地学部

部活動紹介

【地学部】第42回日本気象学会九州支部ジュニアセッションin九州

  3月7日(日)、日本気象学会九州支部主催の第42回九州支部発表会が開催されました。その中のジュニアセッションで、地学部は「火星極冠の消長3~ダストストームは大気を温めるのか~」について研究発表をおこないました。コロナ渦の中、Zoomを使ってオンラインで開催された発表会に、本校地学室から参加しました。本校の発表について、九州大学応用力学研究所大気海洋環境研究センターの気候変動科学分野主幹教授の竹村先生から、「ダストの化学組成や惑星表面のアルベドによって、ダストが惑星大気を加熱するか冷却するかは変化する」という、今後の研究発展につながる貴重な助言を頂きました。

【地学部】木星と土星が大接近

 12月下旬、木星と土星が今期で最も接近します。日没後の南西の空低く木星が-2.0等級、土星が0.7等級の明るさで輝き、二つの惑星が最も近づく時には約0.1°の角度になります。これだけ接近するのは約400年ぶりで、次回これだけ接近するのは2080年になります。皆さんはその頃、何歳でしょうか?

 地学部では終業式終了後の夕刻、学校の屋上で木星や土星、火星、月、沈みゆく夏の星座、秋の星座等を観察しました。

2020/12/22 18:35 f/7.1 露出1/10秒 第一高校屋上から望遠レンズで撮影

2020/12/22 17:54 セレストロンC-8直焦 露出1/30秒 第一高校屋上で撮影

【地学部】一高地学部鉱物標本

第一高校地学部ではコロナ渦の中でも、日々研究活動を進めています。本日は部員のTさんが手作りの鉱物(お菓子)標本を作製しました。鉱物の色や劈開が見事に再現されています。

【地学部】部活動紹介

① あなたの部活動・同好会・委員会の魅力を教えてください!!

 地学部では毎年、テーマを設定して研究活動を行っています。たくさんの実験や観察を行い考察を重ねて、自分たちの手で研究を作り上げる感覚はとてもワクワクします。また、研究では、ExcelやPowerPoint、Word、画像処理、GISなどのソフトウェアを多く使用するので、パソコンに強くなれます。そして、研究結果を生徒理科研究発表会や科学展などに発表しています。さらに、学校に宿泊し、天体観測をするという地学部にしかできない活動もあり、たくさんの魅力にあふれています!

 

② 現在の目標を教えてください!!

 現在は、全国高等学校総合文化祭自然科学部門や日本学生科学賞中央審査、九州生徒理科研究発表会、科学展などの大きな大会で最優秀賞を受賞することを一番の目標に掲げています。また、自分たちが行っている研究を納得できるものに仕上げ、先輩方が築き上げてきた様々な功績を壊さず、積み上げていくことです。

 

③ がんばってきたこと!!がんばっていること!!

 現在、地学部では「地球観測衛星データを用いた土砂崩壊箇所の抽出」と「火星極冠の消長」の2つの研究を頑張っています。つまずくこともありますが、部員みんなでカバーしあって乗り越えています。

【過去の主な研究タイトル】
「火星の南極冠の縮小2018」
「火星極冠の消長〜極冠消長から解る火星大気の循環とダストストームの影響〜」
「地球観測衛星データを用いた熊本地震における土砂崩壊箇所の抽出」

 

④ 中学生に向けて!!

 地学部は活動時間が不定期なので兼部もしやすいです。また地学部にしかできないことも多くあります。もし、少しでも興味を持ってくれたら管理棟4階の地学室まで足を運んでみてください!

