日誌

SPH活動日誌

平成30年度 中間報告会 開催

平成30年度 中間報告会(1年次)を開催しました。

平成31年(2019年)1月16日(水)

●午前中 特別講演 常葉大学(静岡)田中 聡  様

 参加者:全校生徒1200名、職員120名、関係者20名、合計1340名

【 講演内容 】
     ① 応急危険度判定の仕組み
     ② 現場に足を運んで一つずつ確認していく作業の大切さ
     ③ 衛星画像を利用した被災状況の確認法
     ④ 益城町における前震後から本震後の状況変化、スマホアプリの利用法等

     そして、本校が身に付けなければならないちからを示していただいた。
        ① 現場で全身をつかって学ぶちから
     ② 制約条件を理解するちから 
     ③ 「もし・・・だったら」を考える想像力 
     ④ 「とにかくつくってみる」ことができるちから

●午 後 中間報告会

1 目的  1年間の実践と成果を報告し、指導・助言を受ける。その内容を今後の研究に役立て、次年度の目標達成につなげる。
2 対象
 運営指導委員5名、研究推進委員6名、熊本県教育委員会2名、研究協力機関1名、県外高校職員6名、県内高校職員16名、本校職員33名、計69名

3 成果 各担当者から事業報告・課題等を説明し、質疑応答の後、高校教育課の草野主幹と西村指導主事から下記のとおり指導・助言を得た。 
① 基本は、3年間、実施計画に基づいて行うこと。
② 各事業が、概略図・事業計画書のどこに該当するのか、どういう力を育んでいくのか常に確認が必要。それが最終的な教育プログラムにつながる。
③ 先生が、生徒の伸ばす力について強く意識して取り組み、それが生徒に伝わり、生徒が意識を持って取り組むことが重要。
④ 常に、生徒の変容を確認していくこと。1年目の学習状況を次年度にバトンタッチするという循環。そして、どこを手厚くするのかフィードバックが大切。

運営指導委員会・研究推進委員会 (15:20~)  

目的  1年間の取組について、専門的観点から指導・助言を受け、次年度の目標達成に役立てる。
2 対象 
  運営指導委員5名、研究推進委員6名、熊本県教育委員会3名、本校職員9名、計23名
3 成果
 協議では、今後の方針等について下記の指導・助言を得た。
① 3年間の経験が役に立ち、災害が起こった時に、意識を持って行動できる生徒を育てていけばいい。
② 地方に行けば人間関係は強いが、熊本市内だと地域との交流が少ない。少しずつ色んな交流を深め、つながりを深めることが大事。
③ 益城町役場は、圧倒的に技術系の職員(土木・建築)が不足している。このような取組で人材を育成し、震災に対応できる人材になって欲しい。
④ 新しいカリキュラムの開発の手順を作る上で、広げ・浸透させるためには、教員の中での共有が重要である。そうでないと持続的な活動が難しくなる。
⑤ 住民とのつながりでは、賛成ばかりの話だけではなく難しさもある。例えば、土木関係では、公共事業を進める中で用地買収など色んな住民説明会があり、勉強するといい。
⑥ 評価では、いところをさらに伸ばしていく。関連することを見るのであればそれもひとつの評価である。
⑦ アンケートの設問1・3は、少しすれば上がりやすい項目である。逆に7とか13とかは上がりにくい。設問7は協力が必要。設問13は1年では難しい。逆に低いのでこれから伸びていく可能性がある。それが上がることにより全体(平均値)が上がる。仕分けが必要。
⑧ 3年後の評価の変化を見るのは難しく頭打ちになることもある。数値的なところと質のところを意識するといい。
⑨ 変容の差を見ると特徴が出てくる。変わらないところもある。
⑩ 変容を見る際、1年の早い段階と学びをした後を見ることが重要である。
⑪ 事業・研修の取組では、検証のために評価をとって欲しい。このことにより事業の改善につながる。
⑫ 変容を見る上で、教員による生徒の4観点評価が大切である。そして、生徒と教員の擦り合わせが必要。その中でどう生徒が変わったかがわかる。
⑬ このような取組では、専門性が高く難しいと避けるのではなく、10分か20分でもいいので事前学習をすると効果が上がる。そして、事後学習する等。それによって実際座学と結びつけることができ成果が出る。
⑭ 体験型・現場での学習は、答えがないところを探そうということに焦点を絞る。発散せずに目標を一つに絞ってやったがうまくいく。技術は会社で育つ。考える力を養う。
⑮ 現在のカリキュラムが重要で、プラスアルファでしていく。学校の教科書で学べないことを社会で学ぶということに特化し、外に出る分を減らす。

