定時制日誌
【商業科】令和5年度(2023年度)専門高校プロジェクト学習支援事業 「湧定フェアトレードプロジェクト」商品開発会議①
令和5年(2023年)10月11日(水)午後3時~4時の約1時間、商品開発会議のため、江津湖の江藤ボートハウスさんを訪問しました。湧心館高校定時制からは1年生3名が出席し、今回が初顔合わせということで、各自が作成した名刺を渡し、自己紹介から始めました。
事前にお渡ししていた、生徒たちが考案した商品開発案の資料について、どの案もすばらしいですね、と温かい言葉をかけていただきました。スタッフの方々とも話し合いをもっていただいた結果、以下の2つの案を採用していただくことになりました。
①既存のカントリードーナツに熊本県産(山鹿市)の和栗を使用したペーストをのせる案
②既存のアイスにトッピングをしてパフェにする案
2つの案をこのまま採用することは難しいため、以下の条件の下、案を練り直すことになりました。
条件1:アルバイトでもすぐにできる3ステップ→お客様をお待たせしない
条件2:トッピングは日持ちするもの(例:冷凍できる等)
条件3:下ごしらえが簡単なもの(持続可能性が大事)
その他にも、11月3日(金・文化の日)に予定しているお披露目イベントの当日は、屋形船を使用しても良いということで、「和」をテーマにしたものもいいのでは?というご意見や、ファミリーが多いので子どもウケするもの、また、フェアトレードを知らない方々がフェアトレードを知るきっかけになる工夫、湧心館高校定時制の活動が地域の方々にもよくわかるようなPR、キャラクター導入の検討等たくさんの貴重なアドバイスをいただきました。
今回提示させていただいた案を持ち帰り、生徒たちでより良いものになるようアイディアを練り直したいと思います。
【商業科】令和5年度(2023年度)専門高校プロジェクト学習支援事業 「湧定フェアトレードプロジェクト」特別講座①(オンライン)の御礼
令和5年(2023年)10月5日(木)午後1時から約1時間でしたが、熊本学園大学外国語学部東アジア学科クマガク・フェアトレード研究会が運営するフェアトレードカフェを訪問しました。カフェでは申先生や4名の学生さん方が出迎えてくださり、湧定から参加した1年生2名で、自作の名刺を渡しながら、先日のオンライン交流会の御礼のご挨拶をしました。今回はリアルな形での交流会を実現させることができました。学園大の学生さん方が淹れてくださったコーヒーやゆず茶をいただきながら、湧心館定時制の生徒たちが考案している商品開発案を紹介し、ア ドバイスをいただきました。また、ローカルフェアトレードや持続可能性を重視した活動を展開させていくことの さを教えていただきました。
生徒たちは少し緊張気味でしたが、フェアトレードの取り組みを実際に見聞きすることができ、とても有意義なと きとなりました。
~交流会で伺ったお話~
★商品開発企画書について
・フェアトレードチョコレートと熊本の有機農産物を合わせた商品開発を目指してはどうか。
・ローカルフェアトレードとは
地域で働いている外国人が生産している農産物を使う。農産物を加工してもよい。
・海外のフェアトレードと地方のフェアトレードが一緒になる。
・開発は何でもできるが、持続可能性が大事。
・カフェは10周年。続けられることが開発の目標。
→意外に潰れてしまうものが多い。スタートも大事だが持続することが大事。
・(生徒の商品開発案について)韓国ではタンフルと呼ばれている。元々は中国から来ている。様々な果物でつくられている。
・マスコバド糖は生協でも売られている。
・チョコレートや砂糖は国際交流会館で購入できる。
・小麦粉などを熊本産にすればよい。
原材料の50%使用でフェアトレードと言われる。
・フェアトレードの認証を目指している。
①環境にやさしい
②外国人労働者にやさしい
→ローカルフェアトレードに。
熊本市、熊本県が協力している。
・エコバッグと同じように自分の容器を持っていく。パッケージやバルブの費用が高い。
・中間の素材が入らなくなるので安くなる。量り売りをしても自分の容器を持ってくる人は少ないので、紙袋に入れてあげることをしている。
・お米や洗剤も容器を持って行って入れるようなシステムになっている。自分が必要な分だけを持ち帰る。ゼロウェイストショップ。
★湧定生徒からの質問
Q.フェアトレード産品はどこから仕入れているのか?
