SSHの授業
オープンスクールで中学生が本校の探究授業をプチ体験しました
7月11日(土)に、本校のオープンスクールが開催され、350人を超える多くの生徒、保護者が来校し、学校紹介や部活動見学等のイベントに参加しました。そのイベントの一環として「探究授業プチ体験」を開講し、100人以上の中学生が本校のSSH活動を体験しました。
内容は、「10円玉の表面に水滴をどれくらい垂らせるか」というもので、最初に水滴数を予想してもらい(仮説)、実際に10円玉に水滴を垂らして数を確かめ(実験・記録)、なぜ水が10円玉の表面で盛り上がってこぼれず予想よりも多く水が乗るのか考え、説明を受けていました。(考察)。
30分という短い時間でしたが、中学生は仮説、実験、考察という探究プロセスを学習し、本校のSSH活動を体験していました。来年は是非本校に入学し、ともに探究を深めることができることを期待しています。
YSPⅡ研究計画発表会・YSPⅢ研究成果発表会を開催しました!
7月15日に、本校の課題研究である理数探究(YSP:Yamaga Science Program)の2年生の研究計画発表会と3年生の研究成果発表会を開催しました。今年度は全校体制で行い、1年生も含めて、1日を通して発表と質疑応答が各教室で行われました。
午前中は2年生の研究計画発表を1年生と3年生が参観して、質問やアドバイスを行いました。
2年生はまだ計画段階ですので、具体的になっていないところや調査不足のところもありますが、3年生からのアドバイスや1年生からの素朴な質問を受けて、気づきを得るための機会にすることが目的です。これから夏・秋にかけて研究を深めていってほしいと思います。
午後には3年生の研究成果発表を2年生と1年生が参観しました。
3年生は1年3カ月ほどかけて行ってきた研究の成果を発表するだけあって、話す内容も多く、時間が足りていない人もいました。 発表や質疑応答に慣れている様子の生徒もおり、1・2年生にとって良いお手本になっていたように感じます。
みらい創造科グローバル探究コースの生徒は英語でのポスター発表を行いました。県内のALTの先生方にご協力いただき、来校の上、生徒の発表を聞いていただました。
日程の最後に、代表発表として日本語発表1件と英語発表1件がオンラインで行われました。1日通しての発表会であったため、発表の聴き方も上達している様子が見られました。
それぞれに研究を深めながら、鹿本高校のSSHが目指す姿に向けて、探究活動を通して益々成長を続けていってほしいと思います。
クロスカリキュラム(1年 体育×物理基礎 異教科連携授業)〜水の抵抗を味方につけて、楽に長く泳ごう〜
7月16日(木)3限目に、1年生体育と物理基礎のコラボレーション授業を実施しました。
「水の抵抗を味方につけて、楽に長く泳ごう」と題し、体育の水泳実技を物理基礎(理科)の側面から捉え、水の抵抗(形状抵抗・摩擦抵抗)の基本を理解し、泳ぎにどう影響するかイメージすることで、”楽に長く泳ぐ”体育の目標を達成するために、生徒が異なる教科の視点や原理を融合させて論理的に思考し、実践する授業を実施しました。
本時は、前時で実施した図書館での事前学習・調べ学習とそこでイメージした泳ぎのフォームについて、実技で実践する時間となりました。
(1)まずは体育の教員から、本時の目標”楽に長く泳ぐ”に関して説明
(2)続いて、物理の教員が登場!・・・水の抵抗を減らすために前に出す手の角度、手と頭の位置や隙間に関する留意点などを物理の原理・原則に基づいて説明
(3)いざ、実践!・・・蹴伸びだけでずいぶん距離が伸びるようになってきました。
鹿本高校では、1つの課題やテーマを複数の視点・原理・原則を融合させて思考する探究型クロスカリキュラム(STEAM教育)を推進し、これからのSociety5.0時代を生き抜く科学技術人材の育成に取り組んでいます。
問ー1グランプリ開催!
