建設工学科のトピック

建設工学科ブログ

建設工学科-法面保護工事体験会(その2)

法面保護工事体験会の続き

体験②「吹き付けプラントによるモルタル作成と吹き付け体験」

モルタルとは?

セメントと水,砂を混ぜたものをモルタルといいます。

吹付用のモルタルは水の少ない硬練りのものを使用します。

モルタルをすごい圧力で吹き付けるため,材料が飛散します。

人体に害がないよう防具を身につけます。

いよいよ挑戦ですが,その圧力で身体や吹付口が吹き飛ばないよう

協会の皆さんから補助していただきました。

さすがに力のいる作業だったので,男子限定となりました。

見ている方も思わず力が入りました。

 

夢中になっていたせいか,体験会の終了時間がやってきました。

建設工学科を代表し,3年の黒木君が感謝の言葉を述べました。

最後は,ドローンを使って全員で記念撮影をしました。

高校生がこうした体験をしたのは,県内では始めて,

全国的に見ても少ないのではないかと思います。貴重な体験会となりました。

それも熊本県法面保護協会の皆様のおかげです。

心より感謝いたします。

なお,現在実施後のアンケートを集計中で,近くご報告します。

熊本県法面保護協会の皆様

本当にありがとうございました。

 

 

建設工学科-法面保護工事体験会(その1)

令和5年5月25日(木)

熊本県法面保護協会様の御協力により

建設工学科2,3年生を対象に「法面保護工事体験会」を実施しました。

 会場はなんと本校!!!

昨年7月に本校北側斜面(法面:のりめん)が突如崩壊し,

隣接する道路半分を土砂が覆いました。

その後,土砂を撤去し,地質調査を経て,ブルーシートで養生していましたが,

この5月から改修工事が始まりました。

今回,法面保護協会様から,「建設工学科の生徒に工事の様子を

是非見て頂きたい」とお声をかけて頂き,体験会を実現することができました。

本来ならば,法面工事現場はとても危険な場所が多いので,

一般人は立ち入ることが許されません。とても貴重な体験会です!!

 

本校の大会議室で開会行事を行った後,

「法面(のりめん)とは?」と題して講義がありました。

 次に,工事の概要,つまりどのようにして法面を保護するか説明がありました。

詳しいことは割愛しますが,法面に2mの鉄筋を打ち込み,モルタル(セメント+水+砂を混ぜたもの)を吹き付けて崩壊を防ぐという工事です。

講義を終え,現場へ移動しました。

現場では,2年生と3年生が分かれ体験会のスタートです。

 

体験①「フルハーネスを着用しての昇降体験」

フルハーネスとは,斜面で安全に作業を行うために身につける防具です。これにロープを繋いで落下事故を防止します。

女子生徒も挑戦していました。装着には結構時間がかかります。命を守る大切なものなので確実に取り付けていきます。

ロープを緩めたり固定したりする方法を教えていただき,昇降体験スタートです。

どうですか?かっこいいでしょう?

建設工学科の生徒諸君はとても興味を持って取り組んでいました。

 

                        その2に続く

 

 

 

建設工学科3年実習「やり方(丁張り)の設置」

令和5年5月23日(火)

3年生の実習で「やり方(丁張り)」の設置を行いました。

「やり方(丁張り)」とは,建設工事で土を盛ったり(盛土),斜面を切り取ったり(切土)する際の法面(のりめん)の角度を表します。

 

実はこの実習,建設工学科で初めて実施します。

今回は切土のやり方(丁張り)に挑戦しました。

 

巻き尺を使って杭(ピン)を打ち込んだり,高さを測る測量機器(レベル)で必要な高さを測ったり,計算したり,木杭や板を打ちつけたり,結構やることが多いんですよ。

木杭が長くて,かけや(木製の大きなトンカチ?)には結構苦戦してました。

最後に法板(のりいた)を取り付けたら完成です。

使用した板は,実習棟に放置されていたもので,切るのがもったいなくてそのまま使用しましたが,はっきり言って長すぎました(笑)

4班に分かれて各班2つずつ設置しましたが,

この3人の班が一番早く完成することができました。

結構上手くできたのではないでしょうか?

杭や板が長すぎ!!これについては指導した先生の問題です。

生徒には何ら罪はありません。

こうした実習内容については,随時報告していきたいと思います。

建設工学科 キャリア学習(J-POWERハイテック)

令和5年4月25日(火)

建設工学科2,3年生を対象にキャリア教育の一環で

J-POWERハイテックに勤務する建設工学科OB(2020年度卒)に

来校して頂き,会社概要や仕事内容について説明して頂きました。

仕事の内容はもちろん

入社してから東京で研修を受けること,全国の自然豊かな地域で勤務すること

福利厚生が充実していて銀座の高級ホテルを半額で利用できることなど

OBのとても親しみやすく,わかりやすい語りに

生徒諸君は目を輝かせて聞いていました。

質疑応答では,「直接工事に携わることがないのに,なぜクレーンや

玉掛けといった資格を取得するのですか?」といった進路を意識した質問が

生徒諸君からありました。

2年生からは,J-POWERハイテックに就職したいという声も聞かれました。

ぜひ頑張って欲しいと思います。

今回こうした機会を与えて頂きました J-POWERハイテック 様

ならびに立派に成長を遂げた 建設工学科OB 君

本当にありがとうございました。

 

 

建設工学科 コンクリート破壊試験

令和5年4月18日(火)

建設工学科3年生の第1回目の実習はコンクリート破壊試験!

なお,試験用の供試体(直径12.5cm,高さ25.0cm)は2年生の終わりにを作成していました。

圧縮強度試験!

なんと!圧縮強さは40㌧(40000kg)越え~

小型の自動車(トヨタ ヤリスなど)の重さが約1㌧(1000kg)ちょいなので

このコンクリートの上に自動車を40台積み重ねても

壊れないという結果になりました。

本来,供試体を作成して28日後に圧縮試験をしなければなりませんが,春休みをまたいでしまったのでずいぶん強いコンクリートになってしまったようです(笑)

 

ちなみにこういう破壊試験もあります。

これは引張強度試験(割裂引張試験)といいます。コンクリートは引っ張ることが出来ないので,供試体を寝かせて上から圧縮するという方法で行います。みごとに真っ二つに割れますよ。

なおコンクリートは圧縮に強く,引張強度はその1/10程度と言われています。

建設工学科ではこうした実験を通して,社会基盤の構築に欠かせない材料の勉強します。