校長室からの風

保護者のみなさまへ

   令和2年度、御船高校は4月8日(水)から始動しました。午前に新3年生と新2年生の始業式、午後に入学式を行いました。今年度、183人の新入生を迎え、全校生徒が525人です。そして、教職員が77人(非常勤8人含む)となります。全職員で生徒一人ひとりを支え、可能性を引き出す教育に努め、「自立と共生」の力を生徒たちに養っていく所存です。保護者のみなさまと学校は車の両輪のような関係にあると考えます。生徒の心身の成長という大きな目標に向かって同じ方向に連帯して進んで行きたいと思います。今年度も、保護者のみなさまには本校の教育活動に対して、ご理解とご協力のほどを宜しくお願いいたします。

   さて、現在、新型コロナウイルス感染症の拡大が続いており、私たちの社会は未曽有の非常時にあります。本県でも熊本市を中心に感染者が出ており、同市の小、中、高校、支援学校及び同市にある県立学校は臨時休校状態です。県教育委員会から、熊本市外の県立高校の学校再開の方針が4月6日に示されたため、本校も昨日から学校再開となりました。

    本校では、できる限りの感染予防対策に取り組んでおります。感染予防に不可欠な「密閉・密集・密接」の「三つの密」を回避するため、全校集会や学年集会は実施せず、教室での40分の短縮授業を行います。また、当面の間、学校の始業を1時間遅らせて9時30分開始とします。これで、路線バスで通学する生徒が車内で密集状態にならないよう余裕をもって登校できます。部活動についても、今週末まで自粛し、来週から徐々に短時間の活動を始める予定です。学校の時間割に基づいた計画的な学習、クラスメイトとの活動、そして軽めな運動等は高校生の免疫力を高めるに有効だと考えます。

    しかし、学校がどんなに努力や工夫を重ねたとしても、一般の光学顕微鏡でも見えない微小なウイルスの感染を完全に防ぐことはできないでしょう。保護者のみなさまのご心配は十分に想像できます。高齢者や基礎疾患をお持ちの方がいらっしゃるご家庭、または医療や介護に従事されている保護者などにおかれては、子どもさんを学校に通わせることに不安とためらいを覚えられて当然と思います。どうか、遠慮なく学校にご相談ください。文部科学省や県教育委員会から通知が来ており、学校は非常時にあっては特別な配慮と対応をすることになっています。

    学校は安全、安心な場所でなければなりません。このような厳しい状況だからこそ、保護者のみなさまと学校が強く連帯していきたいと願っています。