2023年7月の記事一覧

1学期終業式「 講話 」

 皆さん、改めまして、おはようございます。早いもので、1学期の終業式を迎えました。令和5年度も、1年間のおよそ3分の1を終えようとしています。

 まずは、「1学期を省みる」ことについてです。1学期の日数は、(67)日間を数えました。この (67)日間はどうだったですか。皆さん、1年生として、2年生として、そして3年生として、授業、授業以外の学習活動、学校行事・生徒会活動・ホームルーム活動などの特別活動、また、部活動等を、まず、自分自身で振り返ってみてください。1学期に取り組んだことが成果として現れたこと、あるいは、成果として現れずもう一歩だったこと、また、なかなか取組みが進まなかったことなどあるかと思います。1学期が終了するこの時点で、自分自身の取組みの現状をしっかりと認識することが大切です。1年生、高校入学して戸惑いもあったことと思いますが、高校生活を軌道に乗せながら、目標達成に向けて励んできましたか。2年生、西高の中堅学年として、3年生から学びながら、1年生に教えながら、自分の力を発揮して自己伸長を遂げてきましたか。3年生、最終学年として、高校生活の充実、さらに卒業後のことについて見通しを立てて、目標達成に全力を傾けてきましたか。一人でも多くの人が、自分自身がやるべきことをしっかりと打ち込んできた1学期だったという充実感を持って、今日の「終業式」を迎えていることを願います。

 次に、「夏休みの過ごし方」についてです。1学期が終わり、いよいよ40日間の夏休みが始まります。貴重な夏休みをどのように過ごすかは、学年によって課題は異なります。1点目としては、皆さん一人一人が、主体的に計画的に夏休みの生活を過ごしてください。まずは、このことが基本的なこととして必要です。2点目は、学習面、各種活動面において、1学期の目標が達成できていない人は、夏休みの機会を活用してしっかりと補っておきましょう。夏休みは年間の長期休業の中でも最も長い休みになります。この期間を、効果的に使うことは、夏休みを終えて2学期からの学習や各種活動で自分の実力をさらに大きく伸ばすことに繋がります。夏休みが終わるとき、皆さんの気持ちが「夏休みにやるべきことをやった。よし、次は2学期を頑張ろう!」という前向きな気持ちになるようにしてください。3点目が、学力面と体力面の向上、精神面(心)の涵養に向けて、勉学、部活動、生徒会活動に加えて「探究活動」や「奉仕活動」などで、夏休みにしかできないことに、皆さんの力とエネルギーを、しっかりと発揮してください。

 最後に、くれぐれも、「やってならぬことはならぬ」という自制心を確実に持って行動すること。そして、心と体の健康と交通事故など事故防止に十分に留意しながら夏休みを過ごしてください。皆さんの一人一人が、充実した今年の夏休みを送り、8月24日の2学期始業式には、さらに成長した元気な姿で再会できることを期待して「講話」とします。

防災避難訓練

 今回は、大地震発生という想定の「防災避難訓練」でした。目的は3点ありました。1点目は、安全な場所に素早く身を寄せる。2点目は、安全かつ敏速に協力しながら非難する。3点目は、避難場所や避難方法等の確認を徹底する。皆さん、しっかりした訓練ができましたか。6年前(平成28年4月)の熊本地震の被災以来、県下全域で、学校においても防災教育、防災活動等がさらに重視された取組みを進めています。

  東日本大震災が発生し、早10年以上の年月(平成23年3月)が経っています。東日本大震災の際の避難行動として着目されていることがあります。それは、「釜石の奇跡」と呼ばれていることです。震災により岩手県釜石市で約1300人の人が亡くなったり、行方不明となったりしました。甚大な被害を受けた地域の中で、釜石市の「鵜住居(うのすまい)小学校」と「釜石東中学校」にいた児童・生徒約570人は、一人残らず全員無事に非難することができました。このことが「釜石の奇跡」と呼ばれています。では、なぜ全員無事に非難することができたかというと、単に運が良かったということではなく、日頃から行っていた防災教育と訓練を、災害発生時にしっかりと実践した結果が、全員無事の避難に結びついていると言われています。

  この教訓から、私たちは、防災のための備えの重要性を学ぶことが大切です。災害の発生していない平時において、防災計画を立てて、訓練をしてことが極めて重要であり、そのことが、ひいては、一人一人の生命を守ることに繋がるということです。訓練ということで、自分は真剣な姿勢が足りていなかったと思う人は、今一度省みて、

① 災害は、いつ発生するか予測は難しいということ。

② 予測困難な災害に備えておくことが必要であること。

防災の知識としておいてください。以上を伝え、本日の講評とします。