 

SPH中間報告会

平成31年1月16日(水) 中間報告会を開催します。
 午前に講演、午後に報告会があり、午前「講演」のみ、午後「報告会」のみの参加もできます。

      平成30年度熊本県立熊本工業高等学校スーパー・プロフェッショナル・
      ハイスクール(SPH)中間報告会について(御案内)
 寒冷の候、ますます御清祥のこととお喜び申し上げます。また、平素から本校教育活動に御理解、御協力をいただき厚くお礼申し上げます。
 さて、本校は本年度から3年間、文部科学省の スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)の指定を受け、「産学官協働により災害対応型エンジニアを育成する教育プログラムの開発」を研究テーマに教育活動を進めているところです。この度、1年目の中間報告会を下記のとおり開催いたします。
 つきましては、御多用のところ誠に恐縮ではございますが、御臨席賜りたく御案内申し上げます。
                  記
1 日 時     平成31年1月16日(水)10時30分から15時05分まで
               ※ 午前「講演」のみ、午後「報告会」のみの参加もできます。             
2 会 場     午前の講演:本校第一体育館、午後の報告会:熊工会館
               [〒862-0953 熊本市中央区上京塚町5番1号(地点:県庁)]               
3 受 付     午前は第一体育館2F入口(正門入って右)、午後は熊工会館入口(正
               門入って左)で行います。
4 講 演     演題「過去の災害事例からみた建物の被害とくらしの再建」
               静岡県 常葉大学 社会環境学部 社会環境学科 教授 田中 聡 氏
               <プロフィール>
               専門分野:防災学        主な担当科目:地震工学、災害過程論、地域情報論 
               研  究:災害による建物の被害や被災者の生活再建過程について
5 日 程     10:00~10:25(25分) 午前の受付(第一体育館2F入口) 
               10:30~12:00(90分) 講演(講師紹介、質疑応答含)  
                    <  昼   食    >
               12:30~12:55(25分) 午後の受付(熊工会館)
               13:00~13:15(15分) 開会行事
               13:15~13:35(20分) SPH 概要報告
               13:35~13:50(15分) SPH Ⅰ型(インフラ)報告
               13:50~14:05(15分) SPH Ⅱ型(建築)報告
               14:05~14:15(10分)  休憩
               14:15~14:30(15分) SPH Ⅲ型(コミュニティ・アメニティ)報告
               14:30~14:50(20分) 質疑応答
               14:50~15:05(15分)  閉会行事               
6 参加申込    平成30年12月21日(金)まで(第1次)
        平成31年1月7日(月)まで(第2次)
          
問合せ先
 熊本県立熊本工業高等学校
  SPH研究主任
  主幹教諭 千場博文(せんば ひろふみ)
  TEL:096-383-2105  FAX:096-385-4482

第2回研究推進委員会

平成30年12月17日(月) 第2回SPH研究推進委員会を開催しました。
 参加者:推進委員6名、本校職員
 午後から5限目の授業を見学した後、約90分協議を行いました。

協議内容
・今までの事業内容において、改善点・成果・課題について
・評価法について
・平成31年1月16日の中間報告会について
・教育プログラムの開発について


平成30年12月2日(日) KSH合同発表会、ポスターセッションに参加しました。


 本校から4ポスターによる報告を行いました。
 ①概要 ②土木科によるインフラ ③建築科 ④インテリア科

H30.11.3 熊工祭にてSPHの発表

平成30年11月3日(土) 生徒による視察報告会
 熊工祭にてSPHの発表を3科の生徒が行いました。
 土木科は東京視察について、建築科は県内被災地の視察について、インテリア科は東北視察について報告しました。

