総合的な探究の時間
市報に掲載される!『生徒理科研究発表会「化学部門」最優秀賞!』
山鹿市の広報誌である「広報やまが2月号」に 「総合的な探究の時間」で取り組む課題研究が掲載されました。地域と連携する産官学プロジェクトを今後も推進し、地域素材に「新たな価値」を吹き込む研究で地域発展に貢献していきたいと思います。
1学年課題研究発表会予選
全40班が5つの会場に分かれて発表を行いました。各会場で課題設定力やまとめ力(情報やデータを整理できているか)、考察力及び表現力や態度・姿勢を評価し合いました。
今回、評価は全員がパソコンから行い即座に集計されました。評価結果の良かった班がクラス代表として全体発表を行います。また、評価結果は全班に返され、振り返りに使います。
中間報告会ではこの作業が3日以上かかりましたが、1日で済むなどICTの活用も進められています。
1学年発表会にむけて
11月に行って中間報告会の評価結果や外部の教師による評価を基に2月に行われる最終発表会に向け活動を進めています。地域の医療機関にアンケートを実施したり、避難所を開設していた人吉の各事業所にインタビューしたりする班も出てきました。
◎各班の発表評価と自己評価シート
◎外部教師の評価シート ◎発表評価の結果及び振り返りシート
1学年では課題研究に取り組むために必要なスキルを身につけ、2学年では自分で課題研究に取り組んでいけるようにすることを目標としています。最終発表会ではこの一年間で身につけたスキルを評価します。
◎最終発表の評価と自己評価シート
◎外部審査者のシート(生徒のシートよりスキル評価の項目を細かく見ています)
結果を最後に返すことで自分がどの部分ができているのか、いないのかを可視化し、次にできていなかった部分をどのように改善していくかを考えさせていくいき2学年につなげていきます。
1学年中間報告会
コロナ禍における課題から見えてきた社会問題や課題を掘り下げ各班さまざまなテーマを設定し、探究活動を続けてきました。これまでの活動経過や今後の活動方針を確認、修正する場として設定しました。発表は5会場に分かれて行いました。
【3学年総合的な学習】探究活動の紹介(2)
新型コロナウィルス感染症による臨時休校期間中に地元の山・日ノ岡山に足を運んだ工藤君。彼の熱心な取り組みを全4回にわたって紹介します。
幼少期から慣れ親しんでいた登山道は荒れ放題となっていたことに課題を感じ、整備活動に取り組むことを決意しました。
自ら作成した整備計画書を片手に、山鹿市役所鹿本支所を訪ねると、工藤君の熱意が伝わり、市民部菊鹿市民センター地域係長の福島さんから協力いただけるお返事をいただくことができました。それ以降彼の活動の可能性が拡がり、活発化します。
本校の同級生、地元の区長さん、父の友人などに声を掛け、さらにはボランティア募集案内を作成するなどして、ボランティアを募りました。
活動当日の様子については、次回お伝えします。
【3学年総探】鹿高伝統教育YDP探究活動の紹介(1)
現在3年生は、総学の時間でYoung Doctor Plan『課題研究』に取り組んでいます。
生徒たちが、小さな博士となり、自分で設定したテーマにおける課題に探究をすすめています。自分の進路に沿った専門領域における探究をすすめている生徒が多いです。
探究手法には論文調査に加えて、必要に応じてアンケート、インタビュー、実験、参与観察を行っています。
10月の全体発表会に向けて、夏休み期間まで論文を作成していました。
そこで、何人かの取り組みをHP上でこれから紹介していきたいと思います。
まずは、地元の役場に就職希望の釘本くんです。
テーマは『空き家・空き店舗を活用したまちづくり』
地元を愛する彼は、南関町の地域振興に携わりたい気持ちが強く、課題研究においても、近年増加している空き家等を活用してまちづくりをするというプランを具体的に考えました。
彼は、夏休み期間で役場のまちづくり課に、ヒントをいただこうとインタビューもしました。
1学期の総学の時間では役場の担当者へのインタビュー計画書を作成しました。
インタビュー時に自分の考えた活用案を持参するために、活用案を熱心に絞り出していました。
そのときに、マインドマップを作成し考えました。
鹿本高校職員として、思考の表現方法が身についていたことに感心しました。鹿本高校では、1年次より、思考・判断・表現方法についてバーチャル市役所・ディベートなどさまざまな単元をとおして学習してきました。彼は論理的に考える手段を、総学を通して身につけていたことに感動を覚えた瞬間でした。
