SGH日記
シンガポール視察研修まとめ
1 目的
(1)経済発展とともに、環境維持に成功しているシンガポールを視察することで、環境と経済や社会のバランスの考え方を学ぶ。
(2)複合民族社会であるシンガポールを体験することで、多様性の尊重、多面的かつ総合的なものの見方を身に付ける。
(3)英語をツールとしたコミュニケーション能力の向上を図る。
2 概要
現地企業・教育機関等の訪問や環境政策の取組の学習
3 参加者
1年生6名、2年生2名、引率職員2名 合計10名
4 行程
(1)10月10日(月)
4:45 水俣高校発
7:30 福岡空港着
10:30 福岡空港発
15:25 Singapore Changi Airport(シンガポールチャンギ国際空港)着
17:00 Hotel Chancellor@Orhard着
18:00 QIAN XIにて夕食
19:30 ホテル着
チャンギ空港にて
(2)10月11日(火)
9:00 ホテル発
MRT(地下鉄)を使用して大学へ移動
10:00 国際交流
National University of Singapore(シンガポール国立大学)にてプレゼンテーションおよび質疑応答
12:00 Brother & Sisterプログラム
ア Tiong Bahru(ティオンバル)
Hawker centre(ホーカーズ、フードコート)にて昼食
イ China Town
様々な民族と文化が共生する社会構造の学習
ウ Merlion Park
世界的な建築家Moshe Safdie設計のMarina Bay Sandsの対岸にあるMerlion Parkで、環境保護と都市化を比較検討
19:00 Marina Squareにて夕食
20:30 ホテル着
MRT改札口 MRTプラットフォーム
シンガポール国立大学での交流 Tiong Bahruのホーカーズにて昼食
Tiong Bahruの住宅地(公団住宅) 街中のゴミ箱
China Town China Townの佛牙寺
China Townの向かいの開発地 Merlion Park
(3)10月12日(水)
9:00 環境施策学習
NEWaterにて「新生水(=家庭排水等を浄化したリサイクルウォーター)」生成の工程や国内の水事情、水質保全等について学習
Gardens by the Bayにて環境負荷軽減のための施策の学習
12:00 Royal@Queensにて昼食
14:00 現地企業訪問
Sky Greenにて現代テクノロジーを駆使した効率的な農業システムの構築についての学習
15:00 生活文化体験
Orchard Roadにてアジア最先端の街を散策することで現代文化を知る
19:30 ホテル着
NEWater エントランス NEWater施設内
NEWater工場内 再生された飲料できる「新生水」
Gardens by the Bay外観 Sky Green垂直農園ビル
Sky Green垂直農園ビル外観 Sky Green垂直農園ビルでの栽培の様子
Orchard Road沿いのショッピングセンター Orchard Road
(4)10月13日(木)
9:00 自然体験学習
Sungei Buloh Wetlandにて「新生水(=家庭排水等を浄化したリサイクルウォーター)」生成の工程や国内の水事情、水質保全等について学習
Bollywood Veggiesにて環境負荷軽減のための施策の学習
12:00 Bollywood Veggiesにて昼食
14:30 民族多様性の学習
Little India・Arab Street
19:00 Sentosaにて夕食
21:30 シンガポールチャンギ国際空港着
Sungei Buloh Wetland 右手前がシンガポール、左奥がマレーシア
Bollywood Veggies内 Bollywood Veggies内のゴミ削減の看板
Bollywood Veggiesの野菜を使った料理 Little India通り
ヒンドゥー寺院 Arab Street内のサルタンモスク
(5)10月14日(金)
1:30 シンガポールチャンギ国際空港発
8:30 福岡空港着
9:30 福岡空港発
12:30 水俣高校着
環境白書を読む会
1 概要
平成28年度版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書について、テーマやねらいなどを環境省職員に直接解説を行っていただきました。
また、循環型社会形成をテーマに国・県・市(水俣市)がどのような目的・背景で政策に取り組んでいるかについて、それぞれの担当者に説明していただき、一般参加の方を含めて意見交換をし、最後はグループごとに持続社会・循環型社会を地域で加速させるためのメッセージを検討して発表を行いました。
2 参加者
(1)水俣高校生1学年
(2)一般参加者 約30名
3 会次第
第1部 白書を読む会
(1)白書の全体構成、環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の概要について説明
(2)事前質問への回答および質疑応答
第2部
(1)国・県・市による環境政策意見交換会
一つのテーマ(循環型社会形成)を柱にして、自分たちの身近な環境問題について国(環境省職員)・県・市のそれぞれがどのような目的で政策を行っているか等について、実際の担当者が話をすることで、国・県・市の役割の違い等も含め、国等の取組について学ぶ。
(2)グループワーク
グループごとに、持続社会・循環型社会を地域で加速させるためのメッセージを検討・発表
リバネスSGH講演会
東海大学SGH講演会
東海大学基盤工学部電気電子情報工学科主任教授の村上祐治氏を講師に迎え、ご講演をいただきました。
