芦高ブログ

鉛筆 「やってみる?」 挑む五グラム 冬の午前

「自分の感覚だけで、5グラムを切り出せるか?」

 甘い香りが立ち込めた食品製造の実習室。

 今日の実習はクッキー製造です。

 生地の計量から成型、焼き上げ、パッケージ詰めまで。

 一連の工程の中でも、今日生徒たちが最も熱くなったのは、わずか「5グラム」という極小の世界との戦いでした。

 

 実習中、私から生徒たちへ一つの挑戦を投げかけました。

 「秤(はかり)を見ずに、目視だけで5グラムを測れるか?」

 職人さながらの技術が問われるこの抜き打ちの挑戦に、私は二人の生徒に声をかけました。

 

 

 一人目の生徒。

 慎重に生地をちぎり、手のひらで転がします。

 「これだ!」と自信を持って秤に載せた1回目は「7グラム」

 惜しい。

 しかし、そこからの修正能力が光りました。

 指先の感覚を研ぎ澄ませて挑んだ2回目。

 表示された数値は、なんとピタリ「5グラム」

 実習室に小さな歓声が上がりました。

 

 続いて二人目に声をかけます。

 1回目、2回目と、結果は連続して7グラム。

 「あと少しなのに!」という悔しさが表情に滲みます。

 集中力を極限まで高めて迎えた3回目。

 祈るように秤に置いた結果は……「6グラム」。  

 わずか1グラムの壁。

 

 けれど、その「1グラム」の差にこだわり、一喜一憂する姿こそ、ものづくりに向き合う誠実さそのものでした。

 たかが5グラム、されど5グラム。

 普段は何気なく食べているクッキーも、こうして自分の手で均一に作り上げる難しさを知ることで、その一袋の重みが変わります。

 

 成長のスピードや進み方は、一人ひとり異なります。

 けれど、一歩ずつ技術を磨き、高い精度を追求しようとするその眼差しは、皆同じ「高み」を目指しています。

 目指すは、機械よりも正確な「職人の目」「魔法の手」

 ですが、何よりその指先に必要なのは、食べる人を想い、一グラムの差にこだわる「心」です。

 焼き上がったクッキーの香ばしい匂いとともに、生徒たちの技術への探究心も、また一歩、美味しく焼き上がったようです。

【快挙!】本校クリエイティ部の作品が「ふるさとCM大賞くまもと2026」にて最優秀賞を受賞しました!

 この度、KAB熊本朝日放送主催の「ふるさとCM大賞くまもと2026」において、本校クリエイティ部の制作した作品が、見事「最優秀賞」に選ばれました!

本作品は、外部顧問の先生による熱心なご指導のもと、生徒たちが試行錯誤を重ねて作り上げた力作です。芦北町の魅力を自分たちの視点で切り取った表現が高く評価されました。

制作の過程で、生徒たちはふるさと”あしきた”の魅力を再確認するとともに、地域の大人が本気で支援して下さる学習環境に感謝しながら取り組むことができました。また、今回の受賞は生徒にとって自信につながり、次のチャレンジへの原動力となりました。

現在、以下の特設サイトにて受賞作品が公開されております。生徒たちの努力の結晶を、ぜひご覧ください。

■受賞作品の視聴はこちら(KAB特設サイト)

https://www.kab.co.jp/special/furusatocm/

また、4月1日から5月31日の期間中、KABの地上波放送内でも本校のCMが放映される予定です。テレビでもぜひチェックしてみてください!(正確な放映時間は未定のため、期間中の放送をお楽しみにお待ちください。)

今後も芦北高校の生徒の活動へ温かい応援をよろしくお願い申し上げます。

鉛筆 温室で 夢が色づく 「マジ農大」

「この葉の症状は、なんだと思う?」

 温室に響く、東京農業大学・高畑健教授の鋭くも温かい問いかけ。

 その瞬間、生徒たちの視線は、これまで見慣れていた「一葉」の奥にある「理由」へと引き込まれました。

 本校が取り組む「ペピーノ」栽培。

 その現場に立った教授の指導は、まさに発見の連続でした。

 「この花は、蕾のときに振り落としてほしい」

 なぜ、せっかく咲こうとする命を落とすのか。

 その一言から、植物の生理、栄養の集中、そして「最高のひと果」を作るための勇気ある戦略が語られます。

 生徒たちが日々土にまみれて感じていた「小さな気づき」が、学問という確かな裏付けによって、深い「知識」へとアップデートされていきました。

 続く講義では、大学での学びやその先の広大な可能性についてお話しいただきました。

 机に広げた大学のパンフレットを食い入るように見つめる生徒たち。

 「今、目の前にある一株が、世界の農業課題に繋がっている」

 そんなスケールの大きな視座が、生徒たちの進路への意識を静かに、けれど熱く塗り替えていきました。

 講義が終わったあと、一人の生徒がポツリと、けれど晴れやかな顔で呟きました。

 

「マジで農大行こうかな」

 

 その一言こそ、今日という日が彼らにとってどれほど刺激的だったかを物語っています。

 栽培の「正解」を教わるだけでなく、情熱を持って研究するプロの姿に触れ、自分の未来を重ね合わせた瞬間。

 芦北の温室は、間違いなく世界と、そして未来のキャンパスへと繋がっていました。

 高畑教授、遠方よりお越しいただき、熱意あふれるご指導をありがとうございました。

「ペピーノ」が繋いでくれたこの特別な縁を糧に、生徒たちの夢もまた、鮮やかに色づき始めています。

地域の想い のせて 飛び立て

令和8年3月16日、芦北町役場で芦北高校総合支援事業補助金交付式が行われました!

芦北町町長の竹崎町長をはじめ多くの方に参加いただきました。

町長の言葉を受け、交付式に参加した生徒それぞれが進学後の抱負を述べてくれました!

卒業生諸君のこれからの活躍を期待しています!