美術科ブログ(~平成30年度)
美術探究ポスターセッション「私の〇〇を変えたアーティスト」
3月18日美術探究最後の授業でポスターセッションを行いました。
ポスターの内容は「①自分自身を見つめる②自分に影響を与えたアーティストを調べる③そのことによって自分がどう変わるか考える」でした。
Active Roomにポスターを掲示し、交代で発表しました。他教科の先生方も参観していただき、生徒たち大いに刺激を受けました。
最後に生徒の感想を紹介します。1年間で大きく成長したことを感じました。
「これからの自分について:この一年、自分の絵に魅力が足りないことを感じていて、以前ならそれであきらめるってことをしたと思っている。だが、今なら自分の表現したいもの、感じさせたいこと、どう取り組むかをしっかり考えていけると思う。自分を変えられるように努力しようと思っている。」
2年生美術科人物着彩制作
2年生学年末の課題は人物着彩です。
1年次の解剖学講座を振り返り、「座る」とはどんな意味があるのか、考えつつそれぞれの表現を探究しています。
学年末試験が終わりましたら、2年生は卒業制作の準備を始めます。3月から6月までの間に制作し、10月の美術科制作展で発表します。早いもので、来年の6月になったら運動部のみんなと同じで、放課後課外のスタート。夢を見て、夢を追い、いよいよ「夢を喰う」学年になります。
美術科「熊本市現代美術館バブルラップ展」見学
美術科1・2年生希望者53人で鑑賞してきました。12月26日の活動なので、今掲載するのは心苦しいのですが、非常によい時間となりましたので紹介します。
この展覧会は世界的に活躍する現代美術家 村上隆さんが、御自身のコレクションをもとに展覧会を企画されたもので、「バブル経済期を中心とするアートムーブメントを軸に、1990年以降の陶芸芸術を合わせて俯瞰することで、戦後の現代美術を捉えなおそうという非常に意欲的な試みです。(熊本市現代美術館HPより)」
冒頭部分から、専門書や美術雑誌でよく見かける作品を目の当たりにして感激し、村上さんの陶芸のコレクションのゾーンではアートとは何かを考える時間となりました。
写真撮影可の場所もあり、自分自身がアートと一体化したような錯覚を感じる機会となりました。この展覧会は3月3日までです。(このHPに掲載した写真は撮影許可の場所です。)
大人数だったので学芸員さんお二人からレクチャーがありました。展示だけでなく「学芸員」というお仕事にも強いあこがれを持った生徒たちもいました。お忙しい中ありがとうございます!
自分たちもアートの一部になりそうな瞬間でした。
将来様々な立場から美術の学びをいかし活躍するであろう第二高校美術科の生徒たち、この展覧会で美術とはその時代の課題を切り取り、(結果的にでも)時代を体現したものであること、そしてあふれる視覚情報の中から「美術」を定義づける人がいることを学ぶことができたと思います。
ドキドキする体験、ありがとうございました。
「熊本はばたき高等支援学校」校章デザイン最優秀賞受賞
平成31年4月に開校予定の「熊本県立熊本はばたき高等支援学校」の校章デザイン募集で、本校美術科2年生内田匠人さんの作品が最優秀賞を受賞し、採用されました。また同じく2年生河津若菜さんの作品も優秀賞を受賞しました。
熊本県の高校生として、新しく創設される高校の校章デザインに協力できたことを、美術科一同誇りに思います。
2月7日、第二高校校長室で表彰式がありました。
緊張の面持ちの二人でした。ありがとうございます。
美術科2年「手でみる造形展」に出展(2月5日から11日)
これは何でしょう。
実は石膏の塊を削って作ったものです。美術科2年生では毎年カービングに挑戦し、「手でみる造形展」に出展しています。
「手でみる造形展」とは「手で触ってみて、感じ取る」展覧会です。造形作品を視覚障がいの方々に触れてみていただきたいということ、誰もが手に取って、触れてみることができるという本来の鑑賞方法を実現しようという二つの目的からこの展覧会は生まれました。(主催者「開催趣旨」より)
第二高校の生徒の作品のテーマは「心のかたち」です、それぞれが掌でしっかり素材と向き合い、自分の心を見つめて制作しました。
皆さんの「心のかたち」と共感するものがあれば幸いです。
「手でみる造形展」は
◆熊本会場:2月5日(火)~2月11日(月):県立美術館本館 文化交流室
◆天草会場:2月22日(金)~3月3日(日):ふれあいスペース如水館
◆不知火会場:3月6日(水)~3月17日(日):宇城市不知火美術館
主催 熊本県文化協会
クリスマスデッサンコンクール
2年生が計画を立て、審査・講評は3年生が行いました。3年生の講評を聞くと、日々の指導や彼らがこれまで学んできたことの積み重ねを感じます。
