日誌

高等部より

高等部生徒総会(前期)

 5月12日(金)の午後、前期の生徒総会を実施しました。

 

 生徒会執行部、文化図書委員会、保健放送委員会がそれぞれ本年度の活動計画を発表しました。事前に昼休みなどを使って十分練習していて、とてもスムーズな発表でした。 昨年度の反省に基づいて新たな取り組みが加わっています。

 

 

 

「計画倒れにならないようにがんばろう」が、各部署の留意事項のようです。

 会の最後には、執行部による「盲学校三択クイズ」が実施され、盛り上がっていました。

 

 

令和5年度 高等部対面式・高等部集会

 4月12日水曜日の6校時、本年度の対面式と第1回高等部集会を実施しました。

 高等部普通科の全生徒が一同に会する初めての場となりました。

 

 対面式では、新入生3名が緊張しながらの自己紹介の後、在校生は余裕の様子で、笑いをとりながらの発表でした。

 

 生徒会長の歓迎の挨拶

 

 高等部集会では、在校生の春休みの思い出発表の後、本年度の生徒会役員、委員会活動、部活動の紹介、校則の説明、進路学習の紹介を実施しました。

 

令和4年度 高等部卒業証書授与式

 天気に恵まれた3月1日、「高等部卒業証書授与式」を実施し、普通科6名、理療科5名の計11名が、新天地に旅立ちました。

 本年度の卒業生は、入学当初から新型コロナウィルスの対策で、学習活動や校外活動などで大きな制限を受けた生徒たちです。

 答辞や式後のコメントで、厳しい環境の中でも、楽しかったこと、学んだことの成果を笑顔で語っていました。

 理療科の生徒は国家試験の結果待ちですが、4月からの新しい生活に期待を持って臨んでほしいと思います。

 御卒業、おめでとうございます。

 

居住地校オンライン交流

 2月13日(月)に、生徒の居住地であった岡山盲学校の生徒のみなさんとオンライン交流を行いました。

 生徒たちは自己紹介から始まり、今年度の行事の様子や進路などについてたくさんお話しする機会をいただけて、とても充実した楽しい時間を過ごすことができた様子でした。

 それぞれの様子を伝え、知り合うことで旧交を温め、将来に向けて励みとなる機会だったことと思います。

   

高等部生徒会役員選挙

 

    令和5年1月18日(水)に、高等部生徒会役員選挙が行われました。この選挙は令和5年度の新役員を選出する選挙です。                                                          
 今年度は、会長1名、副会長2名の定員に対し、会長に2年女子生徒1名、副会長に1年男子生徒2名の計3名の立候補がありました。そこで今回は、過半数の信任を得たら当選となる「信任投票」となりました。 また、2名の生徒がリモートでの参加という、生徒会選挙始まって以来の開催となりました。                                      
 3名の候補者は、選挙管理委員長の説明の後、立会演説で立候補に至った経緯や、生徒会や学校への熱い思いをそれぞれ伝えました。その後、別室に設けた投票所で、一人ずつ投票をしていきました。シーンと静まり返った投票所では、よい緊張感があり、真剣に投票する生徒の姿がありました。                                         
 投票終了後、すぐに開票が行われ、3名とも信任されました。後日、現会長、現副会長から新会長、新副会長への引継ぎ式が行われる予定です。                     
 高等部の新会長、副会長を中心として、高等部みんなで盲学校全体を盛り上げてほしいと思います!

 

明るく元気いっぱい 高等部A2組 作品展!!

 高等部A2組では生活単元学習の時間に作品展を開催しました。昨年度から今年度にかけて制作した、フォトフレームや立体コピーをした野菜スタンプ、ポスター、成長の記録のスライド発表を行いました。作品展をするにあたって、これまで「おもてなし」について考え、みんなでアイデアを出し合い、招待状や記念品づくりに取り組んできました。

 作品展当日は、生徒はそれぞれのブースの作品紹介を担当し、来場した職員に積極的に関わり、作品の説明をすることができました。作品を通してこれまで取り組んできた成果を発表することができ、とても達成感を感じている様子でした。

          

                 

令和4年度熊本県がんばる高校生表彰式に参加

 11月17日(木)熊本テルサにて、「 令和4年度熊本県がんばる高校生表彰式」が行われました。

 今年で14回目となるこの表彰式は、学業、スポーツ、文化活動等において、他の生徒の模範となる高校生の功績を讃え、表彰するとともに、将来の夢の発見、挑戦、実現を応援することを目的に実施されています。

 本校からは、高等部普通科3年の土田さんが「がんばる高校生」として表彰されました。

 土田さんは、全国盲学校通信陸上競技大会の円周走2年連続上位入 賞や先日の少年少女俳句会の受賞を始めとする数々の受賞歴あることや、アンサンブル部やフロアバレーボール部での活動、 生徒会長等の活動実績が評価されました。