「グローバル化と情報技術の進展について」という演題で、グローバル化が世界へもたらす影響や、英語の重要性などについてお話をいただきました。
東京大学大学院留学生との交流
1 概要
東京大学大学院新領域創成科学研究科サスティナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラムは、その教育の一環として、これまで2回(平成23年、24年)、水俣病問題を取り上げ、現地でのフィールドワーク等を行っています(東京大学大学院「水俣ユニット」)。
平成26年度は、平成27年2月27日~3月4日に、学生・教職員併せて12名(うち外国人9名)が水俣を訪問し、3月2日に、3時間にわたって、環境問題について、本校生徒とのディスカッションをしました。(生徒による英語でのプレゼンテーション、テーマ別のグループディスカッション、全体意見交換等)
今年度は本校がスーパーグローバルハイスクールに指定されたこともあり、SGH事業の一環である「水俣actⅡ」における東京大学との連携事業において、当大学留学生と「持続可能」をキーワードに英語による交流を計画しました。
この交流では、東京大学大学院留学生との英語による交流を通して、芦北水俣に住む若者(=高校生)が、どのような課題意識を持って水俣を見ているか、水俣を多角的に分析し、発信・伝達する能力を養うとともに、英語で交流することで、英語をツールとしたコミュニケーション能力を向上させる目的で実施しました。
2 会次第
第1部 発表
(1)本校2学年生徒からの発表
「水俣高校の環境への取組」※ゴミ分別を含む
(2)留学生側からテーマに沿った自国の紹介
「経済成長と環境汚染」「生物多様性と外来種の問題」
第2部 班別協議
3グループ構成(①留学生2:本校生徒4、②2:4、③3:3)
テーマに沿ったディスカッション
第3部 懇親会
自国の料理文化を紹介しながらの懇親会
3 ディスカッションテーマ「環境と食」「持続可能と食」
(1)virtual water、カーボンフットプリント
(2)フェアトレード・トレーサビリティ
(3)食文化・特産品
第2部
第3部
サクラサイエンス事業(フィリピン大学留学生との交流)
熊本大学薬学部が主催する「サクラサイエンス事業」において、フィリピン大学からの留学生との英語による交流を通して、芦北水俣に住む若者(=高校生)が、どのような課題意識を持って水俣を見ているか、水俣を多角的に分析し、発信・伝達する能力を養うとともに、英語で交流することで、英語をツールとしたコミュニケーション能力を向上させる目的として実施しました。
はじめに、本校生徒による学校の環境問題への取組について発表し、それに続いて留学生より水・土・大気の環境問題およびそれに対する取組についてそれぞれ発表を行いました。その後、3グループに分かれて、(1)高校・大学の環境への取組、(2)地方自治体・過程の環境への取組、(3)地域の水産・魚介類および生態系維持のための取組、をテーマとしてそれぞれの班で協議し、1枚の紙にまとめプレゼンテーションを行いました。
水俣市児童会・生徒会合同リーダー研修会
8月23日(火)13:10~
水俣市児童会・生徒会合同リーダー研修会における水俣高校生による研修
水俣市の児童会・生徒会活動を基盤とした小中学校の連携事業に、本校生徒が関わることで、地元の小学生、中学生、高校生の強い絆を作り上げ、また、高校生のみならず、義務教育段階からグローバルな人材の育成を図るとともに、義務教育から高等教育への継続した学習の機会とすることを目的として実施しました。
研修では、参加する小中学生を13班に分け、各班に本校生徒が1名ずつつき、班別協議の進行役となり、全体進行および班のとりまとめを行いました。班別協議では「理想の学校を作ろう」をテーマとして、自分たちの学校を魅力的な学校とするための施策・目標およびその目標達成のための具体的な方策を考え、それを1枚の紙にまとめプレゼンテーションを行いました。
水俣高校生による大学生および留学生への水俣市ガイド②
前日のアイスブレークおよび講演を踏まえ、4日(木)は生徒・学生を3グループに分け、「持続可能な開発目標(SDGs)」に関連する場所を本校生徒が英語で案内しました。
A班は袋地区で、午前中はおれんじ館において合併処理浄化槽について、午後は水俣浮浪雲工房において実地研修を行いました。
B班は久木野地区で、午前中は簡易水道について、午後は久木野の里において直農連携介護予防事業について学びました。
C班は午前中はJNCにおいてハウストマトの栽培について見学し、また水俣環境アカデミアにおいてゴミの分別収集についてディスカッションを行いました。午後は湯出地区において棚田について学びました。
今回の水俣市ガイドは、5月から実施している遠隔講義からの継続事業で、生徒・学生がそれぞれ学んできた「持続可能な開発目標(SDGs)」の知識と現実をリンクさせる試みで実施しました。学びが実生活と結びつくことに加え、大学生・留学生と考えや体験を共有することで持続可能な社会への意識を高めることができました。水俣高校生による大学生および留学生への水俣市ガイド①
SGH事業の一環である「水俣actⅡ」における慶應義塾大学との連携事業において、当大学へASEANから留学している学生および慶應義塾大学学生による水俣市内フィールドワークの中で、4日(木)に本校生徒が国連開発計画(UNDP)より出されている「持続可能な開発目標(SDGs)」と関連する場所を英語で案内しました。
前日の3日(水)は、前半にアイスブレークとして、小学生約20名を6グループに分け、それぞれのグループに参加生徒・学生がつく形態の宿題補助を通して、相互にコミュニケーションを図りました。後半では蟹江憲史氏(慶應義塾大学環境情報学部 政策・メディア研究科 教授)を講師に迎え、「持続可能な開発目標(SDGs)」についての講演を聴講しました。