建設工学科のトピック

建設工学科ブログ

建設工学科-法面保護工事体験会(その1)

令和5年5月25日(木)

熊本県法面保護協会様の御協力により

建設工学科2,3年生を対象に「法面保護工事体験会」を実施しました。

 会場はなんと本校!!!

昨年7月に本校北側斜面(法面:のりめん)が突如崩壊し,

隣接する道路半分を土砂が覆いました。

その後,土砂を撤去し,地質調査を経て,ブルーシートで養生していましたが,

この5月から改修工事が始まりました。

今回,法面保護協会様から,「建設工学科の生徒に工事の様子を

是非見て頂きたい」とお声をかけて頂き,体験会を実現することができました。

本来ならば,法面工事現場はとても危険な場所が多いので,

一般人は立ち入ることが許されません。とても貴重な体験会です!!

 

本校の大会議室で開会行事を行った後,

「法面(のりめん)とは?」と題して講義がありました。

 次に,工事の概要,つまりどのようにして法面を保護するか説明がありました。

詳しいことは割愛しますが,法面に2mの鉄筋を打ち込み,モルタル(セメント+水+砂を混ぜたもの)を吹き付けて崩壊を防ぐという工事です。

講義を終え,現場へ移動しました。

現場では,2年生と3年生が分かれ体験会のスタートです。

 

体験①「フルハーネスを着用しての昇降体験」

フルハーネスとは,斜面で安全に作業を行うために身につける防具です。これにロープを繋いで落下事故を防止します。

女子生徒も挑戦していました。装着には結構時間がかかります。命を守る大切なものなので確実に取り付けていきます。

ロープを緩めたり固定したりする方法を教えていただき,昇降体験スタートです。

どうですか?かっこいいでしょう?

建設工学科の生徒諸君はとても興味を持って取り組んでいました。

 

                        その2に続く

 

 

 

建設工学科3年実習「やり方(丁張り)の設置」

令和5年5月23日(火)

3年生の実習で「やり方(丁張り)」の設置を行いました。

「やり方(丁張り)」とは,建設工事で土を盛ったり(盛土),斜面を切り取ったり(切土)する際の法面(のりめん)の角度を表します。

 

実はこの実習,建設工学科で初めて実施します。

今回は切土のやり方(丁張り)に挑戦しました。

 

巻き尺を使って杭(ピン)を打ち込んだり,高さを測る測量機器(レベル)で必要な高さを測ったり,計算したり,木杭や板を打ちつけたり,結構やることが多いんですよ。

木杭が長くて,かけや(木製の大きなトンカチ?)には結構苦戦してました。

最後に法板(のりいた)を取り付けたら完成です。

使用した板は,実習棟に放置されていたもので,切るのがもったいなくてそのまま使用しましたが,はっきり言って長すぎました(笑)

4班に分かれて各班2つずつ設置しましたが,

この3人の班が一番早く完成することができました。

結構上手くできたのではないでしょうか?

杭や板が長すぎ!!これについては指導した先生の問題です。

生徒には何ら罪はありません。

こうした実習内容については,随時報告していきたいと思います。

建設工学科 キャリア学習(J-POWERハイテック)

令和5年4月25日(火)

建設工学科2,3年生を対象にキャリア教育の一環で

J-POWERハイテックに勤務する建設工学科OB(2020年度卒)に

来校して頂き,会社概要や仕事内容について説明して頂きました。

仕事の内容はもちろん

入社してから東京で研修を受けること,全国の自然豊かな地域で勤務すること

福利厚生が充実していて銀座の高級ホテルを半額で利用できることなど

OBのとても親しみやすく,わかりやすい語りに

生徒諸君は目を輝かせて聞いていました。

質疑応答では,「直接工事に携わることがないのに,なぜクレーンや

玉掛けといった資格を取得するのですか?」といった進路を意識した質問が

生徒諸君からありました。

2年生からは,J-POWERハイテックに就職したいという声も聞かれました。

ぜひ頑張って欲しいと思います。

今回こうした機会を与えて頂きました J-POWERハイテック 様

ならびに立派に成長を遂げた 建設工学科OB 君

本当にありがとうございました。

 

 

建設工学科 コンクリート破壊試験

令和5年4月18日(火)

建設工学科3年生の第1回目の実習はコンクリート破壊試験!