鹿本高校応援団NO3「熊本大学薬学部 機器分析学 研究室」訪問 その1
株式会社あつまる山鹿シルク 様、熊本大学工学部 田附先生よりご紹介いただき、
新設された産業イノベーションラボラトリー内にある機器分析学の和田 美貴代特任准教授(写真後列左)、デブコタ ハリ特任助教授(写真後列右)、河原 哲平 特任准教授、薬草園技術職員の渡邊 将人様(写真後列中央、本校平成16年卒)を訪問してきました。
機器分析学研究室では,天然物や土壌中微生物から薬用成分の抽出をする研究をされています。
建物内の会議室にて、つぎの内容について協議させていただきました。
1 本校で実行中の研究テーマについてのご助言
2 実験装置の改善・分析方法の探索についてのご助言
3 熊本大学 薬学部 機器分析学研究室×今後の連携について
(1)薬学部訪問・実験講座
薬草ミュージアムの見学・天然物の成分抽出の研究体験を熊大薬学部にて実施・生徒を受け入れることが可能であるというお話をいただきました。
(2)出前講座
鹿本高校にて、ハリ特任助教授の英語による実習(植物の成分抽出)を開催することが可能だというお話をいただきました。
(3)研究報告会
YDP実験手法テーマ「山鹿のクワ・クワ茶・蚕のフンの香気成分の研究」に非常に関心を寄せてくださり、成果報告をしてくださいとのお話をいただいた。その都度研究アドバイスをいただけるとのことです。
また、和田先生は研究室にて蚕そのものに活性がないかという研究もされているので、「蚕」つながりで研究連携ができればというご厚意もありました。
(4)天草アロマオイル生成・調合 工場見学の提案(天草・高浜地区)
天然物から精油を取り出し、調合され、商品化されている方をご紹介いただけるとのことでした。
お忙しい中にも関わらず、貴重なアドバイス・提案等をいただくことができました。なんと、今後の連携についても好意的なお返事をいただき、鹿本高校の教育活動の広がりが見えるきっかけになっています。とてもありがたいお話です。
このように、現在、株式会社あつまる山鹿シルク 様のおかげで鹿本高校応援団が増えています。感謝申し上げます。
鹿本高校応援団NO2「熊本大学先端科学研究部:田附先生研究室」訪問
先日、(株)あつまる山鹿シルク蚕業共同研究機関である、熊本大学インキュベーションラボトリー:田附常幸先生研究室を訪問してきました。田附先生(農学博士)は、遺伝子組み替えがご専門であり、蚕の遺伝子組み替えや(株)あつまる山鹿シルクとの共同研究で蚕飼料の開発研究を進めておられます。
田附先生には、本校生徒が現取り組んでいる課題研究「山鹿特産の香水の開発」に向けた実験研究指導をいただく予定です。2学期には、田附先生の研究室で実験体験講座も企画・お願いしたいと考えています。
めったに見ることのできない精密機器を熱心に見入る佐野先生。田附先生の説明を聞きながら、課題研究「山鹿特性の香水」の構想を膨らませることができました。
右ファイルは今後の課題研究構想です。鹿本高校シルク研究プロジェクト.pptx
このような機会・チャンスを与えてくださった(株)あつまる山鹿シルク様と山鹿市役所様に感謝申し上げます。
鹿本高校応援団「(株)山鹿シルク」訪問 ~課題研究の充実に向けて~
総合的な探究の時間第1学年(新型コロナから見えてきた社会問題)
第1学年では新型コロナウイルスを入口としてあぶり出されてきた社会問題などに気づき、それに伴う課題について深く追求していこうという取り組みを行っています。教員団の意見として入口はコロナでも生徒の探究する内容は広がりを持たせ、コロナから離れたものになっていってほしいというものでした。そのため、とにかくまず生徒がニュースや新聞などで知った情報をより多く出させる作業をおこないました。さらにマンダラートとKJ法を組み合わせたシート(写真1)を使用し社会問題の分類分け行う作業をして行くことにしました。内容を整理する中で自分が興味のある内容に印をつけ、なぜ、その分野に興味を持ったのかを考えさせまとめさせることで、自分の持つ疑問や問いに気づかせようとしました。
興味を持った分野が近い者同士でも一度班を編制し、班のメンバーで興味・関心の共通性を抽出すると同時に共通する内容の2ポイント・マインドマップ(写真2・3)を利用してより具体的なテーマ設定を行おうと試みています。
◎写真1
◎写真2
◎写真3