高等部より
第32回 矢沢宰・生命の詩の集い
11月24日(月)、新潟県見附市で「第32回矢沢宰・生命の詩の集い」が開催されました。
矢沢宰とは見附市出身の詩人で、21年の生涯のほとんどを病苦と闘いながら多くの優れた詩を遺した方で、彼の詩を永く継承するとともに、広く青少年の詩心を高めたいとの思いから矢沢宰賞が設けられました。
今年度は高等部から3編の詩を応募したところ、3年男子の作品「最後のステージ」が最優秀賞に、3年女子の作品「自分の居場所」が入選、という結果を得ることができました。その中で、今回、最優秀賞の3年男子が見附市で開催された受賞式に参加してきました。
表彰式では、賞状及びメダル授与に続き受賞者による作品の朗読が行われ、緊張感の中にも心のこもった朗読をすることができました。短い滞在時間ではありましたが、資料展示室や記念碑のある森林公園にも足を運ぶことができ、思い出に残る授賞式となりました。
「心のきずなを深める月間」の取り組み
高等部普通科では、ロングホームルームの時間に、「Xからの手紙」という、友達の良いところを手紙で伝え合う活動を行いました。
友達の良いところを丁寧な字で書いたり、普段の感謝の気持ちを点字で記したり等、友達のことを思いながら、心を込めて手紙を仕上げることができました。
友達からの手紙を読んだ時、照れくさそうな、嬉しそうな笑顔を見せていました。
手紙を貼る台紙は、普通科全員で大きな広用紙を持ち、絵の具をつけたボールを転がす等して、制作しました。
今回の活動を通して、高等部普通科の絆がまた強まりました!
第37回熊本県高等学校文化祭へ出場しました!
5月30日、31日の両日に熊本市民会館シアーズホーム夢ホールにて開催された県総文祭にアンサンブル部が出場しました。例年は熊本県立劇場での開催ですが、今年は初めて場所を変えての開催です。
日頃は音楽室で練習を行っていますが、いろいろな場所での音の響きを感じたり楽器間の移動動線の確認をしたりするために、共同教室での練習を重ねてきました。
当日は朝のステージリハーサルを終え、午後の本番前にはホールの片隅で自分のパートを声に出して歌いながら弾いて合わせる最終確認。
いざ本番へ!
本番では思わぬハプニングがあったものの、4人は落ち着いて対応し、リズムを乱すことなく見事に2曲を演奏しきることできました。会場の観客の方々からは大きな拍手をいただくことができ大きな自信につなげることができました。
7月に行われる第49回全国高等学校総合文化祭香川大会ではこの経験を糧に、精いっぱい演奏してきたいと思います。
令和6年度 高等部卒業証書授与式
御卒業おめでとうございます。
令和7年3月1日(土)高等部の卒業式が行われました。本科普通科5名、専攻科理療科2名の計7名が本校を巣立ちました。
厳粛な中にも愛情いっぱいの温かい雰囲気で送り出すことができました。
「とても素晴らしかったです。」と保護者の皆さまからもご感想をいただき、感慨深い1日となりました。
高等部校外学習
2月10日(月)校外学習で、熊本城・桜の馬場 城彩苑・ボウリングに行きました。
熊本城見学では、石垣が崩れている様子を見て熊本地震の被害の甚大さを再確認したり、解説の映像や模型などの展示品から近世から西南戦争までの熊本城の歴史について理解を深めることができました。天守から見る熊本の街や自然は絶景でした。
桜の馬場 城彩苑は 昼食・自由行動の時間でした。赤うし丼や熊本ラーメンなどのおいしい食事、デザートを楽しみました。
ボウリングは、チーム対抗戦で勝負しました。ストライクやスペアを出すと自然と歓声やハイタッチがでるなど大いに盛り上がり、友情をさらに深めることができました。
熊本の良さを再発見するとともに、友人との絆を深めることにつながった校外学習でした。
令和6年度 第31回全国特別支援学校文化祭表彰式
2月8日(土)に「令和6年度 第31回全国特別支援学校文化祭表彰式」に参加しました。
高等部A組の生徒が書道部門で「文部科学大臣賞」を受賞しました。
「命」という字を力強く表現しています。
生物基礎「土壌動物の観察」
