美術科アーカイブ

2018年2月の記事一覧

1年生最後の講評会

2月26日、1年生最後の石膏デッサン課題が終わりました。



一週間と短い制作期間でしたが、土曜もほとんどの生徒が制作に取り組んでいました。皆、自分の持っている実力を出し切ったと思ったのではないでしょうか。

 講評会直前の昼休み、誰もいない彩画室で一人だけ作品に向かい合う生徒がいました。その背中に貪欲にうまくなりたいと思う強い意思を感じました。

 講評は美術科先生全員でした。

 1年生の締めくくりの講評として穏やか始まりましたが、終盤になると課題も浮き彫りになり、技術的な面に加えて、絵を描く姿勢、デッサンの意味、美術を学ぶ意味にまで指導の内容は広がりました。「頑張ったこと=達成感」ではなく、「頑張ったからこそ、もっとやれたのではないかと思う深い後悔と反省」、先生たちの言葉が心に刺さった時間だったと思います。
 最後は「お疲れ様」ではなく。「さあ、一から出直そう!」と新しいスタートを切ることができました。
 3月は2回1・2年合同デッサンコンクールがあります。みんなで頑張りましょう。

美術・普通・理数科→手でみる造形展(2/6~12)

 「びとろぐ」に代表して掲載しましたが、美術科・普通科・理数科の三科が出展した「手でみる造形展」、2月6日から12日まで県立美術館分館で開催します。

 28回目を迎える「手でみる造形展」、熊本県文化協会の主催で、「手で触ってみる、そして感じ取る」展覧会です。「造形作品を視覚障がいの方々に見て、触れていただきたいということ、誰もが手に取ってみる、或いは、手で触れてみるという本来の鑑賞方法を実現してみようという、二つの目的からこの展覧会が企画されました(パンフレット挨拶より)。県内の彫刻家、造形作家、県内大学学生、県立盲学校児童生徒、さらに特別支援学校、小中学校、高校から出展されています。

 第二高校からは、美術科2年生のカービング「こころのかたち」、1年普通科美術選択の立体造形「これ、なーんだ!?当ててみてね」、1年理数科のフィギュア「空を飛ぶ私」です。

 この作品を制作するにあたって、「触ってみて危なくないか」、「手で触れたときどう感じるか」、「触感でどう伝えるか」、「造形物で何を伝えるか」など、普段なかなか気づくことのない配慮が必要でした。「つたえる」ということは相手のことを思う想像力が大切なのだと感じる学びになったかと思います。

 展覧会開催の日程は以下のとおりです。
★熊本展 平成30年2月6日(火)~2月12日(月)、熊本県立美術館分館
★天草展 平成30年2月23日(金)~3月4日(日)、ふれあいスペース如水館
★不知火展 平成30年3月7日(水)~3月18日(日)、宇城市不知火美術館
※普通科、理数科は熊本展のみの出展です。