 蒲島郁夫県知事から直接表彰状を授与され、緊張の様子でしたが、賞状を片手に喜びいっぱいでした。

 式の中では知事の講演もあり、「逆境のなかにこそ夢がある」という演題で、人生の可能性は無限大なので夢をもち一歩踏み出すことの大切さや夢に向かって120%の努力を惜しまず頑張ることの大切さについて学びを得ました。

 今後も出会いや経験・学びを自分の夢への原動力にして、更なる挑戦を期待するとともに、後輩たちも先輩たちに続き、活躍の場をどんどん広げていってほしいと思います。

  

 

 

 

 

ある日の生物基礎の授業~実物や立体模型の重要性~

 「これは、何でしょう?」

正解は、生物基礎で出てくる「バクテリオファージ」の一種です。

大腸菌などの細菌に感染して増殖するウイルスです。

DNA研究の歴史を学ぶ際にでてきます。

ここで、内容については深く述べませんが、点図で描かれるとこのような写真のようになります。

 特徴的な形なので分かりやすい方ではありますが、平面図のため奥行きなどは点字使用の生徒たちにとってはイメージしづらいのが現状です。

1枚目の写真のように、立体模型があれば点図のみよりも格段に理解が進みます。

 この模型ですが、私物で実はカプセルトイの「ガチャガチャ」の製品。

既習の内容でしたが入手できたため、生徒たちにお披露目も兼ねて「これは、なんでしょう?」クイズを出してみました。

なかなか点図と模型が一致していない様子でヒントを少しずつ出しつつ、徐々に、「あぁ~。あれ!あれ!」「そうあれ!」「なんだっけ」「あれなんだけど・・・えっと」なかなか名前まではでてきませんでした。

でも、一人が教科書から探し始めたら、次々に調べ始め、「あーそうだった。ファージ!」「バクテリオファージ!」あっという間に正解にたどり着いてくれました。

中には「こんな形だったんだ~」という生徒も。なかなか点図だけでは、正しく理解することができていないのだと気づかされ、実物や立体模型の重要性を改めて感じた日でした。

第2回生徒保健委員連絡協議会

 11月2日(水)、令和4年度 第2回生徒保健委員連絡協議会に参加しました。午前中は2校の保健委員会の取り組みについて発表を聞きました。本校高等部の活動にも生かせる取り組みがあったので、今後委員会の中で工夫していきたいと思います。午後は、講演「こころの健康を保つコツ」でした。講演を受けて参加生徒は、「周りの友達などが心の不調のサインを出していたら、話を聞いてあげれるようになりたい。」と感想を述べていました。終日の研修でしたが、充実した1日になりました。この研修には学校から公共交通機関を利用して参加しました。

熊本市地区図書委員研修会

 10月27日(木)必由館高校で行われた、熊本市生徒図書委員研修会に参加しました。研修Ⅰでは、「紙資料の劣化と保存」について、紙資料を食べる虫や補修方法など実物を見ながら講義を受けました。研修Ⅱでは、「和綴じ本」製作に挑戦しました。自分で和紙や糸を選び、説明を聞いたり同じグループの他校の生徒と確認したりしながら、四ツ目綴じを行いました。「和綴じ本」の製作はとても難しく悪戦苦闘でしたが、本について貴重な話を聞いたり、他校の生徒との交流をしたり充実した研修になりました。

全国盲学校生点字競技大会(令和4年度 第45回)

 10月25日(火)に「令和4年度 第45回全国盲学校生点字競技大会」が実施されました。本大会は、2年毎の開催となっており、今年度は全国の視覚支援特別支援学校の68校が参加し、各会場において実施されました。

 競技は、五十音を正しい順序で繰り返し書く、五十音書き、与えられた文章をそのまま写し取る、転写、そして、読み上げられる文章を書き取る、聴写をそれぞれ2分間で行うという内容でした。

 児童生徒は時間いっぱい集中して取り組み、点字を打つ「コツコツ」という音と生徒の熱気が会場全体に広がりました。

 終了後は、「練習以上によくできました。」など感想を発表し、それぞれに達成感を感じることができた様子でした。

 

 

 

体育祭に向けて!

 体育祭まであと2週間となりました。日々、体育祭へ向けて練習や準備に取り組んでいます。今日はLHRの時間に、グラウンドの除草作業を行いました。最初は指示された場所で作業をしていましたが、次第に自分からまだ終わってない場所を見つけて行動する姿が見られました。暑い中の作業でしたが、終わった時にはみんな笑顔に!!体育祭を成功させるための大切な時間になりました。

情報処理・パソコン とある日の「社会と情報」の授業~パソコン分解してみた!?~

 普段使っているパソコン内部の構造はどのようになっているでしょうか。

 図や文章による説明だけではよくわかりませんし、イメージすることも難しいです・・・。

 と、いうことで!

