SSHブログ

SSHの授業

問ー1グランプリ開催!

 7月15日(水)、2年生がYSPⅡ研究計画発表会、3年生がYSPⅢ研究成果発表会の準備をしている時間に、1学年では、「問ー1グランプリ」を開催し、1年生たちは、学友が作成した日頃の興味関心や疑問を表す「問い」(簡潔な説明文付き)の写真を鑑賞し、付箋でコメントを残したり、優秀作品を選んだりしました。

 生徒による最優秀「問い」として選ばれたのは、「体温と同じ温度なのにとても暑いと感じるのはなぜだろう」で、暑い日が続く中多くの共感を集めたためと考えられます。またSSH賞には「なぜスイッチを押すだけで瞬時に光を出すことができるのか」が選ばれ、日頃の当たり前の減少をなぜと捉える感性が評価されました。

 何が「いい」と感じるかは、人によって大きく分かれていました。大切なのは自らの「問い」です。1年生には、自らの「なぜ?」「どうして?」という感性を大切にして、2学期からの課題研究活動に取り組んで欲しいです。

クロスカリキュラム(3年 地理×地学 異教科連携授業)「私たちの足元に眠るリスクとは ~災害の足跡から辿ろう~」

7月12日(月)2限目に、3年生地理と地学のコラボレーション授業を実施しました。

「私たちの足元に眠るリスクとは ~災害の足跡から辿ろう~」と題し、地理(社会科(高校では地理・歴史科))と地学(理科)の側面から自然災害を異なる教科の視点を融合させて論理的に思考し、考察する授業を実施しました。

 (1)最初に、地理の教員から、大学入試で出題された題材を提示し、進路意識を高めながら資料から「自然災害リスク」を検討します。

  

 生徒が思考・記述している内容を地理・地学の教員が生徒のそばへ行ってそれぞれ一緒に把握します。

(2)続いて、地理の教員からいくつかの生徒の考えを共有し、解答例を示した後、「別解はないかな?」と更なる思考を求める発問をします。

  

(3)河川や地形等に着目し、生徒が見出した「水害」や「液状化現象」といった災害について、地学(理科)の見地から仕組みを説明・理解を促します。ここで2人目、地学の先生登場!

 

(4)地学の先生が準備した補助教材(液状化現象を再現する自作教材)を用いて、PETボトルの中で液状化現象を生徒自身が再現してみます。

 

(5)地学の教員が、動画を用いて液状化現象の仕組みをさらに詳しく解説します。

 

(6)再び、地理の教員が登場!身近に起こった熊本地震における液状化現象の発生地点等の資料を提示し、液状化現象が起こりやすい場所や地質等の理解を深めます。

 

鹿本高校では、1つの課題やテーマを複数の視点・原理・原則を融合させて思考する探究型クロスカリキュラム(STEAM教育)を推進し、これからのSociety5.0時代を生き抜く科学技術人材の育成に取り組んでいます。

熊本県立熊本北高等学校国際科学フォーラムKSISFに本校グローバル探究コース3年生2人が参加しました。

 7月10日(金)、熊本県立熊本北高等学校主催の国際科学フォーラム(KSISF)に、本校グローバル探究コース3年生の2人が参加し、英語で課題研究の発表を行いました。

 先ずは熊本北高校の生徒によるアイスブレークが行われた後、県内のALTや熊本大学の留学生に対して、参加した高校生たちが、自らの課題研究を英語でポスター発表しました。

 本校生は「Insights fromYachiyoza's Acoustic for the Modern Era(八千代座の音響を現代に生かす)」というテーマで発表し、審査員の先生方の質問に英語で答えていました。参加した生徒に「どうだった?」尋ねると「何を聞かれているかは分かりましたが、どう英語で返していいかが難しかったです」との感想を述べていましたが、その経験がさらなる向上への原動力になると思います。

 

 この大会には熊本だけでなく、長崎、鹿児島、京都、果ては台湾の高校が参加しており、科学と国際が融合した雰囲気の中で、生徒たちにとって学び多い日になったと思います。

クロスカリキュラム(SS英語探究Ⅱ×社会)

7月7日(火)7限目、2年2組でクロスカリキュラム(フリークロス)が行われました。

英語でディベートを行う前の事前学習の内容でした。

ディベートのテーマが「日本政府は輸入米の関税を撤廃すべきである。是か非か。」というもので、

そもそも関税とは何なのか、歴史的に関税についてどのような議論がされてきたのかといった内容について社会な視点からの学習を行いました。

 

industrial revolution(産業革命)から自由貿易、保護貿易を唱えた歴史的人物の考え方に繋げて学び、

第二次世界大戦を引き起こすまでに影響を与える関税の掛け合いや、戦後のWTO(世界貿易機関:World Trade Organization)へと至る歴史について学びました。

