美術科アーカイブ

美術科ブログ(~平成30年度)

美術科制作展無事終了しました。

 熊本地震の影響で当初の予定から会場が変わりましたが、無事に会期を終えることができました。ご来場いただいた皆様、また応援いただいた皆様ありがとうございます。もっと、たくさんの方に喜んでいただけますよう、また、美術科生徒たちがアーティストとしての一歩を大きく踏み出すことができるよう、今後も努力を重ねていきたいと思います。
 また、崇城大学ギャラリー様には会場を貸していただき、本当にありがとうございます。会期中も大変お世話になりました。


会場の人気者、カバの彫刻。





版画の授業で制作しました。

 お互いの作品も気になります。作品について議論するのも勉強です。
 来年度の制作展もよろしくお願いします。 
 制作展風景についてはまだまだ写真がありますので後日掲載します。ぜひ、ご覧下さい。

美術科制作展

2016年10月24日
 美術科制作展の展示が無事終了しました。明日から始まります!是非お越しください!!

1年生 制作がんばってます 静物デッサン



 講評会前の緊張感いっぱいの制作風景です。
 今回はグループで好きなモチーフを集め、構成しました。手におえない難易度のモチーフだったり、構図を決めにくい配置であったり、試行錯誤した課題でもありました。3枚目の木炭デッサンの授業ですが、ずいぶん上達したと思います。
 次は同じモチーフで油彩画を制作します。楽しみです。
  


未来新聞発表会(美術科)

 10月19日③時間目、他のクラスに先駆けて未来新聞発表会を行いました。今回の授業は熊本県教育センターの検証授業としても行われましたが、美術科の皆さんはいつも通りのいい笑顔でした。
 



 今回はワールドカフェ方式の発表を行いました。ひとつの班を留守番チームと出張チームに分け、出張チームは隣の班の話を聞きに行きます。3分間の発表の後、2分間質疑、評価カードに記入し相手に渡します。さらにもう一班の発表を聞きます。
 次に留守番チームと出張チームが交代し、同じように二つのグループの話を聞きます。最後にもとの席に戻り、いままで聞いてきた内容を共有します。これで四つの班の内容を知ったことになります。
 この方法の良いところは親密な雰囲気で発表をできるところ、同じ話を複数回することで発表の技術が上がるところ、グループを分けることで全員が発表できるところにあります。質問も最初はぎこちなかった面もありましたが、徐々に鋭い質問と回答のやり取りが見られました。
 最後にグループに戻って経験をシェアする場面は、深い信頼関係と互いに研鑽しあう姿を見ることができ、何度見ても幸せな気持ちになります。



 最後は自己評価カードに記入します。ルーブリックという評価シートを使っており、評価する内容と基準が表になっているものです。自分が達成できた項目にマーカーで色を付けると、グラフのように達成度が確認できます。



 ところで、この未来新聞の記事の中に、「第二高校出身の映画監督、震災後に熊本を舞台にした映画の第二弾制作」という作品がありました。先日さっそく本物のニュースになってましたね。現実のほうが後から追いかけてくる未来新聞、熊本の明るい未来が第二高校からも発信されることを祈っています。

美術科×家庭科「コーヒーの味覚実験」

 10月18日5時間目、美術と家庭科のコラボ授業行いました。「コーヒーの味覚実験」です。
 なぜ美術科で実験?かといいますと、美術科にとって色彩理論の勉強は非常に大切なものなのですが、それが実生活でかなり活用できるものであることを気づいてもらいたかったからです。
 色彩は心理的にも生理的にも影響を及ぼすことがあります。部屋の色によって体感温度が変わることもあるくらい。
 SSH事業で1年生は全クラス味覚実験を行っていますが、美術科はさらに踏み込んで色が味覚に与える影響を実験し考えてみました。



 写真でわかる通り、同じ素材、大きさで色が異なる三つの容器にコーヒーを注ぎます。生徒たちは目の前で注がれるのでそれが同じコーヒーであることは知っています。しかし、実際に飲んでみると・・・
 透明の容器に入っていたコーヒーは「お茶のような感じがした」、「薄い感じがした」、白い容器は「苦みを感じ、黒はもっと苦く感じた」、または「白はまろやかさを感じた」、黒は「匂いや味が濃い感じがした」など変化を感じました。また複数の意見で、「三つともあまり変わらない感じがした」もありました。ただし、色が視覚以外の感覚に影響を受けるのを全員で共有しました。
 また、その受け取り方の違いはどこから来るのか考えたところ、コーヒーが好きか、嫌いかで味わい方がまた変わったこともわかりました。高校生ですがコーヒー通の意見は「酸味が変わった」という感想を述べてくれました。つまり視覚の刺激が他の感覚へ及ぼす影響は、受ける側の経験によって変わるということです。


 一般的に、白い器は高級感を、黒い器は本格派の印象を与えやすい、ということができます。透明の器は試飲用に感じる、期待感が持てないという感想がありましたが、まさにその軽快さがコーヒーに期待する味わい方に反するのでしょう。気づいた生徒もいましたが、アイスコーヒーだと透明がいいですよね。
 これから本格的にデザインの勉強も始まりますが、見る人がどう捉え、また見る人の心をどう動かすか、考えられる人材に育ってほしいと思います。
 指導者としてはこの研究、食事制限のある人に有効ではないかと思っています。今度テーマ研究でやってみたいですね。
 

未来新聞制作中(総合的な学習の時間)

