校長ブログ
平成27年12月
平成27年11月
11月8日(日)に、藤崎台野球場で本校と第一高校との野球の交流戦が行われました。この交流戦は、第一高校同窓会(清香会)と本校同窓会(りんどう会)の共同企画で、一昨年から始まり今年で3回目となります。結果は4対4の引き分けに終わり、第二高校の初勝利は来年にお預けとなってしまいました。しかし、野球部の諸君は一生懸命プレーをしてくれました。また吹奏楽部をはじめ多くの生徒が球場まで駆けつけ、大きな声援を送ってくれました。ありがとうございました。
試合の合間に校章のことが話題になりました。本校の校章はりんどうの花がデザイン化されており、第一高校の校章は梅の花がデザイン化されています。他の高校の校章を調べてみると、私の前任校の鹿本高校の校章は、鹿の角とイチョウの葉が盛り込まれ、先日創立120周年を迎えた熊本商業高校は、桜と錨がデザイン化されています。全ての高校の校章を見たわけではありませんが、花や葉といった植物に由来するものが盛り込まれているものが多いのではないでしょうか。
姉妹校であるアメリカモンタナ州のビッグスカイ高校のシンボル(校章と言うのかは?)は白頭鷲となっています。9月に友好訪問した際に、他校とのサッカーの試合があるということで、ビッグスカイ高校の副校長先生に会場に連れて行ってもらいともに応援しました。対戦相手は同じミズーラ市にあるセンティネル高校でしたが、ビッグスカイ高校は惜しくも敗れてしまいました。ちなみにセンティネル高校のシンボルはスパルタの兵士で、副校長先生にアメリカの高校の状況を尋ねると「元気が出るようなシンボルが多い」とのことでした。
海外旅行の話題をもう少し続けます。先月号でも少し触れましたが、私は海外に行く機会が少なく、長時間飛行機に乗ったり日付変更線を越えたりするような旅行は今回が初めてでした。旅行初日(9月18日(金))は、成田空港からシアトル空港に向かいました。飛行機は夕方5時半頃に成田空港を出発し、約9時間機内の人となります。
シアトル空港までの間、日付変更線を西から東に超えることになりますから、シアトル時間では9月18日(金)の午前11時頃の到着となります。出発前に単純に行程表で時間のみを見て、時差のことを簡単に考えていたのがいけませんでした。初日(18日)は27時間以上の行程となりかなり疲れました。疲れた原因は、
○その2…機内食が夕食、朝食と2回出され、シアトル到着後またすぐに昼食となり、常に満腹状態で過ごしたこと。
○その3…体が「jet lag(時差ぼけ)」の状態になったこと。
「jet lag」はかなりの時差がある地域間を、飛行機などで短時間に移動したときに起こる心身の不調状態のことを言います。「jet lag」の主な症状として、睡眠障害、胃腸障害、昼夜逆転等があるようですが、今回の旅行では3日目位にようやく体が現地の時間に慣れたようでした。
機内ではできるだけ睡眠を取り、食事も1日のうち何回出てどれくらいの間隔で食事するのかを把握しておくことが大切であることを痛感しました。しかし、生徒たちは疲れた様子は見受けられず、中には機内で一睡もしなかった生徒もいましたし、食事もすべて食べた生徒もいて、若い人たちは元気だなあと改めて思いました。
平成27年10月
暦をふと見ていたら、もう10月も半ばになっています。学校HPの校長室だよりを見ると、9月号には9月1日の始業式の式辞を載せていました。ずいぶん間隔があいてしまいました。
言い訳にもなりませんが、9月下旬のシルバーウィークに、本校が毎年行っているアメリカ合衆国モンタナ州ビッグスカイ高校親善訪問団の団長として、9日間学校を留守にしていましたので、あっという間に9月が終わってしまったという感じです。海外へ行く機会が少なく、この出国は私としては約30年ぶりのこととなりました。海外に出て、五感で感じ取るということがいかに大事であるかということを改めて感じた旅行でした。モンタナでの経験は、今後この校長室だよりでもお知らせできるようまとめておきたいと思います。本校はモンタナ州ミズーラ市にあるビッグスカイ高校と姉妹校を締結しています。本校からは毎年訪問団を派遣しています。ビッグスカイ高校のHPは本校のHPにリンクを張っていますので、どうぞご覧ください。
9月13日(日)と14日(月)の2日間、本校の文化祭を開催しました。1日目は学校で展示やバザーを行い、2日目は県立劇場コンサートホールでステージ発表を行いました。9月号でも述べていますが、本校の体育館の吊り天井が耐震基準をクリアできず、現在改修工事を行っています。そのため体育館が使用できないので、ステージ発表は県立劇場で行うことになりました。立派なホールで発表ができましたので、各団体とも素晴らしい内容だったと思います。
吹奏楽部の発表の中で、演奏してくれた内の一曲に『宇宙戦艦ヤマト』のテーマ曲がありました。『宇宙戦艦ヤマト』といえば、私が中学生の頃の1974年にテレビで放映されたアニメで最近リメイクもされました。この作品のストーリーは、地球外の異星人から地球が侵略を受け、放射能汚染が進行し、宇宙戦艦ヤマトが銀河系のとなりにある大マゼラン雲のイスカンダル星に、放射能除去装置であるコスモクリーナーDを受け取りにいくという壮大な物語となっています。
放射能は現実として取り去るのは無理であり、この物語は非現実的なものと考えていました。しかし、現在では常温核融合の遺産を応用して、放射線を出す原子核を別の元素の原子核に変換する研究が進んでいます。核融合の代表的なものとしては、太陽の中心部で起こっている反応があげられます。核融合反応では膨大な熱エネルギーが発生し、その熱で太陽が光り輝いています。ですから、エネルギーを得る方法として熱核融合の研究が行われていました。この反応は超高温の状態が必要となりますので、常温の状態で反応を行わせることは非常に困難です。そこで常温で核融合ができないかという研究も行われました。その研究の流れとして、現在は、放射能を持つ原子核を常温で放射能を持たない別の原子核に変換する技術の開発が進められています。原子核を別の原子核に変えるということは、たとえば炭素という元素を酸素という元素に変える、あるいは放射性セシウム原子核を放射線を発しない別の原子核に変換するという技術になります。昔でいえば錬金術です。この技術が実用化すれば、現在も進行中ですが原子力発電所の廃炉処理にも応用でき、廃炉処理や使用済み核燃料の処理にもきわめて有効な技術となることでしょう。実用化されることを期待しているところです。
暑い夏が過ぎ、気候も過ごしやすい季節になりました。秋の夜長、皆さんはどのように過ごされていますか。読書の秋、私は時間を見つけて本を読みたいと思います。
平成27年9月
本日から2学期が始まります。
7月の終わりから8月にかけては特に暑い日が続きました。連日の猛暑で、全国では熱中症による病院への搬送者数が、8月23日までの時点で5万人を超えたということです。これから少しずつ秋に向かって涼しくなっていきますが、熱中症にはこれからも注意しておく必要であるようです。
倉原さん、碇君、園田君に直接話を聞く機会がありました。3人とも、積極的にチャレンジしたと語ってくれました。積極的に何事にも挑戦していくことはとても大切で、その積み重ねが結果となって現れてきます。
本校の3綱領の一つ、「自主積極」の心を持って何事にも挑んでいく。皆さんの積極的な姿勢を今後も期待したいと思います。