 

【地学部】日本学生科学賞熊本県審査および熊本県科学研究物展示会(第80回科学展)

 10月26日(月)、第64回日本学生科学賞の熊本県審査が行われました。地学部から2点の研究論文を提出し、「火星極冠の消長3~ダストストームは大気を温めるのか~」が審査員特別賞に選ばれました
 また、熊本県科学研究物展示会(第80回科学展)が10月30日(金)~11月4日(水)、熊本市北区の植木文化センターで開催されています。地学部の研究をまとめた2点のポスターは、熊日ジュニア科学賞と優賞としてそれぞれ入賞しました。

 

【地学部】第71回熊本県高等学校生徒理科研究発表会

 10月24日(土)に第71回熊本県高等学校生徒理科研究発表会が開催されました。今年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、リモートで開催されました。各校の研究発表はあらかじめ自校で動画撮影してYouTubeにアップロードし、発表会当日に参加各校は自校でYouTubeにUPされた各校のプレゼンテーションを視聴します。質疑応答は審査会場の審査員から、各校で待機する参加者にZoomを使って行われ、審査となりました。地学部門では7校から11件の発表があり、コロナ渦でも県内地学関係の部活動では活発に研究が行われています。

 本校地学部は2年生と1年生が共同で、2件の研究発表を行いました。このうち「火星極冠の消長3~ダストストームは大気を温めるのか~」が最優秀賞1位となり、来年和歌山県で開催される全国高等学校総合文化祭自然科学部門、及び長崎県で論文審査となる九州高等学校生徒理科研究発表大会地学部門、熊本県高等学校総合文化祭展示部門の参加が決まりました。そして、もう1件の「地球観測衛星データを用いた土砂崩壊箇所の抽出2~豪雨災害~」が優秀賞となりました。

【地学部】一高祭文化部門展示発表

一高祭文化部門展示発表で地学部は、熊本県博物館ネットワークセンターの学校移動展示用パッケージの「化石からわかること」や「マグマと火山」、「鉱物を化学的に見てみよう」の展示を行っています。

【地学部】一高祭文化部門ステージ発表

 一高祭文化部門で地学部は、熊本市民会館ステージ上の大スクリーンにプラネタリウム(Mitaka)を投影しました。Mitakaは国立天文台が開発した、天文学の様々な観測データや理論的モデルを見るためのソフトウェアです。地球から宇宙の大規模構造までを自由に移動して、宇宙の様々な構造や天体の位置を見ることができます。

 例年は地学室のドームスクリーンに地上から見える星々を投影してプラネタリウムを行っていますが、今年は平面のスクリーンを使うことになり、趣向を変えて地上を離れ、太陽系から銀河系、宇宙の大規模構造と、宇宙を旅する番組を作成しました。地上から見られる星座の星々から太陽系の火星や木星、土星、太陽系の外縁部にあるオールトの雲、銀河系の渦巻き構造、銀河系の中心にあるブラックホール、銀河系の伴銀河である大マゼラン雲などを経て、地球から138億光年離れた、現在観測できる宇宙の大深部に至る宇宙の大規模構造を、スクリーン一杯にパノラマCGとして投影し、地学部部長の井上君による流れるような解説と共に、しばし時間を忘れるひとときでした。ご静観いただいた皆様、ありがとうございました。

【地学部】熊本博物館プラネタリウム実習

9月15日(火)一高祭文化部門ステージの部で地学部は、熊本市民会館大ホールの舞台スクリーンにプラネタリウム(Mitaka) を投影します。プログラム作成や解説の参考にするため、熊本博物館のプラネタリウムで「HORIZON 宇宙の果てにあるもの」を見学しました。投影の後は、熊本博物館を見学しました。現在、熊本博物館は新型コロナウィルス感染拡大防止の対策を講じた上、プラネタリウムは観覧定員を約半分に限定して公開されています。

【地学部】部分日食の観察

夏至の6月21日16:00~18:12、部分日食が雲の切れ間から観察できました。地学部でも屋上で日食グラスや望遠鏡を使って観察と撮影を行いました。熊本で観察できる次の日食は2030年6月1日で、部分日食となります。