簡易版ツルグレン装置を作成し、中庭の土壌動物の観察をしました。作り方を調べるところからはじめ、双眼実体顕微鏡と光学顕微鏡を使った観察まで行いました。実際に顕微鏡のピント合わせから行うのは初めてでしたが、すぐに使い方をマスターし、4種類ほどの土壌動物を発見しました。一から実験器具を作成した喜びと、顕微鏡から覗く生物に感動し、更に生物への関心が高まったようでした。
中・高合同「触れる骨標本」出前授業
1月28日(火)熊本県博物館ネットワークセンターから3名の先生方に来校いただき、収蔵されているシカの大腿骨や頭骨などの骨標本を実際に触れて観察する授業を行っていただきました。
生徒たちには骨の正体を明かさず、まずは触って感じたことを自由に表現し、じっくりと観察をしていきました。見ただけでは感じにくい骨の表面のツルツルとした滑らかな部分やザラザラとした部分を体感し、なぜ違いがあるのかを考えたり、形に着目してどの部分の骨か、どの方向に位置しているかなどを予想したりしました。生徒たちは、思い思いに感じたことや考えたことをたくさん発表してくれ、大変盛り上がりました。普段、触れることがない骨標本に触れ、感動や発見があったようでした。まだまだ他の骨も触察してみたいと意欲を示す生徒もいて、大変有意義な時間となりました。
今回、熊本県博物館ネットワークセンターの3名の先生方には、骨標本だけではなく、シカの大きさや全体像が分かるよう手作り教材を作ってきてくださるなど、盲学校の生徒たちことを考えて、事前に準備をしてくださいました。本当にありがとうございました。
令和6年度熊本県特別支援学校技能検定(清掃)
2月7日(金)に熊本県特別支援学校技能検定(清掃)を実施しました。
「テーブル拭き」と「ダスタークロス」の種目を実施しました。
高等部A組の4人が挑戦し、これまでの練習の成果を発揮することができました。
「緊張しましたが、練習よりよくできたと思います。」という声もあり、達成感を得ることができた検定でした。
中・高等学部 持久走記録会
1月22日(水)の6限目、体育の授業で持久走の記録会がありました。
1周200メートルのコースを20分間で何周走るかという目標を事前に設定して取り組みました。
午後のあたたかい日差しのなか、自分のペースやリズムで完走し、全員、目標距離を達成することができました。
ゴールをした後は皆、達成感と自信に満ちあふれた表情を見せていました。
高等部生徒会役員選挙
高等部生徒9人全員で会場作りをしたあと、会長・副会長候補の演説を聴きました。
2人の候補者ともに、生徒間の交流を盛んにし、高等部を活気あるものにしたいと、はきはきとした声で皆に訴えていました。
演説後すぐに投開票が行われ、2名の候補者とも信任を得て当選しました。
これから、2人を中心に、高等部生徒のきずながより深まるような活動を計画して、実施していくことと思います。期待しています。
人権学習「水俣病に関する学習会」
12月6日(金)5・6限目に人権学習の一環として、「水俣病に関する学習会」を行いました。
熊本県水俣病保健課の説明のあと、語り部として活動をされている奥羽さんが「みつこの詩」という紙芝居を交えて講話をしてくださいました。
・公害は起こる前に防ぐ。
・公害が発生したときは、被害が広がらないようにする。
そのために、企業や行政の取り組みだけでなく、私たち一人ひとりが正しく理解し、できることを実践していくことが、これから先の未来につながっていくことを考える時間となりました。
今回の学習を通して、公害は健康被害や環境汚染だけでなく差別や偏見につながることなどを学び、生徒からは、「環境に負荷を与えないために自分は何ができるのか」、「自分も差別する可能性があるかもしれないから発言などに気をつけよう」など「これから」を意識した感想が出ました。
第7回障がい児者・家族の作文発表会
11月30日(土)に「第7回障がい児者・家族の作文発表会」が行われました。本校からは6名の児童生徒が参加しました。家族や先生、部活動の仲間などそれぞれお世話になった人への感謝の思いを届けました。「ありがとう」が溢れる心温まる発表会でした。
熊本県立盲学校 体育祭のお知らせ
11月9日(土)に本校にて体育祭が開催されます。
