高等部より
東京パラリンピックに出場して(1) 平井孝明
「大会報告」
東京パラリンピックが8月24日から9月5日まで行われ、私は柔道60キロ以下級に出場しました。大会出場にあたり、たくさんの方々から応援していただき、本当にありがとうございました。
【結果】
出場競技・種目:柔道60キロ以下級
出場人数:12名
順位:7位
【内容】
試合は、12名の選手で4つのブロックに分かれてのトーナメント形式で行われました。午前10時が予選(準決勝と敗者復活戦)、午後4時から3位決定戦と決勝戦が行われました。
私は1勝2負で7位でした。
1回戦 ブラジル選手との対戦
柔道競技のオープニングゲームでした。とても緊張しました。この選手とは過去2度試合をしています。対戦成績は1勝1負でした。序盤、相手に払い腰でポイントを先に取られてしまいました。中盤、足技を多く出すように戦術を変え、足技からの巴投げでポイントを取り返し、そのまま寝技で抑え込み、一本勝ちしました。
準々決勝 ルーマニア選手との対戦
この選手とも過去2度試合をしています。対戦成績は 2負でした。全盲の選手で寝技、特に関節技が得意です。序盤から相手ペースで試合が進んでいきました。相手は巴投げから寝技への移行をねらい、先に先に巴投げをかけてきました。私は後手に回ってしまい、最後は関節技で一本負けしました。
敗者復活戦 トルコ選手との対戦
準決勝に進んだ選手に負けた選手で敗者復活戦が行われます。
トルコ選手とは過去1度対戦しています。その時は大内刈りで一本負けをしました。
私の戦略は、先に技をかけ相手を四つん這い(いわゆるカメの状態)にさせ、そこから引き込み返しという 技をかけて抑え込みにつなげていく、というものでした。試合は、開始早々からお互い技を掛け合う展開でした。私は小内刈り、巴投げ、引き込み返し、相手は大外刈り、巴投げ、寝技で攻め合いました。何度も相手がカメの状態になり、引き込み返しをかけていきましたが、抑え込みまでもう一歩というところで防がれました。中盤、一瞬「抑え込み」の宣告を受けましたが相手に逃げられてしまいました。終盤、寝技の攻防になり、一瞬のすきをつかれ逆に相手に抑え込まれてしまいました。私にはそれをひっくり返す力は残っていませんでした。抑え込まれて一本負けでした。しばらくは立ち上がる事ができませんでした。相手も同じでお互い少しの間、畳に寝転んでいました。
【試合を終えて】
目標は金メダルでした。悔しい結果でしたが持っている力は全て出し尽くしたと思います。トルコ戦は私の得意の引き込み返しを何度もかけるチャンスがあり、それでも勝てませんでした。もっともっと強くならないとこの上に勝ち上がっていく事はできません。
特にこの1年半はコロナの影響で通常の柔道の練習ができず、苦しい思いをした時期もありました。4月には膝のケガもあり、もう無理だと思った時もありましたが、そのたびに周りの方々から支えられ柔道を続ける事ができました。憧れだった日本武道館で3試合でき、私の得意技をたくさんかける事ができました。たくさんの方々に私の試合を見ていただきました。とても幸せでした。応援ありがとうございました。
平井孝明教諭 2020東京パラリンピック壮行会
7月20日(火)午後、校内オンライン中継も交えて平井教諭の壮行会が開かれました。
学校長、生徒会長、柔道部長の激励の言葉のあとに、幼児・児童・生徒・職員の寄せ書きの国旗の進呈があり、会場は声援につつまれました。
平井教諭は今週末より強化合宿に入り、8月22日(日)に選手村入り、8月27日(金)に本番をむかえます。「得意な寝技で力を尽くしたい!」とのことでした。
みなさま、応援をよろしくお願いいたします。
理療科3年生 スポーツケア研修
外部講師に元本校職員の橋口先生を招いてスポーツケア研修を実施しました。
理療科3年生の生徒5人が参加して、施術方法や評価の仕方について、実技を交えながら学びました。
高等部重複障がい学級 校内実習の取組の様子
6月上旬に予定していたインターンシップが中止となり、その代わりとして、6月9日~10日の2日間、校内実習に取り組みました。内容は、フルーツキャップ折り、はしの袋入れ、ビーズの袋詰め、もぐさづくりをしました。今年は、理療科の灸の授業内容でも取り扱っているお灸の材料であるもぐさづくり(乾燥させたヨモギの葉の繊毛を精製したもの)を新たに加えました。もぐさづくりでは、理療科職員の監修のもと「質の高いもぐさ」を目指し、ミキサーやビニールを使い、それぞれの得意な方法で取り組みました。
実習期間は、それぞれの目標を確認し、その達成に向けて意欲的に取り組む姿がみられました。
全校 火災避難訓練
6月24日に、火災避難訓練を行いました。
緊急放送が流れると、生徒たちは、指示に従って速やかに校庭へ避難しました。お互いに助け合い、スムーズに避難を行うことができたので、避難に要した時間は昨年度よりも短くなりました。