美術科2年「ポートフォリオ講座」
画面にもありますが、ポートフォリオで気を付けるべき内容は探究活動やデザインでも同じですね。今回、美術科でSSHの活動を取り組んだ大きな収穫は科学的探究と美術的探究が相互に良い影響を与え合えたことです。
デザイン室に二人で1台のノートパソコンという環境ですが、教え合って効率的に制作を進めます。
2年生現代アート体験
SSHにちなんで「見つめる」「きわめる」「つなげる」から、インスピレーションを得ています。
タイトル「抜け出せない」
タイトル「true nature 」
タイトル「REACH」
タイトル「無題」
光を活かした作品が多いのが印象的でした。
美術科制作展御来場ありがとうございます。
★★★美術科制作展★★★10月8日まで
今週は3年生は課外の合間にキャプションをつくったり、飾りつけの道具を整えたり、大忙しでした。
この展覧会は3年生の卒業制作展の意味もありますし、美術科の学習の成果を発表する機会でもあります。お忙しい中とは思いますが、みなさんぜひお越しください。
美術科文化祭~ステージ装飾とお化け屋敷
まず、1年生がステージ装飾。熊本のさらなる復興をイメージした作品です。
毎年恒例になってしまいましたが、2年生お化け屋敷も頑張りました。
この経験を創作に活かしてくださいね。
2年美術科 モニュメント制作
グラウンドの真ん中に第二高校のDをイメージしたモニュメント。
美術棟の庭にくつろぎの空間が。
公園にも軽やかなモニュメントが登場しました。
これはケント紙で作成し、画像処理ソフトで合成しました。制作・写真・画像編集と複数の学びをしました。
また、紹介したいと思います。
フレスコ画講座~SSH特別授業
フレスコ画とは、イタリア語で新鮮なという意味で、砂と石灰を混ぜて作ったモルタルで壁をつくり、その上に水だけで溶いた顔料で絵を描く技法です。ミケランジェロのアダムの創造やポンペイの壁画などが有名ですね。
美術科では昨年度から、美術を科学的に探究することをSSH事業の一環として行っていますが、先日のプルシアンブルーをつくる実験で「顔料」について学びました。今回、フレスコ画講座で古典技法による顔料の定着の仕組みを学びました。
講師は画家で東京藝術大学でもフレスコ画の講座を持っていらっしゃる第二高校美術科卒業生椎葉聡子さんです。フレスコ画の仕組みから、歴史、現代アートにつながる実践までレクチャーしていただきました。
さらにGRで講師及び活動助言をいただいている一般材探法人ツタワルドボクからコンクリートの専門家福島邦治さんから資料提供・助言いただきました。本校SSH部主任の化学福田先生が資料を受け継ぎ、美術科の生徒たちにフレスコ画の原料になる水酸化カルシウム→炭酸カルシウム→生石灰の関係を基に、モルタル、セメント、コンクリートとは何か、フレスコ画はなぜ絵の具が定着するのかを講義していただきました。
モルタルを練ります。
支持体であるレンガに薄く塗ります。
テーマは自画像です。
次に2年生の作品。
機会を見つけて展示する予定です。
この研修は美術科以外の先生方、保護者の皆さんも参加・御協力していただきました。
前日に先生方がリハーサルを行ってくださいましたので、スムーズに実習を行うことができました。
1・2年の保護者の方も一緒に体験してくださいました。生徒たちも大いに刺激を受けたと思います。
夏の終わりの「フレスコ画講座」、美術を究めようとすると「科学」にたどり着く、そんな経験をさせてもらいました。また、美術と化学だけでなく、国語、世界史、家庭科、事務の先生と多方面の視点から、美術や科学について考えることが気でいました。
御協力いただいたみなさん、ありがとうございます。
季節のかたち~益城病院展(8月26日まで)
7月31日から8月26日(日)まで。10時から16時まで。益城病院内犬飼記念美術館で開催されています。
展示は初秋の演出です。
作品のタイトルは今年も俳句です。
「紫陽花の 色変わりゆく 我らのよう」
「夏の夜 こいつの出番だ 蚊をとるぞ」
「初夏の日が さし込み光る 朝黄色」
「ピーマンと 扇風機だけで 昭和感」
「夏の海 子供帰りに ご注意を」
夏休みもあと少し、美術科2年生は高校美術展に向けての作品制作に没頭しています。実りの秋になることを祈っています。
色彩学ワークショップ~美術科外部講師講演会~
今年度、美術科外部講師講演会は女子美術大学から坂田勝亮先生(芸術学部美術科芸術文化専攻教授)をお招きして、色彩学の講座を実施しました。
まず、90分の講義で「色」とは何かを学び、次に色の三属性及び、色を分析的に見る眼を養う方法を学びます。
次に色票(PCCS Harmonic Cards)を使って色と色との関係を把握するワークショップを行いました。
