上手に断ろう(令和4年12月)

 令和4年12月1日(火)、人間関係づくりワークショップ第4回目を実施しました。 

 

1.目的

 相手の気持ちも考えながら、自分もストレスのかからない断り方を身につけることができる。

 

2.活動内容

  学習の流れ
(1) 3つのタイプの自己表現(アグレッシブ・ノンアサーティブ・アサーティブ)について復習する。
(2)

プリントを用いて、断り方のポイントを確認する。 

〔断り方のポイント〕

※場面と相手に応じた言葉や話し方を選び、断るときは「今回は断るけど、あなたとの関係は大切にしたい」という気持ちを込める。

謝罪の一言

「ごめんね」、「ごめんなさい」、「すみません」等

断らなければならない理由や事実

「今日は○○があって・・・」、「この後、別の用事があって」等

自分の意思(断り)をはっきりと

「今は無理なんです」、「今はできないんです」等

代わりの提案をする

「別の機会に」、「○○君に代わってもらいます」等
(3)

【個人】設定場面に応じたアサーティブな断り方を考え、プリントに記入する(2分間)。

※自分も相手も気持ちのよい断り方という視点を大切にする。

 定期テストの2日前になって、友人からこう言われました。

「ノート取ってないところがあるんだけど、明日までノートを貸してくれない?」

 今日からテスト勉強をする計画を立てているので貸すことができません。

 どのような断り方がアサーティブでしょうか?

(4) 

【ペア】交互にロールプレイを行い、相手の考えをメモする(1分間)。

※断る側と断られる側、それぞれの気持ちに焦点をあてる。

回答例

・「ごめん!!今日勉強する計画を立ててたから貸すことができないんだけど…

  もう少し早めに言ってほしかったな。」

・「ごめんね、今日からテスト勉強するから貸せない。写真撮ってメールで送ろうか?」

・「ごめんね。もうすぐテストだから、私も今日帰ってテスト勉強にノート使うんだ。

  だから、明日までは貸せない、ごめんね。でも、ノートを写真撮って送るよ。」

・「ごめん、今日からテスト勉強するから貸せない。コピーしようか?」

(5) 

【全体】コミュニケーションをとる際、相手も自分も大切にしながら気持ちを伝えることが大切であることを確認する。

(6)

【個人】活動を通しての感想をプリントに記入する。

 

 3.活動を通して(生徒たちの感想)

 生徒たちからは、「今まで学んできたアサーティブな話し方を応用できた。」、「ペアの人の考えを聞いて、相手のストレスを必要以上に強くせず、自分の意見を伝えることができていると感じ、すごいと思った。」、「いつも断るときに別の提案をしていないので、今後は付け加えて言えるようになりたい。」、「人からお願いされたことを断るのは少し苦手だったが、今回学んだアサーティブな断り方を活用していきたい。」、「代案を言うことは大事だと分かった。相手のこともしっかり考えて話していきたい。」、「相手を傷つけずにやんわりと断る方法は、将来役立つ場面が多いと思う。今回も十分ためになった。」といった感想があがりました。

 

4.まとめ

 学校生活の中で、アサーティブな表現を活用したコミュニケーションのとり方を身につけ、自他を大切にしながら、良好な人間関係を築いていってほしいと思います。