7月15日(水)、2年生がYSPⅡ研究計画発表会、3年生がYSPⅢ研究成果発表会の準備をしている時間に、1学年では、「問ー1グランプリ」を開催し、1年生たちは、学友が作成した日頃の興味関心や疑問を表す「問い」(簡潔な説明文付き)の写真を鑑賞し、付箋でコメントを残したり、優秀作品を選んだりしました。
生徒による最優秀「問い」として選ばれたのは、「体温と同じ温度なのにとても暑いと感じるのはなぜだろう」で、暑い日が続く中多くの共感を集めたためと考えられます。またSSH賞には「なぜスイッチを押すだけで瞬時に光を出すことができるのか」が選ばれ、日頃の当たり前の減少をなぜと捉える感性が評価されました。
何が「いい」と感じるかは、人によって大きく分かれていました。大切なのは自らの「問い」です。1年生には、自らの「なぜ?」「どうして?」という感性を大切にして、2学期からの課題研究活動に取り組んで欲しいです。
クロスカリキュラム(3年 地理×地学 異教科連携授業)「私たちの足元に眠るリスクとは ~災害の足跡から辿ろう~」
7月12日(月)2限目に、3年生地理と地学のコラボレーション授業を実施しました。
「私たちの足元に眠るリスクとは ~災害の足跡から辿ろう~」と題し、地理(社会科(高校では地理・歴史科))と地学(理科)の側面から自然災害を異なる教科の視点を融合させて論理的に思考し、考察する授業を実施しました。
(1)最初に、地理の教員から、大学入試で出題された題材を提示し、進路意識を高めながら資料から「自然災害リスク」を検討します。
生徒が思考・記述している内容を地理・地学の教員が生徒のそばへ行ってそれぞれ一緒に把握します。
(2)続いて、地理の教員からいくつかの生徒の考えを共有し、解答例を示した後、「別解はないかな?」と更なる思考を求める発問をします。
(3)河川や地形等に着目し、生徒が見出した「水害」や「液状化現象」といった災害について、地学(理科)の見地から仕組みを説明・理解を促します。ここで2人目、地学の先生登場!
(4)地学の先生が準備した補助教材(液状化現象を再現する自作教材)を用いて、PETボトルの中で液状化現象を生徒自身が再現してみます。
(5)地学の教員が、動画を用いて液状化現象の仕組みをさらに詳しく解説します。
(6)再び、地理の教員が登場!身近に起こった熊本地震における液状化現象の発生地点等の資料を提示し、液状化現象が起こりやすい場所や地質等の理解を深めます。
鹿本高校では、1つの課題やテーマを複数の視点・原理・原則を融合させて思考する探究型クロスカリキュラム(STEAM教育)を推進し、これからのSociety5.0時代を生き抜く科学技術人材の育成に取り組んでいます。
熊本県立熊本北高等学校国際科学フォーラムKSISFに本校グローバル探究コース3年生2人が参加しました。
7月10日(金)、熊本県立熊本北高等学校主催の国際科学フォーラム(KSISF)に、本校グローバル探究コース3年生の2人が参加し、英語で課題研究の発表を行いました。
先ずは熊本北高校の生徒によるアイスブレークが行われた後、県内のALTや熊本大学の留学生に対して、参加した高校生たちが、自らの課題研究を英語でポスター発表しました。
本校生は「Insights fromYachiyoza's Acoustic for the Modern Era(八千代座の音響を現代に生かす)」というテーマで発表し、審査員の先生方の質問に英語で答えていました。参加した生徒に「どうだった?」尋ねると「何を聞かれているかは分かりましたが、どう英語で返していいかが難しかったです」との感想を述べていましたが、その経験がさらなる向上への原動力になると思います。
この大会には熊本だけでなく、長崎、鹿児島、京都、果ては台湾の高校が参加しており、科学と国際が融合した雰囲気の中で、生徒たちにとって学び多い日になったと思います。
クロスカリキュラム(SS英語探究Ⅱ×社会)
7月7日(火)7限目、2年2組でクロスカリキュラム(フリークロス)が行われました。
英語でディベートを行う前の事前学習の内容でした。
ディベートのテーマが「日本政府は輸入米の関税を撤廃すべきである。是か非か。」というもので、
そもそも関税とは何なのか、歴史的に関税についてどのような議論がされてきたのかといった内容について社会な視点からの学習を行いました。
industrial revolution(産業革命)から自由貿易、保護貿易を唱えた歴史的人物の考え方に繋げて学び、
第二次世界大戦を引き起こすまでに影響を与える関税の掛け合いや、戦後のWTO(世界貿易機関:World Trade Organization)へと至る歴史について学びました。
一言で関税と言っても、立場や考え方によって変わってくることや戦争を起こすまでの大きな影響を与えることに驚きを感じている生徒もいるようでした。
様々な視点を得たことで、考えもさらに多様化することと思います。
後日考えを英語にし、英語による活発なディベートが期待されます。
YSPアカデミア第6回「時計反応実験」を実施し研究発表ポスターの作成演習を行いました。
7月1日(水)1年生のYSPアカデミア(理数探究基礎)第6回において、時計反応実験を行い、その結果をもとに研究発表ポスターを作成する演習を行いました。
まずは、前回の「10円玉を使った表面張力実験」(6月17日の記事を参照)において作成した研究ポスターモデルを参考に、研究ポスター作成のポイントを学びました。