赤から黄色の間(7色)のカードを取り出し、左右に赤と黄色を置きます。カードをシャッフルしてカードを一枚ずつ取り出し、その色が赤と黄色の間のどの位置にあるかを見極め、置きます。それを順に繰り返すと赤から黄色のグラデーションができるのですが、その感覚はなかなか均等にはなりません。
同様にビビットカラーの全ての色相(色味)を24色を取り出し、シャッフルしたカードを一枚一枚手に取り、その色が色相環(色を近い色味で並べたときにできる輪)のどの位置にあるかを感じ取り、その仮説をもとに置いていきます。結果は多くの生徒が下の写真にようになりました。間隔が広いところはその色に対する感覚が敏感で、その色と色の間にもう何段階かあるはずと感じているところ、ということでした。
最後は4人一組でゲーム形式でワークを行いました。中彩度のトーンから4グループ取り出し、ばらばらに並べます。神経衰弱の要領で、同じ色相を選ぶことができたら、自分のカードとなります。
次に、低彩度のグループの神経衰弱をします。
簡単なようで、裏返すと隣の色相だったり、なかなか当たりません。
最後は七ならべをしました。
「自分はずっと美術と心理学の接点を探していたけれど、今日ここで見つけました。」という生徒の感想がありました。「見る」ということは目に映った像を脳が解釈すること、という言葉が講義中にありました。全く異なる領域の研修で学んだ「見る」ということはバラバラの情報を意図をもってまとめること、という考えを思い出しました。色彩の学習は科学的な学習なのだと生徒の感想から改めて気づかされました。
坂田先生、ありがとうございました。
二高ゼミ「デッサンコンクール」
3学年が勢ぞろいすると圧巻です。
先輩たちの講評に真剣に耳を傾けます。明日は各コースでのプログラムを行い、終了します。
二高ゼミがすんだら、美術科の生徒たちの本当の夏休みです。しっかり充電してください。8月17日の後期課外を楽しみにしています。
最後に講師の先輩方と夏の日差しの下、写真撮影!また、来年会いましょう!!
~ようこそ先輩~二高ゼミ
基礎科(1年生)、油彩画科、日本画科、デザイン工芸科、彫刻科に分かれて基礎からより専門的な内容まで行います。美術科と言っても全員で終日制作に取り組むことができる時間はそう多くありません。この夏で多くの生徒がじっくりと実力を養成します。
後輩の為に熱い指導をしてくださる先輩(美術科卒業生)に感謝です。
研究授業「絵の具をつくろう~SSH特別授業」
今後も内容を深めていきたいと思います。
化学の先生より、なぜ色が見えるのかを説明。
ろ紙のたたみ方のレクチャーは実物投影機を使用。
酸化鉄(Ⅲ)水溶液にヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸カリウム水溶液を少量加える。
次第に沈澱し、藍色に変化。プルシアンブルーになります。
他にもクロムイエローをつくりました。
最後はみんなで、江戸時代ベロ藍と呼ばれたプルシアンブルーを用いた葛飾北斎と伊藤若冲の作品の模写、オマージュの制作。
最後に二高ICEモデルの評価に基づいた感想文作成。生徒の感想の中に「プルシアンブルーは色が強くて、使いづらかった」とありました。葛飾北斎の娘をモデルにしたテレビドラマで「こんな強烈な色が使えるか?」というセリフがありました。葛飾北斎「富嶽三十六景」の鮮やかな藍はベロ藍です。
北斎はこのベロ藍を自分のものにして新しい境地を開いたのですが、人工顔料の強さに気づく美術科生徒の感性はさすがだと思いました。
子ども美術館「やってみよう染物体験」
①ボランティアに参加した第二高校生は3,2年生の14人です。
②布を輪ゴムで縛ります。場所は好きなところ。
③難しいところは高校生がお手伝い。
④こんな形になりました。
⑤藍染の液に漬けると・・・
⑥こんな素敵なハンカチになりました。
広げる前にどんな形になるか想像すると、数学的な学習につながりますね。
みんなで発表会をしました。最初はみんなの前でお話しするのを恥ずかしがっていたお子さんも高校生のお姉さん、お兄さんと一緒なら、元気に発表できました。
また、あるお子さんは、高校生にこっそり「父の日のプレゼントにするの」と耳打ちしていました。
みんなにとってハッピーなワークショップとなりました。次は7月29日と、8月11日に開催されます。詳しくは美術館のHPをご覧ください。
美術科1年も頑張っています!
入学後、T字ブロックや石膏像・ラボルトのデッサンに取り組んできました。
初めてのデッサンは「T字ブロック」。木炭で描くことも初めてという生徒も多く「思うように描けない!!」「鉛筆がいい!」と言っていましたが、今では「木炭のほうが馴染む…」と言うまでに。
2枚目はラボルトを描きました。T字ブロック、石膏像と描き続けることで、少しづつ自分の課題が見えてきました!
