熊本県高校駅伝6位!
各校のエースが集う1区は、才畑智貴(人吉二中出身)を起用しました。1年生とは思えないほど積極的に先頭争いを繰り広げ5位で襷を後続へ。日頃からチームのエースとして積極的に練習を引っ張ってきた成果を発揮してくれました。
2区は球磨工業イチのスピードを持つ佐々木渉(山江中出身)。7月、豪雨災害ボランティアで怪我をし、我慢の日々が続きましたが、ひと夏を超え成長。ロング区間も考えましたが、上位に食らいつけるのは佐々木しかおらず、見事に伝統校と互角の走りを見せ、順位を上げ4位で3区へ。
3区は溝辺伊織(あさぎり中出身)に託しました。今夏チーム1走り込んだ成果が徐々に現れ、5000mで自己記録を大幅更新。後続から伝統校が迫ってきましたが、臆することなく果敢に食らいつきました。後半の課題を修正し、5000m14分台を目指します。
4区は主将の藤川開史(多良木中出身)へ。コロナや豪雨災害による休校で練習ができない日々もチームメイトとコミュニケーションを図り、絆を深めてきました。持てる力以上の走りを見せ、設定タイムを大きく上回りました。一番苦労してきた主将の意地がチームに勢いをもたらしました。
5区は急成長の前田輝音(多良木中出身)。バネのある走りでメキメキと力をつけ、3000mで自己記録を大幅更新しましたが大会2週間前に膝を故障。どうにか間に合い、気持ちを前面に押し出し前を追いかけ、5位で中田光(湯前中出身)へ。スピードを磨き、来年はロング区間を担うはずです。
中田はトラックレースでなかなか結果が出ず、悔しい思いばかりしてきました。3年間で一番練習し、いかなる時も努力を怠らなかった中田は気持ちで走り、設定タイム通りで駆け抜けました。一番努力してきた分、最後に素晴らしい走りを見せてくれました。
アンカーは鍬本健太(人吉二中出身)。6位で襷を受け、チーム目標の5位以内に向けて全力で前を追いかけました。豪雨災害の影響で練習も出来ず苦労してきた分、3年生へ5位を届けたい気持ちは一番強く、徐々に差を縮めましたが6位。ゴール後は悔しさをあらわにする場面も。
昨年9位の悔しさからの6位。休校ばかりでも選手は目標を見失わず、ここまでたどり着いてくれました。5位以内に入れなかった悔しさを胸に強豪校への挑戦は続きます。
今回の駅伝に至るまで、地域の方々やOBの皆様、山中会長をはじめとする後援会の方々など多くの方にご支援いただきました。大会は無観客でしたが、多くの方々にテレビ観戦での応援いただきました。温かい言葉を頂き、大変ありがとうございました。今年の高校駅伝はコロナウイルスの影響で開催が危ぶまれましが、大会を開催して頂きましたことに感謝いたします。