一言で関税と言っても、立場や考え方によって変わってくることや戦争を起こすまでの大きな影響を与えることに驚きを感じている生徒もいるようでした。

様々な視点を得たことで、考えもさらに多様化することと思います。

後日考えを英語にし、英語による活発なディベートが期待されます。

YSPアカデミア第6回「時計反応実験」を実施し研究発表ポスターの作成演習を行いました。

 7月1日(水)1年生のYSPアカデミア(理数探究基礎)第6回において、時計反応実験を行い、その結果をもとに研究発表ポスターを作成する演習を行いました。

 まずは、前回の「10円玉を使った表面張力実験」(6月17日の記事を参照)において作成した研究ポスターモデルを参考に、研究ポスター作成のポイントを学びました。

 次に、本時の実験で得られたデータをもとに研究ポスターを作成する過程を実体験をとおして学習することを目的として、「時計反応実験」に臨みました。時計反応実験とは、時計反応実験とは、化学反応が始まってから一定の時間が経過すると、溶液の色が一瞬で劇的に変化する現象を利用した実験のことです。蒸留水に、うがい薬(ポピドンヨード (ヨウ素を含む溶液))とデンプンのりを混ぜ、青紫色になったものに、ビタミンC(L-アスコルビン酸)を無色になるまで加えた溶液Aと、オキシドール(2.5-3.0%過酸化水素水)の溶液B、蒸留水(希釈用)を混ぜて、「20秒で溶液Aが青紫色に変化しはじめるようにするためには、溶液A、オキシドール、蒸留水の割合はどれくらいが適切か」という課題にチャレンジする実験を行いました。溶液の総量は10 mLとし、班員で各溶液の混合比を検討しながら実験を3回以上行って適切な量を見出した後に、全員でタイミングを合わせて、本実験を1回行いました。5~6秒で色が変わった班、16~17秒と惜しかった班、蒸留水で薄めすぎてなかなか色が変わらなかった班等、それぞれ様々な結果となりましたが、実験中はお互いに意見交換をしながら、適切な混合割合を思考し、その結果を検証しながら課題に挑戦していました。

 実験後は、化学担当教員より、実験を行う上での注意点(器具の扱い方、量を正確に量ることの大切さ等)や今回溶液の中で起こったこと(酸化還元反応の仕組み等)についての説明がありました。ヨウ素・L-アスコルビン酸・過酸化水素の間の電子の授受や、ヨウ素が電子を受け取ってイオン化することでヨウ素デンプン反応が起こらなくなり溶液が無色になること、複数の反応が起こっていることを理解することで溶液の色が変化するまでの時間を制御するための方法を考察していくこと等、酸化還元を電子の移動の視点で捉えることや考察のポイントについても説明がなされました。

 本校では、化学分野の学習は2年次から行うこともあり、本時の内容は1年生としては少し難しかったかもしれません。しかし、高校レベルの科学的な内容に触れる第一歩として、大きな意味があったと思います。今後は、物理・化学・生物・地学の分野に分かれ、それぞれの科目の視点や内容で科学的思考の育成を図る活動を行う予定です。

クロスカリキュラム(英コミュⅡ×日本史)

7月1日(水)4限目、2年5組でクロスカリキュラム(フリークロス)が行われました。


 今回のクロスカリキュラムでは、英語コミュニケーションⅡの教科書に掲載された「New Banknotes」をもとに、新しい紙幣の肖像として誰を選ぶか、人物の例についての日本史担当者の説明を受けて、英文でどのような人物なのか説明を書く活動を行いました。

今回紹介されたのは「杉原千畝」「清浦奎吾」「徳富蘇峰」の3人です

 

山鹿市出身の内閣総理大臣「清浦奎吾」を選んだ人が多いようでした!

 

授業の後半では、それぞれ書いた英文をグループで添削し、発表して全体で共有しました

さて、2年5組のみなさんが選んだ人物は、次の紙幣の肖像に選ばれるのでしょうか!?

 

1年生女子が「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」に参加しました。

 6月17日(水)の理数探究基礎YSPアカデミア第5回の企画「理系女子育成プログラム1」において、「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」に参加し、現役リケジョのリアルについて学びました。

 現在社会の理系分野において、技術革新のために女性の視点が求められています。本校では、SSH活動の一環として、このように新しい視点を反映できるような女子生徒を育成することを目標の一つにしています。文理選択の前に理系進学を現実的な選択肢とするため、今回の企画を実施しました。

 

 当日は、熊本大学より理学部や工学部の現役女子大生5名に参加をしていただき、理系に進んだ理由やその良さ、将来の夢などについて語っていただきました。学生の方々は、理学部院生が1名、学部1年生がⅠ名(本校卒業生)、工学部から3名が参加されました。複数の方が仰っていたことに、「数学は苦手だった」「理科が特別できたわけではない」というものがあり、それを乗り越えて理系へと進学したとのお話は、理系進学を考えている生徒にとって大変励みになるものでした。