さて、先日より油彩画で静物を描いています。
今回も、初めて扱う画材ばかり。
キャンバスの張り感やオイルの匂い、絵の具の粘りに感動する姿がたくさん。
どのような作品が生まれるか、生徒たちもワクワクしているようです。
子ども美術館:レオナール・フジタってどんなひと?
当日は参加者は少なかったのですが、その分アットホームな雰囲気で行うことができました。
今回はフジタの作品の下地と墨で描かれた線に注目した内容でした。フジタの作品の特徴は肌などに使用される乳白色です。学芸員さんの解説によると、その方法はフジタの生前は極秘だったそうですが、没後の研究によって明らかになりました。ベビーパウダーや様々な素材を使用したそうですが、今回は少しでもそのエッセンスを味わうために胡粉ジェッソという下地材を色紙に塗り、筆ペンで描写しました。
猫とフジタは密接な関係があり、フジタの自画像には表情豊かな猫の姿がよく一緒に描かれています。パリの貧しい暮らしの中でもいつも猫がそばにいたようです。過去の子ども美術館で解説があったのですが、キリスト教美術で聖人の側には聖獣が描かれることがあるように、フジタにとって猫はペットとしてだけでなく、画家としての自己を高め、勇気づける存在だったのかもしれません。
また、実際にフジタの作品をトレースし、筆ペンでなぞることであの緻密な線を引くのにかなりの技量が必要であることも理解できました。今回、素材と技術の両方からフジタを体験的に理解し、展示室での実物の鑑賞がより深まりました。さらに、ギャラリートークで学芸員さんの深い知識に裏付けされた解説に心打たれた時間となりました。
最後はみんなで感想を発表し、学んだことをシェアしました。
参加者の皆さん、ボランティアの皆さん、美術館の皆さん、ありがとうございます。
美術科三角スケッチ旅行
朝からあいにくの雨でしたが、昼からは晴れるということで、出発。午前中は雨をしのいで制作できる場所を探しつつ、美しい建物に感動しました。
このバルコニーから海が一望できます。
雨が上がるのを待っている間に、こんな催しも。
昼前にようやく雨が上がりました。上手に雨宿りしながら制作ができた人と、ペースをつかめなかった人がいましたが、これも経験だと思いました。同じ5時間をどう使うか、意識を高く持つことの大切さを生徒・教師共に学びました。
悪天候の中、お疲れ様でした。
美術科団画
熊本地震以降、規模は小さくなりましたが、運動会を美術科なりに盛り上げる彩になればと思います。
花畑公園にてライブペインティング
平成30年4月14日(土)~15日(日)に花畑公園で行われた防災食フェアにて、美術科の生徒がライブペインティングを行いました。画面には「力を合わせて復興 熊本」の文字と、熊本城の雄姿を描きました。
2年生自画像講評会
総合力と完成度で選んでいます。観点別評価ではさまざま課題がありましたので、当人たちはあまりほめられた気分にはならなかったかもしれません。
今回の講評の中から浮き出てきたテーマは「自然と明解」、つまり対象をよく観察し印象をつかむ「現象」の表現と、表面的には見えない構造を理解する「本質」の表現の両方が必要ということです。
どんな学問にも言えることですね。次は静物デッサンです。今日の学びをいかしましょう。
2年生春の大作講評会
作品のコンセプトや工夫した点を発表しました。10月の高校美術展の励みになることと思います。
次の授業は木炭による自画像、来週からは静物デッサンです。2年次はそれぞれの作家性を育む学年となります。がんばりましょう。
ようこそ1年生
4月12日・13日は玉名市で集団宿泊。
LHRでは、美術科で不安なこと、楽しみなことを3つずつ書き出し、シェアしました。「みんな絵がうまそうで不安」「勉強についていけるだろうか」など皆同じような悩みを持っていることがわかりました。楽しみなことは「美術に打ち込みたい」「早く絵が描きたい」など絵に関わることが多く、嬉しくなりました。まだお互いに名前を覚えるのに大変な時期だったでしょうが、グループワークはリラックスした様子で進み、運動会団席画リーダー決めもスムーズでした。
4月20日美術科3学年が揃い歓迎会と、運動会団席画の顔合わせ会がありました。先輩たちの楽しい出し物に大笑いし、和やかな雰囲気で、美術科の一員になったことを実感したひと時でした。
美術科の春休み、あと少し
その間、美術科ではデッサンコンクール2回。
後期試験を終えた3年生が駆けつけて熱い指導をしてくれました。
新2年生、新3年生は大作を制作。
新3年生は彫刻も制作。
そして、5月の運動会団席画制作の準備と毎日忙しい日々でした。
そんな中でもできるだけリフレッシュしてくれたらいいなと思います。
3月退任式の日に撮影したテニスコートの桜です。
4月9日は始業式、みんな元気な姿で会いましょう。
