっていたように感じます。
みらい創造科グローバル探究コースの生徒は英語でのポスター発表を行いました。県内のALTの先生方にご協力いただき、来校の上、生徒の発表を聞いていただました。
日程の最後に、代表発表として日本語発表1件と英語発表1件がオンラインで行われました。1日通しての発表会であったため、発表の聴き方も上達している様子が見られました。
それぞれに研究を深めながら、鹿本高校のSSHが目指す姿に向けて、探究活動を通して益々成長を続けていってほしいと思います。
クロスカリキュラム(1年 体育×物理基礎 異教科連携授業)〜水の抵抗を味方につけて、楽に長く泳ごう〜
7月16日(木)3限目に、1年生体育と物理基礎のコラボレーション授業を実施しました。
「水の抵抗を味方につけて、楽に長く泳ごう」と題し、体育の水泳実技を物理基礎(理科)の側面から捉え、水の抵抗(形状抵抗・摩擦抵抗)の基本を理解し、泳ぎにどう影響するかイメージすることで、”楽に長く泳ぐ”体育の目標を達成するために、生徒が異なる教科の視点や原理を融合させて論理的に思考し、実践する授業を実施しました。
本時は、前時で実施した図書館での事前学習・調べ学習とそこでイメージした泳ぎのフォームについて、実技で実践する時間となりました。
(1)まずは体育の教員から、本時の目標”楽に長く泳ぐ”に関して説明
(2)続いて、物理の教員が登場!・・・水の抵抗を減らすために前に出す手の角度、手と頭の位置や隙間に関する留意点などを物理の原理・原則に基づいて説明
(3)いざ、実践!・・・蹴伸びだけでずいぶん距離が伸びるようになってきました。
鹿本高校では、1つの課題やテーマを複数の視点・原理・原則を融合させて思考する探究型クロスカリキュラム(STEAM教育)を推進し、これからのSociety5.0時代を生き抜く科学技術人材の育成に取り組んでいます。
問ー1グランプリ開催!
7月15日(水)、2年生がYSPⅡ研究計画発表会、3年生がYSPⅢ研究成果発表会の準備をしている時間に、1学年では、「問ー1グランプリ」を開催し、1年生たちは、学友が作成した日頃の興味関心や疑問を表す「問い」(簡潔な説明文付き)の写真を鑑賞し、付箋でコメントを残したり、優秀作品を選んだりしました。
生徒による最優秀「問い」として選ばれたのは、「体温と同じ温度なのにとても暑いと感じるのはなぜだろう」で、暑い日が続く中多くの共感を集めたためと考えられます。またSSH賞には「なぜスイッチを押すだけで瞬時に光を出すことができるのか」が選ばれ、日頃の当たり前の減少をなぜと捉える感性が評価されました。
何が「いい」と感じるかは、人によって大きく分かれていました。大切なのは自らの「問い」です。1年生には、自らの「なぜ?」「どうして?」という感性を大切にして、2学期からの課題研究活動に取り組んで欲しいです。
クロスカリキュラム(3年 地理×地学 異教科連携授業)「私たちの足元に眠るリスクとは ~災害の足跡から辿ろう~」
7月12日(月)2限目に、3年生地理と地学のコラボレーション授業を実施しました。
「私たちの足元に眠るリスクとは ~災害の足跡から辿ろう~」と題し、地理(社会科(高校では地理・歴史科))と地学(理科)の側面から自然災害を異なる教科の視点を融合させて論理的に思考し、考察する授業を実施しました。
(1)最初に、地理の教員から、大学入試で出題された題材を提示し、進路意識を高めながら資料から「自然災害リスク」を検討します。
生徒が思考・記述している内容を地理・地学の教員が生徒のそばへ行ってそれぞれ一緒に把握します。
(2)続いて、地理の教員からいくつかの生徒の考えを共有し、解答例を示した後、「別解はないかな?」と更なる思考を求める発問をします。
(3)河川や地形等に着目し、生徒が見出した「水害」や「液状化現象」といった災害について、地学(理科)の見地から仕組みを説明・理解を促します。ここで2人目、地学の先生登場!
