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SSHの授業

令和5年度 SSH講演会

5月10日(水)、山鹿市民交流センター文化ホールで令和5年度 鹿本高等学校SSH講演会を行いました。

演題:「古気候学と私~過去から学び未来を知る~」
講師:東京大学大気海洋研究所 平林 頌子 氏(理学博士)

講演の中で、地球科学の研究を目指したきっかけや、採取したサンプルを分析することで過去の気候を知り、将来の気候変動を予測する研究についてお話をいただきました。また、これから探究活動に取り組む生徒たちへ「きっかけは自分の身近なところにある」、「身のまわりのなぜ?を見過ごさないで」、「研究は決して個人プレーではない」とアドバイスをいただきました。

質疑応答では、生徒たちからの「環境悪化を防ぐために大事なことは?」や「研究をする中で特に印象に残っていることは?」など、多くの質問にお答えいただきました。最後に、生徒を代表して2年生の黒田さん(米野岳中出身)から謝辞が述べられました。

YSPⅡオリエンテーション

 4月12日(水)、本校剣道場で理数探究(YSPⅡ(YamagaScienceProgramⅡ))のオリエンテーションを行いました。2年生の生徒たちは「課題研究とはどんなものか」、「テーマの設定」、「研究手法」などについて学びました。明日からさっそく課題研究がスタートします。


クロスカリキュラム 地球史その1 化学×日本史×地学

2年生地学基礎では、地球史分野を化学、生物、日本史、世界史とリレー方式でクロスカリキュラムを実施しました。

 

その1は「地学×化学×日本史」、テーマは「年代測定」です。 

 

初めに放射性年代について、化学の先生から説明していただきました。

授業が重なっていたため、今回は動画にての説明になりましたが、非常に分かりやすい説明で、文系の生徒達もスムーズに理解を深めていました。

次に日本史の教科書に掲載されている、「年輪法」について年輪からどのように年代特定ができるのか学びました。(今回は日本史の先生と授業が重なっていたため、担当からの紹介になりました。)

 

最後に放射性同位体と年輪法はどのように使い分けをしたらよいかを考えて、先カンブリア時代に入りました。

 

 年代測定について、化学と日本史の側面から学ぶことで理解を深めることができました。

 

 

クロスカリキュラム 地球史その2 地学×生物

地球史その2のテーマは「環境と生物」、「地学×生物」で実施しました。

 

その2の前の授業(先カンブリア時代)では、生徒達から「生物の進化や定義」についての質問がたくさんあり、その質問を基に生物の先生から授業をしていただきました。

生物の定義は何かという問から始まり、

環境と生物は互いに作用しているという話をしていただきました。

それから、先カンブリア時代において、光合成細菌・嫌気性細菌・好気性細菌はそれぞれどの時期に、どのような順序で出現したのかを、ワークシートを用いて考えました。

地史分野は、決して暗記ではありません。環境変化に注目することで繋がりが見えてくることを改めて学びました。

 

クロスカリキュラム 地球史その3 日本史×世界史×地学

地学基礎 今年度最後の授業は、「日本史×世界史×地学」で実施しました。

テーマは「気候変動と人類」

 

まず初めに黒点数の変化から読み取れることについて考えました。

黒点数の増減と太陽の活動状況については1学期に学習しています。

黒点数が少ないことから、地球の気温が低下したことまで考えることができた生徒もいました。

 

次に黒点数が著しく減少した時期(気温が低下した時期)には、世界・日本でどのような出来事が起きたのかについて、世界史の先生から説明していただきました。

次に日本史の先生から日本で発生した3大飢饉の内容とその対策についての説明をしていただきました。

(*天明飢饉は浅間山噴火も関係しているため、火山の説明もしていただきました。)

46億年という歴史の中で、生物は環境変化によって絶滅または適応することで進化を重ねてきました。

過去を知ることの目的の1つは、未来を予測することです。

過去にどういうことが起きて、どのように乗り越えたのかを知ることで、将来どうしていくべきかを考えるきっかけにして欲しいと思います。

今回は「深める&広げる」クロスカリキュラムになったのではないかと思います。

ご協力していただいた先生方ありがとうございました。