定時制日誌

3年研修旅行

研修旅行を終えて 【世界遺産「万田坑」と「グリーンランド」】

 日本の幕末から昭和にかけて、日本の産業革命を支え,近代日本の礎を築いた石炭は、熊本県荒尾市と、福岡県大牟田にまたがって隆盛を極めた「三池炭坑」。その中心的な存在が明治時代に技術の粋を集めて建造されたのが「万田坑」でした。1800年代の終わりから1900年代初めにかけて、設備や機械も充実され採炭は最盛期を迎えて、日本の産業振興を支えました。当時は3000人から3500人ほどの労働者にあふれ、一度に1000人くらい入るお風呂まで完備されていたようで、昼夜を問わず3交代制で操業がされていたほどでした。当時使用されていた直径24ミリのワイヤーが幾重にも巻かれてあり迫力がありました。世界のエネルギーが石炭から石油に移行し、124年余の歴史に幕を下ろし、1997年万田坑は閉山となります。地下には10億トンの石炭がありましたが、採掘したのは3億トン。まだ地下には眠っています。

 グリーンランドでは、集合時間を16時まで延長し、集合時間ギリギリまで遊んでいました。当初は、福岡県の竈神社(かまど神社)や長崎県「軍艦島クルーズ」のはいった旅程でしたが、今回は県内の日帰り旅行となりました。1日だけでしたが、歴史学習とアトラクションとたわむれた有意義な時間となりました。他の先生方にもご協力いただきお礼申し上げます。