新入生の皆さん、お待ちしています。
1年生最後の講評会
一週間と短い制作期間でしたが、土曜もほとんどの生徒が制作に取り組んでいました。皆、自分の持っている実力を出し切ったと思ったのではないでしょうか。
講評会直前の昼休み、誰もいない彩画室で一人だけ作品に向かい合う生徒がいました。その背中に貪欲にうまくなりたいと思う強い意思を感じました。
講評は美術科先生全員でした。
1年生の締めくくりの講評として穏やか始まりましたが、終盤になると課題も浮き彫りになり、技術的な面に加えて、絵を描く姿勢、デッサンの意味、美術を学ぶ意味にまで指導の内容は広がりました。「頑張ったこと=達成感」ではなく、「頑張ったからこそ、もっとやれたのではないかと思う深い後悔と反省」、先生たちの言葉が心に刺さった時間だったと思います。
最後は「お疲れ様」ではなく。「さあ、一から出直そう!」と新しいスタートを切ることができました。
3月は2回1・2年合同デッサンコンクールがあります。みんなで頑張りましょう。
美術・普通・理数科→手でみる造形展(2/6~12)
28回目を迎える「手でみる造形展」、熊本県文化協会の主催で、「手で触ってみる、そして感じ取る」展覧会です。「造形作品を視覚障がいの方々に見て、触れていただきたいということ、誰もが手に取ってみる、或いは、手で触れてみるという本来の鑑賞方法を実現してみようという、二つの目的からこの展覧会が企画されました(パンフレット挨拶より)。県内の彫刻家、造形作家、県内大学学生、県立盲学校児童生徒、さらに特別支援学校、小中学校、高校から出展されています。
第二高校からは、美術科2年生のカービング「こころのかたち」、1年普通科美術選択の立体造形「これ、なーんだ!?当ててみてね」、1年理数科のフィギュア「空を飛ぶ私」です。
この作品を制作するにあたって、「触ってみて危なくないか」、「手で触れたときどう感じるか」、「触感でどう伝えるか」、「造形物で何を伝えるか」など、普段なかなか気づくことのない配慮が必要でした。「つたえる」ということは相手のことを思う想像力が大切なのだと感じる学びになったかと思います。
展覧会開催の日程は以下のとおりです。
★熊本展 平成30年2月6日(火)~2月12日(月)、熊本県立美術館分館
★天草展 平成30年2月23日(金)~3月4日(日)、ふれあいスペース如水館
★不知火展 平成30年3月7日(水)~3月18日(日)、宇城市不知火美術館
※普通科、理数科は熊本展のみの出展です。
1年生静物講評会
大きく、早く、目の前の対象の本質をつかむトレーニングの成果は出たでしょうか?
今回対話型鑑賞の取り組みの工夫として、前に発言した人の内容について次に発言する人がコメントし、自分の考えを話すという順序にしました。
このような活動を繰り返しているためか、自分がどこにつまづいているのか、どこまではうまくできているのか、言語化するのに慣れてきたように思います。意見交換も論理的で、相手への配慮もある、いい集団に成長しました。
生徒の感想より
「今回タイヤと袋という二つの課題で学んだことは、まず、ただ見たまま描くだけではつまらないなと思いました。もっと与えられたモチーフの特徴、手触り、硬さなどモチーフのことをよく知ったうえで描くことで表現が広がり、モチーフごとの差をつけることができるので全体感が増すのではないかと思いました。そして、モチーフの中で最も重さがかかっている部分に軸があるんだと理解することで、より形をとりやすくなり、モチーフの存在感が出てくるんだと思いました。」
この課題は2月の人物デッサンにつなげ、理学療法の先生から「身体の構造を理解し、それをデッサンとして視覚的に表現する」レクチャーを受けます。こちらも楽しみです。
静物画★1年生と2年生
2年生は「より作家性を高めるデッサンにすること」という指令の元、様々なモチーフを集め、構成しています。
1年生のテーマは「ごっついモチーフ」です。対象の本質をとらえること、構造感、量感、質感を表現することが目標です。
建築家光嶋裕介さんとの合作
ワークショップでは12センチ×12センチの正方形の紙に右から任意の風景を描いていきます。そして、左端は3センチくらい開けておきます。そして、隣の人と紙をくっつけて、隣の右端の絵に合わせて左端を埋めます。すると一枚のながーい絵になります。理数科、2年生普通科文系も行ったのですが枚数が多すぎるので、美術科を紹介します。(理数科は例えば「地下にトンネルを掘る」など、法則を共有すると一致団結するんだなとわかりました。)
システムの関係上、頭を横にしてみてくださいね。
一つだけレベルが違う作品が光嶋さんです。
いつか全校生徒でこのワークショップをできたらいいなと思ってます。
新春デッサンコンクール
今年もよろしくお願いします。