 

 講師となったリケジョの方々には、「お金持ちになりたくて理系に行った」「医療系よりも、将来の幅が広い気がして工学部を選んだ」等、率直にご意見を述べていただき、生徒たちは、まさに「リケジョのリアル」を感じることができました。さらに「彼氏できますか」との質問にも、「いいんですか?理系の男子ですよ!」と、当意即妙の返しをされて、笑いを誘われていました。生徒たちが抱くステレオタイプな理系の女性のイメージをいい意味で覆していただき、大変よかったと思っております。

 

 本校女子生徒も、講師の学生の方々のお話にしっかりと耳を傾け、ペンを走らせていました。この中から、理系へと進み、社会に新しい風を吹かせる生徒が数多く出て欲しいと願っています。

 今回の企画は熊本大学様にご協力いただき「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」のプログラムを活用させていただきました。関係者の方々、また参加していただいた女学生の皆様に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

1年生男子が「サイエンスBOYSトレーニング計画」で探究プロセスを学びました。

 6月17日(水)理数探究基礎YSPアカデミア第5回で、「理系女子育成プログラム1」の裏企画として、1年生男子が「サイエンスBOYSトレーニング計画」という活動を行いました。

 生徒達は、先ず、柔道場にて、グループに分かれ、手押し相撲の必勝法についてインターネットで調べたり、ディスカッションをしたりしました。次にグループ内で実際に手押し相撲を行い、その様子を撮影、映像を分析した後、仮説(必勝法)を設定しました。そして、他のクラスと他流試合を行い、自らの仮説が正しいかどうか(勝てるかどうか)を検証しました。

 

 最後に、生徒たちは、手押し相撲で勝ために、先ずやってみたり(予備実験)、調べたり(先行研究)した後「仮説(勝つための戦略)を立て、検証し(実際に手押し相撲をする)、仮説を修正・検証し、また仮説を修正・検証し・・・」というプロセスを踏んだことを確認し、それが「探究プロセス」であることを学びました。また、課題研究には心理の追求である「サイエンス」と課題解決の方法を探る「エンジニアリング」があり、今回はエンジニアリングを学んだことが説明されると生徒たちは納得した表情を浮かべていました。

 この活動では、「女子がいなからこそできること」として、男子同士で楽しく学び合うことができ、絆を深める時間にもなりました。

 

令和8年度 第2回SSH職員研修を行いました。

 6月10日(水)の15:30~16:30に、第2回SSH職員研修を行いました。講師として、天草高校SSH研究主任の宮崎 一先生にお越しいただき、評価の実践事例と研究ポスターの表現の向上指導についてお話いただきました。

 

 

 研修では、面談の具体的な指導法を具体的な映像資料等でご提示いただき、大変勉強になりました。次に、実際の課題研究ポスターを題材に、生徒のポスターの変遷をクイズとして出題し正解を示された後、生徒がどのような意図を持ってポスターを改善していったのかを説明され、ポスター表現のポイントを分かりやすく示していただきました。

  

 

 天草高校は、今期発展Ⅰ期の申請を控え、また海外の大学との連携を進められているという大変お忙しい中、お越しいただき研修をしていただきました。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。この研修を活かして、本校でもSSH活動を充実させていきたいと思います。

1年生がYSPアカデミアでデータ分析の基礎を学びました。

6月10日(水)に、1年生がYSPアカデミアにおいて、前回学習した研究テーマ、先行研究、仮説、調査・実験までの課題研究の流れを復習した後、調査・実験において得たデータをどのように扱うのかについて学びました。

 まず、「高校1年生100人のスマホ使用時間と数学の成績の関係」という架空のデータを見て、ランダムな生の数字だけでは、そのデータの特徴や傾向がつかめないことを実感し、次にそのデータをスマホの使用時間で並べ替えることで、その特徴や傾向が見えてくることを確認しました。しかし、データの羅列だけでは目的とする特徴が一目で見えづらいことから、使用時間帯と人数、平均点の表やグラフを作成することで、一目でこのデータの特徴が見えてくることを体験していました。さらに、一歩進んで、ツールとしての相関係数や検定、散布図と回帰分析の説明を受けました。

データ分析というと難しく感じられますが、本校では、生徒は先ず、表(クロス集計)やグラフの作成、相関係数、検定、回帰分析をツールとして、体験をとおして学びます。原理については、数学や情報で学ぶ予定です。本校のⅡ期の目標は「つなぐ探究」です。様々な知識、経験をつなぎ、それを意識と結びつけ、将来の科学技術人材育成へとつなげたいと考えています。