建設工学科のトピック

建設工学科ブログ

「防災教室」実験装置(土砂災害編)

防災教室で使用した実験装置紹介の

第2回目は「土砂災害(地すべり)」です。

昨年の防災教室では本物の土を盛って斜面とし

そこに本物の水をかけて崩れる様子を観察してもらいました。

(画像を取り忘れ・・・すまぬ)

その結果

①いつ斜面が崩れるかわからない

②地すべりの仕組みが伝わりにくい

③説明のたびに斜面を作り直すのが大変

と強く反省しました。

そこで本物の土や水を使わず

地すべりの仕組みを理解することに特化した模型を

製作しようと思いました。

どういう模型にするかスケッチしてCADで図面を引きました。

材料はコンクリートパネル1枚を使用し

ゴミが出ないように無駄がないように設計しました。

(建設工学科ではSDGsを意識しています!)

これをコンクリートパネルに描き

丸のこで切断して

ビスで組み立てました(これまた画像撮り忘れ・・・すまぬ)

さらに防災教室用にデコレートしました。

上の部分が滑り落ちるようになっています。

一番難しかったのはストッパーの製作です。

ストッパーはこの装置の心臓といえる部分です。

自分の好きなタイミングで斜面を滑らせるようにしなければなりません。

電気式で作ろうとしたんですが無理!これは無理!

手動式でレバーをあげると斜面が滑るようにしました。

 水害や地震の実験装置よりも

かなり苦労して工夫して作ったんですが

一番地味な実験装置となってしまいました。

しかし小学生の皆さんは

地すべりの仕組みが「よくわかった」と言ってくれたので

苦労した甲斐はありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人吉西小学校5年生を対象とした「防災教室」

令和5年10月30日(月)

人吉西小学校5年生46人を対象とした「防災教室」を開催しました。

講師は建設工学科3年生です。

昨年度よりも内容を充実させるべく実験装置などを製作して

体験型の防災教室にしました。

テーマは「水害」「地震災害」「土砂災害」の3つです。

小学生は3班に分かれ,それぞれのテーマについて学習します。

はじめはスライドを見ながらの学習です。

水害や土砂災害はいつどこでどうして起こるの?

緊急地震速報はいつ鳴るの?

バックウォーターって何

こうしたことを動画やスライドを見ながら学習します。

次に実験や体験を通して学びを深めます。

これはバックウォーターの実験です。

川(水)の流れとは逆方向に水が流れ始めると

小学生の皆さんはキラキラと目を輝かせその様子を観察していました。

これは地震の波の伝わり方を学習する装置です。

地震波には縦波(P波)と横波(S波)があって

波の伝わり方や伝わる速さがそれぞれ違うんです。

こうした伝わり方を学ぶことで緊急地震速報がいつ鳴るのかがわかります。

各テーマの終わりには

「水害」や「地震」,「土砂災害」が起こったら起こりそうだったら

どう対応しなければならないか学習します。

当日はテレビ局2社,新聞3社から取材があり

建設工学科3年生代表と小学生の代表が

緊張した面持ちでインタビューに答えていました。

 

学生の皆さんがここで学んだことを家庭に持ち帰り

「防災」の話題をしてくれることで

地域の防災力が高まってくれればと思います。

次回からは苦労して製作した実験装置を紹介します。

 

 

 

 

 

 

建設工学科-卒業生による会社説明会

令和5年6月20日(火)

今年4月に成豊建設(株)に就職した嶽森君が

会社説明のために来校してくれました。

成豊建設(株)は

国内3位を誇る「飛騨トンネル」(全長10.7km)を手掛けた

トンネル工事のプロフェッショナル企業です。

 

嶽森君は

建設工学科3年生を前にして,とても緊張していましたが

研修期間中の仕事内容や寮生活のこと,

どうして成豊建設(株)に就職しようと思ったのかなど

進路選択を間近に控えた3年生にわかりやすく話してくれました。

現在研修期間中ですが,玉掛けや移動式クレーンなど

仕事に必要な資格をすでに取得したそうです。

 

「他県に就職して寂しくなかったですか?」との問いには,

「最初少しは寂しかったけど,同期や先輩方とすぐに親しくなれて,

今では周りの方と仕事だけでなくプライベートでも楽しくやっています」

と答えていました。

 

頼もしい限りです!

在校生のために会社紹介ありがとうございました!!

これからの活躍を期待しています!!!

本当にありがとうございました。

建設工学科-2023熊本県高校生ものづくりコンテスト測量部門

令和5年6月(土)

熊本工業高校を会場に

第20回熊本県高校生ものづくりコンテストが開催されました。

なお,測量部門は3人1組で取り組みます。

出場したのは建設工学科3年の山下君,堀君,嶽本君の3人です。

審査員も驚くスピードで測量して,計算書を作成しなければなりません。

スピードも大事ですが,正確さも要求されます。

 

 

結果は・・・・・・・・・入賞ならず困る

とても悔しいですが,これまでたくさん練習してきました。

そのおかげで,集中力や予想しない出来事に対処する力を身に付けることができました。

こうした力を社会生活で活かして欲しいと思っています。

ホントよく頑張った!お疲れ様でした!

 

建設工学科-法面保護工事体験会(その2)

法面保護工事体験会の続き

体験②「吹き付けプラントによるモルタル作成と吹き付け体験」

モルタルとは?

セメントと水,砂を混ぜたものをモルタルといいます。

吹付用のモルタルは水の少ない硬練りのものを使用します。

モルタルをすごい圧力で吹き付けるため,材料が飛散します。

人体に害がないよう防具を身につけます。

いよいよ挑戦ですが,その圧力で身体や吹付口が吹き飛ばないよう

協会の皆さんから補助していただきました。

さすがに力のいる作業だったので,男子限定となりました。

見ている方も思わず力が入りました。

 

夢中になっていたせいか,体験会の終了時間がやってきました。

建設工学科を代表し,3年の黒木君が感謝の言葉を述べました。

最後は,ドローンを使って全員で記念撮影をしました。

高校生がこうした体験をしたのは,県内では始めて,

全国的に見ても少ないのではないかと思います。貴重な体験会となりました。

それも熊本県法面保護協会の皆様のおかげです。

心より感謝いたします。

なお,現在実施後のアンケートを集計中で,近くご報告します。

熊本県法面保護協会の皆様

本当にありがとうございました。