【地学部】昨年度の研究成果

2019年度の科学研究物展示会(第79回科学展)で熊本県教育委員会賞や優賞を受賞した、「火星極冠の消長」、「熊本地震の被害4~熊本地震の余震と水前寺断層~」、「地球観測衛星を利用した土砂崩壊箇所の抽出」の研究成果が、熊本県立教育センターHPの『令和元年度(2019年度)入賞作品集「私たちの科学研究」』に掲載されています。

https://www.higo.ed.jp/center/wysiwyg/file/download/42/5945

https://www.higo.ed.jp/center/wysiwyg/file/download/42/5973

https://www.higo.ed.jp/center/wysiwyg/file/download/42/5974

日本学生科学賞熊本県審査で最優秀賞となり、中央予備審査に出品した「火星極冠の消長~極冠消長から解る大気循環とダストストームの影響~」の論文はこちら。→HG16 ・熊本県立第一高等学校.pdf

2019/12/20撮影

 

  

【地学部】部活動紹介

地学部

部長 松本(2年) 顧問 湊先生

 

1.あなたの部活動・同好会の魅力を教えてください

地学部というそもそもある学校が少ない部活動です。その分、1年生の時には熊本県内の地学部が集まって合宿に行くなど、他校の地学部と仲良くなれる機会が多くあります!また、年に2,3回ほど学校に泊まって天体観測をするというのも魅力の1つだと思います。 

2.現在の目標を教えてください

自分たちが行っている研究を納得するものに仕上げることが一番の目標です。また、歴代の先輩方が築き上げてきた様々な功績を壊さず、積み上げていくことです。 

【過去の主な研究タイトル】

「紫外線と大気汚染」

「地震と地形の関係を探る」

「地震と地形の関係を探る2 ~ゆく川の流れは絶えずして…~」

「御船層群の古環境 ~火山豆石の形成~」

「阿蘇谷周辺の湧水や自噴井戸等の実態を探る」

「阿蘇谷周辺の湧水や自噴井戸等の実態を探る2 ~地下水と地形、地質の関係~」

「阿蘇谷周辺の湧水や自噴井戸等の実態を探る3 ~南郷谷の湧水と温泉~」

「天草市倉岳町棚底地区の『文化的景観』と地質・地形の関わりを探る」

「御所浦牧島の姫浦層群に見られる生痕化石」

「写真測量に挑戦する」

「熊本地震の被害と防災意識 ~一高生のアンケートから見えるもの~」

 ※日本学生科学賞中央審査で、入選1等を受賞した上記論文はこちら。→HG17・熊本県立第一高等学校.pdf 

「熊本地震の被害2 ~益城町の被害と地形や地質等との関係」

 ※日本学生科学賞中央審査で、文部科学大臣賞を受賞した上記論文はこちら。→HG15・熊本県立第一高校.pdf

「熊本地震の被害3 ~熊本市の被害と水前寺断層との関係」

「火星の南極冠の縮小2018」

「火星極冠の消長 ~極冠消長から解る火星大気循環とダストストームの影響」 

3.頑張っていること

研究を進めていく際に、なるべく先生の力を借りずに自分たちで考え、議論することです。誰かに頼るのではなく「私が」という主体性・積極性を高めていきたいと思っています。 

4.中学生に向けて

まずは第一高校に地学部があるということを知ってもらえると嬉しいです!兼部OKなのでぜひ足を運んでみてください!

 

【地学部】九州高等学校生徒理科研究発表大会

12月14・15日に宮崎公立大学で、九州高等学校生徒理科研究発表大会が開催されました。地学部の「火星極冠の消長~極冠消長から解る火星大気の循環とダストストームの影響~」の研究発表が、地学部門で最優秀賞を受賞しました。審査委員長の宮崎大学工学教育研究部の山内 誠 教授から、地学部門や本校の研究発表について以下の講評をいただきました。「各校の地学部等は研究予算も限られ、発表は1・2年生であるので知識習得も不十分で研究環境は大変厳しいと思われる。発表する生徒の緊張感が審査委員にも感じられたが、十分に研究内容が伝わる発表であった。最優秀賞となった研究は、ほぼ完成されていると思われる内容であった。研究の結果や考察などの考え方を伝えるスライドの作り方やプレゼンテーションが上手く、非常に解りやすい発表であった。」

