防災避難訓練

 今回は、大地震発生という想定の「防災避難訓練」でした。目的は3点ありました。1点目は、安全な場所に素早く身を寄せる。2点目は、安全かつ敏速に協力しながら非難する。3点目は、避難場所や避難方法等の確認を徹底する。皆さん、しっかりした訓練ができましたか。6年前(平成28年4月)の熊本地震の被災以来、県下全域で、学校においても防災教育、防災活動等がさらに重視された取組みを進めています。

  東日本大震災が発生し、早10年以上の年月(平成23年3月)が経っています。東日本大震災の際の避難行動として着目されていることがあります。それは、「釜石の奇跡」と呼ばれていることです。震災により岩手県釜石市で約1300人の人が亡くなったり、行方不明となったりしました。甚大な被害を受けた地域の中で、釜石市の「鵜住居(うのすまい)小学校」と「釜石東中学校」にいた児童・生徒約570人は、一人残らず全員無事に非難することができました。このことが「釜石の奇跡」と呼ばれています。では、なぜ全員無事に非難することができたかというと、単に運が良かったということではなく、日頃から行っていた防災教育と訓練を、災害発生時にしっかりと実践した結果が、全員無事の避難に結びついていると言われています。

  この教訓から、私たちは、防災のための備えの重要性を学ぶことが大切です。災害の発生していない平時において、防災計画を立てて、訓練をしてことが極めて重要であり、そのことが、ひいては、一人一人の生命を守ることに繋がるということです。訓練ということで、自分は真剣な姿勢が足りていなかったと思う人は、今一度省みて、

① 災害は、いつ発生するか予測は難しいということ。

② 予測困難な災害に備えておくことが必要であること。

防災の知識としておいてください。以上を伝え、本日の講評とします。