(4)地学の先生が準備した補助教材(液状化現象を再現する自作教材)を用いて、PETボトルの中で液状化現象を生徒自身が再現してみます。
(5)地学の教員が、動画を用いて液状化現象の仕組みをさらに詳しく解説します。
(6)再び、地理の教員が登場!身近に起こった熊本地震における液状化現象の発生地点等の資料を提示し、液状化現象が起こりやすい場所や地質等の理解を深めます。
鹿本高校では、1つの課題やテーマを複数の視点・原理・原則を融合させて思考する探究型クロスカリキュラム(STEAM教育)を推進し、これからのSociety5.0時代を生き抜く科学技術人材の育成に取り組んでいます。
熊本県立熊本北高等学校国際科学フォーラムKSISFに本校グローバル探究コース3年生2人が参加しました。
7月10日(金)、熊本県立熊本北高等学校主催の国際科学フォーラム(KSISF)に、本校グローバル探究コース3年生の2人が参加し、英語で課題研究の発表を行いました。
先ずは熊本北高校の生徒によるアイスブレークが行われた後、県内のALTや熊本大学の留学生に対して、参加した高校生たちが、自らの課題研究を英語でポスター発表しました。
本校生は「Insights fromYachiyoza's Acoustic for the Modern Era(八千代座の音響を現代に生かす)」というテーマで発表し、審査員の先生方の質問に英語で答えていました。参加した生徒に「どうだった?」尋ねると「何を聞かれているかは分かりましたが、どう英語で返していいかが難しかったです」との感想を述べていましたが、その経験がさらなる向上への原動力になると思います。
この大会には熊本だけでなく、長崎、鹿児島、京都、果ては台湾の高校が参加しており、科学と国際が融合した雰囲気の中で、生徒たちにとって学び多い日になったと思います。
クロスカリキュラム(SS英語探究Ⅱ×社会)
7月7日(火)7限目、2年2組でクロスカリキュラム(フリークロス)が行われました。
英語でディベートを行う前の事前学習の内容でした。
ディベートのテーマが「日本政府は輸入米の関税を撤廃すべきである。是か非か。」というもので、
そもそも関税とは何なのか、歴史的に関税についてどのような議論がされてきたのかといった内容について社会な視点からの学習を行いました。
industrial revolution(産業革命)から自由貿易、保護貿易を唱えた歴史的人物の考え方に繋げて学び、
第二次世界大戦を引き起こすまでに影響を与える関税の掛け合いや、戦後のWTO(世界貿易機関:World Trade Organization)へと至る歴史について学びました。
一言で関税と言っても、立場や考え方によって変わってくることや戦争を起こすまでの大きな影響を与えることに驚きを感じている生徒もいるようでした。
様々な視点を得たことで、考えもさらに多様化することと思います。
後日考えを英語にし、英語による活発なディベートが期待されます。
YSPアカデミア第6回「時計反応実験」を実施し研究発表ポスターの作成演習を行いました。
7月1日(水)1年生のYSPアカデミア(理数探究基礎)第6回において、時計反応実験を行い、その結果をもとに研究発表ポスターを作成する演習を行いました。
まずは、前回の「10円玉を使った表面張力実験」(6月17日の記事を参照)において作成した研究ポスターモデルを参考に、研究ポスター作成のポイントを学びました。
次に、本時の実験で得られたデータをもとに研究ポスターを作成する過程を実体験をとおして学習することを目的として、「時計反応実験」に臨みました。時計反応実験とは、時計反応実験とは、化学反応が始まってから一定の時間が経過すると、溶液の色が一瞬で劇的に変化する現象を利用した実験のことです。蒸留水に、うがい薬(ポピドンヨード (ヨウ素を含む溶液))とデンプンのりを混ぜ、青紫色になったものに、ビタミンC(L-アスコルビン酸)を無色になるまで加えた溶液Aと、オキシドール(2.5-3.0%過酸化水素水)の溶液B、蒸留水(希釈用)を混ぜて、「20秒で溶液Aが青紫色に変化しはじめるようにするためには、溶液A、オキシドール、蒸留水の割合はどれくらいが適切か」という課題にチャレンジする実験を行いました。溶液の総量は10 mLとし、班員で各溶液の混合比を検討しながら実験を3回以上行って適切な量を見出した後に、全員でタイミングを合わせて、本実験を1回行いました。5~6秒で色が変わった班、16~17秒と惜しかった班、蒸留水で薄めすぎてなかなか色が変わらなかった班等、それぞれ様々な結果となりましたが、実験中はお互いに意見交換をしながら、適切な混合割合を思考し、その結果を検証しながら課題に挑戦していました。