H30.11.8 文科省による実地調査

平成30年11月8日(木) 文部科学省による実地調査がありました。
 企画評価会議委員と文部科学省調査官にお越しいただき、建築科、インテリア科、土木科の授業参観とSPHの協議を行いました。協議の中では、次のような御助言をいただきました。
 ①この事業は、本校だけに留まらず、県下そして全国へ発信して欲しい。
 ②各事業では何を目標にして実施するのか、各事業ごとの目標設定をして欲しい。
 ③評価として、ルーブリック、アンケート、ポートフォリオ等をうまく活用し、整理して欲しい。
 ④現在、3科(土木科、建築科、インテリア科)を中心に実施しているが、他の科を含め、学校全体としての取組にして欲しい。
その他、多くのアドバイスをいただきました。
 今後、改善しながら事業を進め、将来、生徒が各地域で「災害対応エンジニア」として活躍できるように取り組んでいきたいと思います。



 インテリア科では、東北視察に行った1年生女子生徒3名が、3年生に対して説明しました。11月3日の熊工祭では、全校生徒に説明する予定です。

第1回 研究推進委員会開催

平成30年7月31日
 第1回 SPH研究推進委員会を開催しました。
 研究推進委員の方7名と本校担当職員で今後の取組等について協議しました。

九州横断道路 大野川橋梁工事 現場見学【土木科】

<土木科> 平成30年7月17日(月)
 九州横断道路 大野川橋梁工事 現場見学
 対象:土木科1年 40名
 
○主催 (株)名村造船所
○日時 平成30年7月17日(火):8:30~12:30
○場所 九州横断道路 大野川橋梁工事現場
名村造船所は、本来船を造っている会社ですが、鋼構造で橋梁を造る技術を持ち、九州各地で鋼製橋梁の建設を行っています。馴染みがあるところでは、新水前寺駅にかかっている橋梁も名村造船所が建設したものです。今回は、本校の土木科の見学会のために木製の上部工を準備していただき、模擬的に上部工の組立体験をすることができました。また、160tの大型クレーンの試乗や20m以上上がる高所作業車に初めて安全帯をつけて乗ることができ、1年生にとって、初めての現場見学で様々な経験をすることができました。
 
 
 
 
挨拶、全体の説明

 
ボルト締め体験

 
安全帯を着ける


高度20mまで上がる


木製桁架設体験①

 
木製桁架設体験②

 


 
160tオールテレールクレーン試乗

コマツIOTセンタ スマートコンストラクション体験【土木科】

<土木科> 平成30年7月2日(月)
   コマツIOTセンタ スマートコンストラクション体験

○主催 (ー社)雇用環境整備協会、(株)コマツIOTセンタ
○日時 平成30年7月2日(月):8:30~15:30
○場所 国土交通省 九州地方整備局 阿蘇復興事務所

 コマツIOTセンタ九州で、i-constructionについて、ビデオ2本と簡単な説明をしていただいた後、実際にバックホウに乗せてもらうことができました。生徒達は、昨年度、小型車両系建設機械運転資格を取得しており、操作は経験済みでしたが、IOT重機であらかじめデータ入力されており、その設計通りに動かすことができるため、スムーズな操作ができることを知ることができた実習となりました。
   
   

阿蘇大橋建設現場、長陽大橋炭素繊維巻立工事見学【土木科】

<土木科> 平成30年7月2日(月)
  阿蘇大橋建設現場、長陽大橋炭素繊維巻立工事見学
  対象:土木科2年生 40名

 雇用環境整備協会の支援を受けて、国土交通省の現場で阿蘇大橋建設現場、長陽大橋の橋脚の炭素繊維巻立て工事の見学を行いました。見学に先立ち、阿蘇復興事務所で熊本地震に関する阿蘇の復興の過程を、写真を交えて詳しく説明していただきました。炭素繊維に関しては、鉄筋に比べて軽くて、強度が強いという利点があります。初めて、炭素繊維を見ることができ、たいへん勉強になりました。

○主催 (一社)雇用環境整備協会
○日時 平成30年7月2日(月):8:30~15:30
○場所 国土交通省 九州地方整備局 阿蘇復興事務所
 
SPH通信:20180702_土木_阿蘇大橋建設現場、長陽大橋炭素繊維巻立て工法見学.pdf

 
阿蘇復興事務所にて講話


長陽大橋炭素繊維巻立て工事 

 
阿蘇大橋 建設現場見学
 
2年生 記念写真