なお,試験用の供試体(直径12.5cm,高さ25.0cm)は2年生の終わりにを作成していました。

圧縮強度試験!

なんと!圧縮強さは40㌧(40000kg)越え~

小型の自動車(トヨタ ヤリスなど)の重さが約1㌧(1000kg)ちょいなので

このコンクリートの上に自動車を40台積み重ねても

壊れないという結果になりました。

本来,供試体を作成して28日後に圧縮試験をしなければなりませんが,春休みをまたいでしまったのでずいぶん強いコンクリートになってしまったようです(笑)

 

ちなみにこういう破壊試験もあります。

これは引張強度試験(割裂引張試験)といいます。コンクリートは引っ張ることが出来ないので,供試体を寝かせて上から圧縮するという方法で行います。みごとに真っ二つに割れますよ。

なおコンクリートは圧縮に強く,引張強度はその1/10程度と言われています。

建設工学科ではこうした実験を通して,社会基盤の構築に欠かせない材料の勉強します。

 

 

 

建設工学科 交歓会

令和5年4月13日(木)

人吉城址にて交歓会をおこないました。

まずは体育大会の応援団(群長ならびにリーダー)の挨拶!

今年こそ体育大会優勝を果たしましょう。群長およびリーダーは体育大会だけでなく,様々な場面で建設工学科のまとめ役として活躍して頂きます。

今年1年よろしくお願いします!

 

建設工学科1年生の様子。

まだ緊張していますねぇ。

 

建設工学科2年生の様子。

表情や態度から,この1年ですごく成長したなって感じます。

 

建設工学科3年生の様子。

高校生活も残り1年,勉強やスポーツ,ものづくりをとおして

自分の可能性を広げて欲しいと思います。

 一丸となって建設工学科を盛り上げていきましょう!!

 

 

 

 

 

熊本県建設産業ガイダンス

令和5年3月8日(水)

熊本市桜町の熊本城ホールで開催された熊本県土木部主催

「熊本県建設産業ガイダンス」に建設工学科2年生が参加してきました。

熊本県建設業協会青年部をはじめ熊本県建築協会や

熊本県道路舗装協会,熊本県測量設計コンサルタンツ協会

熊本県電気工事連合会,熊本県地質調査業協会といった

15の建設業団体がブースを作っていて

生徒は興味があるところをまわり,建設業の役割や仕事内容,

建設業に就職したらどんな生活をするのかといった

進路選択に向けて様々な情報を入手するようになっていました。

なかには体験をさせて頂いたブースもありました。

事後アンケートでは

84%の生徒が進路選択に「とても役立った」,「少し役立った」と回答しました。

また,76%の生徒が建設業に就職したいと「強く思った」「少し思った」と回答しています。

ただ,今現在「県内建設業」に就職と考えている生徒は16%であり,

ちょっと少ないかな?という印象を受けました。

また,「迷っている」と回答している生徒が28%もいました。

日本の未来を背負って立つ若き技術者の卵!

じっくり悩んで良き人生を歩んで欲しいと思っています。

 

小型車両系建設機械特別教育

令和5年2月2日(木)3日(金)

小型車両系建設機械の特別教育を実施しました。

本来は夏休みに実施しているのですが,某感染症の影響で

延期せざるを得なくなり,極寒の時期での開催となりました。

対象は建設工学科と建築科の3年生ですが,

時期が悪かったこともあり受講希望者はわずか7人でした。

2月2日(木)は終日「学科講習」で建設機械のしくみや操作方法,

事故防止について学びました。

2月3日(金)は「実技講習」でした。

最初のうちはみんなおっかなびっくり!

だけど若者は覚えが早いんです!あっという間に上達!!

建設機械には交代で乗るわけですが,待ち時間がとにかく寒い!

やっぱこの時期は厳しいですね~

だけど誰一人文句言わなかったんですよ。

全員が無事に講習を終え,小型車両系建設機械を運転する資格を手にすることがで

きました。ここで学んだ知識や技能を社会で生かして欲しいです!