実験後は、化学担当教員より、実験を行う上での注意点(器具の扱い方、量を正確に量ることの大切さ等)や今回溶液の中で起こったこと(酸化還元反応の仕組み等)についての説明がありました。ヨウ素・L-アスコルビン酸・過酸化水素の間の電子の授受や、ヨウ素が電子を受け取ってイオン化することでヨウ素デンプン反応が起こらなくなり溶液が無色になること、複数の反応が起こっていることを理解することで溶液の色が変化するまでの時間を制御するための方法を考察していくこと等、酸化還元を電子の移動の視点で捉えることや考察のポイントについても説明がなされました。
本校では、化学分野の学習は2年次から行うこともあり、本時の内容は1年生としては少し難しかったかもしれません。しかし、高校レベルの科学的な内容に触れる第一歩として、大きな意味があったと思います。今後は、物理・化学・生物・地学の分野に分かれ、それぞれの科目の視点や内容で科学的思考の育成を図る活動を行う予定です。
クロスカリキュラム(英コミュⅡ×日本史)
7月1日(水)4限目、2年5組でクロスカリキュラム(フリークロス)が行われました。
今回のクロスカリキュラムでは、英語コミュニケーションⅡの教科書に掲載された「New Banknotes」をもとに、新しい紙幣の肖像として誰を選ぶか、人物の例についての日本史担当者の説明を受けて、英文でどのような人物なのか説明を書く活動を行いました。
今回紹介されたのは「杉原千畝」「清浦奎吾」「徳富蘇峰」の3人です
山鹿市出身の内閣総理大臣「清浦奎吾」を選んだ人が多いようでした!
授業の後半では、それぞれ書いた英文をグループで添削し、発表して全体で共有しました
さて、2年5組のみなさんが選んだ人物は、次の紙幣の肖像に選ばれるのでしょうか!?
1年生女子が「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」に参加しました。
6月17日(水)の理数探究基礎YSPアカデミア第5回の企画「理系女子育成プログラム1」において、「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」に参加し、現役リケジョのリアルについて学びました。
現在社会の理系分野において、技術革新のために女性の視点が求められています。本校では、SSH活動の一環として、このように新しい視点を反映できるような女子生徒を育成することを目標の一つにしています。文理選択の前に理系進学を現実的な選択肢とするため、今回の企画を実施しました。
当日は、熊本大学より理学部や工学部の現役女子大生5名に参加をしていただき、理系に進んだ理由やその良さ、将来の夢などについて語っていただきました。学生の方々は、理学部院生が1名、学部1年生がⅠ名(本校卒業生)、工学部から3名が参加されました。複数の方が仰っていたことに、「数学は苦手だった」「理科が特別できたわけではない」というものがあり、それを乗り越えて理系へと進学したとのお話は、理系進学を考えている生徒にとって大変励みになるものでした。
講師となったリケジョの方々には、「お金持ちになりたくて理系に行った」「医療系よりも、将来の幅が広い気がして工学部を選んだ」等、率直にご意見を述べていただき、生徒たちは、まさに「リケジョのリアル」を感じることができました。さらに「彼氏できますか」との質問にも、「いいんですか?理系の男子ですよ!」と、当意即妙の返しをされて、笑いを誘われていました。生徒たちが抱くステレオタイプな理系の女性のイメージをいい意味で覆していただき、大変よかったと思っております。
本校女子生徒も、講師の学生の方々のお話にしっかりと耳を傾け、ペンを走らせていました。この中から、理系へと進み、社会に新しい風を吹かせる生徒が数多く出て欲しいと願っています。
今回の企画は熊本大学様にご協力いただき「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」のプログラムを活用させていただきました。関係者の方々、また参加していただいた女学生の皆様に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
1年生男子が「サイエンスBOYSトレーニング計画」で探究プロセスを学びました。
6月17日(水)理数探究基礎YSPアカデミア第5回で、「理系女子育成プログラム1」の裏企画として、1年生男子が「サイエンスBOYSトレーニング計画」という活動を行いました。