幼児・児童・生徒たちが日ごろの練習の成果を発揮し、競技に挑む姿をご覧ください。
開会:午前9時
閉会:正午(12時)
日韓青少年交流
10月24日(木)に大邱光明学校の皆さんと日韓青少年交流を行いました。
音楽の時間等を活用し、韓国の歌の練習をしたり、お土産の袋詰めをしたりするなど事前準備をし、交流の日を楽しみに迎えました。
校内見学や給食の時間には、簡単な英語やスマートフォンの翻訳機能で、大邱光明学校の皆さんとコミュニケーションをとり、趣味の話題等で盛り上がっていました。
休憩時間は、着物や浴衣を着たり、ヨーヨー釣りをしたりするなど日本文化にも触れて頂きました。
音楽鑑賞では、本校アンサンブル部の演奏や、光明学校のヴァイオリン・アンサンブル等の演奏を聴いたり、「さんぽ」や「半月」をそれぞれの言語で合唱したりしました。
最後は、「サンバおてもやん」を踊りました。皆が参加することで大きな輪となり会場が一体になり盛り上がりました。
熊本ワイズメンズクラブ、熊本YMCAの皆様のおかげで、自国の文化を伝えるとともに、韓国の文化や慣習を学ぶことができた良い機会になりました。
熊本県高等学校弁論大会出場
10月16日(水)、令和6年度熊本県高等学校弁論大会が玉名市民会館ホール棟で行われ、本校から高等部3年男子が参加しました。「気づいた先に拡がる世界」という演題で発表し、見事優良賞を受賞しました。
盲学校に進学してから出会った人々や様々な視覚補助具、整った環境のもとで健常者と変わりなく学習や生活ができるようになった喜び。以前言われた「眼が見えなくなったら終わり」ではなく、むしろ新しい世界の始まりであると気づいたこと。これらの体験から、障がいの有無や種類に関係なく、誰もが支え合いながら生きていく「共生社会」を目指して尽力したいという夢が持てたことなどを発表しました。
審査員の先生方の助言では、「声が聞きやすい。表現力がある。文章の構成がよかった」等、たくさんのお褒めの言葉をいただきました。
「公正採用選考」についての進路・人権共催学習会!
中学部、高等部の普通科と理療科を対象に、ヤングハローワークの方をお招きして「公正採用選考」についてお話いただきました。お話の内容を基にペアで「不適切な質問」や「なぜ不適切なのか」について話し合い、活発に意見交換を行いました!
近い将来、自分たちが就職差別を受けないために…。自分が採用面接をする立場になった時のために…。それぞれの歩む道を想像しながら学習に取り組みました。
【写真1】公正採用選考について説明をしていただいている写真
【写真2】本校教師が不適切な質問を交えた面接のロールプレイをしている写真
【写真3】ロールプレイを聞いて気づいた不適切な質問について発表している写真
【写真4】真剣に生徒たちが話を聞いている写真
2学期がスタートしました!!
9月2日、2学期の始業式が行われました。幼児、児童、生徒たちの元気な表情と声が響いていました。夏休みに行われた全国総合文化祭やポニーキャンプ、あん摩マッサージ指圧師コンテスト・甲子園についての報告があり、幅広い活躍が紹介されました。新しいALTの紹介や新入生の紹介もあり、にぎやかな雰囲気の中で式が行われました。
自立活動の様子
5月30日(木)6限目の自立活動で、視機能訓練士の木下雄貴先生(いでた平成眼科クリニック)に来ていただき、眼球の構造や眼科通院時の検査の意味について学習しました。
眼の構造については、眼球の大きさから始まり、角膜や結膜、房水など1つ1つの役割について、丁寧に説明していただきました。ビー玉や模型、図などを用いたことで、興味をもって学習することができました。
普段、眼科で受けている検査についても、検査の意味などを知れたことは、自身のことを理解する上でよい機会になりました。
令和6年度中学部・高等部合同校内弁論大会
6月6日・7日に福岡県で行われる九州地区盲学校弁論大会の選考会を兼ねて、5月2日に校内弁論大会を行いました。これまで何度も原稿を推敲しながら、練習を積み重ねて当日を迎えました。自分の考えや思いをたくさんの人に伝えたり、他の人の発表を聞いていろいろな考えを知ったりすることができました。