 デスクトップ型パソコンを分解し、教科書で学習した部品を一つ一つ手にとって観察しました。

 「CPU」「主記憶装置(メモリ)」「補助記憶装置」「基板(マザーボード)」「電源装置」「ファン」「インターフェイス」・・・・

 それぞれ特徴的な形をしていましたね。

 実物に触れることで多くの気付きがあることを再確認できました。

パソコン内部からメモリ(主記憶装置)を取り出して観察している様子

優良賞受賞!!熊本県高等学校弁論大会」

 10月11日(火)に八代市鏡文化センターにて、令和4年度「熊本県高等学校弁論大会」が開催されました。

 本校からは高等部普通科2年佐々木さんが参加し、見事「優良賞」を受賞しました。

 

 原稿を推敲し、放課後に練習を重ね、今回の受賞となりました。

当日は、これまでの練習の成果を出し切り、最高の発表となりました。

 

演題は「情報機器から広がる世界」。

情報機器スキルの獲得までの経過やいろいろなことを教えて下さった専攻科の先生方への感謝等を発表しました。

 

写真1:10月7日体育館にて練習を兼ねた事前発表を聞く生徒、先生方の写真。

 

写真2:写真1と同様。ステージ前で発表する佐々木さんの写真。

 

 写真3:大会当日、ステージの壇上で賞状と記念の盾を持つ佐々木さんの写真。

 

ある日の生物授業

「その1 ヒガンバナ」

 お彼岸は過ぎましたが、本校には、今至る所に点々と「ヒガンバナ」が咲いています。緑の雑草に一際目立っている赤い花は通常晴眼者にとっては目に止まりますが、視覚障がいのある生徒たちにとっては気づかずに通り過ぎてしまっていることも少なくありません。また、名前は知っていても花の形や、花が咲く頃には葉がないことについては知らない人もいます。

 今日はそんな今の時期にしか見られない「ヒガンバナ」の観察です。

触れて、近づいて・・・

「茎が長いな〜」

「土の近くの茎は太くなっている」

「花弁よりおしべが長い」

生徒たちの新たな発見、つぶやきが続々。

 

「あっ!葉っぱがない!」

一番気づいてほしかったところに全員が気づいてくれました。

 そこからはクラスの反応により次々と質問。

「葉がないのに、どうして花を咲かせることができたの?」「花を咲かせるエネルギーはどこから得たの?」「どこに栄養分は蓄えているの?」「蓄える栄養分はいつ、どうやって作ったの?」「本当に葉はないの?」「この時期に花を咲かせるのはなぜ?」「土の中はどうなってる?」等。

「なぜ?」「どうして?」に想像力とこれまでの知識・経験を駆使して答える姿はいいものです。

 このように「なぜ?」「どうして?」について考える力をつけると同時に、身近にある「なぜ?」「どうして?」に気付き、疑問に思う力もつけてほしいと思います。

 間接的にしか教科書にはでてきませんが、季節ならではの学習も大切にしていきたいです。

※注意※

ヒガンバナには毒性があります。絶対に口にいれないようにしましょう。手で触れるくらいは何も問題はありませんが、観察後は手を洗いましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2枚の写真説明:生徒がヒガンバナの前にしゃがんで花弁や茎を触れて観察している写真)

 

「その2 ねこじゃらしの毛虫」

 夏から秋にかけて見られる長い穂の形が独特なエノコログサ(ねこじゃらし)も一緒に観察しました。

というより、ちょっと遊んで見ました!

穂の部分を取り、穂の先が下にくるようにして軽く握って、「にぎにぎ」とテンポよく動かすと、手の中にあった穂が上に動いて出てきます。毛向きによって動く方向が異なります。

昔ながらの遊びで私の幼い頃はよく遊んでしましたが、初めて知る生徒ばかりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真の説明:ねこじゃらしの穂を握って動かしている写真。動きに驚いていました。)

家庭科

家庭科で短パンを作成しました。手芸店で布を選び購入し、型紙から裁断しミシンを使って制作しました。難しい工程もありましたが、最後まで自分達で完成させることができました。できた短パンは、校長先生にも見ていただきました!

田中さん見事1位!熊本県高等学校英語スピーチコンテスト

9月17日に開催された、第35回熊本県高等学校英語スピーチコンテストで、高等部2年田中さんが、見事1位となりました。

「Towards my dreams」
将来の夢を、表現豊かにスピーチしました。

夏休みも練習を重ね、大会前日には、小中高等部みんなの前で英語スピーチを披露。大きな拍手で応援を受けました。

1位と2位が九州大会に出場します。とても嬉しい結果です。

大会にエントリーしなければ得ることの出来なかった経験と感動。私たちも感動をもらいました。

次は、九州大会!
頑張ろう!