 皆さんは「未来新聞」を御存知ですか?
 将来起こるであろう出来事を想像し、新聞記事にする活動です。昨年、町おこし研修会で熊本県立大学の先生からご指導いただきました。
 熊本地震から半年、みんなはどんな未来を描いているのでしょうか?ドキドキしながら、この課題を提案しました。
 そして、ふたを開けるとこんな感じになりました。


 いい笑顔で話し合ってますね。今回は美術科だけの写真ですが、普通科もに本当に楽しそうでした。しかし、さすが二高生。ただ盛り上がるのではなく、建設的な意見交換を行っていました。
 どんな段取りで新聞をつくっているかといいますと・・・
①夏休みの宿題である現代社会のレポートを見直す。
  テーマは「18歳選挙権」「震災からの学び」「エネルギー問題」などなど
②新聞記事に再構成する。
  「見出し」→「何が起きたか(結論)」→「経緯」→「展開」→「用語、資料」
  見出しにするときはできるだけ具体的に何が起きたか考えるのがコツです。
  話題のゲームを活用したアイデアも異なる観点から複数見受けられました。
③役割分担して記事を書く。
 ここまでで授業時間3時間。結構ハードですが、およそ時間内に完成させたようです。また、新たに資料を用意する意欲的な班もありました。
 中間考査後、クラス内発表会があります。その時の記事は普通科の写真もたくさん載せますので楽しみにしてください。
 美術科の生徒たちの新聞は「アートイベントで熊本復興を目指す」など、美術と社会を関連付けた内容が多く見受けられました。
 2学期後半はテーマ研究が始まります。第二高校テーマ研究の根底にあるのは「ワクワク感」です。みんなで楽しんで科学しましょう。

第二名物の風景

2016年10月3日(月)
 夕暮れ時、第二高校美術科棟側から見える夕日がとても綺麗でした。赤と紫のグラデーションで神秘的でしたよ。一年生がテンション上がっていました。

文化祭!展示もステージ装飾もお疲れさま


 今年度は熊本県立劇場でステージ発表も展示も行われた文化祭でした。美術科も全員分の作品を展示できないのが残念でしたが、県劇のホワイエの雰囲気に助けられていい展示になりました。
 毎年、1年生はペットボトルアートに挑戦するのですが、今年は中止になった運動会で制作する予定だった団席画の伝統をつなげるため、団画とほぼ同じ大きなのステージ装飾に挑戦しました。熊本の復興をめざし、雄大な熊本城と可憐なりんどう、華やかな椿の意欲的な作品になりました。熊本城は担任の一木先生の写真を参考にさせていただきました。


 ステージの照明が変わるたびにイメージが変わり、何枚も撮ってしまいました。ステージに参加した皆さんの演技や演奏にも感動しました。







 作品を制作、展示する機会を与えていただき、ありがとうございます。1年生にとって大きな自信となったと思います。制作中は肉体的・精神的につらかったこともあったでしょう。でも、この苦しみを乗り越えることが芸術の醍醐味でもあります。
  来年の文化祭も楽しみです。


 制作中の一コマです。美術科の先輩たちみんな、勉強、実技の練習、課題、文化祭や運動会の行事、ボランティアなど一度にいくつものミッションをこなし、沢山の壁を乗り越えてきました。
 この熊本城で、また一つ美術科の伝統と絆が次の世代に受け継がれました。

ようこそ先輩!井上幸喜先生

 8月22日、セミナーハウスにて美術科外部講師講演会を開催しました。
 講師は美術科卒業生、井上幸喜先生です。宝塚大学東京で教鞭をとるかたわら、デザイナーであり、デザイン会社を経営されている方です。大学内に事務所があり、学生たちはデザイン会社の仕事ぶりを間近に見ることができるそうです。
 井上先生の講演でデザインとは「物事をわかりやすく誘導すること」示されました。CGや映像メディアのデザインを多く手がける先生のお話から、デザイナーやアーティストの役割は自分の作品を発表するだけでなく、洪水のように現代人に押し寄せる情報や技術革新をいかに「わかりやすく、誘導するか」が重要なのだと感じました。
 そして、一番デザインしなければならないのは何より「自分自身」であること、を伝えられました。

 さらに、表現者にとって報酬とは「やったことの対価ではなく、どれだけ喜んでもらえたか」による、という言葉は生徒たちに心に響いたのではないでしょうか。

 ところで、井上先生と言えばある伝説的ゲームの制作者でもあります。

 講演ではVRの実演もあり、クーロンズ・ゲートの世界に少しだけ入ることができました。体験した生徒たち、大喜びでした。
※後ろのモニターが実際に見えている画像です。
 
 美術大学を卒業され、また未開拓の分野であったCGの世界に飛び込み、誰も見たことがない風景を誰よりも早く創造した先生のキャリアに圧倒されるばかりでした。輝かしい面だけでなく、苦労して制作した作品への酷評が出ることもあったそうです。デザイナーとして精神的にも体力的にも、また経営者としても相当の苦労があったのでしょうが、苦しみを楽しみに変えて、軽やかに振り返る先生の姿に皆勇気づけられた思いです。生徒たちの感想にも、「どんなにつらい状況でも先生がにこやかに乗り越えられたのが印象的でした」とありました。貴重なお話、ありがとうございます。

二高ゼミがスタートしました!

2016年8月1日(月)
 美術科の夏、といえば二高ゼミです。今年もはじまりました。今日から9日まで、美術科OB、OGの講師の方々が帰郷し、後輩たちに指導を行います。
基礎科、油画科、日本画科、彫刻科、デザイン科に分かれ、毎日頑張っていきます。
頑張っていきましょう!!

基礎科

油画科

日本画科

彫刻科

デザイン科