生徒達は、先ず、柔道場にて、グループに分かれ、手押し相撲の必勝法についてインターネットで調べたり、ディスカッションをしたりしました。次にグループ内で実際に手押し相撲を行い、その様子を撮影、映像を分析した後、仮説(必勝法)を設定しました。そして、他のクラスと他流試合を行い、自らの仮説が正しいかどうか(勝てるかどうか)を検証しました。
最後に、生徒たちは、手押し相撲で勝ために、先ずやってみたり(予備実験)、調べたり(先行研究)した後「仮説(勝つための戦略)を立て、検証し(実際に手押し相撲をする)、仮説を修正・検証し、また仮説を修正・検証し・・・」というプロセスを踏んだことを確認し、それが「探究プロセス」であることを学びました。また、課題研究には心理の追求である「サイエンス」と課題解決の方法を探る「エンジニアリング」があり、今回はエンジニアリングを学んだことが説明されると生徒たちは納得した表情を浮かべていました。
この活動では、「女子がいなからこそできること」として、男子同士で楽しく学び合うことができ、絆を深める時間にもなりました。
令和8年度 第2回SSH職員研修を行いました。
6月10日(水)の15:30~16:30に、第2回SSH職員研修を行いました。講師として、天草高校SSH研究主任の宮崎 一先生にお越しいただき、評価の実践事例と研究ポスターの表現の向上指導についてお話いただきました。
研修では、面談の具体的な指導法を具体的な映像資料等でご提示いただき、大変勉強になりました。次に、実際の課題研究ポスターを題材に、生徒のポスターの変遷をクイズとして出題し正解を示された後、生徒がどのような意図を持ってポスターを改善していったのかを説明され、ポスター表現のポイントを分かりやすく示していただきました。
天草高校は、今期発展Ⅰ期の申請を控え、また海外の大学との連携を進められているという大変お忙しい中、お越しいただき研修をしていただきました。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。この研修を活かして、本校でもSSH活動を充実させていきたいと思います。
1年生がYSPアカデミアでデータ分析の基礎を学びました。
6月10日(水)に、1年生がYSPアカデミアにおいて、前回学習した研究テーマ、先行研究、仮説、調査・実験までの課題研究の流れを復習した後、調査・実験において得たデータをどのように扱うのかについて学びました。
まず、「高校1年生100人のスマホ使用時間と数学の成績の関係」という架空のデータを見て、ランダムな生の数字だけでは、そのデータの特徴や傾向がつかめないことを実感し、次にそのデータをスマホの使用時間で並べ替えることで、その特徴や傾向が見えてくることを確認しました。しかし、データの羅列だけでは目的とする特徴が一目で見えづらいことから、使用時間帯と人数、平均点の表やグラフを作成することで、一目でこのデータの特徴が見えてくることを体験していました。さらに、一歩進んで、ツールとしての相関係数や検定、散布図と回帰分析の説明を受けました。
データ分析というと難しく感じられますが、本校では、生徒は先ず、表(クロス集計)やグラフの作成、相関係数、検定、回帰分析をツールとして、体験をとおして学びます。原理については、数学や情報で学ぶ予定です。本校のⅡ期の目標は「つなぐ探究」です。様々な知識、経験をつなぎ、それを意識と結びつけ、将来の科学技術人材育成へとつなげたいと考えています。
YSPアカデミア第3回 「ペットボトルフリップ」をとおして、「課題研究の進め方」を学びました。
6月3日(水)理数探究基礎YSPアカデミア第3回の時間に、1年生は「ペットボトルフリップ」活動をとおして、課題研究の進め方を学びました。
「ペットボトルフリップ」とは、「水の入ったペットボトルを投げ上げ、一回転させて地面に立った状態で着地させる」という遊びです。1年生は、先ず「ペットボトルフリップを成功させるためには水の量をどうしたらいいか」という研究テーマを与えられ、持参したペットボトルの水の量を変えながら予備実験をしました。その予備実験から気づきを得て、「水が少なめの方が成功しやすい」という仮説を立てた上で、水の量が「多め」「中くらい」「少なめ」3つの条件について、それぞれ試行回数と成功数を記録して成功率を算出し、仮説を確かめていました。(課題研究テーマ設定、仮説設定、研究計画、実験・調査、実験結果)
次に、ペットボトルフリップは既に研究がなされているので、わかっていることを調べる活動を行いました(先行研究)。同時に、クロムブックを使い、動画を撮影して水の動きを確認するという追加実験も行いました。そして、物理の教員より、なぜ水が少なめの方が成功しやすいのかの説明を受けました(結果考察)。