次に、本時の実験で得られたデータをもとに研究ポスターを作成する過程を実体験をとおして学習することを目的として、「時計反応実験」に臨みました。時計反応実験とは、時計反応実験とは、化学反応が始まってから一定の時間が経過すると、溶液の色が一瞬で劇的に変化する現象を利用した実験のことです。蒸留水に、うがい薬(ポピドンヨード (ヨウ素を含む溶液))とデンプンのりを混ぜ、青紫色になったものに、ビタミンC(L-アスコルビン酸)を無色になるまで加えた溶液Aと、オキシドール(2.5-3.0%過酸化水素水)の溶液B、蒸留水(希釈用)を混ぜて、「20秒で溶液Aが青紫色に変化しはじめるようにするためには、溶液A、オキシドール、蒸留水の割合はどれくらいが適切か」という課題にチャレンジする実験を行いました。溶液の総量は10 mLとし、班員で各溶液の混合比を検討しながら実験を3回以上行って適切な量を見出した後に、全員でタイミングを合わせて、本実験を1回行いました。5~6秒で色が変わった班、16~17秒と惜しかった班、蒸留水で薄めすぎてなかなか色が変わらなかった班等、それぞれ様々な結果となりましたが、実験中はお互いに意見交換をしながら、適切な混合割合を思考し、その結果を検証しながら課題に挑戦していました。
実験後は、化学担当教員より、実験を行う上での注意点(器具の扱い方、量を正確に量ることの大切さ等)や今回溶液の中で起こったこと(酸化還元反応の仕組み等)についての説明がありました。ヨウ素・L-アスコルビン酸・過酸化水素の間の電子の授受や、ヨウ素が電子を受け取ってイオン化することでヨウ素デンプン反応が起こらなくなり溶液が無色になること、複数の反応が起こっていることを理解することで溶液の色が変化するまでの時間を制御するための方法を考察していくこと等、酸化還元を電子の移動の視点で捉えることや考察のポイントについても説明がなされました。
本校では、化学分野の学習は2年次から行うこともあり、本時の内容は1年生としては少し難しかったかもしれません。しかし、高校レベルの科学的な内容に触れる第一歩として、大きな意味があったと思います。今後は、物理・化学・生物・地学の分野に分かれ、それぞれの科目の視点や内容で科学的思考の育成を図る活動を行う予定です。
クロスカリキュラム(英コミュⅡ×日本史)
7月1日(水)4限目、2年5組でクロスカリキュラム(フリークロス)が行われました。
今回のクロスカリキュラムでは、英語コミュニケーションⅡの教科書に掲載された「New Banknotes」をもとに、新しい紙幣の肖像として誰を選ぶか、人物の例についての日本史担当者の説明を受けて、英文でどのような人物なのか説明を書く活動を行いました。
今回紹介されたのは「杉原千畝」「清浦奎吾」「徳富蘇峰」の3人です
山鹿市出身の内閣総理大臣「清浦奎吾」を選んだ人が多いようでした!
授業の後半では、それぞれ書いた英文をグループで添削し、発表して全体で共有しました
さて、2年5組のみなさんが選んだ人物は、次の紙幣の肖像に選ばれるのでしょうか!?
1年生女子が「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」に参加しました。
6月17日(水)の理数探究基礎YSPアカデミア第5回の企画「理系女子育成プログラム1」において、「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」に参加し、現役リケジョのリアルについて学びました。
現在社会の理系分野において、技術革新のために女性の視点が求められています。本校では、SSH活動の一環として、このように新しい視点を反映できるような女子生徒を育成することを目標の一つにしています。文理選択の前に理系進学を現実的な選択肢とするため、今回の企画を実施しました。
当日は、熊本大学より理学部や工学部の現役女子大生5名に参加をしていただき、理系に進んだ理由やその良さ、将来の夢などについて語っていただきました。学生の方々は、理学部院生が1名、学部1年生がⅠ名(本校卒業生)、工学部から3名が参加されました。複数の方が仰っていたことに、「数学は苦手だった」「理科が特別できたわけではない」というものがあり、それを乗り越えて理系へと進学したとのお話は、理系進学を考えている生徒にとって大変励みになるものでした。
講師となったリケジョの方々には、「お金持ちになりたくて理系に行った」「医療系よりも、将来の幅が広い気がして工学部を選んだ」等、率直にご意見を述べていただき、生徒たちは、まさに「リケジョのリアル」を感じることができました。さらに「彼氏できますか」との質問にも、「いいんですか?理系の男子ですよ!」と、当意即妙の返しをされて、笑いを誘われていました。生徒たちが抱くステレオタイプな理系の女性のイメージをいい意味で覆していただき、大変よかったと思っております。
本校女子生徒も、講師の学生の方々のお話にしっかりと耳を傾け、ペンを走らせていました。この中から、理系へと進み、社会に新しい風を吹かせる生徒が数多く出て欲しいと願っています。
今回の企画は熊本大学様にご協力いただき「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」のプログラムを活用させていただきました。関係者の方々、また参加していただいた女学生の皆様に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。