美術科デッサン講習会
12月25日から28日は冬季課外。美術科はその午後に、1・2年有志でデッサン講習会を開催しています。2年生の企画運営ですが、授業とほとんど変わらない人数、そしてそれ以上の熱量です。
冬休みだからこそ、思い切りデッサンできて幸せですね。運動部が毎日トレーニングをするように、美術を志す美術科の生徒たちも毎日頑張っています。
年末年始はしっかり休んで、楽しんで、心も体もエネルギーを満タンにして、新学期を迎えてくださいね。
この人だかりは・・・
2年生デッサン講評会でした。
どうしたら作品がもっと良くなるか、ディスカッションしていました。
充実しつつも、とても楽しそうでしたよ。
第1回全九州総合文化祭沖縄大会
会場の沖縄県立博物館・美術館。
生徒交流会、九州各県から約80人の生徒が参加しています。
グループで作品鑑賞を行います。
自分の作品について説明します。また、初対面ですが質問もたくさん出たようです。
初日の夜は夕食交流会が行われ、和気藹々とした雰囲気で各県の紹介やテーブルでの会話を楽しみました。
二日目交流会は島草履の制作です。並べるとデザインがつながるのがポイントです。
沖縄には沖縄県立美術大学もあり、キャンパスも沖縄の空気を感じました。
九州各県の美術部生徒たちの交流が密に深まった全九州総合文化祭でした。この経験を大いに活かし、また、後輩たちに繋げていってほしいと思います。
油彩画 振り返り
前回コラージュデッサンしたモチーフを油彩で描写します。
グリザイユという白黒で明暗の調子だけの画面をつくり、固有色を重ねます。そうすると、立体的な絵になります。
次に、逆に色面で下地をつくり、それを活かし描写します。印象派の技法をイメージしています。
このことによって、二次元で表現する空間とは何かを意識できるようになりました。
お互いへの批評も冷静かつ論理的になりました。「二つの方法では空気感が全く異なり、ものの距離感にも特徴が見られた。ものとものとの間の色のつながりは美しいと感じた」など、1学期とは感じることも重さが変わりました。
また、段取りなど気にする意見も多くありました。指導者としてももっと工夫が必要な教材でしたが、まずはやってみる。やってみて考えることの大切さも感じました。
美術科の秋
2年生の修学旅行が終わる頃には美棟の風景も本格的な冬になります。
薔薇と交代で、毎年美しい花を咲かせてくれます。
紙立体2
最近、たくさんの方に「びとろぐ」を見ていただいているように思います。ありがとうございます。
前回アップした紙立体の帽子、力作ぞろいでしたので、写真を紹介します。
ここでの狙いはスモールステップではなく、大きな課題に対し、自分たちで解決方法を考え、必要な知識・情報を集めるトレーニングをすることです。ASのテーマ研究と学習の方向性は同じです。美術科では、知識や技能を重ねることと、自分で学ぶ能力を身に付けること、この二つを両輪として捉え、指導しています。
やはり、最初は動物から・・・
ヘッドドレス的な作品にも秀逸なものが多くありました。エリザベス女王の帽子のデザインを手がけられている方も日本人ですね。
物語を感じます。ブラウスの素材感もちょうどいいです。このような、プレゼンに対する細やかな配慮、クリエイターとして大事にしてほしいです。
左右非対称の作品。切り紙を応用して、立体をつくります。立体制作へのアプローチも構造的なものから、折り紙の応用まで、さまざま。美術科は40人がそれぞれの学びをして、切磋琢磨しています。
民族衣装の応用です。女子の作品はどれも花嫁衣装に見えてしまい、写真を撮っていて勝手にしんみりしたことでした。
どんどん作品を紹介したいと思います。
高校美術展
日沼先生は平成27年に第二高校美術科で講演をしていただいています。テーマは「世界的アーティストとの出会い」、東日本大震災後に展開した世界中の芸術家とのプロジェクトを紹介してくださいました。私たちは、平成28に年自分たちも熊本地震を経験し、美術を学ぶものとしてもう一度日沼先生のお話を聞きたいと思い講演をお願いしました。
2年前、日沼先生の講演で「芸術とは(効率的ではない方法で)記憶を保存する」という言葉が非常に心に残りました。芸術や文化の大きな役割を示唆していると思います。
今回の高校美術展ではたくさんの賞をいただきました。一部ですが、作品を紹介します。
技法研究「コラージュデッサン」講評
静物モチーフを囲み、普段なら筆や木炭を持つところ、色とりどりの紙、様々な手触りの素材をボードに張り付けていきます。
空間を構成する図と地の関係を意識すること、油彩画の持ち味でもある絵の具の重なりを意識することが狙いです。生徒の自評からも完成をイメージし、そのためのプロセスを考え、計画的に実行することの大切さに気付いたことがわかりました。