さらにもう一つ。生徒たちは、ここまで成功の要素として「水の量」のみについて、実験したり調べたりしてきましたが、これでは新規性や独創性が必要な課題研究にならないことを学びました。その上で、自分がペットボトルフリップの研究を行うなら、水の量以外ならどの要素に着目して行うのか考え、試せるならばその場でペットボトルを投げて検証するという活動を行いました(先行研究の大切さ、課題研究の新規性、独創性)。
最後に、ここまでのワークショップで学んだ、研究テーマ設定→先行研究・予備実験→仮説を立てる→研究計画→実験結果・考察までの課題研究の流れと留意点をまとめたレジメを確認し、本日の活動を終了しました。学ぶ内容は多かったのですが、生徒たちは活動の一つ一つに誠実に取り組んでいました。
YSPアカデミア第2回で「探究のタネ『鹿本SEEDS』」ワークショップを行いました。
5月27日(水)5,6限目の理数探究基礎の時間に、1年生が「探究のタネ『鹿本SEEDS』」という活動を行いました。
「探究のタネ『鹿本SEEDS』」とは、Ⅱ期より新しく取り入れた活動で、1年次に毎日「日々の『問い(SEED)』を入力ファイルに記録していく」という活動です。この活動では、「なぜ?」「どうして?」「不思議」「おもしろい」と感じたり考えたりすることを、日常的な行動にする、つまり習慣化することを目指しています。それによって、批判的思考力を培うと同時に、課題研究テーマ設定につなげるという狙いもあります。
本日は、初めてということで、先ずは、情報の教員が作成した記録ファイルに、試しに「問い」を入力しました。次に、「校舎内を歩き回って、自らの「問い」を撮影してくる」という課題に取り組みました。生徒たちは、思い思いに校内を巡り、写真を撮り、その後教室に戻って、グループ内で自らの「問い」を発表しあいました。
本格的な記録活動は来週から始めます。この活動によって、日々の出来事に対して興味関心を持つとともに、今後の課題研究につながっていくテーマを見つけて欲しいと思います。
令和8年度鹿本高校SSH講演会を開催いたしました。
5月21日(木)13:50より16:05まで、令和8年度SSH講演会を実施しました。例年、山鹿市民交流センターで実施をしているのですが、今年度は本校体育館で行うことで、3学年揃っての講演会となりました。
講師は、福岡工業大学工学部生命環境化学科 教授 桑原順子 先生でした。先生は、界面活性剤やコロイド等の界面化学をご専門とされ、それをベースに未利用資源を材料とした環境材料並びに生体材料への展開を目的とした研究や化粧品やUVケア製品関係の研究もされています。このSSH講演会は、例年理系女子育成を念頭に実施しており、女子生徒の興味関心の高い分野のご研究をされている先生にお願いをいたしました。
講演会では、コロイドと界面活性剤についての説明を、実験を通して分かりやすく示していただきました。また、未利用素材の有効成分について、カツオの廃棄部分のコラーゲン利用やサバのぬめりのアトピー性皮膚炎の緩和の可能性、きくらげの粉末の乳化剤としての利用可能性、くわの実の抗酸化作用の利用等、具体的な例をだしながら、説明され、生徒が課題研究テーマとして、地元の魅力的な素材を取り上げるヒントを示していただきました。
講演会の後は、座談会形式でのディスカッションを行い、先生方、或いは生徒からの質問に丁寧に答えていただきました。研究職に付きたい女生徒の質問には、研究の面白さや仲間との研究の楽しさについて話をされ、またなりたいという気持ちが大切であることを教えていただきました。課題研究のテーマ設定についての質問には、先行研究として論文を読んで参考にすることの大切さ、また背景の部分に研究者の思いが現れており、その部分も研究テーマを設定する上でためになること等をお示しいただきました。3年生のある生徒は、授業で学んだことがどんどんでてきて、授業と実社会のつながりを感じると同時に、大学に進学したときの学びが楽しみであると述べていました。生徒諸君には、是非今日この講演会で学んだことを、今後の授業に、課題研究に、進路に、日常生活に活かして欲しいです。
令和8年度第1回SSH職員研修を行いました
5月13日(水)15:00より16:30まで、第1回SSH職員研修をおこないました。
まず研究開発部長より、本校Ⅱ期SSHの概要と意義の説明があり、本校の活動が文部科学省が目指すこれからの教育の方向性に沿った、最先端のものであることが示されました。
