理科部ブログ
【理科部】TOYOTA SOCIAL FES!! 2025 に参加しました
10月18日(土)、理科部は TOYOTA SOCIAL FES!! 2025 のボランティアスタッフとして、荒尾干潟での活動に参加しました。
参加者の受付を担当し、その後、干潟の清掃活動にも加わりました。
小雨が降り続く中での活動となりましたが、雨に濡れながらもゴミ拾いを行いました。砕けた発泡スチロールの破片が多く見つかり、中には小さすぎて拾えないものもありました。こうした経験を通して、ゴミは海に流れ出てしまう前の分別がとても大切だということに改めて気づかされました。
また、参加者の皆さんと一緒に 干潟の貝殻を使ったフォトフレーム作りにも取り組みました。紙粘土の上に貝殻やビーズを自由に飾りつけ、それぞれ個性あふれる作品が完成しました。
荒尾干潟をきれいにし、地域の方々と交流でき、とても貴重な経験となりました。さまざまな年代の人たちと協力して活動することで、自然を守ることの大切さだけでなく、みんなで力を合わせて取り組むことの楽しさや達成感を改めて感じました。たまには外に出て、教室では得られない学びに触れることの大切さを実感する一日となりました。
【理科部】ようこそ!恐竜とふしぎのサイエンス教室へ
今年の夏も、荒尾市内の小学生を対象とした恒例の岱志塾が開催されました。
今年の理科部のテーマは「恐竜」!
昨年、部員たちは御船町恐竜博物館を訪れ、本物の化石や巨大な骨格標本にふれたことで、恐竜の魅力にどっぷりハマってしまいました。その影響で今年は恐竜企画を中心に構成。入り口ではティラノサウルスが出迎え、教室には化石模型などが飾られ、小学生たちは入った瞬間からワクワクの表情を浮かべていました。
「わくわく恐竜クイズ大会」では、恐竜の特徴や進化にまつわる難問に挑戦。楽しく知識を深めました。
1位の班から順にプレゼントされたのは、なんと理科部員の手作りによる“恐竜レジンキーホルダー”。恐竜の型にレジンを流し込み、色やラメを工夫して一つ一つ丁寧に仕上げた力作で、「かわいい!」と子供たちは大喜び。
「アンモナイトのマグネット作り」では、自分の好きな色を塗ってオリジナルのアンモナイト作りを楽しみました。
「キラキラ★偏光万華鏡作り」では、工作よりも飾り付けのシールにみんな夢中!
小学生たちにとっては、見て・触れて・作って学べる、理科がもっと好きになる時間に。
高校生にとっても、自分たちが準備してきたことが誰かに届く喜びや、伝える難しさと向き合う貴重な経験となりました。
この夏の体験が、それぞれの心に残る「学び」と「出会い」の1ページになったことを願っています。
【理科部】筆に全集中!荒尾伝統のマジャク釣りに挑戦!
6月7日(土)、2年ぶりに開催された荒尾マジャク釣り大会に、理科部が参加しました。
マジャク(アナジャコ)は干潟の地下約2mに巣を作るため、「筆」を使って巣穴に差し込み、敵と勘違いして出てきたところを狙って捕まえます。
まず、鍬を使ってマジャクを釣るための「釜たて」を、市役所の方々と協力して行いました。
地元のマジャク釣り名人の方にていねいに釣り方を教えていただき、見事マジャクをゲット!
引き上げるタイミングが難しく、最初は苦戦しましたが、無事にマジャクを釣り上げることができました。
泥だらけになりながらも、荒尾の伝統漁法を学び、地域の方々とふれあう貴重な機会となりました。
【理科部】干潟から見る命のつながり ~荒尾干潟 & 東よか干潟~
今年の理科部の春の渡り鳥観察は荒尾干潟だけでなく、佐賀の東よか干潟でも行いました。
【荒尾干潟】
4月27日(日)、野鳥の会主催の荒尾干潟の探鳥会に参加しました。
晴天に恵まれ心地よい海風に吹かれて待っていると、キアシシギの群れがやってきました。
この日はトビが私たちの頭の上を何度も行ったり来たりして優雅な姿を見せてくれました。
潮が引きはじめると、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、キョウジョシギ、ダイゼン、ハマシギ、シロチドリなどカニやゴカイを探して干潟を歩き回る鳥たちの姿が次々と見られました。
【東よか干潟】
東よか干潟は佐賀県南部に位置し、荒尾から沿岸道路を使って約1時間で到着します。
荒尾干潟の歩ける砂質と違い、細かい泥粒子の泥干潟が特徴で、秋には紅葉する塩性植物「シチメンソウ」の群生も見られます。
荒尾干潟と同じくラムサール条約湿地に登録されており、日本一シギ・チドリ類が集まる干潟として、全国からバードウォッチャーが訪れる人気の観察地です。
4月29日(火)雲一つない快晴で、穏やかな風か吹く絶好の観察日和に理科部で東よか干潟を訪れました。
いましたクロツラヘラサギ
世界に5000匹と言われている絶滅危惧種です
繁殖期が近づき、頭の飾り羽がフサフサに伸びて首元がオレンジ色になっていました。
もうすぐ韓国の繁殖地に向かって旅立つことでしょう。
荒尾干潟ではほとんどお目にかかれないダイシャクシギ
くちばしが長くて、直接見るといつも見ているチュウシャクシギとの大きさの違いがはっきりわかりました。
ハマシギの大群が乱舞し、その数に圧倒されました。
足元にはムツゴロウやトビハゼが飛び跳ねていました。
東よか干潟ビジターセンター「ひがさす」に移動して講習と実験をしていただきました。
ろ過実験を行い、泥の吸着作用によって水が浄化されることがわかりました。
次に干潟の泥の表面を顕微鏡で観察しました。
干潟の泥を顕微鏡で観察すると、ベントス(カニや貝やムツゴロウなど)が食べている小さな植物プランクトンの「ケイソウ」がたくさん観察できました。ケイソウは干潟で酸素をつくり、生態系の底辺を支えている重要な存在であることがわかりました。目に見えないプランクトンも含めて干潟は生き物の宝庫であり、生物多様性、生態系の大切さ、保全の必要性を感じました。
また、干潟は鳥やベントスなどの住みかだけではなく、水をきれいにする働きも持っていることを今回の研修で学ぶことができました。荒尾干潟の特徴や強みについても改めて意識することができ、これからの活動に活かせる貴重な学びとなりました。
【理科部】探究の扉 ~ミニ研究発表会~
ここ4ヶ月ほど、理科部では1~2人で1テーマのミニ研究に取り組んできました。
電気パン、キウイとパインゼリー、pHと色の変化、べっこう飴、スノードーム、レジンなどそれぞれに楽しい実験に挑戦してくれました。
そして今月、それぞれの研究成果を発表する研究発表会を実施しました。
発表を聞き合い、質問し合うことで新たな視点を得ることができ、自分では気づかなかった発見がありました。
共通の課題として見えてきたのは、「実験の目的をハッキリさせること」と「データを客観的で統一された方法で記録すること」の重要性です。
しかし、自分の手で試行錯誤を重ねながら実験を進めたからこそ、困難や失敗にも直面しましたが、そこから多くの学びや発見があり、理科の本当の面白さを味わうことができました。
また、身の回りの何気ないことにも「なぜ?」「どうして?」と疑問を持つことの大切さを改めて感じました。
この貴重な経験を活かし、今後の理科部の活動をさらに充実させていきたいと思います!