感情だけでは絵は描けない。絵を描くことの醍醐味は思考するにもあると生徒たちを見て、感じました。
3年生美術史発表会
美術科では美術理論を1年次美術史(今年度から美術探究)、3年次鑑賞研究(必修)、美術史(選択)を開講しています。今回は3年間美術を学んだ集大成となるように「私だけが知っている!ここが美術史のターニングポイントだ!!」というテーマで美術史を振り返りました。
様々なテーマがありましたが、特に①素材の発達から生まれる変化、②西洋の政治・経済・宗教に影響される文化の役割の変化③東西の交流による変化(印象派、浮世絵、明治維新後の文明開化)④現代アートとは何か、が目立ちました。
▲実物投影機を使用しプレゼンしました。彼女は発表内容をKP法でまとめ、簡潔に内容をまとめました。
ノートをそのまま写すこともできます。この発表はスマホによる自撮りを含め、アートと呼ばれる写真の境界線はどこか、という内容です。
▲教科書の年表や図版を活用して、発表を行いました。
彼らが1年生のころに行った作家研究とポスターセッションよりはるかにかけた時間は短いのですか、課題設定、画像分析、歴史的検証、考察と必要なプロセスをしっかり踏まえた良い探究となりました。
あと少しの高校生活、充実したものにできるよう、先生たちも応援していますよ。
紙立体~帽子の制作
◆デザインにはユーモアも大切
◆衣装や見せ方で作品も魅力をさらに引き出します。
◆丸い形をつくるのは本当に難しそうでした。この作品は細部までこだわったお手本となる作品です。
◆ダイナミックな造形で、インパクトを与えます。はさみや手など具体物の描写も効果的です。
◆鳥と帽子を組み合わせた作品、様々な造形要素が詰まっています。
◆帽子を越えた作品もたくさんありますね。記念撮影です。
子ども美術館「若冲」
内容は絵の具とは何かという説明と、先日行った「プルシアンブルー」をつくった化学の実験についてです。これまでのSSHのホルベイン工業の特別授業、熊本大学の博物大名の講演など、様々な事業の結晶となった活動になりました。
1年生12人、初めてでしたが、学芸員さんや美術館ボランティアさんの御指導のおかげで、子どもたちともスムーズにコミュニケーションをとっていたようです。
この日は、済々黌高校の工藤典子先生も特別講師として参加され、膠(にかわ)がなぜ糊の役割を果たせるのかを証明する、ネバネバ実験もしました。指先に少し膠をつけて、指をくっつけたり話したりすると、とろっとした膠が指にはりつくのです。
次に岩絵の具を膠で溶き、その指で色を付けていきます。塗り絵の原画はもちろん若冲です。
カラフルな鳥ができました。岩絵の具の美しさも、感じ取ってくれたようです。
今回は参加された保護者の方にも胡粉を溶いていただいたり、御協力いただきました。大人でもなかなか日本画体験はできないので、喜んでいただけたでしょうか。
最後に学芸員さんのお話がありました。若冲は江戸時代の画家ですが、非常に科学的な視点を持った画家であると感じました。美術は美術、歴史、科学、それぞれの分野がそれぞれに探究するだけではなく、お互いにコネクトすることで新しい学びが生まれることを実感しました。
今年度最後の子ども美術館でした。3歳くらいの小さなお子さんから6年生まで、みんなが楽しめるイベントとなり、こちらも勉強になりました。美術館の皆さん、ボランティアの皆さん、そして参加された子どもたち、保護者の皆さん、ありがとうございます。
「坂本善三美術館展」鑑賞会
郷土の作家であり、“東洋の寡黙”と称された画家・坂本善三の没後30年を記念する展覧会。ただいま、二作目の油絵制作の準備をしている1年生には勉強になることばかりです。
抽象画のイメージがある坂本善三ですが、初期は静物画をたくさん描いています。この展覧会で坂本善三の変化を見ていくと、どうしてこのような作品を描くようになったのか体感できます。
写真のとおり、学芸員さんが丁寧に、熱く解説してくださいました。
10年以上前の新聞に坂本善三は自身の絵に対して「最近私は空間に『すき間』があるのを発見した。そしてその『すき間』自分がいる(平成18年2月25日熊本日日新聞)」と語っていたという話がありました。今回の鑑賞会は、まさに「表現とは何か」、「絵画表現における空間とは何か」を問いかける体験となりました。
お忙しい中、鑑賞会を開催していただいた肥後の里山ギャラリーの皆様、ありがとうございます。
アートサイエンス~テーマ研究
美術科1年テーマ研究は「美術史と科学」「材料研究」「震災とデザイン(プロダクトデザイン)」「熊本を元気にするプロジェクト」の四つの大テーマで行います。
教えていないのに自分たちでアンケートを作成し、もう集計をしていました。
色彩を考える班
有機的な材料で絵の具が作れないか???