A.コーヒー豆は申先生が運営しているNPOからネパールのコーヒーを仕入れている。
どうすればよりフェアになるか。考えながらしていかなければならない。
ちゃんと見守られているかが大事。
・WITHコーヒーの紹介。
2種類。200gが150gになっている。(実質値上げ)
・グリーンコープと協力して苗木を植えている。苗木が病気で減っているため。
・アラビカの生産量が減っている。生豆の値段が上がっている。
・フェアトレードと気候変動をつなげて考えている。
★湧定祭での展示(フォトスポット)についてのアドバイス
・フォトスポットではないが、旗を持っている。Xバンド。
・フェアトレードだけだと難しいのでエコとかも盛り込むといいのでは。
・手のひらに文字を書くイベントも楽しいのでは。
・11/2〜4学園祭があるのでぜひ見に来てほしい
【商業科】令和5年度(2023年度)専門高校プロジェクト学習支援事業 「湧定フェアトレードプロジェクト」特別講座③
令和5年(2023年)9月27日(水)2限目に、駒澤大学経済学部教授吉村純一氏による「暮らしの中のマーケティング~社会潮流の変化をつかむマーケティング~」と題して特別講座が開催されました。
講演では、マーケティングの4P等の基礎的な内容を分かりやすく解説いただきました。また、「社会潮流を把握し、人々の不安に寄り添い、その回答を準備することでマーケティングは成功する」とし、コロナ禍の不安を理解し、向き合ったメッセージを示すことに着目した企業が消費者の心をつかみ、成功している等、時代に沿ったとても興味深い内容を、動画を交えながらお話しいただきました。
今後のフェアトレード産品と熊本特産品をコラボさせた商品開発に向けて、とても良い学びの時となりました。
【生徒の感想】
〇同じカフェでも、それぞれのサービスがあり、何も考えず色々なカフェに行っていたけど、これからは、ここはこんなサービスがあるんだな等、考えながらカフェに行きたいと思います。
〇Productの製品のライフスタイルが、成長→衰退の流れで、どれだけ延命できるかを模索することが大事なのだと思った。
〇商品だけでなく、もっと周りを見ることが必要。社会に合わせることも。
〇マーケティングの4Pをいかにうまく組み合わせるかがポイントになる。
売るモノによって組合せは異なる。
〇商品開発をするときは、年齢層とかを考えてつなげていきたいと思います。
夏期休業前生徒集会
資格取得者紹介・全国定通体育大会激励会の後、夏期休業前生徒集会が行われました。
副校長講話では「周りの人に希望を持たせるような人になってほしい。一緒に頑張っている友達を大切にして、夏休みを自分の希望を実現するために有意義な時間に使ってほしい。」と夏休みでの人間形成の大事さについて述べられていました。
諸連絡では、教務部から健康管理を大切にして規則正しい生活を送ること。生徒部から交通安全に注意して生活面では高校生として自覚を持って行動すること。進路部からはあいさつの大切さと経験を積むことで人は成長することなど夏休みを含めた学校生活での大事さについてそれぞれ連絡がなされました。
最後に、生徒会より昨日の校内生活体験発表会を受けて熊本県定時制通信制文化大会時に開催される県生活体験発表会の代表者の報告がなされました。
【商業科】令和5年度(2023年度)専門高校プロジェクト学習支援事業 「湧定フェアトレードプロジェクト」特別講座②
令和5年(2023年)7月19日(水)2限目に、フェアトレードシティくまもと推進委員会代表の明石さんと副代表の山領さんをお招きし、特別講座を実施しました。
明石さんには、熊本市がアジア初、世界で1000番目にフェアトレードシティとして認定されたことの意義深さ、そして今後も市民一人ひとりが意識してフェアトレード活動に参加し、世界のアンフェアな取引から引き起こされている貧困問題や環境問題等についてお話しいただきました。
山領さんには、グローバル社会における個人事業主としてのビジネスの視点から、SDGsとの関係性を踏まえたフェアトレードのしくみを詳しく説明していただきました。生徒たちは、フェアトレードをより深く学び、自分のこととして捉え、考える機会とすることができました。