高等部 1学期末 普通科集会

1学期最後の普通科集会。

今年度は、大阪への修学旅行、弁論大会、九盲体、インターンシップ・・・1学期からたくさんの行事がありました。

一人ずつの前に出て振り返り発表。

「弁論大会に向けてICレコーダーを何度も聞いて頑張って覚えた」

「インターンシップの作業に集中して取り組めた」

「整理整頓ができるようになった」

「予習・復習をがんばりたい」

「一生懸命やりきることで結果がついてきた」

「2学期もあいさつ、返事を率先してしたい」等々。

堂々と発表する姿。

「修学旅行に行かせていただきありがとうございました」

「九盲体の応援ありがとうございました」

生徒から出た感謝の言葉。

4月からの成長を感じました。

 

 残念ながらこの日は1名欠席でしたが元気な様子も確認でき、13名それぞれの素敵な思い出、貴重な経験、個々の成長をみんなで共有し合えた集会でした。

また、2学期に笑顔で会いましょう!

 

講話 東京パラ柔道男子60kg出場 平井教諭 

東京パラリンピック柔道男子60kg出場
本校理療科 平井孝明教諭の講話。
心に響くキーワードがいくつもありました。
多くの方に聞いていただきたいと感じました。

【教諭 平井孝明】
自分の生まれつきの病気。
肌の色が白い、弱視、周りと見た目が違う。
中学の時、自分が嫌いだった。
目立たないで過ごせたらいいなと思っていた。
自信がなくなって、「はい」「いいえ」の受け答え。
どうせやっても無理かな、できないかなとネガティブ。

柔道に出会い、高校から本格的に始めた。
やってるうちに楽しくて、アピールできる居場所となった。

周りよりたくさん練習して、自分を認識してもらおう。
たくさん練習して、強くなって自分を認識してもらおう。
腕立を他の人が100回やるなら、103回やろう。
走るのも人より多く。
努力を認められたい。

パラリンピックに出ようと目標を立てた時、自分が好きになってきた。
続けることの大切さ。
パラリンピックロンドン大会に出たのは30歳の時。
16歳の時に目標をたて、14年。
卒業、受験の失敗、筑波入学、就職、教員採用いろんな事が人生の中であった。
その間も柔道を続けた。
だからパラリンピックに出れた。

東京パラ。
コロナで練習する場所がなくなった。
高校、大学への出稽古、トレーニングジム、当たり前の生活ができなくなった。
世間は、オリパラへの批判。
こんな大変な時に、自分が柔道を続けていていいのだろうかとの思い。
膝の靭帯断裂も経験。
怪我をして、練習したことや技が出来なくなる。
でも、できることを毎日していた。
投げ出さないで良かったと思えた。

周りの人を大切にすること。
1人では勝つための柔道はできない。
出稽古ができなかった時は、学校の柔道場で。
練習相手が必要。
怪我を手当てしながら、一緒に考えたりアドバイスしてくれた方々がいた。
1人では夢は実現できない。
周りの人たちは大切な存在。

今を大切にする事。
怪我で思うようにできない時、できない事ややれない事を考えがち。
できることを考えると、意外とできることがあると思えた。
不自由に感じていなかった時のことを振り返ると、
充分に環境を生かしきれてなかったと気づく。

コロナのことで大会にでることを諦めた時期も。
オリパラ中止しろとのコメントを聞くと、
パリを目指したがいいのかと。
靱帯を切ってパラリンピックで勝てるわけがないと投げやりになった事も。
でも気持ちを切り替え、できることをやり続けた。
投げ出さないで続けてよかった。
頑張っても頑張っても勝てない、怪我をしてしまうこともある。
うまくいかないこと、報われない事も。
結果が出なくても、今を大切に過ごす事が大事と振り返って思う。

16歳の時に、パラでメダルを取る、周りの目を変えるという目標をたてたが、
40歳の今、メダルを取るという目標は、達成できない。
「おとなしい」「恥ずかしがり屋」と思われていた、周りの人の目を変えるということは達成できたのでは。
今できることを一生懸命、精一杯やる。
続けると、きっと、理想の自分、なりたい自分に近づけると思う。
無駄な頑張りはない。
まだ柔道を続ける。

「黙食にうるおいを」

 最近、高等部の保体放送委員会が日替わりで給食時間に音楽を流してくれています。選曲は、リクエストボックスに集められた曲の中から委員が選びます。委員の中には操作方法を覚え、アナウンスから曲の再生まで一人でできる生徒も見られてきました。コロナ禍で友だちとの会話が楽しめない給食時間に元気をお届けしています♪