【地学部】第63回日本学生科学賞熊本県審査およびKSH(熊本県スーパーハイスクール)生徒研究発表会

日本学生科学賞の熊本県審査が11月6日に行われ、地学部の「火星極冠の消長~極冠消長から解る火星大気の循環とダストストームの影響~」が高校の部で最優秀賞となり、県代表として中央予備審査に進みました。また、KSH(熊本県スーパーハイスクール)生徒研究発表会が12月1日に崇城大学で行われ、県内18校から405人の生徒が参加して、122件の研究成果をポスターセッションで発表しました。地学部も3件の研究を発表しました。

【地学部】熊本県科学研究物展示会(第79回科学展)

 科学に関する興味・関心を喚起し、科学する心を育成することや科学的なものの見方、考え方、問題のとらえ方、処理の方法等について具体的な啓発の機会とすることを目的に、79回目となる科学展が開催されました。地学部は3件の研究物を出品し、2年生の「火星極冠の消長」が熊本県教育委員会賞を受賞しました。他の2件もそれぞれ優賞を受賞しました。展示会は11月1日~11月12日まで熊本市東区の熊本市環境総合センターで一般公開され、表彰式が13日に熊本県庁地下大会議室で開催されました。

 


 



【地学部】熊本県高等学校生徒理科研究発表会

10月20日(日)に崇城大学薬学部で、第70回熊本県高等学校生徒理科研究発表会が開催され、物化生地各部門に合計50件の研究発表がありました。地学部門では2年生が部活動部門で2件、1年生がサイエンスセミナー部門で1件の研究を発表しました。このうち2年生の「火星極冠の消長」の研究発表が最優秀賞となり、12月に宮崎県で開催される九州高等学校生徒理科研究発表大会での発表が決まりました。また、2年生の「熊本地震の被害4~熊本地震の余震と水前寺断層~」が優秀賞、1年生の「地球観測衛星のデータを利用した阿蘇における崩壊箇所の抽出」が1位部会長賞を受賞しました。

【地学部】科学の甲子園ジュニア全国大会熊本県代表選考会で講演(研究発表)

令和元年7月31日(水)にホテル熊本テルサで、熊本県教育委員会主催の第7回科学の甲子園ジュニア全国大会熊本県代表選考会が開催されました。地学部は選考会に参加した中学生に、「熊本地震の被害~第一高校地学部のこれまでの研究~」と「火星極冠の消長」について講演(研究発表)を行いました。2016年熊本地震発生から続けてきた、熊本地震の被害と地形や地質等との関係、防災意識等についての研究をまとめて発表しました。また、昨年地球に大接近した火星の南北両極冠の消長について、極冠の面積変化と南極北極が受ける太陽放射エネルギー量や火星の大気圧等との関係を発表しました。選考会に参加した県内中学生約70人に、約1時間の講演(研究発表)を行い、中学生から「研究を進める中で出てきた新たな課題について、さらに研究を進めて内容を掘り下げる研究のやり方は、自分たちが研究を進めていく上で参考になりました。」と感想が述べられました。

【地学部】研究発表

地学部2年生は2月2~3日、佐賀大学で開催された九州高等学校生徒理科研究発表大会で「熊本地震の被害3~熊本市の被害と水前寺断層との関係~」について、1年生は3月3日、長崎ブリックホールで開催された日本気象学会九州支部主催のジュニアセッションin九州で「火星の南極冠の縮小2018-2019」について、それぞれ研究発表を行いました。昨年秋の発表内容からさらに調査研究を進めて、新たに分かったことを加えて発表しました。2年生はこの大会の地学部門で優良賞を受賞しました。

【地学部】部分日食の観察

1月6日午前に部分日食が観察されました。熊本では雲を透して見えていた太陽が、8時39分から月に隠されて欠け始め、9時47分には食分0.3の食の最大となりました。11時3分の食の終わりごろには雲も晴れて、欠けた太陽を観察することができました。地学部は本校屋上から、日食の経過を天体望遠鏡を使って観察しました。センター試験直前演習で模擬試験を受験していた3年生も、試験の合間に日食グラスを使って欠けた太陽を観察しました。