令和5年度

2学期始業式「 講話 」

 皆さん、おはようございます。長い夏休みが終わり、いよいよ今日から2学期が始まりました。皆さんが、心身共に元気に登校し、各ホームルームに入り、2学期を迎えていることを願います。まず、40日間の夏休みはいかがでしたか。1学期の終業式の折、3つのことを伝えました。1点目が、夏休みを、主体的・計画的に過ごしてください。このことが基本的ですよ、ということ。2点目は、学習面、各種活動面において、1学期の目標が達成できていない人は、夏休みの機会を活用して補っておきましょう、ということ。3点目が、「探究活動」や「奉仕活動」など、夏休みにしかできないことに、取り組んでください、ということでした。皆さん、実践できましたか。西高生の中には、夏休みに、北海道での全国高校総体(インターハイ)や鹿児島県での全国総文祭など、夏休みに開催された全国大会に、熊本県の代表として出場し、それまで練習や準備をして培った力を一生懸命に発揮して健闘した生徒がいました。また、夏休みの学習会で、仲間とともに学習する生徒、体育館、グラウンド、校舎内などで部活動に励む生徒など、学校では、毎日多くの生徒の姿を見ることができました。学習会や部活動も、取り組んでいることの成果がすぐに結果として表面化しないことがありますが、努力は裏切ることはありません。止まってしまうことなく継続して、じっくりと自分の力を蓄え、そして伸びてください。

 さて、今日から2学期です。2学期は最も長い学期です。学習面においては、授業の内容で理解ができているところと理解が不十分なところを積極的に自分自身で知ることが必要です。その上で、理解が不十分なところを復習など行い、確実に理解ができるようにしておいてください。特に3年生は、高校卒業後の進路目標の実現に向けて、既に1学期から着手していることと思いますが、それぞれ全力を発揮し、進路実現に向けて邁進してください。健康・体力面については、起床時間、活動時間、就寝時間を決めて生活のリズムを保ち、運動の頻度と強度を考えた体づくり・健康づくりをするようにしましょう。心の涵養面については、時間を上手に使い、読書をしたり、芸術に触れたりするようにして心に栄養を与えましょう。これから始まる2学期は日数も多く、学校行事も多いことから、とても実りのある学期になると思います。長い2学期は、様々なことに直面し、何事もなく順調に進むことばかりではないでしょう。苦しかったり、辛かったりする気持ちになることもあるでしょう。そうした課題を乗り越えてこそ味わえる達成感・充実感があります。学習面、健康・体力面、心の涵養面において、困難に直面した時、自分は何ができずに困っているかを、自分自身が把握し、受け止めましょう。そして、困難を乗り越えるためには、何が必要なのかを考えて、行動することが大切です。西高で共に学ぶ周りの人と、お互いに支え合って、お互いに励まし合って、お互いに高め合って、困難に直面した時は、一つ一つ乗り越えていきましょう。また、先生方に教わり導いてもらいながら、成長していく2学期にしていきましょう。

 最後に、くれぐれも心身の健康と交通事故等、事故防止に十分に注意して、これから始まる2学期を、皆さん一人一人が、元気に過ごし実り多い学期にしてください。皆さんの2学期における高校生活に、大いに期待して講話を終わります。

1学期終業式「 講話 」

 皆さん、改めまして、おはようございます。早いもので、1学期の終業式を迎えました。令和5年度も、1年間のおよそ3分の1を終えようとしています。

 まずは、「1学期を省みる」ことについてです。1学期の日数は、(67)日間を数えました。この (67)日間はどうだったですか。皆さん、1年生として、2年生として、そして3年生として、授業、授業以外の学習活動、学校行事・生徒会活動・ホームルーム活動などの特別活動、また、部活動等を、まず、自分自身で振り返ってみてください。1学期に取り組んだことが成果として現れたこと、あるいは、成果として現れずもう一歩だったこと、また、なかなか取組みが進まなかったことなどあるかと思います。1学期が終了するこの時点で、自分自身の取組みの現状をしっかりと認識することが大切です。1年生、高校入学して戸惑いもあったことと思いますが、高校生活を軌道に乗せながら、目標達成に向けて励んできましたか。2年生、西高の中堅学年として、3年生から学びながら、1年生に教えながら、自分の力を発揮して自己伸長を遂げてきましたか。3年生、最終学年として、高校生活の充実、さらに卒業後のことについて見通しを立てて、目標達成に全力を傾けてきましたか。一人でも多くの人が、自分自身がやるべきことをしっかりと打ち込んできた1学期だったという充実感を持って、今日の「終業式」を迎えていることを願います。

 次に、「夏休みの過ごし方」についてです。1学期が終わり、いよいよ40日間の夏休みが始まります。貴重な夏休みをどのように過ごすかは、学年によって課題は異なります。1点目としては、皆さん一人一人が、主体的に計画的に夏休みの生活を過ごしてください。まずは、このことが基本的なこととして必要です。2点目は、学習面、各種活動面において、1学期の目標が達成できていない人は、夏休みの機会を活用してしっかりと補っておきましょう。夏休みは年間の長期休業の中でも最も長い休みになります。この期間を、効果的に使うことは、夏休みを終えて2学期からの学習や各種活動で自分の実力をさらに大きく伸ばすことに繋がります。夏休みが終わるとき、皆さんの気持ちが「夏休みにやるべきことをやった。よし、次は2学期を頑張ろう!」という前向きな気持ちになるようにしてください。3点目が、学力面と体力面の向上、精神面(心)の涵養に向けて、勉学、部活動、生徒会活動に加えて「探究活動」や「奉仕活動」などで、夏休みにしかできないことに、皆さんの力とエネルギーを、しっかりと発揮してください。