前回のブレインライティングも活用しています。
2年生はそれぞれのテーマで個人研究を行います。
1年次のグループ研究と比べると責任は増えますが、思い切り調べたいことを探究できます。
テーマ研究は2年生は12月、1年生は1月に発表会を行う予定です。
音楽と美術史
そこでわかるのは、美術も音楽もその時代の課題や特徴を体現していること、論理的に考察することと直感で判断することは両輪であることです。
さて、今回は新古典主義の巨匠ダヴィッドとロマン主義のジェリコーの作品を比較しました。
作品をよく理解するための補助線を任意で引き、そこで気が付いたことを発表します。
ダヴィッドは豪華で整然とした感じ、ジェリコーは重々しい感じ。明暗の対比や登場人物の配置、メインになるモチーフに目線を集める構図の工夫など意見が出ました。
次にルネサンスから印象派までの年表を見て、新古典主義とロマン主義が美術史の中のどの位置にいるか考えいます。
最後に南先生のフルートを聞き比べます。フルートも新古典主義の時代とロマン主義の時代のものと変えています。
どちらが新古典主義(ベートーベン)の曲か話し合います。
発表の中で、王政の時代から民衆の時代に表現が変わってきているという意見がありました。絵画と音楽の聞き比べと簡単な資料から自分たちなりにその時代の特徴を探し当てました。
最後はICEルーブリックで自己評価です。生徒たちも慣れてきました。
美術科は音楽の履修がないのでこの授業をとても楽しみにしていました。南先生ありがとうございます。
SSH特別授業~絵の具をつくろう~
写真の「元素の周期表」と絵の具の関係はなんでしょう?
10月21日(土)プラスワン講座の③④限目、美術科1年は化学室でSSH特別授業で絵の具をつくる実験を行いました。
きっかけは校長先生が下さった一枚の記事、今熊本県立美術館で展示されている伊藤若冲の絵には「プルシアンブルー」という世界で初めての合成絵の具が使われていたという内容でした。この話を化学の先生にしますと、理系の2年生でこの実験は実施されているとのこと。あっという間に話はまとまり、本日の実験となりました。科学の履修がない美術科にとって、初めての化学室。初めての白衣でした。
まず、プルシアンブルーをつくります。
塩化鉄水溶液にヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸カリウム水溶液を少量加えます。
写真が小さいですが、藍色に変わったのがわかりますか?
次にろ紙をたたみます。
ろ紙で濾します。紙に残ったのが顔料です。
同じように、ジンクホワイトとクロムイエローをつくります。
ジンクホワイトは過熱して、水分を飛ばします。
出来上がった絵の具は膠で溶いて、絵を描きました。お手本はもちろん若冲です。
この中から明日の若冲が、または文化財を守る人材が生まれることを祈っています。全員が文化財保護のスペシャリストを目指しているわけではありませんが、一連の活動を通して、「何を守らないといけないのか」「どうやって守ればいいのか」「どうやって調べればいいのか」「誰を頼ればよいのか」を考える力を身に付けてほしいと思っています。第二高校で実践しているICE評価で言いうところの究極のE(Extensions)の学びだと思います。
今日の実験は、10月29日(日)熊本県立美術館こども美術館で生徒たちが紹介とワークショップの補助をする予定です。こちらも楽しみです。
SSH事業 九州国立博物館バックヤードツアー
SSH事業として美術科が初めて校外学習を行いました。内容は「文化財保存科学」に関わる講義と見学です。
行きの車中では、美術科からちょうど展示されている「新桃山展」に関連する美術史の復習を、そして特別講師として日本史の池下先生による安土桃山時代と世界史の関連をレクチャーしていただきました。歴史の面白さを存分に味わい、車中のモニターで岡倉天心を描いた映画『天心』を鑑賞しました。岡倉天心は明治期にフェノロサと日本文化の保護に尽力した人物です。博物館のレクチャーでも、名前があがりました。
到着後、「あじっぱ」というアジアの文化を小さな子供でも楽しめるゾーンを体験。
10:00から博物館職員の方による博物館の役割と文化財保存についての講義を受けました。
博物館の役割は簡単に表現すると「見る」「守る」「調べる」「広める」ということが出来ます。「守る」は特に文化財保存と修復になります。九州国立博物館では最新の機器を用いた調査研究を行っていること、文化財を守るため建物が免震構造になっていることなど様々な施設・設備があることの説明を受け、間近で見学できました。それらは目先の利益ではなく文化財を100年、1000年守ろうとする意思をもって計画されたことも知ることが出来ました。
午後のハイライトであるバックヤードツアーは写真撮影ができず残念でしたが、3Dプリンターを活用した文化財の再現、CTスキャンを用いた分析によって文化財の研究が深まったこと、そして修復には化学の力と人の技術の双方が必要なのだと理解出来ました。
この活動で、第二高校SSHで育成を目指している「見つめる力」「きわめる力」「つなげる力」全てが文化財保存の現場で実践されているのを見ることが出来ました。今後につなげていきたいと思います。