次に、本校のSSH活動の特色の1つである探究型クロスカリキュラムについての説明とワークショップを行いました。クロスカリキュラムとは、異なる教科間で行うコラボ授業のことで、本校では全職員が行っています。ワークショップでは、4~5人一組に分かれ、クロスカリキュラムの経験のある先生が自らの経験を説明し、今年度転入の先生方にそのイメージを伝えました。その後、クロスしたい相手や内容について付箋に記入し、グループごとに広用紙に貼り、実施の可能性や具体的な授業のイメージを共有しました。
最後に、Ⅱ期より新規で行う活動(YSPアセスメント、鹿本SEEDS、知のクラスマッチ)についての説明とワークショップを行いました。ワークショップでは、今年度、生徒への実施を考えている「マシュマロチャレンジ」を体験しました。「マシュマロチャレンジ」とは20本のパスタとマスキングテープ、ヒモを使い、できるだけ背の高い塔を作成するという活動です。パスタはよくしなる上に脆く、形も不揃いなので塔の形に組むのが難しいです。また塔の上にはマシュマロをのせる必要があるので、難易度がかなり高くなります。先生方は3~4人ずつのグループに分かれ、悪戦苦闘しながら、しかし楽しそうに塔を作成していました。そして、このマシュマロチャレンジによって、課題研究の流れ(テーマ➡仮説➡検証➡考察)や大切な点(試行錯誤の大切さ、目標の意識等)、チームワークやコミュニケーション等について学べることを体感され、研修を終了しました。
中間考査前であり、また職員会議から続く、長い活動になりましたが、先生方は真剣に、かつ積極的に研修に取り組まれ、多くの笑顔と学びのある、大変有意義な時間となりました。先生方、お疲れさまでした。
鹿本STEAM-C「農業科学分野」において菊池農業高校の生徒さんと交流しました
5月11日(水)の6限目に、鹿本STEAM-C「農業科学分野」において、本校スポーツ健康科学コースの1年生が、菊池農業高校の3年生と交流しました。
今回本校を訪問してくれたのは、菊池農業高校3年生の二人です。お二人は「放置竹林の有効活用」に取り組んでおり、竹炭を作り畑に散布したり、竹をチップにして段ボールコンポストで使用する資材としたり、メンマ等食品として利用したりする活動をしています。特に竹チップを使った段ボールコンポストは、企業とコラボして商品化されています。今年度、鹿本STEAM-C「農業科学分野」では、段ボールコンポスト用のキットとして、この菊池農業高校さんが製品化したものを使用することになっており、それが縁で交流が実現しました。
交流では、先ず菊農生のお二人が、活動内容について説明をされ、次に本校生よりその内容、及び段ボールコンポスト活動への質問をするという形で進みました。次に、段ボールコンポストの説明を受けた後、実際にコンポスト用段ボールを組み立てました。生徒さんから様々な質問に答えていただくなど、大変有意義な交流になりました。
体育祭代休の中、本校までおいで下さった生徒さんお二人と引率の岩坂先生には、この場を借りましてお礼申し上げます。ありがとうございました。
鹿本STEAMの取組が熊本県教育委員会体育保健課の「一学校一チャレンジ」において最優秀賞に選出されました
令和8年4月22日(水)、鹿本STEAMの開講コースの1つである、STEAM-A「運動を科学する!新体力テストの結果から各種目プラス1点向上させるには!」の取組が、熊本県教育委員会体育保健課主催の「一学校一チャレンジ」事業において最優秀賞に選出され、本校体育科の平岡教諭が、熊本県体育主任会で実践発表を行いました。
鹿本STEAMとは、複数の教科である、テーマに基づいて課題研究の流れや基礎力を学習する、教科横断的活動のことであり、本校SSH活動の特徴の1つとなっています。全部で5つのコースがありますが、STEAM-Aは「体育×情報×数学×物理」で構成され、各教科の見方・考え方を駆使しながら、学習が展開されています。
具体的な内容を説明します。5月に行われる新体力テスト結果の中から1種目を選び、その種目の点数(記録)を向上させるために(問い)、先ずは自分でどうすれば記録が伸びるかを考えます(仮説の設定/体育、物理)。次に、記録向上の方法について調べ学習を行った後(先行研究/体育、情報)、実際にその競技向上方法を試し(実験/体育、数学、物理)、記録が伸びたかどうか、またなぜ伸びたのかを検証します(結果考察/体育、数学、物理)。最後に、その結果をまとめ、発表会をします。このように、生徒たちは、体育、情報、数学、物理の各教科の見方・考え方と同時に、「問い➡仮説➡先行研究➡実験➡結果考察➡発表」という課題研究の流れを、実践的に学ぶことができます。※令和8年度からは、発表力向上のために数学の代わりに国語が入りました。
鹿本高校ではSSH活動を全校体制で進めており、本校体育科においても、科学的な視点、教科横断的な視点を取り入れながら、より一層の教育力の向上に取り組んでいるところです。