令和4年度課題研究発表会

令和5年1月17日(火)建設工学科3年生による課題研究発表会を実施しました。

発表テーマ及びその内容は次の通りです。

1班 「コンテナマルシェ」お客様用おみやげ製作

 →復興商店街に訪れた方に「鍋敷き」や「スマホスタンド」をおみやげを贈呈

2班 保育園児への建設業PR活動

 →こばと保育園の園児を対象に建設のお仕事を紙芝居やゲームで紹介

3班 ドローンのオルソ画像処理

 →ドローンの操作と画像処理をマスター

4班 防災に関する取り組みEpisodo1「防災教室と実験装置改良」

 →人吉西小学校の5年生を対象に「防災教室」を実施

   防災に関する取り組みEpisode 2「雨水調査とハザードマップ」

 →オリジナルハザードマップの作成と熊本大学とのコラボによる「雨水調査」

5班 学習教材動画作成

 →建設工学科の実習に係る教材作成

6班 測量de校章プロジェクト

 →本校60周年記念行事グラウンドに50mの校章を描く

建設工学科2年生にむけて,3年生が先輩として堂々とした態度で発表してくれました。

見学した2年生の感想では「防災教室をやってみたい」,「ドローンに取り組みたい」など積極的な意見が見られ,来年度に向けて気合い十分のようです。

建設工学科3年生諸君!発表は立派でしたよ!

お疲れ様でした。

国土交通省による出前講座

令和4年12月14日(水)

国土交通省 九州地方整備局 川辺川ダム砂防事務所に御協力頂いて

建設工学科の2年生を対象に出前講座を実施しました。

国土交通省によるご挨拶に続き,国土交通省の仕事内容や役割について学びました。

事後アンケートでは,半分の生徒が「国土交通省の仕事や役割を知らなかった」と回答しています。「少し知っていた」という生徒を加えると9割の生徒が国土交通省や公務員についてあまり知らなかったようです。

今年3月に工業高校を卒業し,4月から技官として勤務する年齢の近い先輩から,自身の仕事内容や余暇の過ごし方について教えていただきました。

次に,建設業協会を代表し,味岡建設の丸尾さんから建設業の役割についてお話しがあり,本校卒業生のインタビュー動画を見ました。先輩の活躍に約9割の生徒が「興味を持った」と回答しています。

教室での講義が終わり,五木村の砂防堰堤(砂防ダム)工事現場に移動しました。

工事現場では,その規模に圧倒され,砂防ダムの役割や工法について説明がありましたが,生徒全員が理解できたと回答しています。

場所を移し,体験学習の始まりです。令和2年7月豪雨を受けて,五木村には流水型ダム建設が計画されていますが,ダムがあるのとないとではどのような違いがあるのか実験で教えていただきました。

次に最先端測量技術や重機乗車の体験を行いました。建設業のお仕事は昔と違ってそのほとんどを機械が行うため,現場の皆さんはすごく楽になったと言われます。味岡建設の丸尾さんが講義で「外での仕事だから暑い寒いはあるが,なくてはならない職業だ」とおっしゃっていた言葉が身にしみました。

体験で人気があったのはドローン(VR)と重機乗車でした。

さて,出前講座前と後では,将来「建設業に就きたい」という生徒数に変化はありませんでしたが,「なりたくない」と思っていた人が「悩んでいる」に変わった生徒が数名見られました。

建設業は私たちの生活を支える大切な職業です。しっかり悩んで,「私が地域を支えている」と誇りをもった技術者になって欲しいと思います。

国土交通省の皆様,味岡建設の丸尾さん,本当にありがとうございました。

 

防災教室-その後2-

先日の人吉西小学校を対象とした「防災教室」ですが

反省すべきことがたくさん見つかって

そのひとつずつを改善していくことにしました。

その第1弾として「川の実験」の改良!

小学生の皆さんには好評でしたが

目で見てその違いがわかりづらい内容でした。

そこでもっとわかりやすいものをつくればいいのでは?

手探り状態ではありますがやってみました!

角材を切断し組み合わせてビスで固定して

それを開水路実験装置に設置して・・・

この装置はかなり古いものですが今購入すれば3000万円くらいします。

実際に水を流して流れ具合を見て・・・ん~微妙???

いや見た目は断然わかりやすい!

今後データをとってみてさらに改良を加えて・・・

そう

ものづくりとは試行錯誤すればするほど良いものができるんです!

私たちの反省は今後も続く・・・