気持ちが伝わる話し方(令和4年10月)

 令和4年10月7日(金)、人間関係づくりワークショップ第3回目を実施しました。 

 

1.目的

 アサーティブな自己表現の『DESC法』を理解する。自己に率直かつ、相手のことも考えた自己表現を通した問題解決の在り方を考察することができる。

 

2.活動内容

  活動の流れ 
(1)

【全体】 前回学習したアサーティブな自己表現の方法の1つに『DESC法』というものがあることを知る(プリント)。 

『DESC法』 例)貸したプリントをなかなか返してくれない友人に対する言葉かけ

 ①D→「Aさん、この間貸したプリント返してもらっていないんだけど…。」

 ②E→「勉強しないといけないから、返してもらいないと困るんだ。」

 ③S→「写したら、今日中に返してもらってもいいかな?」

  相手→「本当にごめんね。今日中に写して返すね。」

 ④C→「分かった。今日の帰りにもらうね。」

(2) 

 【全体】気持ちを伝える際のポイントを理解する。

 ①誠実(自分に対しても相手に対しても嘘をつかず、誠実に。)

 ②対等(対等な態度と心持ちで相手と向き合う。)

(3) 

【個人】『DESC法』を用いた表現を考えてみよう(2分間)。

 あなたはバス停で友人を待っています。しかし、友人は待ち合わせ時刻になっても現れません。そして、待ち合わせ時刻の30分前に「ごめん!ちょっと遅れる!」という連絡が来ました。友人が現れたのはその10分後。あなたは友人に何と言いますか?

(4) 

 【グループ】3人グループで意見を共有し、他の人の意見や考えを知ることで、視点の違いや様々な表現があることに気づく(2分間)。

(5)

【全体】まとめとして、いきなり気持ちを表現するのではなく、まず事実の描写から会話を始めることが大切であることを確認する。

(6)

【個人】活動を通しての感想をプリントに記入する。

 

 3.活動を通して(生徒たちの感想)

 生徒たちは、「自分の気持ちを伝える際、相手のことを考えながら会話ができるようになりたい。」、「相手に何かを伝えるときには、事実を相手と共有することが大切だと分かった。今後の生活の中で活かしていきたい。」、「相手を傷つけず、自分のことをしっかりと伝えるのはとても難しいと改めて実感した。」、「私は提案をしないことが多いので、これからは提案してお互いが気持ちよく終われるようにしたい。」といった感想を書いていました。

 

4.まとめ

 いきなり気持ちを表現するのではなく、まず事実の描写から会話を始めることが大切です。今回の『DESC法』を日頃から意識し、自分も相手のことも考えた自己表現ができるようになってほしいと思います。