避難訓練の後に、消火活動についての講話がありました。生徒たちは、消火器の仕組みや使い方について話しを聞いた後、実際に消火器を使う体験を行いました。今回は、新型コロナウイルスの感染症対策として、各学部で分かれて行いました。実際に消火器に触れて、使用したことは、生徒たちにとって、実際に火事が起こった時のためのよい経験になったと思います。
あってはなりませんが、いつ、どこで起こるか分からない火災に備えて、今回の訓練は、生徒たちの貴重な経験となりました。
避難の様子 理療科の消火器体験
高等部前期人権教育学習会
6月11日(金)、高等部全生徒対象に「差別や人権問題の背景にある心理」について学習しました。
今回は新型コロナ対策として普通科と専攻科に分かれ、初めてのZoomによる授業となりました。
普通科の生徒の積極的な発言や、しっかり話しを聞く態度、鋭い意見などがあり、準備した職員もいい刺激になりました。専攻科の生徒からも、自分のこととして真剣に考えたからこそ言える貴重な意見がありました。
今回の学習内容や意見、生徒の様子を、日々の授業や後期の人権学習会に活かしていきたいと思います。
メイン会場 普通科会場
総合的な探究の時間における取組の紹介①
今年度の新たな取り組みの1つである本科普通科一般学級の総合的な探究の時間における取組を紹介します。今年度のテーマを『職業や自己の進路に関する課題』、「職業の選択と社会貢献及び自己実現」と設定して、本校の専攻科理療科について学んだり、調べたり、体験したりするなどの探究活動に取り組んでいます。今回は、講義『解剖学』と実技『あん摩実技』における授業の様子を掲載します。今後は、自分で設定したテーマをもとに座学グループと実技グループに分かれ、探究活動を進めていきます。10月の中間発表、2月の最終発表に向けて、今後の取組の様子を紹介していきます。乞う御期待!
解剖学:骨格標本の触察 あん摩実技:アロママッサージ
令和3年度 高等部生徒総会 新体制でスタート!!
5月7日(金)、令和3年度最初の高等部普通科の生徒総会が行われました。
まず、高等部主事からの話があり、「コロナ禍の中で、いろいろな活動が制限されたり取りやめになったりしていますが、皆さんには是非、いろいろなことに挑戦していってほしい。」「これから各委員会の今年の活動が発表されると聞いています。自分たちの学校を良くしていく活動となるよう、みんなで協力していってください。」との話がありました。続いて生徒指導部より5月は制服の移行期間であることや、昨日の地震を受けて、公共交通機関を利用している際に地震が起きたらどうしたらいいか等の話がありました。
次に、生徒会長から、今年度の高等部の目標と活動計画の発表がありました。コロナ禍の中ではあってもお互いの意見を出し合い、みんなで力を合わせて明るい高等部になるように『目安箱』を設置すること。副会長からは、一人一人についていろいろ知る機会となるように、『インタビュー』を行い、それを記事にして掲示していくことの説明がありました。
その後、各委員会の新委員長からそれぞれの委員会のメンバー紹介と年間計画の発表がありました。どの委員会も自分たちにできる活動についてよく考えており、和やかな雰囲気の中にも真剣な表情で聞く生徒達が印象的でした。
まだまだコロナの収束には時間がかかりそうですが、そんな中でも高等部普通科の9人は協力し合いながら進んでいくことを確認し合いました。
令和3年度 高等部対面式
4月16日金曜日の午後、高等部普通科の対面式を実施しました。
進行は生徒会の副会長が初仕事として努めました。
生徒会役員の紹介後、在校生、新入生、転入生に順で、好きなことや本年度の抱負や目標を発表しました。
好きな教科発表では、担任の教科を忖度して発表する生徒がいて、笑いにつつまれる場面もありました。
お互いに理解を深め、多くのつながりを持っていってほしいと思います。
令和2年度高等部生徒会役員選挙
令和3年1月29日(金)に令和2年度高等部生徒会役員選挙が行われました。
この選挙は令和3年度の新役員を選出する選挙です。
今年度は、会長1名、副会長1名の選出に対し、会長は1年女子生徒1名、副会長は1年男子生徒と1年女子生徒の計2名の立候補がありました。
3名の候補者は、選挙管理委員長の説明の後、立会演説で立候補に至った経緯や、生徒会や学校への熱い思いをそれぞれ伝えました。その後、別室に設けた投票所で、一人ずつ投票をしていきました。シーンと静まり返った投票所では、よい緊張感があり、真剣に投票する生徒の姿がありました。
投票終了後は、すぐに開票が行われ、会長は過半数を得票して信任され、副会長は僅差で得票数が多かった男子生徒が選任されました。
後日、現会長、現副会長から新会長、新副会長への引継ぎ式が行われる予定です。
来年度は、本校創立110周年を迎える記念すべき年です。高等部の新会長、副会長を中心として、みんなで学校全体を盛り上げてほしいと思います!
立会演説の様子
投票の様子
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者
校長 仲山 加津恵
運用担当者
情報部