 最後に、くれぐれも、「やってならぬことはならぬ」という自制心を確実に持って行動すること。そして、心と体の健康と交通事故など事故防止に十分に留意しながら夏休みを過ごしてください。皆さんの一人一人が、充実した今年の夏休みを送り、8月24日の2学期始業式には、さらに成長した元気な姿で再会できることを期待して「講話」とします。

防災避難訓練

 今回は、大地震発生という想定の「防災避難訓練」でした。目的は3点ありました。1点目は、安全な場所に素早く身を寄せる。2点目は、安全かつ敏速に協力しながら非難する。3点目は、避難場所や避難方法等の確認を徹底する。皆さん、しっかりした訓練ができましたか。6年前(平成28年4月)の熊本地震の被災以来、県下全域で、学校においても防災教育、防災活動等がさらに重視された取組みを進めています。

  東日本大震災が発生し、早10年以上の年月(平成23年3月)が経っています。東日本大震災の際の避難行動として着目されていることがあります。それは、「釜石の奇跡」と呼ばれていることです。震災により岩手県釜石市で約1300人の人が亡くなったり、行方不明となったりしました。甚大な被害を受けた地域の中で、釜石市の「鵜住居(うのすまい)小学校」と「釜石東中学校」にいた児童・生徒約570人は、一人残らず全員無事に非難することができました。このことが「釜石の奇跡」と呼ばれています。では、なぜ全員無事に非難することができたかというと、単に運が良かったということではなく、日頃から行っていた防災教育と訓練を、災害発生時にしっかりと実践した結果が、全員無事の避難に結びついていると言われています。

  この教訓から、私たちは、防災のための備えの重要性を学ぶことが大切です。災害の発生していない平時において、防災計画を立てて、訓練をしてことが極めて重要であり、そのことが、ひいては、一人一人の生命を守ることに繋がるということです。訓練ということで、自分は真剣な姿勢が足りていなかったと思う人は、今一度省みて、

① 災害は、いつ発生するか予測は難しいということ。

② 予測困難な災害に備えておくことが必要であること。

防災の知識としておいてください。以上を伝え、本日の講評とします。

北九州予備校と連携した特別講座「校長挨拶」

 皆さん、こんにちは。まずは、日頃から北九州予備校様、同窓会(西峰会)、PTA(育成会)の皆様には、本校の教育活動に御理解と御協力をいただいておりますことに御礼申し上げます。

 本校の生徒の約9割が、高校卒業後、大学等への進学を希望しております。そのような中で、高校卒業後の進路実現に向けて、「北九州予備校熊本校」様に地域貢献の一環として、講座の無償提供や西高生をハイスクール生と同様の自習室の無償使用など、多くの御支援をいただいております。また、その実現のために、同窓会「西峰会」、PTA「育西会」からも御支援をいただいております。このように、関係の皆様の温かい多くの御支援により、熊本西高校の生徒が特別講座に参加できております。心より感謝申し上げます。

  さて、生徒の皆さん、お伝えしたように、多くの方々に支えていただき、約半年間の「特別講座が」実施の運びになります。ついては、皆さん一人一人が、しっかりと感謝の気持ちを持つとともに、それぞれの進路目標に向かって、この特別講座や自習室を有効に活用してください。そして、ぜひ、志望校に合格することで、この御恩に答えていただきたいと思います。

 終わりに、関係の皆様に、改めて御礼を申し上げますとともに、生徒達全員(41人)が、希望の進路を実現しますよう祈念しまして、御挨拶とさせていただきます。本年度もよろしくお願いします。

生徒会役員認証式「学校長激励の言葉」

 こんにちは。今回の生徒会役員改選が行われ、新生徒会が発足することを、皆さんとともに喜びたいと思います。まずは、坂田前会長を中心とした旧生徒会役員の皆さんが、これまで一生懸命、活動してもらいましたことに対しまして、労いと感謝を伝えたいと思います。大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。さて、新しい本校生徒会の認証式に当たり、3つのことをお願いします。

 1点目は、新生徒会役員に就任する人たちに対してです。よくぞ、立候補してくれました。君たちの積極的姿勢を嬉しく思います。それぞれ立候補しようと決断し、考え抱いた所信を表明したことと思います。大切なことの一つとして、生徒会役員となった後、表明した考えや想いが、その人の日頃の活動と一致しているかどうかということが問われます。その意味において、表明したことを日頃から実現していくことが大切であるということを意識しながら、しっかりと活動に励んでください。

 2点目は、生徒全員に対してです。投票が終わり、選挙結果が出て、新しい生徒会役員が決定しました。自分が投票した人、自分が投票しなかった人に関わらず、選挙の結果は尊重しなければなりません。自分が指示・投票した、指示・投票しなかったに関わらず、全校生徒で選んだ人たち(役員)を、みんなで「認め合い」そして「支え合う」ことが重要です。このことを認識しておいてください。

 3点目は、役員以外の人たちに対してです。生徒会は全校生徒で組織するものです。言うまでもなく、生徒会の役員の人たちだけで組織するものではありません。生徒会役員の人たちは、いろいろなことを執り行う、いわゆる組織の執行部ということになります。したがって、生徒会は、全校生徒で組織するものであるということを認識して、助け合い、励まし合い、志高く、躍進する西高生徒会にしてください。

 以上、「生徒会役員認証式」にあたり、激励の言葉といたします。